2019年07月23日

◆台湾の新政党「喜楽島聯盟」

      Andy Chang
 

7月20日、台湾の台南市で新しい政党「喜楽島聯盟」が名乗りを上げ
た。この政党は長老教会が主体となって推進する新政党で、約200人
が参加した。投票によって長老教会の羅仁貴牧師を初代党首に選出した。
副党首は政治学者の施正鋒が当選した。

喜楽島聯盟は「喜樂島連盟」は「反中国併呑」「正名台湾国」「制定新
憲法」「加盟連合国(国連加盟)」をスローガンに掲げている。台湾の
将来は台湾人が決定するとはもとより台湾人の主張だが、蔡英文総統
はこの主張を避けて現状維持で政治が3年も停頓していたため、去年
の中間選挙で民進黨が惨敗した。台湾人が民進黨に失望して国民党に
投票したのである。

なぜ新政党を立ち上げたかと言うと、来年の総選挙で人民が国民党に
投票しないようにするためである。台湾人は民進黨に失望している。

その上に最近の総統候補の初期選挙で民進黨が勝手に選挙ルールを変
更して蔡英文が総統候補に当選したので殆どの民衆は民進黨を見限っ
たと言われている。民進黨はダメ、国民党は絶対ダメ。困ったものだ。

もしも蔡英文が落選して国民党の韓国諭が当選し、国会で国民党過半
数となれば中国の台湾併呑が実現する。来年の総選挙は台湾の危機で
ある。喜楽島聯盟はこの危機を防ぐため総統候補者は出さないが民進
黨とは別の15人の立法委員候補を立てると発表した。つまり民進黨の
国会議員の大多数が落選することを予期して国民党議員が当選しない
ように新しい議員を立てることが新政党の目的である。

民衆は蔡英文政権に失望している。3年前に蔡英文が総統に当選して
民進黨が国会で多数派となり、台湾民衆は民進黨の完全執政となった
ことに大いに期待した。ところが蔡英文は国民党員を閣僚に起用し、
人民の期待した司法改革、憲法改正、公平正義は進捗せず、3つの外
交国を失い、軍艦疑獄、経済汚職、建設汚職など大きな問題が起きた。
人民が期待した陳水扁元総統の冤罪も解決しなかった。

台湾人は蔡英文に失望したが国民党に政権を渡すわけにいかない。2
大政党制度の選挙では民進黨に失望したから国民党に投票する、投票
しない、嫌でも民進黨に投票するの3つの選択がある。喜楽島聯盟は
新たに15名の候補者を出して第4の選択肢を加える。

最近香港で起きた反中国デモンストレーションのお蔭で親中国を主張
する国民党を警戒するようになった。それでも蔡英文評価は最低で、
今では民進黨候補に投票する民衆は「殆ど居ない」と言われている。
喜楽島聯盟の推薦する15人が全員当選しても台湾派が国会で優勢を
守れるかはわからない。「天祐台湾」を祈るばかりである。

at 10:03 | Comment(0) | Andy Chang

2019年07月19日

◆トランプと闇の帝国の戦い

Andy Chang
 

アメリカのマラー検察官はロシア癒着調査の報告を提出してから、以後は
国会の召喚に応じないと声明したものの、国会議員の圧力があったので今
月の17日に国会の司法委員会と情報委員会の召喚に応じることにしたが、
委員会の都合で24日に延期した。

この2つの委員会は委員が44人もいるので各委員の質問時間は5分しかな
い。みんな聞きたいことがたくさんあるので要点を練っていると言う。

マラー検察官はすべてを報告書に書いたから余計に言うことはないと述べ
た。それでも民主党側も共和党側も聞きたいことが山ほどある。

民主党側はマラーがトランプ有罪の証拠を見つけると期待していたのにマ
ラーが証拠はなかったと結論したので大いに失望した。

マラーはトランプが疑惑調査を妨害した証拠はないが潔白でもない、国会
が罷免できると述べた。検察官が調査したけど証拠がない、それなのに国
会が罷免しろと言ったのである。これでマラー検察官は中立でなく反トラ
ンプの仲間だったことが判明した。

だから議会の民主党議員は新証拠を探すため彼を召喚し、共和党側の委員
はマラーが検察官として公正でなかったことを詰問する。つまり国会喚問
ではマラー検察官の報告書そのものが疑問視される。

あろうことか検察官自身がトランプの罪を発見できなかったから国会
で罷免しろと述べたのである。調査委員会の委員長は2人とも民主党
員だがらマラー氏を召喚して報告書に書いてなかった新事実を見つけ
だすつもりだ。反対に共和党議員はマラー特別検察官が2年かけてト
ランプ大統領を調査したこと自体が陰謀である証拠を探す。

もともとマラー検察官は「ロシア癒着の調査」を任命されたのであっ
て調査妨害は任命の範囲外である。マラー氏は司法省の古参上級幹部
でFBIのコーメィ長官とも親しかったからロシア癒着が嘘だと知って
いたはずである。ロシヤ癒着の証拠はスティール文書だけである。

スティール文書はヒラリーの資金で作成した偽物と選挙の前からわかっ
ていた。わかっていたにも拘らず調査を二年続けた。反トランプの中
心人物、ワイスマン、ストロークなどを雇って調査を続けた。こんな
調査が中立公正であるはずがない。マラー検察官はなぜスティール文
書の信憑性、ヒラリーとスティールの関連を調査しなかったのか。マ
ラー氏も陰謀の仲間だったと考えれば納得がいく。

アメリカの闇の帝国とは大きな渦のようなもので、渦の中心はヒラリ
ーである。ヒラリーが犯した数々の罪を隠蔽するためにいろいろな政
府機関の複数の高級官僚が関与していた。彼女の罪を隠すために数多
の高級官僚が罪を犯し、罪の上に罪を重ねて行ったのである。

ヒラリーの犯罪は彼女が12個以上の個人スマホとクリントン家のサー
バーを違法と知りながら、しかも部下から何度も違法を注意されても
平気で続けて使用していたことに始まる。

Judicial Watch社がベンガジ事件を調査するため国務院とFBI、オバマ
とヒラリーと彼女の部下のメール通信記録を要求した。ヒラリーとオ
バマはベンガジ事件の真相を隠すため通信データの提供を渋った。こ
の調査でヒラリーが違法に個人のスマホを使って通信していたことが
判明し、しかもクリントンのサーバーが中国とロシアにハッキングさ
れていたことも判明した。

ヒラリーの罪を隠すため国務省、ホワイトハウス、司法省やFBI、CIA
のトップが証拠隠滅に加わった。ベンガジ事件に続いてオバマとエリ
ック・ホールダー司法長官のFast & Furiousの失敗事件、ヒラリーの
Uranium One事件、スティール文書の作成、トランプのロシア疑惑、大
統領罷免陰謀などいろいろなオバマ政権の犯罪がどんどん増えていっ
た。これがオバマ民主党の「闇の帝国」である。

彼らは数多の犯罪を隠蔽するためにトランプ罷免を始めたのであった。
ところがトランプは辞職に追い込まれず、闇の帝国の犯罪が暴かれる
ようになったのだ。

オバマ民主党は数多の犯罪を隠すためヒラリーを絶対に当選させたか
った。そのために複数のDOJ/FBI、CIAとDNAのトップが反トランプに
介入した。これだけ多くの民主党員が陰謀に参加したのでトランプが
大統領になってもトランプ下ろしを続ける必要があった。

マラー氏を特別検察官に任命してロシア疑惑を調査させたが、二年
かけても犯罪の証拠がなかった。だから次にトランプがマラーの調査
を妨害した証拠を捜し、それも証拠がないので国会が罷免するという。

