2019年08月21日

◆雀庵の「体罰、折檻、脅迫の効果は如何に」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/14】中共の派閥のドンによる今夏の北戴河会議
の模様はまったく分からない。テーマは経済と香港だろうが、難しい問題
だ。あちこちのメディアをチェックしたが、ストンと納得したのが
「ウェッジ」の「経済発展なんてどうでもいい、香港デモを巡る中国政府
の本音」(早川友久・李登輝元台湾総統秘書)の論稿だ。

<台北や上海などの支局長を歴任したベテラン新聞記者曰く――

「中国の指導者たちは、おそらく国の内側にしか目を向けていないでしょ
う。外からどんなふうに見られているか、などというのは二の次三の次です。

暴力だろうが軍隊だろうが、なんとしてでもこの香港の『暴徒』を制圧し
なければならない。さもなくば、この『暴動』がウイグルやチベットな
ど、共産党政権が抑圧してきた地域にまで飛び火する。

この場合、極端にいえば経済発展なんかどうでもいいんです。つまり、経
済は頑張れば何十年かで取り返せるかもしれないけれど、党が無くなった
ら彼らは終わりなんです。だから党を守るためなら、外からどう見られて
いるかなんてどうでもいい。そういうことです」>

津上俊哉・日本国際問題研究所客員研究員/現代中国研究家の「大混乱の
香港を国際社会は救わない…いま世界が陥る『深刻な危機』、嫌でも武力
鎮圧から逃げられない習近平」(現代ビジネス)も同様な見方をしている――
<中国SNSの評論によると、北京の選択肢は3つ。上策は妥協・譲歩して大
方の共感を得ること、中策は現状を維持してこれ以上の激化を避ける、下
策は鎮圧して火に油を注ぐ、だ。

ここで言う上策、せめて中策が維持されることを願うが、中国共産党が過
去の出来事にどう反応してきたかを思い起こすと、この政体の政治的重心
は、この評論からは遠い所にあると感じる。

北京が武力鎮圧を匂わせるほどに現状を問題視するのは何故か。

抗議行動に「香港独立」や反中国(国旗・国章を汚す振る舞い)といった
容認できない主張が混じっていることや、北京がとりわけ神経を尖らせる
北戴河会議の最中に起きたこと(このまま持続すれば10月1日の建国70周
年記念式典も影響を受ける)も理由だろうが、もう1つ重要な原因がある
ように思う。

中国から見れば、これは(米国による)陰謀、内政干渉であり、いまや米
中対立が経済問題を超えて重大な政治問題に発展したと見える>

北京は「これ以上やると殺すぞ」と香港を威嚇しているのだが、党、9000
万人の党員の利益を守ることが最重要であり、盾突く人民どもが何千万人
死のうと全く意に介さないのだ。毛沢東曰く「核戦争で6億の民が3億に
なってもかまわない。大体わが国は人口が多すぎる」。

確かに14億人は多すぎるが・・・本心はウイグル人もチベット人もきれい
さっぱり殺したいのだ。漢族だけでも10億もいるのだから、西側の価値観
の「人権、自由」なんて気にしてはいられない。ワーワー騒ぐ奴らは駆除
するのが一番というわけだ。

中共は蒋介石を追い出したが、本土には膨大な数の国民党軍=ゴロツキ
(一方の紅軍はコジキ)が放置され、とりあえず中共軍に編入したもの
の、処分(口減らし)したくてしょうがない。そういう時に朝鮮戦争が起
き、これ幸いと毛沢東は粗大ごみの国民党軍を素手で(武器は貴重)突撃
させたのだ。後ろから支那名物の督戦隊が撃ってくるから、国民党軍は生
きるために敵陣へ駆け込み保護を願ったのである。

中共というのはそういう国なのだから、甘い考えは捨てた方がいい。北戴
河会議では「経済は二の次だ、反乱分子を一掃しても中共を守れ」だった
のだろう。漏洩どころかとても公にはできない。

ところで広域暴力団「毛沢東系中南海一家」の「殺すぞ!オマエラ痛い目
に遭いんたいんか、屑やろう!」といった実力行使の暗示、恫喝、脅迫、
さらに実行(安政の大獄みたいな「習近平の大獄」)で、共産党は何を得
られるのか。

中共は内政で安定を得る、一段と厳しい恐怖政治を敷く、物言えば唇寒し
秋の風。

一方で西側世界から強烈な制裁、カウンターパンチを受ける。世界的な金
融センターの香港の消滅、外需依存の「世界の工場」製造業のさらなる後
退、それによる所得減、金融資産の下落、個人債務の膨張、少子高齢化に
よる消費市場の冷え込み、燃料を含めたエネルギーの枯渇、通貨安、不況
なのに物価が上がり続けるスタグフレーション・・・今のロシアの後を追
うことになる。

中共を支持するのは“同病相哀れむ”のロシア、イラン、北朝鮮、ベネズエ
ラ・・・といった独裁国くらいだろう。二流、三流、破綻国ばかり。

西側は14億の大消費市場を失うかもしれない。

武田淳・伊藤忠総研チーフエコノミスト「中国市場に日本企業はどう向き
合うべきか 無視はできないが、リスクや障害だらけ。それでも魅力を感
じたときの選択肢は?」は2018年6月の論稿だが、参考になる。

<たとえば、自動車市場。リーマン・ショック直後に米国を追い越し世界
最大となり、2017年には米国の年間約1800万台を大きく上回る2900万台に
まで成長した。この世界最大の市場に対して、生産能力は外資系と国内
メーカーを合わせて4000万台にも上っている。

共産党一党独裁という、ある意味効率的な社会システムのもと、資金や人
材を国有企業に集中できるため、その成長の基盤は盤石である。実際、米
国「フォーチュン」誌の世界企業ランキング「フォーチュン・グローバル
500」2017年版では、売上規模上位500社のうち中国本土企業が105社(う
ち国有企業は81社)もランキングされ、日本企業の51社を大きく上回って
いる>

「世界の工場&世界の市場」として中共は急成長してきたが、ピーク、頂
点は終わって今は下り坂になりつつある。アジアの中進国が新たな「世界
の工場&世界の市場」に育ってきており、中共は「中進国の罠」に落ち込
み始めた。

世界が中共を蟄居閉門、押込めにしても10年もあれば中共の影響はずいぶ
ん薄らぐだろう。50年もすれば存在自体を忘れるだろう、「そういえば漢
族の暮らす中共という国があったそうだ、習近平とかいうのがが最後の皇
帝で、日本軍が幽閉して衰弱死させたらしい」とか。

米国は、そのうち可愛くて役立つだろうとパクリにも目をつぶりパンダを
育ててきたが、今や爪と牙が発達してグリズリー、「飼いパンダに手を噛
まれた」と怒り「溺れたパンダをさらに叩け」と圧迫している。パンダハ
ガーばかりだったのが片想いで、噛まれた上にしゃぶりつくされ、土足で
蹴られたようなものだから、まあ頭に来るのは当然か。

「トンダバカー」だったと君子豹変するのはさすがに米国らしくて潔い
が、日本では「それでも私はパンダハガー、コリャアバカーでいたいんで
す」なんていうウェットな人が多そうだ。

中共が体制保持のために「第2次天安門虐殺」で殺処分できるのは何人く
らいだろう。国境を閉鎖し各国の大使館員や報道関係者を追放し、各地の
“不逞の輩”を文革並みに1億人殺すのは容易だが、阿Qが大好きな公開処
刑は短時日にできても後片づけは最低数か月はかかるのではないか。強く
指導しないとあちこちにゴミを捨てる民族だからなあ。

安易に埋めたり河川や海に流せばバレるから、とにかく焼かなければなら
ない。日本でも火葬場は10日待ちだから、「お骨焼き」なんて悠長なこと
はできない。ゴミ砂漠に遺体を移して焼夷弾やナパーム弾やらで完全に焼
き、粉にしなければならない。その上に砂を撒き、隠蔽し、立ち入り禁止
にする。

「なかったことにする」のだが、人の口に戸は立てられないから、作業員
(多分囚人や拘束しているチベット人、ウイグル人)も処分しなければ安
心できない。際限がない。

支那の庶民は昔から墓を暴いて金目のものを採掘するのが大好きだから、
秘すれば現る、どうやろうともバレる。やがて観光地になり、「日本軍に
よるゴミ砂漠大虐殺」記念館ができそうだ。

転んでも ただでは起きぬ タフな漢族(修一)

四方海に守られた日本に生まれてホント、良かったよなあ、同志諸君! 
でも春先にはPM2.5や黄砂と一緒に骨粉が押し寄せて来たりして・・・鎮
魂碑とかを創って慰霊することになりそうだ。

発狂亭“今日もパンツ一丁”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(132)2017/1/6】【産経】笹川陽平「正論
 大いなる楽観が国の将来を開く」、曰く――

<確かに現状では、将来を悲観的に見る若者の方が圧倒的に多い。「希望
がある」と答えた日本の若者はわずか12.2%。2番目に低かったフランス
の半分、最も高かった米国の4分の1以下で、「どちらかといえば希望があ
る」を加えた数字も各国と20〜30ポイントの開きがあった(内閣府調査)。

(一方で)「普通に生活できるのであれば(ボランティア活動など)社会
に役立っていると実感できる仕事に関わりたい」と語る若者が驚くほど増
えている。「一流大学を出て一流会社に就職する」といった若者の価値観
は確実に変化し始めている>


ナンカナーという感じ。どんな仕事でも一所懸命にやれば見晴らしがよく
なるし、頂上も見えてくる。腕が上がればポストも報酬も上がる・・・ハ
ングリー精神とチャレンジ精神が弱いのは日本が太平すぎるからではないか。

「『高齢者』65→75歳以上に 定着見直し 老年学会提言 身体・知力
5〜10歳若返り」。

<前期高齢者の65〜74歳は『准高齢者』として社会の支え手として捉え直
すよう求める提言を発表した。昨年9月の総務省の統計によると、65歳以
上は約3500万人で、人口の27%、高齢者を75歳以上とした場合は13%に半
減する>

75歳まではバンバン働けって・・・つまり、やがては年金支給開始を75歳
からにしたいわけだ。

欧米では若者の失業率が高い。笹川氏や老年学会の提言を進めれば、若者
はますます「普通の家庭をもって時代に日本をつなぐ」という希望、使
命、喜び、生き甲斐から脱落し、バイトやパートで趣味や自分探しという
シェルターに引き籠るのが快適になりはしまいか。

労働市場にいつまでも老人がいては若者の仕事を奪いかねない、というこ
とにならないか。生活力がない男に女は近寄らないから、少子化はどんど
ん進み、やがて亡国にならないか。

多様な生き方がいいような論が多いが、所得税も保険料も納めずに、結婚
もせず、やがて老いて生活保護を受けるなんて亡国的インモラルではない
か。孤独死に備えて自治体は無縁仏用の墓を用意しておいた方がいい。現
代版「投げ込み寺」。(つづく)2019/8/20


2019年08月20日

◆雀庵の「モンテーニュに学ぶ外来種対策」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/13】毎週金曜日の産経に掲載される「モンテー
ニュとの対話」はおおいに知的興奮を刺激してくれる。著者の桑原聡先生
(文化部論説委員)にラブレターを書いてしまった、「ああ、うちはもう
メロメロや」。で、「モンテーニュ随想録」(斯界の泰斗、関根秀雄先生
訳編。本物は1万円以上するので、論考を精選した普及版/社会思想社)を
取り寄せ、一気に読んだ。

ま、入門編だが、実に面白い、初めて知ることばかり、500年前の著作な
のに、まったく古さを感じさせない。「ああ、人類は成長しない、動物と
一緒。5万年前、500年前の人間と今の人間、舞台は多少変わっても、基本
的には同じことをし、同じことを考え、同じように悩んでいるのだ」と
びっくりする。まさに目からウロコ。

「随想録」に見るモンテーニュは、キリスト教から距離を置いている、自
分自身の至らぬ点も隠さない、科学者の目で冷静に観察している、凄まじ
い読書家、清濁併せ呑む度量の広さ、優れた知性と感性と取材力、観察
力・・・嗚呼、若い時から読んでおけばよかった・・・と思うが、それで
あったら実にニヒルな、嫌な若造になっていたかもしれない、とも思う。

人間の本性をさらけ出すような毒薬だが、使いようによってはオプジーボ
級の良薬になる、という感じか。小生が独裁者なら真っ先に発禁焚書す
る、人民が利口になったらとても統治はできない。

支那では孔子を初め物凄いほど多くの哲学者が気が遠くなるほどの哲学を
弁じ、その多くは「為政者はこうあれかし」という統治論と、「君子とし
ての生き方論」だ。その一方で目も当てられないような焚書坑儒を繰り返
していたのも事実だ。

この極端なブレというか“文化大革命”で人民はおおいに戸惑ったかという
と、そんな話はどうもなさそうだ。

漢族の価値観は「蓄財蓄妾美酒美食」、略して「財妾酒食」だろうと小生
は思ってきたが、どうも大昔からそうで、であるならば漢族は「財妾酒
食」を得られるのなら為政者の命に素直に従って、時には古人の言葉を学
び狂気じみた科挙合格を目指し、時には真っ先に焚書坑儒をあおるわけだ。

支那では人間としての普遍的なモラルが、とにもかくにも「財妾酒食」、
この世の天国を楽しみつくすのが王道であり正道、聖道だから、異民族に
征服されても「財妾酒食」が得られるのなら全然苦にしない。満州族の始
めた「清」なんて、漢族の「財妾酒食」にすっかり染まってしまったし、
中共も「財妾酒食」で9000万人の貴族(党員)を吊り上げ、残りの13億の
民を治めている。

そのうち9億はただの阿Q、無知蒙昧の貧者であり、中共の盲目的信者。
わが国はこの世の天国、毛沢東や習近平は神様とでも思っているらしい。

1980年頃に初訪中したが、労働者は1日3時間しか働かない、仕事がない
し、そもそも働きたくないのだ。ホテルのフロントでは忙しくなるのを厭
がって客を「満室です」と断っていた。それでも一応は食えたから「この
世の天国」というわけ。竹のカーテンで情報もないから「井の中の蛙」。

蛇の道は蛇で高級党員は裏では「財妾酒食」だったろう。党はしょっちゅ
う整風運動をやっていたから「財妾酒食」の手口はどんどん巧妙になる。
漢族はそういう民族なのだと思う、生まれたからには「わが世の春を謳歌
するんだ!」と、とにかくタフ! 一緒に住んだら逃げ出すか、毒を食っ
たら皿まで、と染まるしかないだろう。

わが街の用水路は多摩川の支流だが、小生が小3まで水泳は多摩川で教
わった。4年生の1960(昭和35)年あたりからは多摩川も支流も汚染が始
まり、用水路のメダカ、フナ、アメリカザリガニ、ドジョー、草むらや林
の蝶、トカゲ、クモ、ヘビ、バッタなども姿を見せなくなった。

高度成長で用水路はドブ川みたいになってしまったが、1980年頃に公害へ
の反省から下水の垂れ流しを止めたため、今はかなりきれいになってき
た。ところが鯉を放流したためか、それ以外の生き物がほとんど消えてし
まったのだ。

いつ頃からかアメリカザリガニは「外来種だ、生態系を壊す敵だ、駆除し
ろ」となり、今はまず見かけなくなった。

奄美大島ではハブを駆除するためにマングースを輸入して山に放ったが、
ちっとも効果がないどころか、天然記念物の黒兎を捕食する、さらにはハ
ブにつかまって餌になっているという、まったく当初の予測とは真逆の事
態になっている。

一旦、外来種を入れて失敗すると、生態系を復元するのには大変な時間と
努力がいる。新しい土地に来た外来種(移民)は在来種(先住民族)を駆
逐することになりやすい。北米のインディアン(ネイティブアメリカン)
系は今は10%ほどしかいない。タスマニアのアボリジニは英国からの植民
者によって1、2年で絶滅した。

北海道のアイヌ系はロシアと蝦夷の混血のような気がする。明治11年に東
北・北海道を取材旅行したイザベラ・バードはアイヌについて「これほど
美しい男女は見たことがない」と感動している。その美しさは刺青の伝統
も消えていったろうからさらに魅力的で、それゆえか、大正時代の頃には
外来種・本土人との同化で在来種・アイヌは表面的には見られなくなった
ようだ。

北海道出身の男前の友(通称:日高クン、日高は松前藩と戦ったアイヌの
英雄シャクシャインの拠点)は目やヒゲ、胸毛にアイヌ系を感じさせた。
「俺はアイヌ系じゃない」と強く言っていたのは、1970年当時でもアイヌ
系への差別とか区別、偏見があったのかもしれない。