闇の帝国は選挙の前、当選したあと、大統領になったあとも闇の帝国
はトランプの罪を追及し続けた。この間トランプは国会で民主党側の
ボイコットとメディアのフェイクニュースにさらされながら、この三
年で経済は向上し株価が高値を更新し続け、雇用増加と50年来の失業
率低下の業績を挙げた。国際問題でも中国、北朝鮮、イランなど良い
結果を得ている。それでもメディアとサヨク民衆のトランプ反対が続
いている。民主党はトランプ再選を阻むため罷免を続けるだろう。闇
の帝国が摘発されたら選挙どころか民主党の破滅となる。
                 (滞米台湾人地球物理学者)


at 11:09 | Comment(0) | Andy Chang

2019年06月29日

◆マラー検察官の国会喚問

Andy Chang
 

マラー検察官は5月29日の引退声明でトランプを調査した事柄はすべ
て448ページの報告書に書いたから今後は国会が召喚しても応じない
と述べた。しかし国会の調査委員会は彼と交渉を続け、マラー検察官
は遂に7月17日に国会での公開証言に同意すると発表した。

これは二つの意味でアメリカの史上初である。第一に特別検察官が調
査報告書を発表した後で国会が検察官を喚問された例はない。クリン
トン大統領を調査したケン・スター特別検察官はクリントン有罪の証
拠を見つけることが出来なかったが、国会は彼を喚問しなかった。第
二の史上初の事態とは、国会議員が今週末から夏休みに入るのに休暇
中の7月17日に国会喚問を行うのである。

国会の情報調査委員会のSchiff民主党議員と監察委員会のNadler民主
党議員は、マラー報告書がトランプの有罪証拠がなかったと結論した
けれどまだ納得できないからトランプ大統領が調査を妨害したかにつ
いてマラー検察官の証言を求めるとした。何が何でもトランプを罷免
したいのである。

ロシア癒着の調査では証拠がなかったのでトランプの潔白が証明され
た。しかしマラー検察官は、トランプが調査を妨害したかどうかにつ
いて「証拠は見つからなかったが潔白を証明できなかった」と述べ、
更に国会がトランプを処罰することが出来ると述べたのである。

この声明で民主党議員は大喜びでトランプの有罪証拠を見つけるため
に新たな調査委員会を発足させ、60人以上の民主党議員がトランプを
罷免する提案に賛成した。しかし証拠がないのでペロシ議長はトラン
プ罷免案を提出できない。2つの調査委員会はマラー検察官を喚問し
て新しい証言を引き出すつもりである。マラー検察官はみんな報告書
に書いたと述べたから公開喚問で新しい証拠が出る可能性は低い。

共和党側は当初からトランプのロシア疑惑調査はでっち上げの証拠を
使った陰謀で、特別検察官の任命や民主党の調査が違法と知っている。
違法と知りながらマラー検察官は2年も調査を続け、結果としてロシ
ア癒着の証拠がなかったのに、トランプが調査を妨害した可能性を報
告の第二部で12のエピソードとして報告し、それでもトランプが踏査
を妨害した証拠はなかったが潔白は証明できないと言い、国会で罷免
すればよいと述べたのである。

つまり共和党側はマラー検察官が「トランプ罷免陰謀の仲間」と見て
公開喚問で彼を尋問したいことが山ほどある。

民主党側はトランプの調査妨害についてである。マラー検察官の報告
には12のエピソードが報告されているが、すでに報告書に詳述したか
ら新証拠を見つけるのは難しい。民主党の調査委員会はマラー検察官
の口からなぜトランプの潔白を証明しなかったのかと聞きたい。これ
は共和党側と国民すべての疑問でもある。

共和党側が知りたいことは山ほどある。ヒラリーの金でスティール報
告をでっち上げたのである。FBI/DOJは当初からスティール文書がガセ
ネタと知りながらヒラリーの当選に関与していた。

FBIはスティール文書を使ってFISA(外国諜報員の調査)申請してト
ランプの選挙妨害をした。それでもトランプが当選した。トランプが
大統領に就任した後になっても同じガセネタを使ってトランプのロシ
ア疑惑をでっち上げ、スティール文書がロシア疑惑の調査で特別検察
官を任命する根拠となったのである。

マラー検察官がFISA申請はガセネタと知りながら2年も調査を続け
たのは何故か。彼は当初から調査すべきでなかったし、途中でガセネ
タである証拠が公開されても調査を続けた。マラー検察官も罷免陰謀
の仲間であると見てもおかしくない。公開喚問での共和党側の追求は
熾烈を極めるに違いない。

検察官は調査で有罪の証拠が見つからなかったら無罪と判決すべきで
ある。これはすべての法学者が認めることである。ところがマラー検
察官は有罪の証拠はないが無罪と言えないと発表し、おまけに国会が
大統領を罷免することが出来ると述べたのである。

共和党のコリンズ議員は「潔白を証明できるまで有罪だと言うのか」
と述べた。来月17日の公開喚問でトランプの有罪証拠は発見できず、
逆に民主党、闇の帝国、マラー検察官に不利になるかも知れない。
Andy Chang氏は在米台湾人地球物理学者。

    
at 12:15 | Comment(0) | Andy Chang

2019年06月24日

◆民主党政治家の素質

Andy Chang
 

2日前にトランプ大統領がフロリダで来年の選挙に向けて選挙運動を
行ったところ2万人の参加者を集める大集会となった。おまけにこの
第一回の選挙運動で2500万ドルの献金が集まったと言う。

トランプに比較して民主党側は3か月前から選挙運動をしているにも
拘らず献金額は人気トップのバイデンが1600万ドル、2番目のサン
ダースは1500万ドル、残りは千万ドル以下である。集会にしても数
千人も集まればよい方でトランプの2万人に到底及ばない。左翼メデ
ィアが3年以上もトランプ批判を続けているのにこれが現状である。
メディアが反トランプを続けても国民はバカではない証拠だ。

アメリカの政治は過去3年のあいだ2極化したままである。メディア
の報道ではトランプが無知で傲慢で人使いが荒いと攻撃する。しかし
トランプ大統領のアメリカは経済向上、雇用増加、失業率は最低、外
交面でも中国や北朝鮮問題ではサヨク議員も反対できない。民主党議
員が連日のように罷免を叫んでいるが、国民はトランプ罷免に賛成す
るか、それともトランプの業績を支持するのか。今のところ2020年の
選挙ではトランプ続投が優勢のようである。

来年の大統領選挙に向けて民主党側は23人が名乗りを上げた。候補者
が多いのは候補者がみんなトランプに勝てると思っている証拠だ。左
翼メディアの報道を見ればトランプに勝つのは簡単と思うようだ。最
近の人気投票ではバイデン、サンダース、ウォレンなどがみんなトラ
ンプに勝つと報道している。それなのにトランプの集会では2万人が
参加し、25900万ドルを集めた。どちらが本当なのか。

民主党の候補者が集会で発表する政策主張はトランプ罷免を第一とし
ている。23人の候補者のほとんどがトランプ罷免を主張している。つ
まり民主党候補者の政治主張はトランプ罷免しかないと言える。トラ
ンプ罷免は国政でもなく経済でも外交でもなく国家政策と言えない。
選挙でトランプに勝つなら罷免する必要もないはずだ。トランプ罷免
で国民の票を集められるかと問えば甚だ疑問である。

共和党側はもしもトランプが負けたら「闇の帝国」が勝つことになり、
ヒラリーの罪悪は永遠に裁けないと主張する。この方が強力だ。アメ
リカ国民はヒラリーやオバマのDeep Stateを裁けない現状にイライラ
している。闇の帝国が勝ったらアメリカは大変だ。若しも投票前にヒ
ラリーが起訴されたら2020年の選挙は共和党が絶対に勝つだろう。

サンダースやウォレン、バイデンなどの社会主義者は「国民の権利」
を掲げて票を集めようとしている。国民には働く権利、無料教育の権
利、健康保険の権利がある、と言うのだ。

国民の権利を実施するには数十兆ドルの経費が必要だから金持ちに
90%の税金を課すると言う。この社会主義的主張はスターリンが半世
紀前に述べた、国民の働く権利、教育の権利、健康保険の権利と全く
同じで失敗すでには明白である。飲酒党の社会主義者に対し、トラン
プは「アメリカは社会主義国家にならない」と述べて喝采された。国
民の責任と義務を無視して政府から貰う権利を主張して愚民票を集め
ようとしてもうまくいかないだろう。トランプ罷免と「パンとサーカ
ス」的な社会主義の外にこれと言った主張はない。候補者の素質の低
さが明らかである。

国会では民主党議員がトランプ罷免を唱え、4つか5つの委員会でト
ランプ罷免の証拠集めをしている。マラー検察官はトランプのロシア
癒着の証拠はないと結論した。しかしマラー検察官は「トランプを起
訴する証拠はなかったが国会は別の方法でトランプを処罰することが
出来る」と述べたのである。この不合理な結論のお蔭で民主党議員が
トランプ罷免の証拠集めを再開したのである。国家の政策を放置して
大統領罷免に熱中しているのだ。

マラー検察官は2年かけて2500万ドルの税金を使い、40人の弁護
士を使って500人の証人喚問をし、2500万件の証拠物件を調査し
たけれどトランプを罷免する証拠が見つからなかった。証拠が挙がら
なかったなら検察官として無罪を主張すべきなのに、マラー検察官は
トランプを起訴できなくても国会がトランプを罷免できると示唆した
のである。

マラー検察官の調査は十分だったから国会が新たに調査しても罷免の
証拠が出るはずはない。それでもトランプ罷免を主張する民主党議員
は60人以上もいると言う。国策討論を放置してトランプ罷免に時間と
金を浪費す国会が空転するだけだ。

この3年間のアメリカを見れば民主党議員にまともな政治家はいない
ことがわかる。メディアの宣伝もあるのでトランプは嫌われている。
しかし、大統領に就任して2年もロシア疑惑で連日攻撃され、国策の
実施でも国会で反対され続けた。それにも拘らず経済、雇用、失業率
で目覚ましい成績を上げ、外交面でも中国や北朝鮮、イラン、シリア
などで国威の高揚を発揮した。

私はトランプが好きではないが大統領として立派な業績を挙げたこと
を評価する。だから民主党の「理由なき反トランプ」が大嫌いである。
民主党政治家にはトランプに匹敵する人物はいない。素質の低い民主
党政治家はトランプの爪の垢でも煎じて飲めばよい。

at 10:18 | Comment(0) | Andy Chang

2019年06月15日

◆台湾は「分断国家」ではない

Andy Chang
  

産経新聞の台北、上海支局長を務めた川崎真澄外信部編集委員兼論説
委員が、台湾と日本との関わりについて講演し、台湾と中国は「分断
国家」であり、家族や友人、恋人も約40年も断絶されていたと述べた。
https://www.sankei.com/life/news/190612/lif1906120044-n1.html

これは間違いである。分断されたのは中国人であって台湾人ではない。

台湾と中国が一つの国だったなら現状は分断された状態だが、台湾は
中国の領土ではないし中華人民共和国が台湾を統治したこともない。

河崎氏は日清戦争で清国が台湾を日本に割譲したことで「台湾が中国
から分断された」と言うが清国は中華人民共和国とは違う国である。
日本はサンフランシスコ和平条約で台湾の主権を放棄したが、台湾を
中華民国、または中華人民共和国(中共)に「返還」したのではない。
勝手に「中国」と自称する中共が台湾の主権を主張する根拠はなく、
世界諸国も認めていない。

河崎氏は「家族や友人、恋人が40年にわたって断絶されていた」と述
べたが、彼らは蒋介石が毛沢東との内戦に敗れた際に台湾に流亡した
中国人たちであって台湾人ではない。彼らも「外省人」と名乗って台
湾人とは違うと主張している。つまり中国大陸の家族と断絶された生
活を40年も送っていたことは台湾人のことではない。しかも外省人は
台湾住民の15%だけだから彼らが台湾に流亡したからとて台湾を分
断国家と言うのは間違いである。

台湾はサンフランシスコ条約によって日本にも中国にも属しない国と
なったのである。つまり台湾の主権は台湾人にあり中国でも日本でも
アメリカでもない。河崎氏は台湾、上海に10年も赴任していた経験を
持ちながらこんな基本的問題に間違った認識を持っているのか。

中国大陸では過去三千年の間にいろいろな国が出来ては滅んだが、こ
れらの国々は歴史上まとめて中国と呼ばれていても決して一つの「万
世一系」の国ではなく、いろいろな民族が作ったもので繋がりもない。
春秋戦国時代、三国時代、五胡十六国、南北朝、南宋北遼、蒙古人の
元、満州族の清など、違った国が出来ては滅んだ歴史を持っている。

中国大陸とはいろいろな民族が争奪を繰り返した土地なのであるが、
清国の領土を中共が継承する権利はない。清朝が割譲した台湾を中共
が主権を主張することは出来ない。しかも台湾を割譲した際に西太后
が「台湾は化外(けがい)の地」つまり統治の及ばない土地だと述べ
たことも歴史に載っている。中共の主張を認めて中国と台湾は分断国
家と言うのは間違いである。

台湾の主権が中国にあると主張する人の一部は、台湾は漢民族の国で、
中国も漢民族の国だから統一すべきと言う。民族国家であるという主
張だがそれなら中国は真っ先にチベット、東トルキスタン、内蒙古、
満州から撤退すべきである。

河崎氏はなぜ急に台湾と中国は「分断国家」と言い出したのだろう。
あくまでも憶測だが河崎氏は魏鳳和中国国防相のお先棒を担いでいる
のではないか。

6月2日にシンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャング
リラ・ダイアローグ)で魏鳳和国防相は、アメリカは南北戦争の際に
リンカーン大統領のおかげで「分断されなかった」、中国は台湾が独立
するなら「一戦を交えることも辞さない」と述べた。シャングリラ・
ダイアログの十日後に河崎氏が台湾は分断国家と述べたことは魏鳳和
の演説と関係があるのではないか。時間的にみれば河崎氏は魏鳳和の
演説に追従して台湾は分断国家と言ったように思える。

at 09:12 | Comment(0) | Andy Chang

2019年06月14日

◆「ロシア疑惑調査」の調査

Andy Chang

 
13日月曜、バー(William Barr)司法長官はコネチカット州のダーハ
ム(John Durham)弁護士に「ロシア疑惑調査の根源の調査」を命じた
と発表した。バー司法長官は最近2週間ほど、マラー検察官の報告書
について国会喚問と、ナドラー(Jerry Nadler)民主党議員からマラー
検察官のロシア疑惑調査報告の無検索全文の提出を命じられ、司法長
官として国家機密や個人情報を消去した報告書しか提出しないと応じ
て対立していた。だが民主党側は今回の「でっち上げ調査の根源を調
査する」司法長官の命令については沈黙している。

ロシア調査の根源とは誰が、如何なる理由で、どんな手段でトランプ
の疑惑をデッチ上げたか、誰がデッチ上げ情報を使って特別検察官を
指名したのかなどである。この命令に使用した「根源(Origin)」の意
味は非常に広い範囲を示している。疑惑をデッチ上げた大元は一般に
スティール文書と言われているが、スティール文書はヒラリーが100万
ドルを出し、民主党本部がコイ法律事務所を通してFusion GPSに調査
を依頼し、Fusion GPSが英国の元MI6諜報員スティールを雇って作り
上げた(ガセネタと判明した)文書である。しかもJOB/FBIはガセネ
タと知りながらこれを使ってロシア疑惑を作り上げたのである。

司法部のBruse Ohr、FBIのコーメイ長官や、Peter StrzokとLisa Page、
FBIはガセネタと知りながら何度もスティールに金を払った。FBIはガ
セネタと知っていながらFISA(国際諜報員調査)法廷にトランプ選挙
陣営の数人の調査を命じた。FBIは女性スパイをトランプ陣営に送り
込んだ。

ヒラリーが落選しトランプが大統領に就任した後もロシア疑惑を言い
立ててマラー検察官を指名した。マラー報告書がトランプの
ロシア癒着の証拠がなかったと結論した後も民主党側は独自でトラン
プのロシア癒着の調査を続けている。トランプは無実だと結論しても
民主党側は諦めずトランプ罷免の証拠を探しているのである。