新左翼、第4インターナショナル(通称、4トロ。中核派の仲良し兄弟だ
が、頭が良く、その分、突撃力は弱かった)創設者の太田竜はサハリン生
まれ、「アイヌモシリ独立運動」も手掛けていたが、日高のシャクシャイ
ン像の銘板にあった北海道知事の名を削った事件で有罪になっている。当
時“新左翼の三バカ”の一人と言われた“純”というか単純無垢的な太田竜を
思うと、今のアイヌ運動は何となく利権漁りの匂いがして小生は嫌だな。

半島人は日本にとっては外来種だが、同じ儒教系の漢族が賢く日本(&世
界)に溶け込んだのとは逆に、異常なほどに在来種と敵対しているのはな
ぜだろう。支那に対して半島人は今でも三跪九叩頭の態だが、日本に対し
てはそのうっ憤を晴らすように噛みつく。

やはり劣等感による「恨」(はん)の感情なのだろうか。WIKIから――

<朝鮮民族にとっての「恨」は、単なる恨みや辛みだけでなく、無念さや
悲哀や無常観、(虐げる側である優越者に対する)あこがれや妬み、悲惨
な境遇からの解放願望など、様々な感情をあらわすものであり、この文化
は「恨の文化」とも呼ばれる。

恨の文化は、代々の王権や両班による苛斂誅求を極めた階級的支配に対す
る民衆の抵抗意識と、漢代の昔より幾度となく朝鮮半島を襲った中国から
の異民族(漢族・モンゴル族・女真族ほか)による侵略・征服で、永続的
な服従を余儀なくされた国辱を引きずっている。

日本(大日本帝国)による併合が「長い抑圧と屈辱の歴史」であったとい
う事実を省みない一方的な主張、その元で行われる反日教育など、内外の
圧倒的な力に依存せざるを得なかった朝鮮半島独特の文化である>

自分も自国も日本にひどい目に遭わされた、いまだに誇るものが何もない
のは日本のせいだ、土下座して謝り続けろ、と毎日、何年もヘイト行為を
されると、日本も最初は「まあ、彼らも辛い思いをしたんでしょう」と
思っていた人でも、「大金を渡して手打ちをしたのにちゃぶ台返しで、ま
たヘイトかよ、頭おかしいんじゃね」と嫌悪、憎悪するようになる。

在来種に寄生して自然環境を大きく乱すような「敵対的外来種」を人権だ
どうのこうのと叫んで受け入れると、国柄は徐々に、やがて大きく乱れ
る。日本が日本でなくなる。先進国は同様な危機にある。

モンテーニュ曰く――

<人食い人種の蛮族は捕虜を(勇者として)永く優遇し、処刑儀式の際は
さっさと殺してから焼いて食う。一方、(先進国の)ポルトガル人は捕虜
をなぶり殺して楽しむ。十分に感覚を持っている肉体を引き裂いたり、少
しずつあぶったり、犬や豚に噛み破らせたりする。

これは本で読んだだけでなく、つい近頃この目に見たことである。しかも
積年の仇敵の間においてでなく、隣人同胞の間に、なお困ったことに、信
心とか宗教という名のもとになされた。

死んだ体をあぶって食うより、はるかに野蛮だと思う>

敵や仲間の勇者の死体を食うというのは「勇者の勇猛果敢の心をいただ
く、継承する」とか「敵を辱める」とかで、昔はそれほど珍しくなかった
ようだ。小生はしょっ中、ヒトを食う。

北はそれなりの建国神話、建国伝説がある。南はない。口惜しくて、恥ず
かしくて、どうしていいのか分からない。「そうだ、日本が悪い!」。娼
婦を聖女として祀り、歌って踊って日本を憎悪する「恨日教」にしか自己
の存在理由を頼れない。

「自分は優秀であり、悪辣な日本に対して道徳的優位にあるが、パワーで
はとても勝てないから、舌戦で勝負する。今日は慰安婦、明日は徴用
工・・・なぶり殺しにする反日ヘイトイベントで年間スケジュールはいっ
ぱいだ」

バックミラー・コリア。こんな愚かで野蛮で日本から敵意と憎悪を招くこ
とにしかならない、まるで韓流ドラマ、マスターベーションみたいなこと
ばかりに夢中になっていると、バッカミタイ・コリャアカンになるで。

<7月の青年層の体感失業率(バイト、ヒッキーを含む)は23.8%で、統
計を取り始めた2015年以降で最高を記録した。青年の4人に1人が事実上の
失業者>(朝鮮日報8/15)

<サムスンディスプレーとLGディスプレーが大型液晶パネルの国内生産量
を縮小することを検討している。中国メーカーが低価格で物量作戦を展開
し、液晶パネルの価格が急落。いくら売っても利益が出ない状況となって
いるからだ>(朝鮮日報8/16)

お隣さん、あんたぜんぜん分かってないようやから教えといてあげるがの
う、煽り運転で日本を叩いたって一銭にもならんぜよ、のう。そのうち怪
我するで。若いモンは鉄砲玉になりたくてうずうずしておるきに、まあ、
せいぜい気をつけるんやな。

先進国は皆、羹に懲りてナマスを吹く。「敵対的外来種」が先進国で在来
種をやりたい放題に押しまくるという「外人さん、いらっしゃーい!」の
時代は急速に終わるだろう。


今日は台風一過だが、凄まじく暑い。“コリャアカン 昔はピーで カネ
稼ぎ 今はヘイトで 反韓招来”、精神科受診したら? いい病院紹介す
るぜよ、のう。発狂亭雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(131)2017/1/5】【産経】「沖縄 県民所
得低く計算」、最下位の47位、203.5万円だが、45位の高知県方式だと
266.5万円で28位になるという。国が決めたきっちりした統計基準がな
く、バラバラで、「上振れも下振れもできる」と専門家。

補助金目当てに最下位狙いとかブービー賞狙いとかあるのかな。公的統計
が信じられないのなら、タクシーなどの街角体感景気の方がまともかも知
れない。

「中国・ナイジェリア混成詐欺団 日本で犯行 カード偽造、たばこ密
輸」。蛇の道は蛇、ワルはコラボする。プーチンと習近平、メルケルとオ
ランド、小粒だが志位と小沢とか。

「米中空母 南シナ海対峙か」。中共軍はゲリラ戦は得意だったが、敗戦
で投降した日本軍の指導で近代化を進めた。当時、空母はなかったから、
今はロシア製のポンコツ空母で練習している。実戦を含めて100年の空母
運用経験のある米国には遠く及ばないだろう。哨戒機もほとんどないか
ら、ただの標的でしかないだろう。

宮家邦彦「非連続的思考のススメ」。

<すべてが異常に見えた米国大統領選は一種の文化大革命だった。過去数
十年間、ワシントンの住人は、自分たちこそ全てを知り、誰よりも賢いと
信じてきた。この傲慢で思い上がったワシントンのシステムと「トランプ
現象」が破綻しようとしている。従来の枠内で「連続的」思考しかできな
い人々が行き場を失った・・・

変化の時代だからこそ基本に戻る。誰もが当然と考える常識を疑い、改め
てゼロから洗い直す。非連続的思考とは、こうした地道な知的作業の積み
重ねによって初めて可能になるようだ>

宮家を含めた外務省の痴呆患者の敗北宣言だが(米国でも戦に備える国防
省はお花畑の国務省をバカにしているそうだ)、東海岸と西海岸のリベラ
ルしか取材しないバカの妄言を誰も聞きやしない。行き場なんてない! 
逝ってよし!

先崎彰容(せんざきあきなか)「正論 新年に問い直す『抵抗の精
神』」。西郷は大久保、伊藤流の近代化に反対したから西南戦争の「賊
軍」を率いたというのは誤認だろう。王政復古、廃藩置県を第一次維新と
すれば、西南戦争による不平士族一掃は第二次維新ではなかったか。

大西郷曰く「焦土の中から新しい時代は始まる」。有史以来、平和ではな
く戦争こそが新時代を創ってきた。そそもそ神武東征で多くの部族が統一
され、日本国が誕生したのだ。

宝島社の見開き広告は、1941/12/8の真珠湾ゼロ戦、1945/8/6の広島原爆
の写真を並べ、「忘却は罪である、人間は過ちを犯す、しかし、学ぶこと
ができる。世界平和は人間の宿題である」と訴えている。

今の日本という“宝島”、そして「植民地なき世界」は日米大衝突の化学変
化による。これが歴史認識の1丁目1番地だ。宝島社史観はまるで天動説。
太陽系宇宙、地球は惑星同士の衝突の繰り返しで46億年前に今の形になっ
た。お茶を飲みながらのお上品な対話ではなく、衝突、激突、戦争が新し
い秩序を生んだのだ。

無知は罪、宝島社はそれを通り越して無恥。出版業界は「天災バカ本」で
自ら絶滅を招いている。顔を洗って出直してこい!(つづく)2019/8/18

2019年08月19日

◆雀庵の「モンテーニュに学ぶ外来種対策」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/13】毎週金曜日の産経に掲載される「モンテー
ニュとの対話」はおおいに知的興奮を刺激してくれる。著者の桑原聡先生
(文化部論説委員)にラブレターを書いてしまった、「ああ、うちはもう
メロメロや」。で、「モンテーニュ随想録」(斯界の泰斗、関根秀雄先生
訳編。本物は1万円以上するので、論考を精選した普及版/社会思想社)を
取り寄せ、一気に読んだ。

ま、入門編だが、実に面白い、初めて知ることばかり、500年前の著作な
のに、まったく古さを感じさせない。「ああ、人類は成長しない、動物と
一緒。5万年前、500年前の人間と今の人間、舞台は多少変わっても、基本
的には同じことをし、同じことを考え、同じように悩んでいるのだ」と
びっくりする。まさに目からウロコ。

「随想録」に見るモンテーニュは、キリスト教から距離を置いている、自
分自身の至らぬ点も隠さない、科学者の目で冷静に観察している、凄まじ
い読書家、清濁併せ呑む度量の広さ、優れた知性と感性と取材力、観察
力・・・嗚呼、若い時から読んでおけばよかった・・・と思うが、それで
あったら実にニヒルな、厭な若造になっていたかもしれない、とも思う。

人間の本性をさらけ出すような毒薬だが、使いようによってはオプジーボ
級の良薬になる、という感じか。小生が独裁者なら真っ先に発禁焚書す
る、人民が利口になったらとても統治はできない。

支那では孔子を初め物凄いほど多くの哲学者が気が遠くなるほどの哲学を
弁じ、その多くは「為政者はこうあれかし」という統治論と、「君子とし
ての生き方論」だ。その一方で目も当てられないような焚書坑儒を繰り返
していたのも事実だ。

この極端なブレというか“文化大革命”で人民はおおいに戸惑ったかという
と、そんな話はどうもなさそうだ。

漢族の価値観は「蓄財蓄妾美酒美食」、略して「財妾酒食」だろうと小生
は思ってきたが、どうも大昔からそうで、であるならば漢族は「財妾酒
食」を得られるのなら為政者の命に素直に従って、時には古人の言葉を学
び狂気じみた科挙合格を目指し、時には真っ先に焚書坑儒をあおるわけだ。

支那では人間としての普遍的なモラルが、とにもかくにも「財妾酒食」、
この世の天国を楽しみつくすのが王道であり正道、聖道だから、異民族に
征服されても「財妾酒食」が得られるのなら全然苦にしない。満州族の始
めた「清」なんて、漢族の「財妾酒食」にすっかり染まってしまったし、
中共も「財妾酒食」で9000万人の貴族(党員)を吊り上げ、残りの13億の
民を治めている。

そのうち9億はただの阿Q、無知蒙昧の貧者であり、中共の盲目的信者。
わが国はこの世の天国、毛沢東や習近平は神様とでも思っているらしい。

1980年頃に初訪中したが、労働者は1日3時間しか働かない、仕事がない
し、そもそも働きたくないのだ。ホテルのフロントでは忙しくなるのを嫌
がって客を「満室です」と断っていた。それでも一応は食えたから「この
世の天国」というわけ。竹のカーテンで情報もないから「井の中の蛙」。

蛇の道は蛇で高級党員は裏では「財妾酒食」だったろう。党はしょっちゅ
う整風運動をやっていたから「財妾酒食」の手口はどんどん巧妙になる。
漢族はそういう民族なのだと思う、生まれたからには「わが世の春を謳歌
するんだ!」と、とにかくタフ! 一緒に住んだら逃げ出すか、毒を食っ
たら皿まで、と染まるしかないだろう。

わが街の用水路は多摩川の支流だが、小生が小3まで水泳は多摩川で教
わった。4年生の1960(昭和35)年あたりからは多摩川も支流も汚染が始
まり、用水路のメダカ、フナ、アメリカザリガニ、ドジョー、草むらや林
の蝶、トカゲ、クモ、ヘビ、バッタなども姿を見せなくなった。

高度成長で用水路はドブ川みたいになってしまったが、1980年頃に公害へ
の反省から下水の垂れ流しを止めたため、今はかなりきれいになってき
た。ところが鯉を放流したためか、それ以外の生き物がほとんど消えてし
まったのだ。

いつ頃からかアメリカザリガニは「外来種だ、生態系を壊す敵だ、駆除し
ろ」となり、今はまず見かけなくなった。

奄美大島ではハブを駆除するためにマングースを輸入して山に放ったが、
ちっとも効果がないどころか、天然記念物の黒兎を捕食する、さらにはハ
ブにつかまって餌になっているという、まったく当初の予測とは真逆の事
態になっている。

一旦、外来種を入れて失敗すると、生態系を復元するのには大変な時間と
努力がいる。新しい土地に来た外来種(移民)は在来種(先住民族)を駆
逐することになりやすい。北米のインディアン(ネイティブアメリカン)
系は今は10%ほどしかいない。タスマニアのアボリジニは英国からの植民
者によって1、2年で絶滅した。

北海道のアイヌ系はロシアと蝦夷の混血のような気がする。明治11年に東
北・北海道を取材旅行したイザベラ・バードはアイヌについて「これほど
美しい男女は見たことがない」と感動している。その美しさは刺青の伝統
も消えていったろうからさらに魅力的で、それゆえか、大正時代の頃には
外来種・本土人との同化で在来種・アイヌは表面的には見られなくなった
ようだ。

北海道出身の男前の友(通称:日高クン、日高は松前藩と戦ったアイヌの
英雄シャクシャインの拠点)は目やヒゲ、胸毛にアイヌ系を感じさせた。
「俺はアイヌ系じゃない」と強く言っていたのは、1970年当時でもアイヌ
系への差別とか区別、偏見があったのかもしれない。

新左翼、第4インターナショナル(通称、4トロ。中核派の仲良し兄弟だ
が、頭が良く、その分、突撃力は弱かった)創設者の太田竜はサハリン生
まれ、「アイヌモシリ独立運動」も手掛けていたが、日高のシャクシャイ
ン像の銘板にあった北海道知事の名を削った事件で有罪になっている。当
時“新左翼の三バカ”の一人と言われた“純”というか単純無垢的な太田竜を
思うと、今のアイヌ運動は何となく利権漁りの匂いがして小生は嫌だな。

半島人は日本にとっては外来種だが、同じ儒教系の漢族が賢く日本(&世
界)に溶け込んだのとは逆に、異常なほどに在来種と敵対しているのはな
ぜだろう。支那に対して半島人は今でも三跪九叩頭の態だが、日本に対し
てはそのうっ憤を晴らすように噛みつく。

やはり劣等感による「恨」(はん)の感情なのだろうか。WIKIから――

<朝鮮民族にとっての「恨」は、単なる恨みや辛みだけでなく、無念さや
悲哀や無常観、(虐げる側である優越者に対する)あこがれや妬み、悲惨
な境遇からの解放願望など、様々な感情をあらわすものであり、この文化
は「恨の文化」とも呼ばれる。

恨の文化は、代々の王権や両班による苛斂誅求を極めた階級的支配に対す
る民衆の抵抗意識と、漢代の昔より幾度となく朝鮮半島を襲った中国から
の異民族(漢族・モンゴル族・女真族ほか)による侵略・征服で、永続的
な服従を余儀なくされた国辱を引きずっている。

日本(大日本帝国)による併合が「長い抑圧と屈辱の歴史」であったとい
う事実を省みない一方的な主張、その元で行われる反日教育など、内外の
圧倒的な力に依存せざるを得なかった朝鮮半島独特の文化である>