今回バー司法長官が命令した「ロシア疑惑調査の根源を調査」とは一
連のトランプ大統領罷免の陰謀の「根源と行方」すべてを含む調査だ
から調査すればヒラリーはじめ民主党側の数十人の(有罪)関与が明
らかになる。民主党側が沈黙している理由がこれだ。過去二年間はト
ランプ側が沈黙していたが、これからはヒラリー、オバマ時代の司法
部、FBI、国務省、民主党議員、オバマの関与まで一切が調査される。

バー司法長官はダーハム氏を特別検察官に任命したのではなく、バー
司法長官が調査を主導すると言う。つまり、ダーハム検察官はバー司
法長官に調査結果を報告する。しかも検察官として資料提出命令権、
証人召喚権、陪審員招致の権利を持つので、調査で起訴相当となれば
有罪判決となったら監獄入りの可能性がある。

司法長官の調査は官僚に限られているが検察官の調査は官僚や議員、民間
人も含まれる。しかも13日の発表で明らかになったのはダーハム検察官が
数か月前から調査を始めていたことだ。いま話題になっているのはFBIが
トランプ選挙陣営に女性スパイを送り込んだことだ。

コーメイ元長官はスパイではないと弁解したが、正式の許可なくトランプ
の選挙陣営に調査員を送り込んだ行為をスパイかどうか、合法かどうかが
調査される。

トランプは傲慢な性格のためアメリカだけでなく全世界でトランプが
有罪で罷免されるのを喜ぶ人が多い。マラー検察官が2年近く調査し
てロシア癒着の証拠はなかったと結論したにも拘らず国会ではトラン
プの疑惑調査を続けている。無理に証拠を探し続ける民主党は異常で
ある。

「疑わしきは罰せず」という。トランプは疑わしいけれど証拠がない。
ヒラリーは個人のサーバー使用から個人のスマホで国家機密の交信、
それが発覚したら12個のスマホを破壊し、サーバーのディスクをフッ
酸に漬けてデータを完全消却した。個人サーバーの提出を命じられた
ら3300件のメールを違法消去したなど、20件近くの計画的違法行為が
ある。それなのにいまでも起訴されない。

疑いが晴れたトランプの罪を捜し続け、犯罪が明らかなヒラリーを見
逃すとは「いずこの国の習いぞや?」こんなアメリカは法治国家とは
言えない。ロシア疑惑調査の根源調査でDeep Stateを完全に滅却させ
ることに期待したい。


at 08:58 | Comment(0) | Andy Chang

2019年06月09日

◆政府を告訴し賠償を要求するのは

Andy Chang


政府を告訴し賠償を要求するのは「風が吹いたら桶屋が儲かる」
理論である

気候変化で政府を告訴したサヨク若者

米国オレゴン州ポートランド市の第9巡回控訴裁判所で21人のサヨク若者
たちが、政府が彼らの「安全で生活できる気候に対する憲法上の権利」
を侵害したとして告訴した。彼らは政府が地球温暖化を悪化させたた
め被害をこうむったとして政府を告訴したのである。オカシーヨ。

第9巡回控訴裁判所で一時間あまりの弁論のやり取りで、若者たちを
代表するグレゴリー弁護士は状況は非常に良かった(Very Positive)
と述べた。

原告側は気候変動が激烈に変動したことにより彼らの家屋が破壊され
たり、山火事が多発したための煙や、長引いた花粉の季節を発生させ
たため呼吸器の健康を悪化させたため基本的な生活環境が変わったと
して、政府が気候変動の主な原因である化石燃料の生産を支援したこ
とで政府が生命、自由および財産に対する権利を侵害する責任を負っ
ていると主張した。

この訴訟はつまり石炭採掘や石油と天然ガスの採掘のため政府が国有
土地を貸与したり、自動車の排気ガスの設定を緩やかにしたこと、お
よび化石燃料産業への助成などの政策から生じる温室効果ガスのなど
が地球温暖化の主因だから政府の責任であるとして賠償を要求する。
要するに地球温暖化はアメリカ政府の責任だから賠償城と言うのだ。

政府を代表するクラーク弁護士は、この訴訟理由には多くの欠陥があ
るが、その中でも特に「気候の安定を求める憲法上の権利」などは存
在しないと述べた。彼は更に「これは権力分立への直接攻撃」である
と述べて、気候変化に対処する政策は大統領と国会が関与する事項で
法律に訴えるものではないと述べた。

こんな告訴がまかり通るアメリカは全くオカシイ。民主主義で言論自
由を唱える若者はどんな屁理屈でも法律に訴えることで有利な結果が
得られると思っている。サヨク弁護士にしてみればどんなにバカげた
理由でも弁護士代を稼ぐことができたら訴訟に持ち込む。これがサヨ
ク化したアメリカの現状である。

政府が国有地を貸与したから石炭会社や石油会社が化石燃料を採掘し
た。その石炭や石油を燃やしたから排気ガスを生み、排気ガスが地球
温暖化の原因となった、だから政府の責任だと主張して政府を告訴し
賠償を要求するのは「風が吹いたら桶屋が儲かる」理論である。

人類が化石燃料を生産し、それを使って発電し、電力を使って暖房冷
房のある家屋で快適に生活し、家屋の照明やパソコン、スマホでゲー
ムをする若者は責任を負わないでよいのか。排気ガスを生む自動車を
運転している若者の責任を問わず、政府が土地を貸与したから地球温
暖化の元凶だとして政府の責任を問うのはまったくオカシイ話だ。
(在米台湾人地球物理学者)
at 09:00 | Comment(0) | Andy Chang

2019年06月07日

◆気候変化で政府を告訴したサヨク若者

Andy Chang
 

アメリカオレゴン州ポートランド市の第9巡回控訴裁判所で21人のサヨク
若者たちが、政府が彼らの「安全で生活できる気候に対する憲法上の権
利」を侵害したとして告訴した。彼らは政府が地球温暖化を悪化させたた
め被害をこうむったとして政府を告訴したのである。オカシーヨ。

第9巡回控訴裁判所で一時間あまりの弁論のやり取りで、若者たちを
代表するグレゴリー弁護士は状況は非常に良かった(Very Positive)
と述べた。

原告側は気候変動が激烈に変動したことにより彼らの家屋が破壊され
たり、山火事が多発したための煙や、長引いた花粉の季節を発生させ
たため呼吸器の健康を悪化させたため基本的な生活環境が変わったと
して、政府が気候変動の主な原因である化石燃料の生産を支援したこ
とで政府が生命、自由および財産に対する権利を侵害する責任を負っ
ていると主張した。

この訴訟はつまり石炭採掘や石油と天然ガスの採掘のため政府が国有
土地を貸与したり、自動車の排気ガスの設定を緩やかにしたこと、お
よび化石燃料産業への助成などの政策から生じる温室効果ガスのなど
が地球温暖化の主因だから政府の責任であるとして賠償を要求する。
要するに地球温暖化はアメリカ政府の責任だから賠償城と言うのだ。

政府を代表するクラーク弁護士は、この訴訟理由には多くの欠陥があ
るが、その中でも特に「気候の安定を求める憲法上の権利」などは存
在しないと述べた。彼は更に「これは権力分立への直接攻撃」である
と述べて、気候変化に対処する政策は大統領と国会が関与する事項で
法律に訴えるものではないと述べた。

こんな告訴がまかり通るアメリカは全くオカシイ。民主主義で言論自
由を唱える若者はどんな屁理屈でも法律に訴えることで有利な結果が
得られると思っている。サヨク弁護士にしてみればどんなにバカげた
理由でも弁護士代を稼ぐことができたら訴訟に持ち込む。これがサヨ
ク化したアメリカの現状である。

政府が国有地を貸与したから石炭会社や石油会社が化石燃料を採掘し
た。その石炭や石油を燃やしたから排気ガスを生み、排気ガスが地球
温暖化の原因となった、だから政府の責任だと主張して政府を告訴し
賠償を要求するのは「風が吹いたら桶屋が儲かる」理論である。