自分も自国も日本にひどい目に遭わされた、いまだに誇るものが何もない
のは日本のせいだ、土下座して謝り続けろ、と毎日、何年もヘイト行為を
されると、日本も最初は「まあ、彼らも辛い思いをしたんでしょう」と
思っていた人でも、「大金を渡して手打ちをしたのにちゃぶ台返しで、ま
たヘイトかよ、頭おかしいんじゃね」と嫌悪、憎悪するようになる。

在来種に寄生して自然環境を大きく乱すような「敵対的外来種」を人権だ
どうのこうのと叫んで受け入れると、国柄は徐々に、やがて大きく乱れ
る。日本が日本でなくなる。先進国は同様な危機にある。

モンテーニュ曰く――

<人食い人種の蛮族は捕虜を(勇者として)永く優遇し、処刑儀式の際は
さっさと殺してから焼いて食う。一方、(先進国の)ポルトガル人は捕虜
をなぶり殺して楽しむ。十分に感覚を持っている肉体を引き裂いたり、少
しずつあぶったり、犬や豚に噛み破らせたりする。

これは本で読んだだけでなく、つい近頃この目に見たことである。しかも
積年の仇敵の間においてでなく、隣人同胞の間に、なお困ったことに、信
心とか宗教という名のもとになされた。

死んだ体をあぶって食うより、はるかに野蛮だと思う>

敵や仲間の勇者の死体を食うというのは「勇者の勇猛果敢の心をいただ
く、継承する」とか「敵を辱める」とかで、昔はそれほど珍しくなかった
ようだ。小生はしょっ中、ヒトを食う。

北はそれなりの建国神話、建国伝説がある。南はない。口惜しくて、恥ず
かしくて、どうしていいのか分からない。「そうだ、日本が悪い!」。娼
婦を聖女として祀り、歌って踊って日本を憎悪する「恨日教」にしか自己
の存在理由を頼れない。

「自分は優秀であり、悪辣な日本に対して道徳的優位にあるが、パワーで
はとても勝てないから、舌戦で勝負する。今日は慰安婦、明日は徴用
工・・・なぶり殺しにする反日ヘイトイベントで年間スケジュールはいっ
ぱいだ」

バックミラー・コリア。こんな愚かで野蛮で日本から敵意と憎悪を招くこ
とにしかならない、まるで韓流ドラマ、マスターベーションみたいなこと
ばかりに夢中になっていると、バッカミタイ・コリャアカンになるで。

<7月の青年層の体感失業率(バイト、ヒッキーを含む)は23.8%で、統
計を取り始めた2015年以降で最高を記録した。青年の4人に1人が事実上の
失業者>(朝鮮日報8/15)

<サムスンディスプレーとLGディスプレーが大型液晶パネルの国内生産量
を縮小することを検討している。中国メーカーが低価格で物量作戦を展開
し、液晶パネルの価格が急落。いくら売っても利益が出ない状況となって
いるからだ>(朝鮮日報8/16)

お隣さん、あんたぜんぜん分かってないようやから教えといてあげるがの
う、煽り運転で日本を叩いたって一銭にもならんぜよ、のう。そのうち怪
我するで。若いモンは鉄砲玉になりたくてうずうずしておるきに、まあ、
せいぜい気をつけるんやな。

先進国は皆、羹に懲りてナマスを吹く。「敵対的外来種」が先進国で在来
種をやりたい放題に押しまくるという「外人さん、いらっしゃーい!」の
時代は急速に終わるだろう。

今日は台風一過だが、凄まじく暑い。“コリャアカン 昔はピーで カネ
稼ぎ 今はヘイトで 反韓招来”、精神科受診したら? いい病院紹介す
るぜよ、のう。発狂亭雀庵の病棟日記から。


【措置入院 精神病棟の日々(131)2017/1/5】【産経】「沖縄 県民所
得低く計算」、最下位の47位、203.5万円だが、45位の高知県方式だと
266.5万円で28位になるという。国が決めたきっちりした統計基準がな
く、バラバラで、「上振れも下振れもできる」と専門家。

補助金目当てに最下位狙いとかブービー賞狙いとかあるのかな。公的統計
が信じられないのなら、タクシーなどの街角体感景気の方がまともかも知
れない。

「中国・ナイジェリア混成詐欺団 日本で犯行 カード偽造、たばこ密
輸」。蛇の道は蛇、ワルはコラボする。プーチンと習近平、メルケルとオ
ランド、小粒だが志位と小沢とか。


「米中空母 南シナ海対峙か」。中共軍はゲリラ戦は得意だったが、敗戦
で投降した日本軍の指導で近代化を進めた。当時、空母はなかったから、
今はロシア製のポンコツ空母で練習している。実戦を含めて100年の空母
運用経験のある米国には遠く及ばないだろう。哨戒機もほとんどないか
ら、ただの標的でしかないだろう。

宮家邦彦「非連続的思考のススメ」。

<すべてが異常に見えた米国大統領選は一種の文化大革命だった。過去数
十年間、ワシントンの住人は、自分たちこそ全てを知り、誰よりも賢いと
信じてきた。この傲慢で思い上がったワシントンのシステムと「トランプ
現象」が破綻しようとしている。従来の枠内で「連続的」思考しかできな
い人々が行き場を失った・・・

変化の時代だからこそ基本に戻る。誰もが当然と考える常識を疑い、改め
てゼロから洗い直す。非連続的思考とは、こうした地道な知的作業の積み
重ねによって初めて可能になるようだ>

宮家を含めた外務省の痴呆患者の敗北宣言だが(米国でも戦に備える国防
省はお花畑の国務省をバカにしているそうだ)、東海岸と西海岸のリベラ
ルしか取材しないバカの妄言を誰も聞きやしない。行き場なんてない! 
逝ってよし!


崎彰容(せんざきあきなか)「正論 新年に問い直す『抵抗の精神』」。
西郷は大久保、伊藤流の近代化に反対したから西南戦争の「賊軍」を率い
たというのは誤認だろう。王政復古、廃藩置県を第一次維新とすれば、西
南戦争による不平士族一掃は第二次維新ではなかったか。

大西郷曰く「焦土の中から新しい時代は始まる」。有史以来、平和ではな
く戦争こそが新時代を創ってきた。そそもそ神武東征で多くの部族が統一
され、日本国が誕生したのだ。

宝島社の見開き広告は、1941/12/8の真珠湾ゼロ戦、1945/8/6の広島原爆
の写真を並べ、「忘却は罪である、人間は過ちを犯す、しかし、学ぶこと
ができる。世界平和は人間の宿題である」と訴えている。

今の日本という“宝島”、そして「植民地なき世界」は日米大衝突の化学変
化による。これが歴史認識の1丁目1番地だ。宝島社史観はまるで天動説。
太陽系宇宙、地球は惑星同士の衝突の繰り返しで46億年前に今の形になっ
た。お茶を飲みながらのお上品な対話ではなく、衝突、激突、戦争が新し
い秩序を生んだのだ。


無知は罪、宝島社はそれを通り越して無恥。出版業界は「天災バカ本」で
自ら絶滅を招いている。顔を洗って出直してこい!(つづく)2019/8/18

2019年08月17日

◆雀庵の「恥という字をご存知ですか?」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/12】<『朝鮮人慰安婦と日本人 -- 元下関労報
動員部長の手記』 新人物往来社1977年(昭和52年)3月>(WIKI)。

著者は得体のしれない吉田清治。ヘイト屋で、嘘つき、それで稼いでいた
詐欺師である。「俺は小説を書いただけ、みんなやっている」とうそぶ
き、版元の新人物往来社は「あれは小説」と逃げていた。怪人物オーライ
社だな。

吉田は嘘とヘイトの元祖的存在で、学者の秦郁彦によると彼は半島・釜山
から“銀座通”の玄界灘を超えて佐賀県あたりに密入国、背乗りで日本人に
成りすまし、半島から弟を呼んで息子にしたらしい。半島人にとって日本
は憧れの地だったのだ。

(夢も希望もない生地から逃げ出しキラキラの国へ密入国するのは今も変
わらない。努力して一発当てようという人は今は少なく、生活保護が魅力
のようだ)

学生時代に吉田の「日本残虐話」的講演を聴いたことがあり、あまりにも
の荒唐無稽に呆れ果てたが、反日妄想の朝日の日共系アカ、松井やより達
(新左翼系の辻元清美らを含むヘイト屋)はそれに感化され(利用し
て)、世界中に慰安婦強制連行という大嘘をばらまいた。

1976年か77年頃、小生が担当していた週刊の海外旅行業界紙に台湾のホテ
ルから広告が入った。「恥という字をご存知ですか?」と日本の旅行業界
に猛省を促していた。集団での買春ツアーはみっともないから止めろ、と
いう意味だ。

1970年にジャンボ機が就航して運賃が低下、海外旅行は一段と身近になっ
たが、カネと暇がある農協の皆さんがどっと海外へ出ていった。大票田の
農家は自民党のバラマキで結構豊かで、しかも農閑期という暇もある。自
転車、オートバイ、トラクター、トラック、乗用車・・・男の子は乗り物
が大好きだから「大体世界中を見て回った、白、黒、黄色の柔らかいのに
も全車種乗った」なんていうモサもいた。

江戸時代から旅には買春がつきもので、夜鷹湯女女郎娼婦娼妓らは尊敬は
されないが、美形ならアイドル同様に憧れられたりする職業だった。妓楼
の看板娼妓の花魁や大夫は江戸の老若男女が大騒ぎする大スターだった。

これは西洋でも似たようなもので、プルーストの「失われた時を求めて」
やモリエールの「人間嫌い」では娼婦を(陰口は別にして)それなりに敬
意をもって遇している。高級娼婦は社交界の華だった。

落語の「紺屋高尾」では職人が3年間貯金してようやくお目見えできると
ある。今なら300万円あたりか。初回はお見合いで見初めるだけ、次は結
ばれ、3回目(裏を返す)で「馴染み」になる。1000万円はかかりそう
だ。まさにお大尽のオモチャ。

人気アイドルと「恋人になれる」のなら「♡♡ちゃん命」のいささかキモイ
若者は必死で貯金するだろうが、悪に手を染めて御用になったら基本的に
人生アウト、恐ろしくリスクが高い。

美人を嫁さんにしたいなら商社マンになるのが一番だ。あまりにも激務だ
から、それを知っている女子社員との社内結婚を会社が勧めているのだと
三井物産の青年が言っていた。素人さんでは耐えられないのだ。ニチメン
(今の双日)の知人がすごい美人のお嬢様を貰ったが、初々しい奥さんは
商社マンの実体を知らない素人、気の毒に発狂してしまった。

役者や芸者がその世界の人を伴侶にするのは、裏の魑魅魍魎の世界を承知
しているから。勝新の女房は玉緒でなければとても務まらない。♪あんた
遊びなはれ 酒も飲みなはれ あんたが日本一の芸人になるためやったら
 うちはどんな苦労にも耐えてみせます

そういう世界。政治家や理系学者の奥さんだって余程の根性がないと務ま
らない。DVにも「耐えて見せます!」・・・「逃げた女房に未練はない」
かどうかは知らないが純ちゃんの息子の嫁さん、大丈夫かいな。

閑話休題。で、それはそれで置いといて(林家三平みたい)、お娼妓さん
の話。

佐藤誠朗著「幕末維新の民衆世界」によると、元蔵さんらお伊勢参りの7
人グループは毎晩のようにお娼妓さんに添い寝をしてもらっている。

<1864年(維新の4年前)3月21日、亀鶴楼で酒に興じ、小春という女を
買って枕を交わした。連れの衆もそれぞれ姫を買って臥した。22日、備前
屋に上がって酒宴。踊り子20人、囃子方6人が舞台を賑わした。留吉とい
う女郎と一夜の契りを交わした。

24日、西松屋で芸者福吉を呼んで遊んだ。菊松という14歳の女郎を買って
臥した。25日、道すがらふと思った。「川竹の流れの女(遊女)となるの
は前世戒行の浅かった故と思う。が、14歳で遊女とは可哀そうだ。客たり
とも少しは察してやりたいもの>

元蔵はさすがに心を痛めてチップをはずんだのだろう、「無理せんと体に
気をつけてな」とか言ったりして。泣けるなあ。情緒があるが、今は何か
なあー、味気ない。

社員旅行やメーカー主催の小売店主向け海外団体旅行では、宴会の後は姫
と交流するのが当たり前だった。フィリピンでは番号札をつけたお女郎さ
んから選ぶ、台湾ではホテルに御用聞きがくる。南米では部屋に帰ったら
当局御用達の美女が待っていたというのもある。パーティの最後に会場の
仕切りが開いて集団お見合いという催しもあった。

いずこの国の男も一夜の国際交流は大好きだが、紳士は基本的にこっそり
調達しており、遊郭に親しんできた日本人のように大っぴらにはやらな
い。それは世界基準では余りにもお行儀が悪く、目に余るから「恥という
字をご存知ですか?」という苦情になるわけだ。

松井やより達はそんなドンチャン騒ぎ的な買春も叩きまくったが、現地の
娼婦の多くの国では合法、あるいは非合法であれ社会に容認されている
「表向きは自由恋愛、本質は職業としての売春」を叩いたわけだ。

人権侵害、営業妨害、勝手な価値観によるヘイト行為である。

性病予防のためにも免許制の遊郭は必要だと思う。素人、堅気の婦女が小
遣い稼ぎのためなどで安易に裸になったり売春するのは、道徳的にどうな
んだろう。純潔、貞淑、操なんてもはや死語で、夫婦や家族の絆はそうい
う価値観がなくなるとやがては消えていくのではないか。

セイフティネットである家制度(上水道、学校、育児所、介護施設)の復
活のためにも、世界が称賛した遊郭(浄水場、下水道、スーパー銭湯、大
人の遊園地)の再生が必要だ。

「郭/廓という字をご存知ですか?」

2019年08月16日

◆雀庵の「福沢諭吉翁の無血革命」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/11】菩提寺の施餓鬼法要はすさまじい暑さの中
で厳粛に行われた。檀家のヂヂババは正面の広い軒下の陰にひしめき合っ
て熱射病を避けている。木陰に座り込んでいる老人もおり、小生同様に
「お施餓鬼に来るのは今年で終わりだろうなあ」と思っている様子だ。

わが街は北は多摩川、南は多摩丘陵で、その真ん中を東西に用水路が流
れている。お寺と八幡様は東西南北の中心にあり、大きな木が茂って、そ
こそこ風情を感じさせてくれる。

東側はビルや一戸建てがどんどん増えて空き地は少ないが、西側は結構
空き地や生産緑地がある。用水路の桜並木は東側が満開になり、その1週
間後に西側が満開になるから、「建物が多いと1〜2度は温暖化する」わけだ。

ヒートアイランド現象は都市部だけではなく、郊外でも人口増と比例して
拡大している。世界中でそれは進行しているから、人口増が続く限り温暖
化は進む。温暖化→エアコン普及→排気熱でさらに温暖化→エアコン普及→排
気熱の悪循環になる。

新橋駅界隈なんて汐留の操車場がなくなりビルの無放図な林立で東京湾
からの海風もない。そのうち燃え上がるのではないか。新橋演舞場どころ
か「新橋炎上」とか。

その前に大地震、大津波で湾岸の無節操な建物は一掃されるかもしれな
い。天災ではなく天罰、ノアの箱舟、ソドム&ゴムラ無差別大量虐殺のよ
うな・・・

明治維新は、「このままの徳川幕藩体制では大国の植民地になりかねな
い、王政復古で夷狄を追い出さなければ日本は潰れる」という危機感が尊
皇攘夷の熱情になったのだろう。戊辰戦争の時でも攻守ともに尊皇攘夷だ
が、佐幕派は漸進主義、討幕派は急進主義で、天皇という兜(錦の御旗)
を取った討幕派は、「尊皇攘夷の総本山」水戸藩出身の慶喜がリングを降
りたから損害少なく勝てたという印象だ。

(戦死者は双方で1.4万人とか。同時期に米国は南北戦争で60万人が死ん
で、これは米国にとっては空前絶後の戦死者。南北の遺恨は移民問題とし
て今でも続いているようだ。北は忘れても南はヤンキーの殺戮、強奪を今
も許してはいまい)

明治政府は見よう見まねで操舵を握ったものの、公武合体の王政復古と
は言え、藩閥役人利権政治、貪官汚吏の巣窟では早急な富国強兵、近代化
はできない。そういう時代に孤高の声を上げ、針路を示したたのが福沢諭
吉翁ら世界を見て回った論客、学者だったろう。

翁の「福翁自伝」を10年ぶりに再読したが、小生の読書力も少しは前進
したのだろう、以前は「面白いなあ」くらいだったが、今回は史書、歴史
の証言として読むことができた。ちょっと長いが同書の最後を引用する。