人類が化石燃料を生産し、それを使って発電し、電力を使って暖房冷
房のある家屋で快適に生活し、家屋の照明やパソコン、スマホでゲー
ムをする若者は責任を負わないでよいのか。排気ガスを生む自動車を
運転している若者の責任を問わず、政府が土地を貸与したから地球温
暖化の元凶だとして政府の責任を問うのはまったくオカシイ話だ。


at 09:07 | Comment(0) | Andy Chang

2019年05月31日

◆マラー検察官の声明 

  Andy Chang
 

29日朝8時、トランプ大統領のロシア疑惑調査を指揮したマラー検察官は
議会に赴いて15分の声明を発表した。マラー検察官は4月に報告書を提出
したあと沈黙を守っていたが、議」会の司法委員会が彼を召喚すると主張
していたので自ら国会に赴いて、(1)私の調査結果はすべて448ページ
の報告書に書いたから国会召喚に応じるつもりはない、(2)これは彼自
身の決定で誰にも相談していない、(3)私はまもなく司法部の職を辞す
ると発表したのである。つまりマラー検察官は婉曲に国会喚問を拒否した
のである。

このあとマラー検察官は448ページの報告書の第一部(トランプ大統
領のロシア疑惑の調査)については一切言及せず、第2部(トランプ
大統領の調査妨害の調査)について以下の数点を述べた。

トランプ大統領の調査妨害についてマラー氏が大統領を告発しなかっ
たのは、大統領を告発することは検察官が取るべき選択肢にはないと
述べた。在職中の大統領を告発することは法律によって禁止されてい
る。告発の理由を封印して大統領の引退を待つことも法律で禁止され
ていると述べた。

しかしながらマラー検察官は「在職中の大統領は法的処罰の外の方法
で罰することが出来る」と述べた。つまり法律で処罰できなくても罷
免(Impeach)することが出来ることをほのめかしたのである。

マラー検察官はトランプがロシア疑惑の調査を妨害したかについて、
トランプ大統領を潔白と結論することができなかった、「犯罪証拠はな
いが潔白とも言えない」と述べたのである。この結論はかなり曖昧で
嫌味たっぷりである。トランプ氏は嫌がらせをしたけれど妨害と結論
するには至らない、国会がトランプを再調査するならやって下さいと
言うのである。

マラー氏が司法部に調査報告を提出したあとバー司法長官はマラー検
察官はトランプの犯罪(調査を妨害した)を証明できなかったと結論
した。これについて民主党議員はバー司法長官が勝手にトランプの犯
罪を否定したと譴責した。トランプ大統領はマラー検察官が犯罪を証
明できなかった、無実が証明されたと何度も述べた。

民主党側はマラー検察官がトランプの潔白を証明できなかったから国
会が調査すると躍起になっている。すでに37人の民主党議員がトラン
プ大統領の罷免案を提出する計画を練っている。民主党はこの問題を
来年の総選挙まで持ち越してトランプ再選を潰すつもりである。

但し国会の調査継続が選挙に有利とは限らない。マラー検察官の報告
書の第二部には「トランプ大統領の調査妨害疑惑」に該当する可能性
のある十二のエピソードが書いていある。しかし犯罪事実があったと
わかっても罷免できるとは限らない。例えばエピソードの一つにある、
トランプ大統領がコミーFBI長官を罷免したことは大統領の職務権限
でやったことだから罪に該当しない。しかもバー司法長官が「政府の
高官がロシア疑惑をデッチ上げた根源の調査」でコミー長官の犯罪事
実を調査しているので、どんどん「闇の帝国」に不利になるだけだ。

マラー氏はゴタゴタに巻き込まれるのは御免だと声明しただけである。
国会の司法委員会が新たにトランプの犯罪調査をしてもマラー氏を使
って調査に有利に導くことはできない。

at 08:54 | Comment(0) | Andy Chang

2019年05月23日

◆政党内初選で揉める民進黨

     Andy Chang
 
  
来年1月の総統選挙に党代表を選ぶ「政党内初選」で国民党と民進黨
は双方とも党代表選挙で混乱している。

国民党側は初選の候補者が3人から4人に増えて4人の人気に大きな
違いが無くなった。民進黨側では政党の初選のルールをめぐって意見
の相違が起きている。もともと民進黨には初選ルールがあったのに、
蔡英文の民間の支持が頼清徳に大幅に負けていることから蔡英文を支
持する民進黨上層部が初選ルールの変更を主張し、頼清徳を支持する
方は従来の初選ルールを勝手に変更するのは非民主だと抗議した。

3月の民間調査では蔡英文37%に対し頼清徳49%で蔡英文総統が大幅
に負けたことから蔡陣営の民進黨上層部は初選ルールの変更を提案し
た。双方の陣営が4月中に何度も協議を重ねた結果、5月1日になって
民進黨は5月22日までに初選ルールを決定し、6月初旬に2度の政見発
表会、6月10日から14日を民意調査の期間と決定した。

蔡陣営の主張では、これまでの有線電話の民意調査に加えて携帯電話
(スマホ)の所有者も民意調査に取り入れるべきと主張した。これに
対し頼陣営はスマホ所有者の身元が確認できない、外国人も中国のス
パイもスマホを持っていると反対を主張した。

しかし協議の結果、蔡陣営に譲歩してスマホ調査を加えることに同意し
た。すると蔡陣営はスマホ調査の結果を80%にすべきと主張し、更に民
進黨員でもなく、未だに立候補もしていない柯文哲台北市長も民進黨の
初選に入れるべきと主張したので合意が出来なくなった。

双方の合意が得られない状況で民進黨の党首は5月22日までに結論が
出なければ数十年来使っていた初選ルールで行うと決定した。しかし
蔡英文陣営の民進黨の中執会(中央執行委員会)は選挙ルールは執行
委員会が決める、党首の決定も否決できると主張している。つまりこ
の論争は蔡陣営の独裁のためと民間の意見は民進黨に批判的である。

民進黨の党内初選が揉めていることを憂慮する台湾本土派は、5月22
日の最終協議会に数名の観察団を派遣して傍聴したいと申し出たとこ
ろ、民進黨秘書長は拒絶しただけでなく、テレビや録音など一切を禁
止すると答えた。つまり非公開の会議で蔡英文に有利なルールを決め
ようとする民進黨上層部に民間団体は大不満である。

来年の選挙は絶対に国民党に負けてはならない。しかし民進黨が独裁
的手段で蔡英文を出せば台湾本土派の支持を失う。蔡英文落選だけで
なく国会議員選挙でも大幅に国民党に負ける。国民党が総統と国会多
数結果となれば国民党は直ちに中台統一を強引に推進するだろう。台
湾の危機は日本の危機、アジアの危機、アメリカの危機である。

民進黨が最終協議に民間団体の傍聴を拒否したので民間団体は22日
に民進黨本部の前で抗議デモを行うと同時に全台湾でラジオ、テレビ
と抗議行動をすると決定した。

まだある。AIT(米国在台協会)も民進黨が党内初選で揉めているのを憂
慮して民進黨本部に人を派遣して協議の進捗状況を質問したと言う。
これまでアメリカは民進黨の執政で「台湾デモクラシー」を謳歌して
いたのに民進黨が独裁的になったので憂慮している証拠である。

さて本日22日の最終協議では蔡陣営がスマホ調査の結果を50%取り
入れ、党員でない柯文哲市長も初選調査に加えると主張したが、討論
で合意に至らず、党主席が閉会を宣言した。蔡陣営の執行委員会はこ
の閉会宣言に不満を発表した。

閉会のあと頼清徳が記者会見で3つの条件を提案した。(1)もし民意
調査で蔡英文が国民党の韓国瑜に勝つ結果が出たら蔡英文を支持する。
(2)もし頼清徳が韓国瑜に負ける結果なら蔡英文出馬を支持する。
(3)もし頼清徳が韓国瑜に勝ち、蔡英文が韓国瑜に負ける結果が出
たら民進黨は頼清徳を支持してもらいたい。
この3条件に対し蔡陣営は直ちに反対した。

結果として初選ルールはまだ決まっていない。党主席は旧来のルール
を維持すべきと言うが、執行委員21人は彼らにルールを決める権利が
あるとしている。

私個人の意見だが、今日の結果を纏めれば以下のようになる:
(1)民進黨は蔡英文支持で頼清徳に不公平である。
(2)人民は明らかに蔡英文を支持しない。
(3)このような混乱が続けばますます民進黨不利になる。
(4)蔡英文が出れば総統選挙、国会議員選挙、ともに惨敗する。
(5)蔡英文は四面楚歌の現状を認めて出馬を諦めるべきである。

               (在米台湾人地球物理学者)
at 09:17 | Comment(0) | Andy Chang

2019年05月09日

◆混沌たる台湾の総統選挙

     Andy Chang
 

台湾に10日ばかり滞在してアメリカに戻ってきたところで、今は時差
ボケで考えがまとまらないが、来年の台湾の総統選挙の候補者選びは
私の時差ボケと同じように混沌としている。国民党と民進黨の両方と
もに候補者の世論評価と党上層部の意向に大きな違いがある。

国民党側では党が永年育ててきた朱立倫が立候補し、国会議長を長年
務めてきた王金平も出馬を発表したので候補者が2人となった。とこ
ろが党主席の呉敦義が突然、民間の人気が最も高いのは高雄市長の韓
国瑜だから政権を取り戻すためには韓国瑜を徴用すべきだと言い出し
た。

既に立候補した2人はこのような民主制度を無視した党主席の主
張に反対である。しかも徴用される韓国瑜も出馬すると言わない。そ
のようにごたごたが続いているところへホンハイ(鴻海精密工業)の
会長郭台銘が出馬すると発表したので更に話が難しくなった。

ホンハイはアップルの下請け会社で中国大陸に数か所に工場を持ち、
百万人の雇用をしている会社である。会長の郭台銘と中国の関係が深
く、彼が当選すれば中台統一が実現する或いは中国に降参するに違い
ないと懸念する人が多い。また、現市長の韓国瑜は政治経験がないの
に中国の支持で高雄市長に当選したと言われた男で、中国の影響が強
い台湾のメディアは韓国瑜のニュースが毎日新聞の3割を占めている。
中国がメディア操作で韓国瑜を持ち上げているのだ。

候補者が4人となれば誰が国民党の代表となるか全くわからないが、
呉敦義が強引に韓国瑜を徴用すると言い出したのにも中国の暗黙の圧
力があったと思われる。それなのになぜ同じ中国の影響が強い郭台銘
が飛び出したのかと言う疑問に対し、一説では郭台銘の出馬は韓国瑜
に反対するためと言い、一説では韓国瑜と郭台銘は両方とも中国の暗
黙の支持があると言う。つまり「2本立て」で朱立倫と王金平を下ろ
すのが目標で、韓と郭のどちらが選出されてもよいと言う。

このような状態で真相がわかるはずもないが中国の闇の干渉があるこ
とは誰が見てもわかる。台湾人候補者の王金平でさえ中国を訪問して
「先祖のルーツ訪問」をすると発表した。

しかし中国側が王金平を支持するとは思えない。メディアはともかく民間
の評判では実業家の郭台銘を好意的に見る人も少なからず居る。そのかわ
り財界と政党の支持はない。

一般台湾人の政治意識はかなり曖昧で、絶対に国民党に政権を取らせては
ならぬと考える人は半分ぐらいしかおらず、民進黨に失望したから国民党
に投票する人も少なくない。

代わって民進黨の方だが、蔡英文総統が出馬表明したけれど民間では
蔡英文支持は殆どない。去年の地方選挙で惨敗した蔡英文が続投すれ
ば再度惨敗すると言う。

蔡英文に民間は大反対だが民進黨上層部は蔡英文支持を発表した。世論調
査では国民党の候補者4人と比べて蔡英文は誰にも勝てないと発表した。
このような現状を見かねて頼清徳が出馬すると発表したが、民進黨上層部
は蔡英文支持に回ったため世論は更に悪化した。

民間では蔡英文が候補者となれば、絶対に負ける、投票しない、国民党
(誰でもいい)に投票する、などマイナスの評価である。党幹部は頼清徳
出馬に反対で、代わりに蔡頼コンビを推薦したので世論はさらに悪化し
た。海外の台湾人組織はみな頼清徳支持を表明している。

国民党と民進黨が候補者選びで混乱している上に台北市長の柯文哲が無党
派で出馬する可能性もある。柯文哲は何度も親中国的発言をしてきたので
独立派や中国を恐れる台湾人から反対されているが影の支持者も多い。柯
文哲が出れば民進黨の票を攫うので国民党に有利になると言われている。
本人は出ると言っていないが民間では彼が立候補する可能性は高いとみて
いる。

このような混沌とした状態で政見主張は殆どないが、両党ともに中国
の統一が大きな問題となる。中国が武力または経済で台湾を征服する
意図は明らかだから中国との関係が政見主張の主題となるはずだ。

民進黨は中国の台湾併呑(または中台統一)に反対で、国民党の候補
者が中台統一を推進するかも知れないと懸念している。中国は「92共
識」(中国と台湾は一つの国)を固持しているが民進黨は92共識を承
認しない。

中国べったりの韓国瑜や郭台銘が政権を取ればこれを承認するかも知れ
ない。民進黨は台湾と中国は二つの国と主張するが、蔡英文は「台湾は
中華民国」であると言い、頼清徳は台湾独立を主張している。

郭台銘は最近の記者会見で「中華民国と中華人民共和国の2つの国であ
る」、つまり台湾は中国であると主張した。台湾人は「台湾は中国では
ない」と主張しているから郭台銘の発言に反対である。

来年の選挙でもう一つの大きな政見主張となるのは自由経済特区であ
る。自由経済特区とはFTA(Free trade Area)のことで、台湾では既に馬
英九時代からこの問題を討論してきた経緯があり、ECFAまたは両岸経
済合作(Cross Straits Economic Cooperation Framework Agreement)と
して討論されてきた。だが中国がこれに介入してきたふしがある。

韓国瑜が最近、高雄市を自経区とする構想を発表したので政府は直ち
に反対を表明した。自由経済特区とはある地域を自由経済として免税
措置、物流、貿易の自由化を目指す構想で、FTAの免税措置と言えば
台湾経済に有利と思わせるが実際は免税措置が他の地域に不公平とな
り台湾の経済に有利ではない。だが自由経済で台湾人がみんな金持ち
になると言えば賛成する人も多い。

韓国瑜の主張する自経区は中国の経済陰謀の一環である。トランプが
中国に対して25%の関税措置を取り始めたから台湾で自由経済特区
を作り、中国の半製品が台湾で製品となってアメリカに輸出される。
半製品だけでなく中国の人材、機密などの台湾侵略を許すことになる。
中国の目標である台湾の経済侵略を促進するだけでなく、アメリカか
ら「中国の片割れ」と判定されたら大変だ。「台湾独立と中国統一」と
「自由経済特区」が来年の総統選挙の主題となるに違いない。

at 10:53 | Comment(0) | Andy Chang

2019年04月27日

◆日本語は私と台湾の架け橋

     Andy Chang 


台中の喜早天海さんからメールが来て、今年1月の忘年会を最後に
「台日会」(台日交流聯誼会)を解散することになった、以後は食事
会だけとすることにしたとのことだった。

「台日会」は1999年10月に喜早天海さんが世話人となって立ち上げた「台
中会」(台湾中部地区聯誼会)を2005年に「台日会」に変えた日本語世代
と日本人の聯誼会である。

つまり喜早さんはこの20年来、台湾中部における台湾人日本語世代と在台
日本人、及び在日湾生(台湾生まれ日本人)の聯誼会の発起人、世話人で
ある。20年にわたる台湾と日本の架け橋、まこと
にご苦労様でした。

1945年に太平洋戦争が終わってから74年たって台湾人の日本語世代が
少なくなり会員も減ってしまったので台日会の解散は当然の成り行き
だった。

日本語世代とは戦争が終わるまで日本語教育を受けた人たちのことであ
る。戦争前に台湾に生まれ、ある程度の日本語教育を受けた世代は昭和一
桁までである。日本語を聞いてわかる、話せる、書けるという3階段を自
在にこなせる世代とは少なくとも終戦までに中学3年ぐらいの日本語教育
をうけた人達のことだから90歳前後で、今ではほとんど居なくなった。