<図らずも王政維新、いよいよ日本国を開いて本当の開国となったのは
有難い。幕府時代に私の著した「西洋事情」なんぞ、出版の時の考えに
は、天下にコンなものを読む人が有るか無いかそれも分らず、たとい読ん
だからとてこれを日本の実際に試るなんてもとより思いも寄らぬこと。

一口に申せば西洋の小説、夢物語の戯作くらいに自らしたためて居たもの
が、世間に流行して実際の役に立つのみか、新政府の勇気は西洋事情の類
でない、一段も二段も先に進んで思い切った事を断行して、アベコベに著
述者を驚かす程のことも折々見えるから、ソコで私もまた以前の大願成就
に安んじて居られない。

コリャ面白い、この勢いに乗じて更に大いに西洋文明の空気を吹込み、
全国の人心を根底から転覆して、絶遠の東洋に一新文明国を開き、東に日
本、西に英国と、相対しておくれを取らぬようになられないものでもない
と、ここに第二の誓願を起して、さて身に叶う仕事は三寸の舌、一本の筆
よりほか

に何もないから、身体の健康を頼みにして専ら塾務を務め、又筆を弄び、
種々様々の事を書き散らしたのが西洋事情以後の著訳です。

一方には大勢の学生を教育し、又演説などして所思を伝え、又一方には
著書翻訳、随分忙しい事でしたが、是も所謂万分一を勉める気でしょう。

所で顧みて世の中を見れば堪え難いことも多いようだが、一国全体の大
勢は改進々歩の一方で、次第々々に上進して、数年の後その形に顕われた
るは、日清戦争など官民一致の勝利、愉快とも有難いとも云いようがな
い。命あればこそコンな事を見聞するのだ、さきに死んだ同志の朋友が不
幸だ、アア見せて遣りたいと、毎度私は泣きました。

実を申せば日清戦争何でもない。ただこれ日本の外交の序開きでこそあ
れ、ソレほど喜ぶ訳もないが、その時の情に迫まれば夢中にならずには居
られない。凡そコンな訳で、その原因は何処に在るかと云えば、新日本の
文明富強はすべて先人遺伝の功徳に由来し、吾々共は丁度都合のいい時代
に生れて祖先の賜をただ貰うたようなものに違いはない。

とに角に自分の願に掛けて居たその願が、天の恵み、祖先の余徳によっ
て首尾能く叶うたことなれば、私の為には第二の大願成就と云わねばならぬ。

されば私は自分の既往を顧みれば遺憾なきのみか愉快な事ばかりである
が、さて人間の慾には際限のないもので、不平を云わすればマダマダ幾ら
もある。

外国交際又は内国の憲法政治などに就いて其れ是れと云う議論は政治家
の事として差置き、私の生涯の中にでかして見たいと思う所は、

・全国男女の気品を次第々々に高尚に導いて真実文明の名に愧ずかしく
ないようにする事、

・仏法にても耶蘇教にてもいづれにても宜しい、之を引立てて多数の民心
をやわらげるようにする事、

・大いに金を投じて有形無形、高尚なる学理を研究させるようにする事、

およそこの三ヶ条です。

人は老しても無病なる限りはただ安閑としては居られず、私も今の通りに
健全なる間は身に叶うだけの力を尽す積りです>

こう締めくくったのは翁が65歳、維新と慶應義塾創設の1868年から30年後
だった。

「出版業界の豆知識」によると維新前の1866年のベストセラーは翁の「西
洋事情・初篇」、1872年は同「学問のすすめ」、1875年は同「文明論之概
略」、1998年は同「福翁自伝」。いずれもロングセラーだ。1882年にはオ
ピニオン新聞「時事新報」(戦後に産経新聞と合併)も創刊している。

翁は国会開設議論の火付け役であり、警察制度、近代簿記普及などでも
尽力した。時には暗殺の恐怖の中で身を潜めたり、三十六計逃げるに如か
ずと走ることもあった。まさに無血革命の雄だ。1901年、68歳で没。

嗚呼、小生も68歳、翁に比べれば月とスッポンどころかスズメで、「何
となく生きてきた」ような感じがする。なんか恥ずかしいなあ、と。一穴
主義の翁を上回るのは多穴主義くらいで、こんなものはちっとも誇れやし
ない。むしろ恥だ。余命も僅かだろうが、「発狂後の晩年は街のスズメの
飼育に情熱を傾けていました」なんて弔辞を読まれたら恥ずかしくて死に
きれない、往生できない。

ここまで書いていたら消防官の息子が仕事帰りにやって来た。グッタリし
ている。熱中症対応で人手が足りず特別チームを作って対応しているとい
う。夜勤明けでも連続勤務だ。

この際は、せめて人様の迷惑にならないよう静かに逝けば良しとする
か。己の断捨離、始末は結構難しい。

今日も暑くて外出不可。台風の影響で時々驟雨沛然。発狂亭“毀誉褒貶な
し”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(129)2017/1/3】承前【産経】外山滋比古
は「異業種交流」を薦めているが、毛色の変わった人と交わるのはそれな
りに面白いかもしれない。こうした催しは大体、業界団体やシンクタンク
などが提唱し、企業が「できる人材」を送り込んでいるのではないか。そ
れでなければただの勉強会とかサロン、仲良しクラブになったりして、マ
ンネリ化しないか。

そもそも鳶、土工、板前、ホステスと、IT企業の技術者、商社の管理
職、学者、公務員などが、何をテーマに話したりするのだろう。人生観とか?

小生の病棟では女が群れていつも囀っているが、知的でも文化的でもな
く、ホモサピエンスの新種どころか類人猿に先祖返りしているようだ。
時々ギャーッ!と大声で笑い体をよじる。興奮し過ぎるとナースが解散さ
せる。

ワット、エジソン、アインシュタイン、ベル、ゲイツ、ジョブズ、鴎外、
漱石、谷崎、芥川、太宰、川端、荷風、夏彦、トルストイ、ステインベッ
ク、ゴッホ・・・彼らはオシャベリ、雑談を楽しみながら新文化、新技術
を創造、発明したのだろうか。

阿比留瑠偉ボナパルト曰く「決まり切ったきれいごとを述べるような学
者や文化人がバカに見えるようになった」。遂に言ってしまった。が、こ
れこそが日本人、ホモサピエンスの進化ではないのか。

プロの物書きである以上は、読者の興味をそそることを書くのは絶対的な
使命で、あらゆる日常の行動はすべて記事のためであり、“歩くAI”“考え
るレーダー”“忍者のごとくターゲットに迫るスナイパー”ぐらいの心構え
でないといい論稿は創れないのではないか。松陰先生の「狂」のごとく
に。(つづく)2019/8/15


2019年08月15日

◆雀庵の「福沢諭吉翁の無血革命」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/11】菩提寺の施餓鬼法要はすさまじい暑さの中
で厳粛に行われた。檀家のヂヂババは正面の広い軒下の陰にひしめき合っ
て熱射病を避けている。木陰に座り込んでいる老人もおり、小生同様に
「お施餓鬼に来るのは今年で終わりだろうなあ」と思っている様子だ。

わが街は北は多摩川、南は多摩丘陵で、その真ん中を東西に用水路が流れ
ている。お寺と八幡様は東西南北の中心にあり、大きな木が茂って、そこ
そこ風情を感じさせてくれる。

東側はビルや一戸建てがどんどん増えて空き地は少ないが、西側は結構空
き地や生産緑地がある。用水路の桜並木は東側が満開になり、その1週間
後に西側が満開になるから、「建物が多いと1〜2度は温暖化する」わけだ。

ヒートアイランド現象は都市部だけではなく、郊外でも人口増と比例して
拡大している。世界中でそれは進行しているから、人口増が続く限り温暖
化は進む。温暖化→エアコン普及→排気熱でさらに温暖化→エアコン普及→排
気熱の悪循環になる。

新橋駅界隈なんて汐留の操車場がなくなりビルの無放図な林立で東京湾か
らの海風もない。そのうち燃え上がるのではないか。新橋演舞場どころか
「新橋炎上」とか。

その前に大地震、大津波で湾岸の無節操な建物は一掃されるかもしれな
い。天災ではなく天罰、ノアの箱舟、ソドム&ゴムラ無差別大量虐殺のよ
うな・・・

明治維新は、「このままの徳川幕藩体制では大国の植民地になりかねな
い、王政復古で夷狄を追い出さなければ日本は潰れる」という危機感が尊
皇攘夷の熱情になったのだろう。戊辰戦争の時でも攻守ともに尊皇攘夷だ
が、佐幕派は漸進主義、討幕派は急進主義で、天皇という兜(錦の御旗)
を取った討幕派は、「尊皇攘夷の総本山」水戸藩出身の慶喜がリングを降
りたから損害少なく勝てたという印象だ。

(戦死者は双方で1.4万人とか。同時期に米国は南北戦争で60万人が死ん
で、これは米国にとっては空前絶後の戦死者。南北の遺恨は移民問題とし
て今でも続いているようだ。北は忘れても南はヤンキーの殺戮、強奪を今
も許してはいまい)

明治政府は見よう見まねで操舵を握ったものの、公武合体の王政復古とは
言え、藩閥役人利権政治、貪官汚吏の巣窟では早急な富国強兵、近代化は
できない。そういう時代に孤高の声を上げ、針路を示したたのが福沢諭吉
翁ら世界を見て回った論客、学者だったろう。

翁の「福翁自伝」を10年ぶりに再読したが、小生の読書力も少しは前進し
たのだろう、以前は「面白いなあ」くらいだったが、今回は史書、歴史の
証言として読むことができた。ちょっと長いが同書の最後を引用する。

<図らずも王政維新、いよいよ日本国を開いて本当の開国となったのは有
難い。幕府時代に私の著した「西洋事情」なんぞ、出版の時の考えには、
天下にコンなものを読む人が有るか無いかそれも分らず、たとい読んだか
らとてこれを日本の実際に試るなんてもとより思いも寄らぬこと。

一口に申せば西洋の小説、夢物語の戯作くらいに自らしたためて居たもの
が、世間に流行して実際の役に立つのみか、新政府の勇気は西洋事情の類
でない、一段も二段も先に進んで思い切った事を断行して、アベコベに著
述者を驚かす程のことも折々見えるから、ソコで私もまた以前の大願成就
に安んじて居られない。

コリャ面白い、この勢いに乗じて更に大いに西洋文明の空気を吹込み、全
国の人心を根底から転覆して、絶遠の東洋に一新文明国を開き、東に日
本、西に英国と、相対しておくれを取らぬようになられないものでもない
と、ここに第二の誓願を起して、さて身に叶う仕事は三寸の舌、一本の筆
よりほかに何もないから、身体の健康を頼みにして専ら塾務を務め、又筆
を弄び、種々様々の事を書き散らしたのが西洋事情以後の著訳です。

一方には大勢の学生を教育し、又演説などして所思を伝え、又一方には著
書翻訳、随分忙しい事でしたが、是も所謂万分一を勉める気でしょう。

所で顧みて世の中を見れば堪え難いことも多いようだが、一国全体の大勢
は改進々歩の一方で、次第々々に上進して、数年の後その形に顕われたる
は、日清戦争など官民一致の勝利、愉快とも有難いとも云いようがない。
命あればこそコンな事を見聞するのだ、さきに死んだ同志の朋友が不幸
だ、アア見せて遣りたいと、毎度私は泣きました。

実を申せば日清戦争何でもない。ただこれ日本の外交の序開きでこそあ
れ、ソレほど喜ぶ訳もないが、その時の情に迫まれば夢中にならずには居
られない。凡そコンな訳で、その原因は何処に在るかと云えば、新日本の
文明富強はすべて先人遺伝の功徳に由来し、吾々共は丁度都合のいい時代
に生れて祖先の賜をただ貰うたようなものに違いはない。

とに角に自分の願に掛けて居たその願が、天の恵み、祖先の余徳によって
首尾能く叶うたことなれば、私の為には第二の大願成就と云わねばならぬ。

されば私は自分の既往を顧みれば遺憾なきのみか愉快な事ばかりである
が、さて人間の慾には際限のないもので、不平を云わすればマダマダ幾ら
もある。

外国交際又は内国の憲法政治などに就いて其れ是れと云う議論は政治家の
事として差置き、私の生涯の中にでかして見たいと思う所は、

・全国男女の気品を次第々々に高尚に導いて真実文明の名に愧ずかしくな
いようにする事、

・仏法にても耶蘇教にてもいづれにても宜しい、之を引立てて多数の民心
をやわらげるようにする事、

・大いに金を投じて有形無形、高尚なる学理を研究させるようにする事、

およそこの三ヶ条です。

人は老しても無病なる限りはただ安閑としては居られず、私も今の通りに
健全なる間は身に叶うだけの力を尽す積りです>

こう締めくくったのは翁が65歳、維新と慶應義塾創設の1868年から30年後
だった。

「出版業界の豆知識」によると維新前の1866年のベストセラーは翁の「西
洋事情・初篇」、1872年は同「学問のすすめ」、1875年は同「文明論之概
略」、1998年は同「福翁自伝」。いずれもロングセラーだ。1882年にはオ
ピニオン新聞「時事新報」(戦後に産経新聞と合併)も創刊している。

翁は国会開設議論の火付け役であり、警察制度、近代簿記普及などでも尽
力した。時には暗殺の恐怖の中で身を潜めたり、三十六計逃げるに如かず
と走ることもあった。まさに無血革命の雄だ。1901年、68歳で没。

嗚呼、小生も68歳、翁に比べれば月とスッポンどころかスズメで、「何と
なく生きてきた」ような感じがする。なんか恥ずかしいなあ、と。一穴主
義の翁を上回るのは多穴主義くらいで、こんなものはちっとも誇れやしな
い。むしろ恥だ。余命も僅かだろうが、「発狂後の晩年は街のスズメの飼
育に情熱を傾けていました」なんて弔辞を読まれたら恥ずかしくて死にき
れない、往生できない。

ここまで書いていたら消防官の息子が仕事帰りにやって来た。グッタリし
ている。熱中症対応で人手が足りず特別チームを作って対応しているとい
う。夜勤明けでも連続勤務だ。

この際は、せめて他人様の迷惑にならないよう静かに逝けば良しとする
か。己の断捨離、始末は結構難しい。

今日も暑くて外出不可。台風の影響で時々驟雨沛然。発狂亭“毀誉褒貶な
し”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(129)2017/1/3】承前【産経】外山滋比古
は「異業種交流」を薦めているが、毛色の変わった人と交わるのはそれな
りに面白いかもしれない。こうした催しは大体、業界団体やシンクタンク
などが提唱し、企業が「できる人材」を送り込んでいるのではないか。そ
れでなければただの勉強会とかサロン、仲良しクラブになったりして、マ
ンネリ化しないか。

そもそも鳶、土工、板前、ホステスと、IT企業の技術者、商社の管理職、
学者、公務員などが、何をテーマに話したりするのだろう。人生観とか?

小生の病棟では女が群れていつも囀っているが、知的でも文化的でもな
く、ホモサピエンスの新種どころか類人猿に先祖返りしているようだ。
時々ギャーッ!と大声で笑い体をよじる。興奮し過ぎるとナースが解散さ
せる。

ワット、エジソン、アインシュタイン、ベル、ゲイツ、ジョブズ、鴎外、
漱石、谷崎、芥川、太宰、川端、荷風、夏彦、トルストイ、ステインベッ
ク、ゴッホ・・・彼らはオシャベリ、雑談を楽しみながら新文化、新技術
を創造、発明したのだろうか。

阿比留瑠偉ボナパルト曰く「決まり切ったきれいごとを述べるような学者
や文化人がバカに見えるようになった」。遂に言ってしまった。が、これ
こそが日本人、ホモサピエンスの進化ではないのか。

プロの物書きである以上は、読者の興味をそそることを書くのは絶対的な
使命で、あらゆる日常の行動はすべて記事のためであり、“歩くAI”“考え
るレーダー”“忍者のごとくターゲットに迫るスナイパー”ぐらいの心構え
でないといい論稿は創れないのではないか。松陰先生の「狂」のごとく
に。(つづく)2019/8/15


2019年08月14日

◆雀庵の「宝は天職、良妻、健児」

“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/10】「石の上にも3年」というが、大企業に勤
めた友は出世街道から外れたのか、仕事はつまらなそうで、趣味に癒し、
生き甲斐を見つけていた。「石の上にも43年」で満期退職して「待ってま
した!定年!」ととても元気で、毎日が趣味三昧。守備範囲が広いから退
屈なんてまったく知らず、「♪山口さんちのツトム君 たちまち元気に
なっちゃって」そのもの。

ご両親は100歳近くでも元気、本人も100歳はイケルと思っている。良かっ
たね、ツトム君。

大企業は退職金は結構あるし、企業年金と厚生年金で月間50万円くらいに
なるだろうから、生活にはちっとも困らない。住宅ローンもとっくに完済
した(資産運用に長けていたみたい)。子供1人も嫁いだ。まさに悠々自
適。つまらない仕事、気に入らない仕事でもひたすら我慢してきた甲斐が
あるわけだ。

人生で一番の幸福は「天職」に出会えることだと思う。小生の場合、時代
の巡り合わせと先輩、友人らの感化、協力、それを含めて「運が良かっ
た」とつくづく思う。

森ビル創業者に憧れて横浜市大に入ったのは1969年。東大は安田講堂事件
で入試中止、優秀な貧乏人は横浜市大に結構流れ込んできたようだ。入学
の数年前(1965年)に横浜市大の奥浩平(中核派)がマドンナ中原素子
(早稲田の革マル、高校は奥浩平と同じ都立青山)に失恋したり、運動へ
の(多分)むなしさ、挫折から自殺し、遺稿集「青春の墓標」は市大生の
多くが読んでいた。

市大も全共闘運動が盛んで入学早々新左翼連中がバリケードを築いてほと
んど授業がなく、1970年には何となくベ平連(ベトナムに平和を!市民連
合)にかかわり、現代史研究会を創ったりしていたが(横須賀港を封鎖し
ようなどと考えていた)、2年生になりアダム・スミス研究で知られる田
中正司教授ゼミ「マルクス経済学・哲学草稿研究」を選択した。

ゼミ生は6人ほどで、2人(京浜安保共闘と社青同解放派は自殺)、ずば抜
けて頭の良かった2人は肺病みで休学(自炊ができない→栄養失調→病
気)、ずば抜けて単細胞で元気だけ(+自炊得意)が取り柄だった小生は
「知性より腕力、理論より行動だ!」と思うようになり、友(黒田藩の修
猷館高校の英才。市大特待生で授業料免除。言語不明瞭、意味不明の変
人。ヒッキーを経て今は社長、大金持ち)の誘いで中核派の兵隊になり、
ゼミは崩壊、このゼミは翌年以降はなくなった。

「壮大なるゼロ」でしかなかった70年安保(6月)の後はひたすら白ヘル
中核の兵隊で、71年に遂に捕縛され、独居房でひたすら読書と日記。バカ
につける薬として友達連中が差し入れてくれた本はボルシェビキ批判の
「裏切られた革命」「クロンシュタットの反乱」「ローザ・ルクセンブル
グ」など。トロツキーもワルの一員、「昨日の同志は今日の敵、奴らは敵
だ、敵を殺せ!虫けらのように叩き潰せ!」と煽った。

71年末に保釈、刑務所を出るときは健さん映画のように刑務官が「二度と
来るなよ」と言ってくれるのかと思っていたら無言、愛想なしだった。夜
道をとぼとぼ千葉駅へ向かった。

72年は親不孝の償いのつもりで家業手伝い、73年は新左翼諸派の逮捕者を
支援する救援連絡センターで蠢き、そこのボス=中核派の幹部Aさんから
勧められて東急学芸大学駅前にある工務店相手の金物屋「中野鋼鉄店」に
勤め始めた。

そこの若旦那がある日いう、「修一君、横浜市大だってね、奥浩平の本、
読んだ? 中原素子って、僕の姉だよ」。

当時、素子は結婚して小さな子供がいた。時々実家に来ていたが、俳優の
松方弘樹と結婚した女優の仁科亜季子に似ていた。知的なお嬢様という印
象だった。

若旦那は1968年の新宿騒乱事件の被告だった。72年当時は中核派のシンパ
というか腐れ縁でカンパなどや売り物の白ヘルメットなどを提供していた。

同僚は詩人のYで、彼によって小生の脳内革命は大きく「文学志向」へ傾
いていった。不思議な縁だが、実家から勘当された修猷館野郎のTは東急
学芸大学のペンキ屋で糊口を凌いでおり、詩人はTを「ペンキ屋」と呼ん
で、仕事帰りに3人で喫茶店でだべったものだ。

そのうち仕事の関係で鳶職の親方からリクルートされ、体力、気力はある
からまあまあ仕事は覚えていった。給料も結構よかった。当時の大卒初任
給は5〜6万円、中野鋼鉄店は5.5万円ほど。鳶はきついけれど10万円ほど
にはなった。

現場で知的な仕事は図面を手にしてあれこれ指示している現場監督ぐらい
しかない。ある日、親方から、無免許で運転していた車が違法駐車で撤去
された、ついては「身代わりで警察へ行ってくれ」という。そのうち身代
わりで何を頼まれるしか知れないから辞めた。

「てめえみたいなド素人に一人口(いちにんく)のカネを払っていたん
だ、それをなんだ!」

会津小鉄会系碑文谷一家の出身という“地”は、堅気になっても半端な刺青
同様、消せないものである。まあ、普通はいい人で、2年後ぐらいに新車
を見せにきた。「今、俺、妾のところに住んでいるんだ」と自慢してい
た。車も女も新しいオモチャはうれしいのだ、男の子には。

さて、貯金は20万円ほどある。この際、専門学校へ行って一級建築士でも
目指すか、と本屋で専門学校案内を見ていて、急に編集・出版業界を目指
すことにした。運命の大転換だった。

日本エディタースクールで編集の基礎を学び、1975年(24歳)、英文和訳
の能力が評価されてT社に入社。2年間みっちり編集、記事、レイアウトな
どを仕込まれ、学び、面白くて仕方がない。「ああ、これが天職なんだ、
なんて幸せなんだろう」といつも思っていた。

ただ、同僚(社長夫人の甥)のバカさ加減にはウンザリした。ファッショ
ンとホステスにしか興味がないのだ。「バカとは一緒に仕事はできない」
と辞めた。社長は「部長から委細事情は聴いた、社業に貢献してくれてあ
りがとう、いつでも戻って来い」との手紙をくれた。

1977年、2番目の会社、K社から誘いが来て面接の際、T社社長の手紙を見
せたら「明日から来てくれ」。給料も特別に良かった。先輩、同僚は記者
としてとても能力が高く、大いに感化された。1979年には28歳で編集長
(部長)になった。

専務からは「修一っつぁん、寿司屋通いは10年早い」なんて言われたが、
専務のお気に入りの店には先輩、同僚、後輩とともに押しかけたものだ。
運よく専務が飲んでいれば「伝票はあっちに回しといて」で済んだ。いい
時代だった。

1984年、労組から「アルバイトに時給1300円は許せない」と弾劾を受け
た。アルバイトではあってもフリーの優秀な編集者だから1300円は当たり
前だと言ったところで、嫉妬、妬みに凝り固まった労組は納得しない。会
社は「騒いでいる奴らをクビにするからいてくれ」と有難い言葉をかけて
くれたが、気持ちが萎えてしまって謝辞した。社長はポケットマネーで餞
別5万円をくれた。

すぐに起業したが、最初にK社から仕事が来た。クライアントが小生を指
名してくれたのだ。次にT社から仕事が来た。有難かった。

ただ、小生の専門分野は海外旅行業界で、1980年の第2次オイルショック
以来、旅行者数が伸び悩んでおり、「新たな専門分野を開拓しないとマズ
イ」と電力産業に手を出してみたが、まったく知らない分野だから恐ろし
く効率が悪い。

起業と同時に不動産事業にも手を出したが、長期の借り手がなく不安定
だった。

本業も副業も芳しくない。起業して仕事をしても入金は3か月、4か月、時
には半年後といった具合だから運転資金に追われる。「首をくくるしかな
いか」なんていささかブルーになっていたが、ある日、ビックリする事件
が起きた。

<1985年秋の「プラザ合意」以降の急激な円高とバブル景気の後押しを受
けて海外旅行者数は90年には1000万人の大台を突破した。2000年には1782
万人と史上最高を記録した>(日本旅行業協会の依頼で小生の会社が作っ
た統計本)

干天に慈雨のプラザ合意とイケイケドンドンのバブル景気。いい波どころ
か恐らく空前絶後の奇跡的な波で、バブルは91年に一応は終わったのだ
が、98年頃まではIT革命もあってどうにか残り火でやっていけたのだ。

お荷物になりかねなかったビルは結果的にはバブル前に建てたから安く上
がったし、コンビニ各社にセールスをかけてファミリーマート(当時は首
都圏で50店舗しかなく、セブンに追い付け追い越せで拡大路線の真っ最
中)が長期テナントとなり、ホッとした。

始発で出社、終電で帰宅、徹夜、3か月休みなし、GWや年末年始休みな
し・・・当時はそれなりのやり手は皆こんな風だった。「血尿が出て一人
前」「足の皮がぺろりと向けた」なんていう話しもあった。

スタジオでCFを徹夜で作っていると、元請けの広告代理店の部長がひょっ
こり来て、寝ている部下2人を殴っていた、「修一さんが頑張っているの
にお前ら何してるんだ!」。そういう時代だった。

大好きな仕事、まるで絶叫マシンやスポーツの試合みたいな楽しくてスリ
ル(納期!)満点の天職は、2001年の米国同時多発テロでオシマイになった。

当時、小生のクライアントには米大陸のUSエアウェイズ、サウスウェスト
航空、アエロメヒコ、ランチリ航空、欧州のブリティッシュミッドランド
航空などがあったが、9.11同時多発テロで多くのクライアントが販促を停
止、3か月後にはわが社の売上は通常の4分の1になってしまった。

この先、業界がどうなるのか、テロが起きるかどうか次第で、全然分から
ない、銀行は「融資できません」、カナダの旅行会社が会社をたたん
だ・・・まだ生きているうちに会社を清算するしかないと2001年12月末で
1984年から17年間、小生を楽しませてくれた「天職」はフェイドアウトした。

2002年末までに元社員が起業した会社に仕事を引き継いでもらい、2003年
に胃がん手術と療養、2004年から“ペンキ屋”の東京進出を手伝い、2009
年、母の介護のため58歳でリタイアした。

こうして振り返れば「天職」に出会えたことは誠に幸福だった。カミサン
も良く協力してくれ、子供というか豚児3人も所帯を持った。「妻は戦時
(子育て戦争)にあっては同志、平時にあっては敵(イヤミ、ヘイト
屋)」だが、まあ、やがて介護をしたり、してもらう同志になるのだろう。

長くなったので今回はこれでオシマイ。ああ、面白かった。いつくたばっ
てもいいや、と思いつつ後妻を探している自分を「ずいぶんな奴だなあ」
と半ば呆れている。ミユキか、レイコか、ミチコか、マドンナか・・・カ
ミサン曰く「お金儲けてドンファンになったら」。一服盛られて大往生と
いうのも面白そうだ。(つづく)2019/8/13

2019年08月13日

◆雀庵の「哲学を哲学する」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/9】標高8848メートルのエベレスト/チョモラン
マ。多くの人が登頂を目指すが、なぜ命懸けで挑戦するのか。

<1924年6月の第3次遠征において、マロリーはパートナーのアンド
リュー・アーヴィンと共に頂上を目指したが、北東稜の上部、頂上付近で
行方不明となった。

マロリーが「なぜ、あなたはエベレストに登りたいのか?」と問われて
「そこにエベレストがあるから(Because it's there. )」と答えたとい
う逸話は有名であるが、日本語では、しばしば「そこに山があるから」と
意訳されて流布している>(WIKI)

未知への興味、挑戦・・・いろいろあるだろうが、小生なら「喘ぎながら
頂上に登ったら、そこからの眺めはさぞ素晴らしく、愉快だろう」という
のが動機だろう。富士山は同行者が高山病になったこと、小生も鮨詰めの
雑魚寝で睡眠不足でもあり、八合目で断念したが、やはり登頂しないと気
分は晴れない。

頂上からの眺めや登頂なら飛行機などを利用すればいいじゃん、という論
もあり得るが、同じ登頂でも苦しみ抜きながら一歩一歩登ってようやく登
頂するから感動するのだろう。

立山黒部アルペンルートは春には高さ20mにもなる巨大な雪の壁「雪の大
谷」をバスで走り、終点の室堂(2450m)で眺望を楽しむのだが、あまり
に安直過ぎて感動は薄かった。山はヒーヒー言いながら登頂するからいい
のだ。

まるで恋愛みたいなもので、安直に登る手もあるが、苦労に苦労を重ねた
末の登頂は格別だ、そうだようなあ、同志諸君。先日、カミサンに「まっ
たく女は面倒だ、脱がすまでが実に大変だよなー」と言っていたら、そば
で聞いていた長女が顔をまっ赤にしていたっけ。

哲学は「自分は何か、生きるのはなぜか、どう生きるのか」など、興味が
ない人はほとんど気に掛けないことを追究する学問だ。何千年も多くの人
が追究してきたが、多くの人が納得するような「解」はない。それは他の
学問と同じで、究極的な解明ができない。例えば天文学では宇宙の実態の
ほんのわずかを知ったに過ぎない。

知れば知るほど疑問は募るばかり、登頂したらもっと高い山があり、「お
前はここまで来れるか、それとも尻尾を巻くか? すんばらしい景色だ
ぜ」と天は挑発するのだ。終わりのない挑戦。

哲学は先人の思考を学びながら自分なりの、その時点での「解」を得てい
くのだが、やはり「応用」「実践」と結びつかないと、どうもただの理屈
になりやすい。宗教のように「あの世」ではなく、「知行合一」で「この
世」に貢献したい、カタチを遺したいというようになるようだ。

独善的にならずに多くの人の「生きる上でのヒント」、社会の「こうした
らもっといい」ぐらいにしておいた方が良さそうだ。気をつけないと余計
なお世話、お節介、干渉になりかねない。

どんな分野でも「解」を追究していくと哲人のような風貌になる。舞台芸
術もスポーツも職人も、一流、名人と言われる人は、目の前の課題を通し
て「己は何者か、人間とは、生きるとは」という哲学を追究しているよう
に見える。

読書を通じて先人の叡智を学ぶこともでき、それをベースキャンプにして
一歩でも二歩でも頂上に近づきたいものだ。きっと気分がいい。

支那では中共峰に登頂した老人たち、引退したとは言え派閥のドンの長老
たちが今頃は「北戴河会議」で情報交換、根回ししているのだろう。昨年
の会議では習近平が長老の子息などに美味しいポストをばらまくことで不
満を押さえ込んだらしいが、今年は特に「経済と香港」が喫緊の課題にな
りそうだ。

長老を丸め込んで10月1日の建国70周年をにこやかに迎えたいというのが
習近平の願いだろうが、「経済と香港」は米国・香港への圧力を高めれば
米国・世界の反発も大きい、弱めれば国内支持層(貧困層)からの反発も
大きい。どう対応していいのか分からないから、手を打てない。様子見し
かない、という感じだ。

長老たちは当然そこを突いてくるが、長老たちにも解決策があるわけでは
ない。米国・香港に譲歩すれば中共統治が揺らぎかねない。その上に泣
きっ面に蜂で、大雨と日照りで農業は大きな被害を受けているという。
ネットでは、

「これは天災ではなく人災だ。これは中国共産党の毒だ。南で洪水、北で
干ばつ。三峡ダムはどこにいった?南水北調(南部の水を北部に送る水利
プロジェクト)はどこにいった?」

「今年水害が起きたとき、ウェブサイトで発表された政府の情報は一人当
たり2元(約30円)を補助するというものだった。その後、湖南省の湘江
の堤防が決壊したら、一人当たり約0.3元(約5円)となった。中国政府は
特に最近は、貿易戦争という対外的な問題、香港問題、台湾問題などで、
国民に目を向ける暇などないのだ」

との投稿もあるとか(反共系NTDTV)。

内憂外患、政治の乱れ、天災・・・王朝が代わる予兆なのか。トランプの
参謀、あるいは生みの親であるスティーブ・バノンらの所属する米国シン
クタンク「現在の危機に関する委員会」は、こう自己紹介している(長谷
川幸洋「世界で『中国企業締め出し』が始まる」8/9)。

<「委員会は米国市民と米国の政策担当者に対して、中国共産党の悪政下
にある中華人民共和国がもたらす現実の危険について情報提供し、教育す
るための完全独立、超党派の団体である。

共和党のルビオ上院議員と民主党のメネンデス上院議員は、そんな実態に
目を向けて、中国企業に徹底的な情報公開を要求し、応じない場合は米国
証券市場での上場を廃止する法案を提出した。中国企業の締め出しである。