私は昭和9年、つまり昭和一桁最後の年に台湾嘉義市に生まれた。旭
小学校で四年まで日本語教育を受けたことになっているが実際には4
年に上がってまもなくアメリカの飛行機が毎日のように爆弾を落とす
ようになったので二学期が始まるとまもなく田舎に疎開した。

つまり私が正式に受けた日本語教育は小学校3年プラス1学期だけである。

戦争が終わって中学、大学と中国語の教育を受け、1年半の兵役のあ
と1959年に24歳でアメリカに留学し、博士号を取得した後就職してア
メリカに帰化した。それから2019年の今日まで60年余りアメリカで暮
らしている。台湾に生まれて24年、アメリカで60年、日本に住んだこ
とはない。それでも私の母語は日本語で、日本語のお蔭で台湾との繋
がりが続いている。

60年もアメリカに住んでアメリカで仕事をしていた約40年間は台湾の
父母が健在だったが、父母が亡くなり、アメリカの職を引いた後の20
年は個人的な台湾と繋がりである。

アメリカに住んでいながら台湾との繋がりがあったのは、一つには台北俳
句会に加入したこと、もう一つは日本のメルマガでAC通信を立ち上げて日
本語で記事を書き、日本語世代の先達が記事をコピーして友人に送った
り、宮崎正弘さん、渡部亮次郎さん、金谷譲さんなどがそれぞれのブログ
に転載してくれたおかげで台湾と日本の読者や友人が増えた。

つまり台北俳句会とAC通信で書き続けたおかげ、日本語が私と台湾、私と
日本の架け橋となったのである。アメリカで英語で暮らしている私が日本
語の物書きとなったおかげで日本や台湾に友人知人がたくさん出来たのは
誠に不思議な縁と言える。

台北俳句会に入会したのはひょんな出来事からだった。中学の先輩
で私と兄弟付き合いをしていた陳錫恭さんが台北俳句会で披講役をし
ていて、ときどき句会報を送ってくれるので、92年の夏に私が「台北
俳句、みんなうまくなった。

以前はオレの方が…と思っていたのが、やがてオレだって…となり、今では
オレよりも…となった」と冗談メールを送ったところ、錫恭さんが「生意
気なことを言うな。それなら自分でやってみろ」と言って無理やり入会さ
せられ、アメリカから台北俳句会にファックスで投句していたのである。

それから間もなく母がボケて、父も白内障と難聴で日常生活が困難
になったので兄弟に助けを求めた。ところが日本の兄弟たちいろいろ
口実をつけて親の世話をしないので仕方なく私が引退してアメリカと
台湾を行き来して親の世話をすることになった。

こうして俳句会に出席する機会もあるようになり友人も増えた。俳句会で
仲良くなった陳蘭美さんは新竹高女の出身で、96年ごろに彼女の同窓生
だった台中の鄭順娘さんを紹介された。鄭さんは有名な台中県霧峰の林献
堂氏の後裔で、社会奉仕に熱心な方で画家でもある。順娘さんのお宅を訪
問するようになったお陰で喜早さんと知り合ったのは98年ごろである。

劉丕さんとも仲良くなってときどき鄭順娘さんのところで一緒になって
いた。

父母の世話をしていた頃はまだパソコンの日本語ソフトが普及して
いなかったので、ワープロで「フライディ・ランチクラブ」を書き、
1996年に日本の新風舎で出版した。このあと兄弟のあまりにもひどい
親不孝を書き綴った「不孝のカルテ」を1999年に東京図書出版会から
出版した。

2000年になってパソコンでメールマガジンを発行するようになり、
メール通信で私の記事を読んだ神保隆見さんに誘われて、神保さんと
田中宇と私の三人でMicrosoft Magazineに「国際通信」を立ち上げた
が数か月で解散になったので、Melma!から私個人の「AC通信」を立ち
上げ今日で19年目になる。

AC通信に登録した読者は今では805人だが、「宮崎正弘の国際ニュース」
と渡部亮次郎氏のメイ ル・マガジン「頂門の一針」が私の記事を転載し
てくれるので日本の読者は多い。
以前は金谷譲氏も転載していたが最近の事情は知らない。他にも二
三、転載許可を求めた来たブログがあったが転載は自由なので確かな
読者数は知らない。

 台湾の日本語世代はパソコンが出来ない人が多いので台北の「友愛
会」の張文芳主宰が「AC通信」をコピーして頒布していた。友愛会の
ほかに品川淳さんがパソコンを指導した台中一中の先輩たちと知り合い、
親しく付き合っていたが今ではみんな亡くなった。日本語世代は台湾
にもアメリカにもいるのでAC通信のお蔭で友人がずいぶん増えた。日本
語は私と台湾と日本の架け橋なのだ。日本語世代の人たちが記事をコ
ピーして友人に分けているので知らない読者も多い。

 AC通信を始めた2000年はちょうど陳水扁が台湾総統に当選して新政
権を始めたばかりだったが、国民党の陳水扁政権に対する迫害があま
りにも酷いので、台湾丸の沈没?」シリーズを書き始めた。

このシリーズが日本と台湾で非常に受けて、読者から中国語で書けと言わ
れるようになった。私には日本語で書く方が早いし中国語のワープロが複
雑で不便である。それでもなんとか中国語の手書きワープロで翻訳して
「台湾号会沈没?」を前衛出版社から出したのが2002年。

続けて日本語の記事「ガンバレ台湾丸」を翻訳して2004年に「台湾号加
油!」を発表した。日本語版に続けて中国語版を作る作業は二重の労苦で
ある。

2004年に陳水扁の第2回総統選挙で狙撃事件が起きた。もちろん国
民党の陰謀だが、国民党はこれを陳水扁の自作自演の陰謀と言い張っ
て大々的なでっち上げ調査を行ったので、国民党の嘘を暴くためAC通
信で狙撃事件を追及し、2005年に前衛出版社から「連宋之乱的真相」
を出版した。

これに続けて「台湾丸の難航」(日本語)と「台湾号的難航」(中国語)
を2005年、「台湾丸的航向(台湾丸の針路)」を2009年に発行した。メル
マガの「台湾丸」記事を中国語に訳して台湾で発行する仕事は2009年限り
で止めた。

台湾丸シリーズの外に私が国民党の汚職の真相を追求した事件がラ
ファイェット事件である。1987年に台湾の海軍がフランスからラファ
イェット型巡洋艦を6隻購入する計画を立てたが、同じ巡洋艦6隻をシ
ンガポール海軍が12.5億ドルで購入したのに、台湾の中華民国海軍は
予算をどんどん追加して最終的に26億ドル余で契約し、おまけに18%
のリベートと言うとんでもない契約である。

ところが契約を結んだ直後に中国が抗議し反対したのでフランス政府は販
売を一時中止し、デュマ外相がラファイェットの設計図を中国に「進呈」
したあと、台湾の海軍は巡洋艦の武器系統全部を中国に献上し、空になっ
た船の武器装備のために新たに20億ドルの武器購買予算を組んだのである。

12.5億ドルから26億ドルに膨れ上がった予算のうち13億ドルを台湾海
軍、フランスと中国の三国で分けたのである。新しい武器購買のため
にフランスに赴いた尹清楓海軍大佐が台湾海軍のとんでもない汚職の
事実を発見し、告発しようとして93年12月に殺害された。これがラフ
ァイェット疑獄である。

ラファイェット疑獄は海軍のチンパン(青幇)と竹聯幇が中国と繋
がっているので、調査が進むと台湾では尹清楓大佐の外に12人ほどの
関係者が不審死を遂げたし、フランスでも関係者12人ほどが不審死を
遂げている。

私はAC通信で2005年12月年から2006年12月までラファイェット疑獄を
追及し、まとめて「拉法葉弊案的研究」を2006年に出版した。続いて
2008年にはラファイェット疑獄のスライドを作って台北の楊基詮中心
で台湾語で講演、友愛会で日本語の講演をしたあと日本に赴き靖国会
館で日本語、東京の外人記者クラブで英語の講演を行った。