これは、いま米国で起きている中国排斥のほんの一端にすぎない。一言で
言えば、米国は「中国を米国経済から切り離そう(decoupling)」として
いるのである。そんな動きが進展すれば、数年後の世界は、いまとはまる
で違った世界になるに違いない。世界は米国圏と中国圏に分断されるだろう>

中共→ロシア→北→南、親亀こければ皆こける。運が良ければその歴史の瞬
間を目撃できる。1年でも2年でも生き永らえば生中継で見物できるのだ。
きっと気分がいい。

今日も暑くて外出不可。発狂亭“サンポハイケナイ ワタシハヒツキイ”雀
庵の病棟日記から。



【措置入院 精神病棟の日々(128)2017/1/3】承前【産経】「正論新春
対談 櫻井よしこ氏×木村汎氏」

<木村「日本は武力に頼らず話し合いで紛争を解決するが、ロシアは「戦
争を外交の延長線上に捉える」クラウゼビッツ流の考え方を貫いてきた。
両極端な2国が果たして交渉のテーブルで話をまとめられるのでしょうか」

櫻井「安保を自力で賄えていない日本は米国との同盟を緊密に保つことで
対露カードと対中カードにしなければいけないハンディを負っています。
この点を大急ぎで変えなければなりません。安倍首相にはトランプ氏に
「実業家として成功しているあなただから、米国の実利を考えて」と説得
してほしい。開かれた通商はその一例で、日本だからこそできる情報工作
です」>

神様、仏様、米国様、どうぞお守りください・・・情けない。吉田茂は
「戦争に負けて外交に勝った」と言ったそうだが、独立した芸者やパンパ
ンではなくオンリーさん、お妾さんになったのだ。

「切れるの別れるのって、そんな事は、芸者の時に云うものよ・・・私
にゃ死ねと云って下さい」

安保がなければ一日だって生きてはいけません、捨てないで、お願い、後
生だから・・・あなただけが頼りなの・・・こうして大和男児はオネエに
なったとさ。(つづく)2019/8/11

2019年08月07日

◆雀庵の「寿限無式の岩波用語&現代詩」

 “シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/6】8/4の産経・読書面に衝撃を受けた。言語は
意思を伝える手段であり、できる限り分かりやすくした方がいいと小生は
思っているし、それにプラスして正確に表現しようとする記者、文筆家た
ちもまず「分かりやすさ、正確さ」には配慮をしているはずだ。

山本浩司・早稲田大教授(ドイツ文学)の書評「運命の旅/デーブリーン
著 光るモダニズム表現技法」を読んで1965〜1970年の全共闘・新左翼の
「赤い暗愚発狂時代」を思い出した。その末席に小生もいたのだから偉そ
うなことは言えないが、その大言壮語的意味不明の日本語を書く人がまだ
いるなんて、老人を昼寝から覚ますには十分な驚きだった。曰く、

<このユダヤ人作家(デーブリーン)は、ブレヒトらと同じ左派亡命作家
だったのにカトリックに改宗し晩節を汚した。転向者とみなされ、リベラ
ル派の牛耳る戦後(日・独)文学界でも鬼子扱いされたのだ>

書評で最初に著者を罵倒、侮辱するのは珍しい。奇妙な人である。小生な
ら「毀誉褒貶の人である」とか書くけどなあ。

日・独のリベラル≒アカモドキはすっかり斜陽で見る影はないが、早稲田
は未だに革マルの牙城なのか。クロカン/黒寛こと教祖・黒田寛一の本名
は山本寛一(ひろかず)、山本浩司(ひろし)はその親戚か? 黒田=山
本寛一はドイツ医学を目指し(視力低下で断念)、山本浩司はドイツ文学
専攻。山本浩司はその係累なのかどうか。

山本浩司は多分50歳前後で、日本独文学会の理事などを務めており、斯界
では有名人のようだ。一方、同書の訳者、長谷川純は1957年東京生まれ、
今は62歳。ルール大学、ボン大学に学び上智大学ドイツ文学専攻博士後期
課程修了(博士)。現在は第一線を引いたのか、和光大学表現学部非常勤
講師を務めている(友によると非常勤講師は“社会奉仕、それで生活はで
きない”)。

山本浩司にとって長谷川純はドイツ文学を含む「ドイツ語」業界において
は先輩であろうに、交流があろうがなかろうが先輩の訳書を貶すのはいか
がなものか。長谷川は「原子力と人間の歴史 ドイツ原子力産業の興亡と
自然エネルギー」(2015)も翻訳しているから、結構な実力者ではないか。

山本浩司がデーブリーンを罵倒する理由が分からない。「改宗は悪」はカ
ルト的秘密結社、革マルの規約第一条ではないのか。黒寛→松崎明(JR総
連のボス)→枝野幸男が革マル商法の血脈のようだが、山本浩司は何者な
のか分からない。

在米中の1947年、「米下院非米活動委員会(共産主義者摘発の委員会)の
審問を受けた翌日に米国から逃亡し、1955年にスターリン平和賞を受賞し
たアカのブレヒト」(WIKI)を称賛しているのだから怪しい感じがするけ
れど。

ドイツでは今、リベラル≒アカモドキが不法移民に反対しているAfDを叩き
まくっているが、かなり狂気じみている。自分の考え以外は全部敵 or 愚
者、というナチズムなど「過激な原理主義を生む精神風土」と「時限爆弾
的発狂因子」がドイツにはあるみたいだ。

山本浩司の書評の最後を読むと堅気の人は面食らうだろう。

<(本書「運命の旅」は)離散家族の奇跡の再会というと、感動的な物語
を想像するが、感傷を排し、現実をありのままに観察して記録するのを身
上に、旅の途上で遭遇する事柄の微に入り細を穿つ描写に徹する。辛辣な
がらも惚けた自作小説の語り口そっくりに、自身の経験にも安手な大団円
を迎えさせず、結末を先に延ばす右往左往を楽しむ気配すら漂わせる。

0年も昔の自伝作品を再読する意義は、説教の定型表現を大きくは逸脱し
ていない信仰告白や、戦後社会の欺瞞を撃つ人間観察の鋭さよりも、モダ
ニズムの表現技法が戦下の例外状態を言語化するのにいかに有効であるか
を改めて認識させてくれる点にあると言えるだろう>

「再読」って・・・書評を読む人は皆「初読」だぜ、「俺は以前に原書で
読んでいるんだ」と偉ぶっているみたい。この人、自意識過剰、上からの
視線、他者がバカに見えちゃうという革マルそっくり。ほとんど病気じゃ
ない? 簡単なことを無理して難しく書くのがいいと思っているみたい
だ。まるで岩波文化人の翻訳書みたい。

I love you. I want you. Let's fall in love.で済むものを、

「成年男子に見られる成長の特徴として、形而上的な異性への過度の憧れ
と形而下的なリビドーにより、それを他の対象へアウフヘーベンできず、
特にメタフィジカルな人格の場合は視野狭窄のように異性に執着し、脳内
のドーパミンが過剰になり幻覚や妄想が出現しやすくなる現象は、性的抑
圧の解放により安定化を図る他にはない、と識者が言っています。ついて
は美祢子さん、ストレイシープ状態の僕のフロイラインになってください」

何や、こん人、けったいなやっちゃ、気味が悪いで、と振られることは間
違いない。

先日、友人が詩を送ってきた。現代詩・・・定型とか韻とかいうルールも
ない上に、小難しく書くのがいいみたいで、「で、何を言いたいのよ」と
聞きたくなる。

<鳥籠から飛びさって その声が われらの空をつくるとき 救命ボート
をうち砕いて その影が われらの地平線をつくるとき わたしの渇きは
 正午のなかにある>(田村隆一「幻を見る人」)

これをいいなあと思う人たちだけが現代詩や思潮社を支えているのだろう
が、昔から「現代詩でメシを食える人はゼロ」だったが、近く現代詩を書
く人自体がゼロになるだろう。

難解な文章や詩の表現技法が、現在の心的物的状態を言語化するのにいか
に有効であるかを改めて認識させてくれる――のではなく、ひたすら言語も
意味も不明瞭である。現代詩で心に迫るリアリティのある、心を動かす作
品は、シベリア抑留帰還者の石原吉郎ぐらいのような気がするが、ほとん
どの詩人の作品は小生にはとても理解できない。まるで寿限無、お経の類。

現代詩は戦後文学の最先端にある、なんて持てはやされた時期もあるが、
それも遠い記憶だ。

ついでながら書道のアバンギャルド的作品なんかまったく分からん、チン
プンカンプン。「えーっ!これで200万円!?」、別世界だ。お弟子さん
に半強制的に押し売りするのだろう。買わないと師匠、その愛弟子(師匠
の作品を買った、買わされた弟子)からシカトされる。裏の世界はあまり
見ない方がいい。

芸術は概ね気分/感情/投機の世界で、できる限りそれらを抑えて知性/理
性でモノを見たいという小生には理解不能の作品がいっぱいある。「現代
詩手帖」も岩波「世界」も岩波文化人とともに昇天中の感。わても追捕す
るよって、せいぜい気いつけるんやな。

今日も暑かった。猫に鰹節、ヂイヂに涼風、発狂亭“クーラー命”雀庵の病
棟日記から。

【「措置入院」精神病棟の日々(126)2017/1/3】【産経】産経抄、「置
かれた場所で咲きなさい」の著書で知られる渡辺和子ノートルダム清心学
園理事長(89)が12/30にすい臓がんで亡くなった」。彼女は2年間、うつ
病で苦しんだから同病相憐れむ同志である。

「欧州秩序 試練の年 独仏蘭で重要選挙 大衆迎合主義派脅かす」。
EU=狂気的リベラルはいよいよ坂を転げ落ちそうだ。お先に「ブリグジッ
ト」の英国では「英女王 新年礼拝も欠席」、90歳だから無理は効かない
が、次がチャールズでは国民は納得しまい。

「中英結ぶ貨物列車 運行開始」、1/1から1万2000キロ、18日間かけて百
均グッズを運ぶのか、それとも軍隊と兵器を送り込んでアヘン戦争のリベ
ンジをするのか?

外山滋比古「正論 若い世代に求めたい新しい知性」。正月早々の愚
論・・・曰く、

<ひとりだけの知識、知的個人主義が不毛でありやすいことを、現代はま
だよく理解していないらしい。本を読むより、違ったことをしている仲間
と語らい合う方がどれくらいためになるか、今の個人主義者、孤立派には
分かっていないようだが、一人で考えることには限界がある。他の人と雑
談をすると、一人では思いつかないようなことが飛び出してくる。

昔ヨーロッパの大学がカレッジ(学寮)で学生に生活と学問を一体化させ
た意義は大きい。独学、一人だけの修行が好きな日本人はついに、おしゃ
べり、雑談の面白さを知らずにきたが、今からでも遅くない。知的会話の
クラブをつくったり、新しい文化を開発させることが望ましい。

近づく大変動にしてやられるのではなく、それをきっかけに新しい人間に
なる、今はチャンスである。若い人たちが新しいホモサピエンスになるこ
とができるのは素晴らしいことである>

歴史に残る優れた事績、学問、技術、芸術は概ね「個」から生まれた。優
秀な「個」が集まれば刺激し合っていいだろうが、猿が百万匹いても何も
創造しないだろうに。繁殖して数十万年も経てば右手に棍棒、左手に石を
握った猿が生まれるかもしれないが。(つづく)2019/8/

2019年08月05日

◆雀庵の「麻酔・無菌時代の有難さ」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/5】7月末に内科で抗うつ剤と眠剤を処方しても
らい、薬局で薬を受け取った。担当の薬剤師Sさんは金髪パーマが可愛い
ので、小生も年初からそれを真似ようと髪を伸ばしている。

「修一さん、お久しぶり。まだ染めないの?」

「とりあえずポニーテールの所だけ金髪に染めようと・・・一気に全部を
染めると、頭のてっぺんだけがすぐに黒く目立っちゃうからね。もう少し
伸ばすんだ・・・♪ボクの髪が 肩まで伸びて キミと同じになったら 
約束通り 街の教会で 結婚しようよ」

「誰と? えっ?私とっ?!」

「この前約束したじゃない、結婚しようねって」

Sさんは急に真面目な顔をして、

「私は人妻です、そんな約束をした覚えはありません」

いつ再発するか分からないキチ〇イから訳の分からないことを言われると
健常者はビビるんやで。本気か冗談か分からへんさかいな。わてやて自分
を怪しい奴っちゃと不信視しておるんやから、症状を知っておる医療関係
者は警戒おさおさ怠りないんや。不信のまなざし・・・

「ハハハ、夢の話、ほんの冗談。大丈夫だよ、獲って食わないから・・・」

「夢の話だけにしておいてくださいね」

「わしもそうしておきたいもんがやのう、心神耗弱、心神喪失、自分でコ
ントロールできんさかいなあ、そん時は堪忍や」と言ったら「要注意患
者、出入り禁止」になるよってな、言わんといたがのう、正常と異常は紙
一重という怖さはある。ゴッホのように他罰と自罰が交錯するような・・・

精神病患者は完治しないから、自分で自分をよく監視、管理していないと
発狂しかねない。レントゲンなどでも見えない病気だから治療法も蝸牛の
歩みみたいだ。ユング派VSフロイト派の50年戦争は日本ではフロイト派が
圧勝したが、「フロイト派でも40派ある・・」と医者がため息をついてい
た。内ゲバ真っ盛りのようだ。

狂人が疑われるだろう男の、多分「妄想」で京都アニメがテロ攻撃を受け
死者30人を超す大被害に遭った。容疑者の親や周囲の人たちは彼の「狂
気」を知っていたのではないか。精神科に措置入院、あるいは保護入院さ
せるなど予防策をとれなかったものだろうか。

基本的に「事件が起き、被害者が出てから」警察は動き出す。被害者の命
や怪我が元に戻るわけではない。怪しい人を予防拘禁して医療機関で治療
させるなどの強制的な予防策を法制化する必要があるのではないか。

江戸時代は家族などが「下郎の逆恨み」をしかなねいような怪しい息子、
問題児、厄介者、狂人などを牢屋に拘束する制度があった。松陰は家族の
依頼で野山獄に入れられたが、恐らく幕府が死罪とする前に拘禁すること
で罪一等を減ずるのが家族と藩の狙いだったようだ。保護のための拘束
で、高杉晋作も政敵から身を守るために上の判断で野山獄に拘禁されたの
ではないか。

人権にかかわる難しい問題だが、被害を防ぐことが優先されるべきだろ
う。被害者もその家族も野放しの狂犬に殺されるなんてやりきれないし、
加害者も正気になった際に罪悪感にさいなまれるのではないか。加害者の
家族だって罪悪感で死にたい思いだろう。

さてさて精神病に限らず病気は患者自身とその家族にとっても大変だが、
医者もしくじると医療過誤だ!と裁判になったりするから結構しんどいも
のである。特に外科は直接命にかかわるから大変だろうと思う。保険会社
の出番やな。

先だっての鼠経ヘルニア手術を前に、ユルゲン・トールワルド「外科の夜
明け」を読んだ。トールワルドは医者でありジャーナリストでもあり、日
本の幕末時代には祖父も医者で、外科医療について多くの資料を遺したよ
うだ。トールワルドはこれ等を含む多くの資料と取材を基に「外科の夜明
け」という小説仕立てのドキュメンタリーを書いた。

日本でも外科医の卵は本書を読んでいるに違いない。

要は外科の歴史で、ウェルズ、シンプソンなどの試行錯誤でようやく麻酔
術が確立される(1846年、日本の幕末)までの、ほとんど屠殺のような手
術の凄まじさ、時には100%という高い死亡率、その後(1876/明治9年)
のパスツールやコッホによる手術に伴う細菌による感染症が証明され、以
来、手術は有史以来初めて無菌、除菌した部屋、器具で行われるように
なった。

それまでの手術は、空気中などに細菌がうようよしているなんてまったく
知らず、衛生という観念がゼロだったから、汚い部屋の、血だらけの机の
上で、血だらけのエプロンをつけた医師に、洗ったこともないようなナイ
フで、数人の弟子に体を抑えられて切開され、手術が成功しても感染症で
多くの患者が死んでいったのだ。

病気が治るのは良くて2割とか3割、それでも腎臓結石、尿結石など激痛に
苦しむ患者は奇跡を信じて手術を受けたのだ。

無痛、感染症のない手術が普及するまでの気が遠くなるほどの歳月。“外
科の暗黒時代”に生まれていたら、と思うと恐ろしく思うが、激痛のまま
に亡くなった人はまさに死屍累々だったろう。

クリミア戦争での戦傷兵士の場面など、カルト本なんかよりはるかにリア
ルな実録で、怖い夢を見るほどの迫力だった。ナイチンゲールは言葉とワ
インで彼らを慰めるしかできなかったが、それが唯一の癒しだった。

日本は漢方医学が主流だったから、切り刻まれて腐って死ぬということは
あまりなかったかもしれず、運が良かったと言える。

医学界は保守的で徒弟制度だから、新しい医術を拒否しがちなのかもしれ
ない。新技術に飛びつくのは大体若者で、お偉いさん、つまり年配者は
「それはまだ有効性が証明されていない」などと周りの様子を見ながら
「急がず遅れず」、一歩一歩新技術を導入していく。良きにつけ悪しきに
つけ蝸牛の歩み。

一方でICT(情報通信技術)の発展速度は年々高まっており、小生はもう
追いつけない。VHSビデオもハンディカムの子育てビデオも、レコード、
テープ、フロッピーディスクも再生することができない。そのうち「写ル
ンです」のテープのようにNHK放送博物館でしか再生できなくなるだろう。

近所の工事現場では炎天下で若い鉄筋工が働いていた。鉄筋を針金で結ぶ
道具は相変わらずシンプルなハッカー(数百円)で、充電式鉄筋結束機は
20万円ほどもするから鉄筋工には手が出ない(道具は自費)。いずれは安
価で使いやすい結束機ができて、末広のニッカボッカー、七分ズボンの鉄
筋工自体も消えるかもしれない。

道具、機械、科学は発展し続けるだろうが、人間の脳ミソ、知能は向上し
ない。世の中が便利になればなるほど、知力、体力は反比例して劣化する
のではないか。桃源郷で何世代も暮らすと軟弱になり、ハングリー精神に
あふれた餓狼の餌食になって国や民族、部族、一族が亡びるのは珍しくな
いだろう。栄枯盛衰、世の習い。

個人、国家、民族として世界のトップグループにとどまる。これは日本の
至上命題だ。ソ連は第2グループに落ち、トップには戻れない。第2グルー
プの支那はトップグループを目指し、先頭を走る巨大な米国トランプ“コ
ンボイ”トレーラーは幅寄せして、それを邪魔している。

桃源郷でも「治に居て乱を忘れず」と必死で学び訓練している人材を育て
ないと亡国になる。国立大学は無償として選抜で英才を鍛えるべきだ。企
業はいつまでも「お受験階級の良家の素直な子」を優先的に採用している
と、トップグループから間違いなく落伍する。競争は血を流さない戦争だ。

暑さに弱い発狂亭“引き籠りの日陰者”雀庵の病棟日記から。今も正月号は
分厚いだけでちっとも面白くない。飽きられるぞ!

【「措置入院」精神病棟の日々(125)2017/1/1】【産経】正月号は弾切
れか、ビッグニュースなし。秘密裏に取材を進めて新年号でドカンとやる
ようなスクープが欲しいね。総花的なお行儀のよい論考は要らない。身を
切らしてライバル(朝日、毎日、東京=中日、共同などの確信犯的アカ)
の骨を断つような論考を期待する。(つづく)2019/8/4yo


2019年08月03日

◆雀庵の「わたし創る、あなた楽しむ」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/4】小学生の頃、通信簿のコメント欄に「修一
君はお金への関心が強いようです」と書かれたことがある。小3の時(昭
和35年/1960)に父がラッキーストライクの闇商売で得たカネを元手に食
料品店を開業、予想以上の大繁盛になった頃だ。

冷蔵庫や自家用車を持ったのも電話を引いたのも街では早い方だった。も
ちろん商売用だが、学校が休みに入ると、父にくっついて調布市場に行っ
た。商売とか取引の現場は活気にあふれて面白いし、市場の朝食の食堂に
は淡島千景によく似た着物姿のお姉さんがいて、小生も父も気に入ってい
た。子供には外食も珍しく、父はいつもお銚子を1本飲んでいた。

夕方の店は専業主婦で大賑わいで、姉2人と小生も手伝っていた。当時の
小売店はどこも一家総出、大事な家業だった。東名高速の建設と歩調を合
わせて田舎の小さな町は急速に発展していった。

周りは野原だけだったのが、風呂屋、八百屋、魚屋、蕎麦屋、寿司屋、さ
らにガラス工場、その社員向け3階建てビルなどができていった。地方か
らやってきた独身者向け2階建てアパートもどんどん建てられていった。

小生らイタズラ坊主は多摩精機とかいう工場の壁に穴を開け、金属用ゴミ
置き場から金属を掻きだし、屑屋さんに売って小銭を稼いでいた。何しろ
コロッケ、菓子パン10円、年に一度の祭りの小遣いでさえ50円の時代に、
銅線などは時に60円とかになった。

こういう環境だから、自然に商売とかビジネスとかへの関心は高まる。孟
子だってそうなるだろう。

父は小生を跡継ぎにしたかったのかもしれず、小生をそろばん塾へやっ
た。が、小生は物欲があまりなく、欲しくて欲しくてたまらないというも
のがない。長じて白いベンツを乗り回す成金的顧客から「君は飢えを知ら
ないから欲がない、お坊ちゃんなんだよ」と言われたことがある。

自分の自転車もなく、商売用のを三角乗りして御用聞きをしていたら、
「修ちゃん、浅沼さんが殺されたのよ!」とお得意さんから教えられた。
1960年、小3の秋だった。中学に進んだ時、父が「買ってやろうか」と言
うので、それならタイプライターをと頼んだ。これはいい選択だった。

横浜市立大商学部を選んだのは森ビル創業者の森泰吉郎氏が商学部長をし
ていたからだが、日経の「私の履歴書」で感銘を受けたからだろう。どう
いうわけか「日本の大学は入ることに多少の意味はあるが、卒業すること
に意味はないだろう」と思っていたし、「もうエスカレーターは降りた
い」という気持ちも強かった。

「この大学は結局は横浜市役所の官僚や企業人を育成するための大学。簿
記なんてやってられない」と好き勝手にしていたら塀の内側に落ちた。

人生あざなえる縄の如し、落ちた所が上り坂、編集業を学んで運良く出版
社に潜り込んだが、小さな会社だから編集のみか記事もレイアウトもする
ようになった。

最初のボーナスで百科事典を買い、会社に持ち込んだら大いに喜ばれた。
翌年の冬のボーナスでニコンの一眼レフを買い、仕事に使った。この頃あ
たりから記事、編集、印刷、販売という出版業界の「モノを創って、それ
が売れる、喜ばれるという楽しさ」にたまらないほどの喜びを感じるよう
になったのだろう。

こんな特集をしたら喜ばれるだろう、こんな本を創ったら売れるだろう、
といつも考え、そういう嗜好、思考がすっかり定着した。独立起業してか
らは「ソリューションビジネス」でずいぶん多くの企画提案をした。まあ
マーケティングで、自身も面白いし儲かる、クライアントも喜ぶというわ
けだ。まあ、儲かると言っても、酒代には困らない程度だが。

現役を引退した今でも「世界最大のイベントは五輪だろう、興行主(主催
者とかオーガナイザー)になったらさぞ面白いだろうなあ」とか、

「今どき、多くの競技を一か所で特定期間にやるなんて愚の骨頂、現在で
は空路など交通事情もいいのだから毎月種目別に世界各地でやればいいの
に。1月豪州で水泳、2月英国で体操、3月ロシアでスキー・・・7月南アで
球技、8月NZで格闘技、9月カナダでヨット、10月日本で陸上とか、などと
思う。

そうすれば大スポンサーの米国TVの意向でクソ暑い夏に夏季五輪のすべて
をやるなんて愚は避けられるし、競技場も既存のものを活用でき、粗大ゴ
ミ化することもない。スポーツファンも1年中楽しめる。TVなどマスコミ
も安定して儲けられるのに・・・と思うのだ。

結婚に財産のすべてを投じてしまい、その後に豪華な新居をもて余すよう
な、今の無理・無駄だらけの五輪を改めないと、やがては引き受け手がな
くなるのではないか。興行利益の多くがボス連中の懐に入るような怪しい
利権五輪は不健全だ。

「♪わ、わ、わ、わ、わ、輪が五つ、五輪、誤倫、互淋・・・

越後屋、お前もワルよのう・・・いえいえ、私は〇が3つ、お代官様は〇
が5つ、お代官様の足元にも及びません、ほ、ほ、ほ。うふ、うふ、
うぉっほ、うぉっほ、うぉっほっほっ」

米国や日本のMICE(ミーティング、イベント、大会、見本市)ビジネスを
促進するためにホテル、カジノ、ビッグドームなどの会場、日米のディズ
ニーランドなどを取材したが、福岡ドームの幹部が「365日、会場を埋め
るのは大変、当初の(ダイエー中内功の)ツインタワー構想を撤回した」
と言っていた。オフシーズンをどうするか、皆必死だ。無理な投資でダイ
エーそのものがコールドゲーム、破綻した。

当たり前のことだが、リターンが期待できるのかを良く考えてハコモノを
造らんと、後進に負担を残す。五輪万歳!とはしゃいでいる場合じゃないぜ。

ところで娯楽の王者、TV。制作者は多額の報酬を得て、視聴者は大いに楽
しみ、CFで物欲を刺激されて出費するので、スポンサーも大いに喜ぶ。

一方で制作者、制作する側はまずTVは見ない。見たところで余りにものく
だらなさにうんざりするだろうし、カネにならない、時間の無駄、と思う
人が多いのではないか。徹夜明けのディレクターに、フェラーリで帰宅し
た後は何をするのかと聞いたら、話題の映画のビデオを見るという。仕事
に有効だからだろう。

CFを創っていたプロデューサーは米国のTVCFを見て参考にするという。
「新車を山の頂上において空撮するっていうやつ、すごい評判だったけ
ど、実はあれはアメリカからパクったのよ」と笑う彼はシーマに乗ってい
た。著作権や特許に関して昔は鷹揚だったのだが、必死で視聴率を稼ぐ、
クライアントから喜ばれるものを創らないと、お呼びがかからなくなるの
はどの仕事も同じ。

それはさておき、ファッションや小説なども創り出す方が、宣伝に釣られ
てそれを買うよりはるかに楽しいと思う。受け手よりも送り手、下流より
上流の方が遥かに面白い。面白くてカネにもなる、客も大いに楽しんでく
れるというのは実に愉快だ。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら仕掛け
にゃそんそん。仕掛けてヒットすれば大間の黒マグロ、1000万円だで。

宝くじの還元率は日本ではせいぜい50%。100億円集めて当たりくじは50
億円で、粗利益50億円は主催する自治体や業界の懐に入る。ほとんど詐欺
だ。銀座の宝くじ売り場は既得権益なのか。パチンコ屋とかカジノは非難
されるが、還元率は80%だろう。はるかに「良心的」だ。豪州の宝くじで
は還元率10%以下なんていうのもあった。

(カジノはMICEビジネスのごく一部。人寄せの道具で、映画館や劇場、
ホール、スタジアムと同じ。MICE=カジノ=依存症=強大な悪と思い込ん
でいるヒト大杉!)

小生は生来のイタズラ好きだから、文具メーカーに女性が喜びそうなお
しゃれで実用的な目玉クリップを提案しようと思っている。撫子が
「わっ、カワイー!」と欣喜雀躍すれば世界市場でも絶対うける。大阪弁
の聖書や憲法草案なんてわてはオモロイと思うんやけど、どないやろ。

「廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騷
ぎも手に取る如く」の遊郭再興もいいなあ。遊郭は世界の称賛を浴びた制
度、芸術、文化だった。Dreams come true at Tokyo Yoshiwara! 老若男
女大喜び、Hot Japan! インバウンド振興にもなる。職業に貴賎なしと福
翁も言っておるで。上になったり下になったり、性差なし。LGBT大歓迎の
陰間茶屋もありんすえ。

先進国で売春を禁じているのは少数派だ。Oh, wonderful! Nadeshiko
Oiran, Utamaro World, サイコーネ、アンゼン、アンシンネ。「私の体を
私が売って、あなたは楽しみ、私は報酬を得て自立している。それはいけ
ないことなのですか」。前借金でレディを縛りつけるのは問題なしとはし
ないが、以上は正論だ。

頭に昇った血が収まるところに収まれば世は事もなし。日本を攻撃するよ
うな国はゼロになる、「貴重な世界文化遺産、遊郭を守れ!」と声が上が
り、世界の軍縮を促すはずだ。愛は地球を救うんやで。

総合プロデューサーはもちろん“寄せ植え名人”秋元康、ディレクターは
“お色気富豪”蒼井そらや。これで第3次世界大戦は100年は遠のく。な
に、"No"やて? In the name of the moon, I'll punish you! 「もっと
ぶって? 旦さん、追加料金かかりまっせ。リブラ? ナマを売る商いや
さかい、現ナマで」

発狂亭“イタズラ三昧”雀庵の病棟日記から。

【「措置入院」精神病棟の日々(124)2016/12/31】【産経】加納宏幸
「米、露外交官35人国外退去 サイバー攻撃制裁措置」。曰く――

「『親露派閣僚』起用も声明で危機感あらわ 対露融和か強硬か トラン
プ氏 策は」「プーチン氏『報復留保』次期政権に“貸し”」

サイバー・プーチンに対するオバマの最後のパンチだが、ロシアのスリー
パーを含む諜報団は完璧だろうから、この制裁ではロシアは軽いジャブと
しか感じてはいまい。

主張「回顧2016 協調と和解の失速止めよ『予想外』にたじろがぬ結束
を」。まるで大戦末期の「新型爆弾 恐るに足らず 本土決戦で攻勢
へ!」みたいな時代錯誤的な悲壮感があるなあ。

2017年も似非・疑似的リベラリズムとグローバリズムはますます失速する
だろう。時代を逆回りにはできない。

「東証1万9114円 大納会終値 20年ぶり高値」、来年は2万3000円?なん
て書いているが、円安ドル高頼りでなく、イノベーション、実力で勝ち上
がるべきだ。結婚・子育て世代を手厚く支援せよ、老若男女の熱血で今こ
そ国家百年の計を! いさささか赤旗、聖教新聞みたい。

「前年末比 人民元6.6%、上海株12.3%下落 中国 トランプ相場重
く」「中国国有銀行 3.6万人リストラ 大手10行 成長鈍化、ネット決
済影響」。

実需ではない投機目的の不動産バブルが辛うじて続いているが、青息吐息
ではないか。いつまでまでもつのやら・・・バブルがはじけたら中進国の
泥沼にどっぷりつかり、へたをするとマイナス成長、失業率上昇、社会不
安拡大になりかねない。(つづく)2019/7/31

2019年07月30日

◆雀庵の「大体やねぇ、先を読まんと」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/3】先日、友人に数年ぶりに電話をかけたら、
奥様が出たのでイタズラ心を起こし、「おばさん、オレオレ、オレだよ、
今、杉並に来てるんだけどさあ、困っちゃって・・・」。

「カズオ?」「うん、でね、お金の入ってるカバンなくしちゃってさあ、
おばさん、100万円ほど貸してもらえないかなあ・・・」「あ、ちょっと
まって、こっちから電話するから」

電話がないので再びこちらからかけたら友人が出た。「あ、おじさん、オ
レオレ、カズオじゃなくて修一だよ」と告ってともに笑ったが、最後に
「奥さんに甥っ子の名前は言わない方がいいって言っておいてよ」と余計
なお世話をしておいた。


友人は笑っていたが、奥様はきっと怒っているだろうなあ。「あの人、前
からオカシイと思っていたけど、ホント、いやな人だわ」とか・・・

カミサンにこの話をして、「なんで甥っ子の名前をばらしたりするんだろ
うね」と聞くと、我が息子はいつも「「あ、オレだけどさー」と電話をか
けてきて、「あ、アキオ?と私も聞くわよ」だと。

つまり老女は疑うことをしない人が多い、ということだろう。暇だから電
話に飛びつき、たとえセールスコールでも会話を楽しむ。カミサンはケー
タイをもってコンビニのATMを操作し、最後にようやく詐欺だと分かった
という、「還付金詐欺」被害者一歩手前になったことがある。

セールスコールでも長々と会話をしているから、「いつも留守電にしとけ
ばいいじゃん」と言えば、「だって話をしたかったんだもん」。もう病気。

まともな大人は気が遠くなるような長いRDD世論調査電話(多分30分はか
かるだろう)なんて無視するから、数字は老女が作っているようなもの
だ。あてにはならないから政府/自民党あたりは民間に委託しているだろう。