日本での講演は宮崎正弘先生と東海子さんのお世話になった。

日本と台湾の繋がりはアメリカでもいろいろな会合を作って行われた。
2003年ごろからロスアンゼルスの台湾人十数人と「南加州台湾会」を立
ち上げ、定期的に会合があった。当時の台湾問題についてスライドを
作り、年に3回ほど台湾に行き、台北の楊基詮中心、新竹や台中、嘉義
などで講演していた。

また、台湾人の会合とは別にロス在住の日本人と台湾人数人で「緑の会」
を作り、台湾の現状や独立問題について講演会を開いていたが2011年に解
散した。

台湾独立宣言については有名な1964年に有名な彭明敏の「台湾自救
運動宣言」がある。これは台湾独立運動の重要な文献で彭明敏、謝
聰敏、魏廷朝の3人がコピーを作成した時点で逮捕された。

私はこの独立宣言を読んだあと、2009年9月に南加州台湾会で「彭明敏の
独立宣言は台湾人に向けて書かれたものだが、台湾人が外国に向けて書
いた宣言ではない。よって我々が外国に向けた独立宣言を発表したら
どうだろう」と提案したところ全員が大賛成、我われの宣言を作るこ
とになった。これで12人が原稿作りを始めたが、10月に私が英語、
日本語、中国語の原稿を作成したものの、もう一つの原稿は外国向けと
台湾向けの内容となり、私の「外国向け宣言」とその他の「外国と
台湾人民向け」の2つの原稿で論争が起きた。

2010年4月に二つの原稿を台湾に持ち帰って鄭自才氏と2人で6箇所
ほどの団体を訪問して意見を聞いて回ったところ、台湾の諸団体は
みな「台湾向けの独立主張は我われがやっている」と言い、「外国
向け宣言」に賛成だった。この結果をアメリカに持ち帰って報告し
たが賛成を得ることが出来なかったので、やむなく私が一人で資金
を集め、2010年7月10日にニューヨークタイムスで「台湾人民独立
宣言」を発表した。この発表は親友の郭さん、林さん、呉さんの援
助で発表したのである。このように台湾人には独立願望があるにも
拘らず意見がなかなか纏まらないのが実情である。

台湾独立は政府に頼ることが出来ない。今の台湾政府は中華民国
政府で台湾国政府ではない。人民団体は意見がまとまらず実践行動
が少ない。中国の金銭と武力外交によって台湾とが外交関係のある
国はどんどん減っていく。政府がやらないなら国民外交をやるべき
だが意見が一致しない。

2011年に私が「東南アジア平和聯盟」(PASEA:Peace Assosiation
of SouthEast Asia)を提案し、南加州台湾会では全員賛成だった。
PASEAはマハティールが提案したASEAN、2012年に安倍首相が提案し
たダイアモンド構想と同じだが、違うのは台湾の民間団体が主導し
て行うことである。ところが台湾で幾つかの民間団体にPASEAを説明
したら誰も賛成しなかった。台湾の民間団体は国民外交に興味が
なく政府もやらない。これでは国際的に孤立した台湾の状況を改善
できない。私の提案も机上の空論となった。

思いつくままこの20年間の私と台湾の繋がりを書いてみた。この
20年のあいだAC通信を通じていろいろな人と知り合い、いろいろな
人に大変お世話になった。感謝の心でいっぱいである。

室生犀星は「ふるさとは遠くにありて思ふもの、そして悲しくうたふ
もの」と書き、「よしや うらぶれて異土の乞食となるとても 帰ると
ころにあるまじや」と続けた。そうだろうか?

私にとって「骨は異郷に朽ちるとも、こころは故郷台湾に」である。
遠くカリフォルニアに居ても台湾を思うこころは変わらない。
私と台湾の架け橋は日本語であることにも変わりはない。
台北俳句会は続けるし、AC通信も可能な限り続ける。


at 09:00 | Comment(0) | Andy Chang

2019年04月16日

◆ロシアゲートからスパイゲートへ移行

          Andy Chang
 
 
ロシアゲートの調査が終わってマラー報告書ではトランプのロシア疑
惑の証拠が見つからなかったと発表されたと思ったら、今度はスパイ
ゲートが始まった。スパイゲートとはバー司法長官が国会で民主党議
員に政府調査機関がトランプ陣営にスパイ行為を行ったかと聞かれ、
確かにスパイ行為があったと答えたことから始まったのだ。

先週水曜日(10日)に民主党優勢の国会がバー司法長官を喚問して、
民主党のJean Shaheen上院議員が「貴官は政府の調査機関(FBI)がト
ランプ陣営にスパイ行為を行った調査を開始したが、スパイ行為はあ
ったのか?」と聞かれ、バー司法長官は「スパイ行為。イエス、確か
にスパイ行為がありました」と答えたのである。

慌てたもう一人の上院議員が「なぜFBIの調査をスパイと呼ぶのか?」
と聞かれ、「調査機関がさまざまな事項について調査をするのは当然だ
が、政治調査(Political investigation)は別問題だ。政治調査はある
べきでない。スパイ行為は重大事件(Big deal)である。司法部が調
査をするのは当然のことである」と答えた。

更にもう一人の民主党議員は「FBIの調査をスパイ行為と呼ぶのは社
会に大きな影響を与える。なぜスパイ行為と呼ぶのか?」と聞かれ、
バー司法長官は、「法的許可の無い調査(Unauthorized Investigation)
だからスパイ行為だ」と答えた。

このあとメディアがさっそくSpygateと言う名称を奉ったのである。
民主党側は、バー司法長官を国会に喚問してマラー報告書の「無削除
全文」の提出を求めるつもりだったのだが、藪をつついて蛇を出した
結果となった。

なぜこんなことが起きたのか?

(1)トランプが嫌いだから。
(2)ヒラリーを当選させたかった。ヒラリーが落選した後も恨みが
残った。
(3)オバマ民主党は共和党に負けたくなかった。しかし、トランプ
が当選した後も民主選挙で当選した大統領をでっち上げの無実の罪で
調査を始めた。
(4)トランプが当選したけれどロシア疑惑をデッチ上げて監獄にブ
チ込んでやるという。この陰謀にオバマ政権の国務院、FBI、DOJ、CIA、
NSAなどの高級官僚が多数関わっていたのである。

Deep Stateの陰謀はかなり大がかりだった。The Epoch Times(新紀元
時報)のYoutube報道によればオバマ政府の各部門で陰謀に加担した
人物が各部門で数人ずつ、全部で40人ぐらいが顔写真入りで報道され
ている。

Deep Stateの犯罪がかくも大がかりでしかも執念深いものだったとは、
博打に負けこんで更に大博打を打ち、遂に破産した状態とソックリで
ある。もともとヒラリー当選のために罪を犯し、落選しても罪を隠すた
め更に罪を重ねていったのだ。

マラー検察官の調査は2,500,000,000ドルと二年の時間、20数人の弁
護士を使って200人以上の証人喚問を行い、2,800件の書類召喚状を発
布してもトランプのロシア癒着の証拠が見つからなかった。つまりト
ランプは無実の罪で二年も苦しめられた被害者である。米国有史以来
の大犯罪であり、これだけの金と時間と労力を費やした大陰謀につい
て、誰が首謀者で仲間は誰でどうやってトランプの罪をデッチ上げた
のか、真相調査を要求するのは当然である。

私は今シンガポールに居て、こちらで数人の人とトランプについて話
し合ったが、みんながみんな今でもトランプが有罪だと言い張って譲
らない。マラー報告書では「ロシア疑惑の証拠」が見つからなかった
が、犯罪証拠がなかったと言う結論は出していないと言う。調査して
も証拠が出なかった、けれどもトランプは有罪だと言うのは可笑しな
話である。でも全世界でトランプの潔白を信じない人はかなり多いこ
とがわかる。トランプの潔白を証明するためにもDeep Stateの犯罪調
査は続けるべきである。

at 09:00 | Comment(0) | Andy Chang