先の参院選で小生が「隠れ革マル」と見ているボンサイ枝野/立憲民主党
がずいぶん議席を増やしたが、革マル教祖のクロカン(黒田寛一)の組織
論は「既成の組織にもぐりこんで組織を乗っ取る」という寄生虫戦略で、
昨年は衆院で野党第一党になるやJR東労組≒JR総連専従の隠れ革マルが何
を勘違いしたのか「ゼネストだ!革命だ!」と叫んで3万人が脱退してし
まった。

JR総連は今回の参議院選挙でも「脱退した皆さん、労組幹部はクビにしま
したからどうぞ戻ってきてください」としおらしくしており、サイトでは
立民について何も触れずにいるが、自治労や日教組、日弁連などでも革マ
ル離れは進むだろう。

政治が不安定になる→労働者がストとデモを繰り広げる→政府が弾圧する→
革命臨時政府ができ、諸悪の根源は政府と煽り内乱になる→アカの桃源郷
ができ、アカ以外は囚人になる。

革マルは100年前のロシア革命を、結党以来70年祈願しても実現できず、
同志はヂヂババばっかり。焦るわな。

「マルクス、エンゲルス、レーニン、トロツキー、毛沢東、カストロ、ク
ロカン様、このまま老いて死ぬのはいやです、どうぞ革命を成就させてく
ださい」と祈っているが、ついに呆けて「今は革命前夜だ!同志諸君、ス
トを!赤旗で国会を包囲せよ!万国の労働者団結せよ!」と叫んで組合員
から見離されたのである。

憐れを催すが、精神病は完治せず「一度キチ〇イ、一生キチ〇イ」だから
気の毒ではある。人のことは言えないが・・・

世界でもアカはリベラルを装って多くの組織に寄生しているが、本質的に
暴力革命、つまり暴力で反対派を潰すのが初期設定だから(フランスを見
よ!)、日本でも「大声で敵の演説を阻止する」「警官のいないところで
敵を殴る」が常態化している。川崎市は半島系が多いから荒っぽい。市も
警察も問題化を恐れて腰が引けている。

毛沢東の紅軍は乞食やゴロツキを糾合した匪賊だったから、彼の論文は非
常に分かりやすい。噛んで含めるように説いている。権力は少数のインテ
リではなく、無学・無知の群衆、大衆こそが土台だと知悉していた。「政
権は銃口から生まれる」、実に言いえて妙である。

リベラル≒アカモドキは、EUでは難民モドキを歓迎するという大チョンボ
をして後退し、デタラメルケルは消えつつある。米国でも民主党は大統領
候補で後期高齢者のバイデンが上位という、なんだか冴えない状況だ。バ
イデンはへたれオバマの副大統領だった。新味はない。ヒラリーのお替り
として女性候補は人気が上昇しているが、米中戦争前夜で24時間戦えるの
かなあ。

世界からアカモドキは消えつつあり、五カ条のご誓文的な“正統リベラル”
に回帰していくような感じはするが、日弁連のように組織に寄生したアカ
モドキは利権にしがみつくから大きく抵抗するだろう。日本の政治は一強
多弱で安定的かも知れないが、一強といっても軟弱な保守連合だし、有権
者の半分を占める女は急な変化は嫌うから、蝸牛の歩みで脱皮するしかな
いのだろう。

欧米のようにすったもんだで殴り合うよりいいが、「大体やねぇ」少なく
とも先を読んで安倍政権のうちに目指す方向を固めておくべきだろう。

発狂亭“怪人デリーシャス”雀庵の病棟日記から。

【「措置入院」精神病棟の日々(123)2016/12/30】承前【産経】猪木武
徳「正論 時代は文明から野蛮へ戻るのか」。曰く――

<反対派を認めつつ共存することが文明の本質なのだ。文明の対立概念で
ある野蛮はこの共存の意志を持たずに、ただ戦闘にのみ集中している状態
を指す。

デモクラシーの平等化の原理は人々をバラバラにして個人主義に陥らせ、
自分と家族の私的世界に閉じ込め、共同の利益への関心を薄める。そこに
デモクラシーの重要な欠陥がある。

欠陥を認めつつ、その弊害をできる限り少なくする知恵を模索するより他
に道はない。

米国の新大統領は「分離と発散」の流れに掉さす(勢いをつける)ことは
あっても、くさびを打ち込もうとはしないだろう。彼が打ち出す保護貿易
主義と排外主義は「文明」を推し進める力ではなり得ない。欧州政治に
も、そうした共存の意志を捨て去ろうとする力が強まっている。

この動きの中にこそ、これからのデモクラシーが乗り越えるべき問題の厳
しさがある>

チャーチルは「デモクラシーはろくでもないが、今までの制度に比べれば
一番いい」と語ったとか。古代ギリシャやローマ帝国では、選挙権は納
税・徴兵義務を果たす国民にのみ限られた。つまりそれが一等国民であ
り、1945年の戦後から欧米的民主主義とセットで「誰でも一票」の普通選
挙が普及していった。

自立どころかお荷物のような確信犯的パラサイトも選挙権を手に入れたの
である。

で、どうなったか。大方の国では低学歴・低所得層が多いから、彼らに迎
合するリベラル≒アカモドキ政党が力をつける。福祉に頼れば生活できる
となれば、一所懸命に勉強して立身出世する、自立するというガッツのあ
る国民は増えないし、殖産興業に回るべき税金が福祉に食われてしまい、
国家も国民も成長どころか、負の連鎖で国際競争に負けていく。

結局、バラマキ福祉デモクラシーは普通国民とパラサイト国民という階級
分化、格差拡大、運命共同利益体である国家・国民の紐帯の劣化を招く。
国民レベルでは利己主義的な個人主義、国家レベルでは国際責任を放棄し
て一国平和主義に向かうことになる。

デモクラシーの理念は、自由、民主、人権、法治だろうが、戦後リベラル
≒アカモドキが推進した戦後民主主義は、寛容・共生・多文化・地球市民
といった口当たりの良い名のスローガンを掲げ、何百年、何千年の歴史の
中で培われてきた民族、国家の価値観と激しく衝突する場面がここ数年、
急増してきた感がある。

犯罪被害者が軽視され、犯人の人権が異常に重視されたり、社会保障、公
序良俗、選挙権の在り方など、見直すべき課題は実に多いのではないか。
自称リベラルや身勝手なデモクラシーを「批判するな」という、胡散臭
く、根拠も怪しい“ポリティカルコレクトネス”を乗り越えて、デモクラ
シーなどのメンテナンスを大いに議論すべきだ。

マスコミ・出版界の求人情報が朝日新聞(月曜朝刊)に集中しているため
もあって、初期設定のほとんどが左傾というマスコミは、反対者と共存す
る気も、意見交換する気もない。彼らが一番恐れているのは売上の減少で
ある。朝日や文藝春秋の部数減は著しい。「見ない、読まない、買わな
い」ことがマスコミの正常化を促すだろう。(つづく)2019/7/29


2019年07月28日

◆雀庵の「哲学・宗教・読書・文学論」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/2】読書が好きだ。読書により未知の世界を逍
遙し、気が付くと2時間が過ぎている。最近は同時併行的に4冊を読むよう
にしているが、新聞などを含めると毎日8〜10時間は読書三昧だ。ネット
で古本を安価で買えるのもいい。

今読んでいるのは「O.ヘンリ短編集」「井上円了 その哲学・思想」「座
右の書 貞観政要」、そして再読の「福翁自伝」。同じものを食べ続ける
のは時に苦痛になるが、お菓子、ご飯、パン、そばなどいろいろ用意して
おくと、いつでも美味しくいただけるのと同じだ。

夜は寝床でジャズをBGMに本を読みながら、時に瞑想しながら、いつの間
にか眠る。夕べは「この世は実はあの世で、あの世こそがこの世か。前世
というのもあるらしいから、この三界を繰り返すのが輪廻か。まるで山の
手線だな、飽きるんじゃないか・・・」などと思いながら寝ついた。

その影響なのか、今朝は昨夏に孤独死した小姉の夢で目が覚めた。小姉は
どこかへ出かけたいのに、小生がバタバタとしているので出かけられない
でいる、という夢だった。小生は体調不良で葬儀(腐乱していたので速攻
で火葬し、葬儀はお骨上げだけ)は欠席し、納骨堂にもお参りしていない
ので、小姉が「修一、早く来てよ、来るまでは成仏できないのよ」と言っ
ているようだった。

納骨堂は小生の会社があった丸の内線新宿御苑前にある。駅のすぐそばの
太宗寺内で、浄土宗、本尊は阿弥陀如来。現役時代は小生は時々寺内を散
歩していたし、不思議な縁で、(住職らしい)べっこうメガネのお坊さん
はわが街に暮らしており、カミサンは「アンタも立派なべっこうメガネを
かけられるように頑張るんだね」なんて言っていた。

ある日、お坊さんに声をかけ、「女房が・・・なんて言うんですよ」と伝
えたら喜色満面、大笑いしていた。

早目に小姉に会いに行かなければならないが、一人では不安だ。カミサン
にとって小姉は“ 鬼千匹”の小姑だから、「墓参りに同行して」とは頼み
にくい。

まあ、これは些事かもしれないが、日々は些事の積み重ね、繰り返しで、
スルーはできない。宗教に熱心ではなくても、きちんと対応しないとやっ
ぱり気分はさっぱりしない。昨日は歩行支援バギーを頼りに菩提寺へ8月
のお盆などのお布施を届けに行った。檀家が支えなければ寺院経営は成り
立たない。

「何よ、修一さん、バギーないと歩けないの?」「あれ、隠しておいたの
にバレちゃった? 左足がだめでさー、ご住職は大腸の方はもう大丈夫な
の?」なんて、お互いに老化劣化自慢。罪のない話で、世は事もなしか。

宗教は癒し系ビジネスだ。医学/医療も美学/芸術も心身を癒してくれる。
およそすべての学問、技術は学べば学ぶほど新たな好奇心が涌いてくるか
ら楽しいものだ。

仕事や人生は、辛いこと、厳しいことがあっても、それを乗り越えたこ
と、たとえ挫折しても必死にチャレンジしたことが喜びになる。匠の「ま
だまだ毎日が勉強です」といった言葉に小生は感動する。「発狂は僕の個
性です、まだまだ初心者で、生きている間に究めるのは難しいですが、一
歩一歩進んでいきたいと思っています」なんて言ってみたいなあ。

「哲学」は近年ではあまり需要がないようだが、小生にとって「哲学って
何よ」は一番面白いテーマで、ここ10年ほどは折に触れて考える。哲学は
科学的(学問的)根拠がない、つまり正解がありえないというのに
「Science/科学/知識/学問」なのである。

「大日本百科事典」は哲学をこう説明している(要約)。

<哲学は英語の philosophy で、西周の和訳だ。元はギリシャ語の
philosophia で「知を愛する」の意。「哲」も「賢、知」を意味する。哲
学は「愛知の学」とも呼ばれる。

だが、実際に何を研究する学問なのかとても分かりにくい。紀元前7世紀
にギリシャで始まった哲学は、以来、学ぶ対象、テーマが一定していない
のだ。

最初は「自然」が対象で、前5世紀中頃(古代)のソクラテスから「人間
(倫理、生き方)」、弟子のプラトン、アリストテレスあたりから「人間
と自然」、古代末期のヘレニズム・ローマ時代ではストア学派、エピクロ
ス学派の「安心立命/いかに生きるか」と実践的になってきた>

小生はストア学派のローマ皇帝、マルクス・アウレリウスの「自省録」の
影響もあって禁欲主義的である。確か彼は「キリスト教以前の神々は実に
多彩で素晴らしかった」と昔を懐かしんでいた。

<中世になるとキリスト教の影響でテーマは「神」になり、近世では「人
間」に戻る。デカルト、ロック、カントなどがあれこれ考察し、一方で
ヘーゲル、マルクスらは「歴史(来し方行く末)の法則」を、ニーチェ、
ベルグソン、続くキルケゴール、ハイデガー、サルトルらは「人間の生き
方、在り方」を思案した。

テーマも方法も千差万別であるが、広い意味において哲学は「人生を生き
るにあたって最も重要なことは何か」という根源的な問題を研究する学問
である>

マキャベリやモンテーニュの方が遥かに有能な人間/社会観察者だが、彼
らは地政学とか歴史学、社会学、文学といった「実学」なのだろう。

哲学が学問なら「解/真理」があるべきだが、それがないのに少なからぬ
人は「いかに生きるべきか/世界はどうあるべきか」を考える。「こうい
う生き方が上、ああいう生き方は並、あっちのは下だ」なんて分かったと
しても、どう生きるかは本人の勝手だし、「並」を選んだところで思うよ
うに進むわけでもない。分かっているのに穴に落ちたという話は日常茶飯
事だ、諸兄姉も「もう一度生まれたら結婚だけはすまい」と思ったりして
いるんじゃないか。

先人が多くの人生の教訓を学び実践してきても、赤ん坊はそんな知恵を
もって生まれるわけではない。モノは引き継がれても生きる知恵はゼロか
らのスタートだ。

太郎の子は太郎、ロバの子はロバ。モノは進化しても人間、動植物、生物
は1万年や2万年では進化しない。個体の知恵、知性の錬磨もせいぜい80歳
ほどでストップし、後は劣化するだけだ。生まれ立てで「天上天下唯我独
尊」なんて叫んだら、これはもうカルトの世界。

哲学と宗教は「いかに生きるべきか」をテーマにしている点で似ている
が、宗教は神、天、仏などの存在を前提にしており、素晴らしい教えは
あっても基本的にはほとんど芸術やエンタメの興行ビジネス。人々を訓導
する際に神、天、仏、天国、地獄などを持ち出すと有効なのだ。

そんなことは皆知っているが、日本の場合はどのような宗教でもご本尊様
や教えに畏れ入るのが良き市民のマナーである。信徒になれば心が高揚し
たり安らぐし、興行主も潤う。

哲学は「解」がないから、考えて考えて考えまくる。「いかに生きるか、
いかに死ぬか、初期設定の繁殖だけでいいのか、この世は分からんことば
かりだ、解はないのか、もっと知りたい、高見に登りたい、すっきりした
い」・・・いつも焦燥感、というか締め切りに追いかけられているような
緊張感がある。

安心や納得はあまりないが、何となく解とか真実に近づいたのではないか
なあという高揚感はある。酒とかクスリでらりったような感じ。それは結
構面白い。哲学は終わりのない気球の旅みたいで、人間や景色を観察し楽
しむにはいい「学問」である、ま、好き好きだが。

発狂亭“暇爺”雀庵の病棟日記から。

【「措置入院」精神病棟の日々(122)】【2016/12/30】【産経】「主張
『残業文化』は通用しない 電通社長辞任へ」。正気かよ?

新聞記者は〆切に追われてどうにか書き上げると、職場近くの飲み屋で飲
んでいた。ケータイなどがない時代で、事件が起きると会社から飲み屋に
電話が来て、「それっ!」と速攻で取材できるように、酒で心身を癒しな
がらも待機していたのだ。

夜討ち朝駆け当たり前、休日出勤当たり前、海外出張から成田に戻ると奥
さんが待っていて、着替えをして再び出張するなんて言う話も聞いた。

明治の始め、日本が海外へ売るものはシルクぐらいだった。資源は、くそ
真面目で頑張り屋、教育レベルの高い人材だけだった。原料を輸入し、加
工し、輸出し、富国強兵、殖産興業を進めたのだ。敗戦後の経済戦争、
おー、モーレツ、24時間働けますかで過労死累々・・・その上に今がある。

今は時代が違うというのだろうか。「売り家」と唐様で書く三代目・・・
死ぬ覚悟で働く気概がなければ亡国だ。

中井なつみ「“死後離婚”急増 介護が不安 配偶者の親と関係解消」、そ
の下の記事は「義理の実家 帰省は嫌!?『気が重い』女性 男性の5倍」。

“死後離婚”とは、配偶者の死後に“姻族関係終了届”という書類を提出する
ことによって、姻族にあたる義理の両親や義理のきょうだいとの縁を一方
的に切ることだという。

つまり嫁さんは義父母との付き合いが概ね厭なのだ。男は犬で「人につ
く」、女は猫で「家につく」。女は自分の家、自分の実家でないと寛げな
いのだろう。旦那が亡くなって、義父母の介護なんて「冗談じゃないわ、
私の人生を滅茶苦茶にしないでよ」というわけだ。

家制度が崩壊し、長男坊と嫁さんは当てにならない、もはや家は老人の
シェルターではなくなりつつある。結婚の意味、メリットは薄れるばかり
だ。(つづく)2019/7/27