2020年01月30日

◆「情報敗戦国日本と勝利国ドイツ」

クライン孝子

◆◆Front Japan 桜】新型肺炎ウイルスはバイオ兵器? / 新型肺炎危機でどうなる中国経済?[桜R2/1/28]
https://www.youtube.com/watch?v=pZgPojrbjQg

◆ 日本にはスパイ防止法がなく2重どころか3重、4重の
スパイが大手を振って情報作戦に携わっている世界でも
珍しいノー天気国ですから、
仕方がないのかもしれませんが・・・・

◆ そういえば、今から14-5年前にも、この件に関して
私、指摘しておりましたようで・・・


<【大紀元日本10月20日】
ドイツ在住のノンフィクション作家で、
拓殖大学客員教授のクライン孝子氏が6日、
(社)隊友会の招きにより、
新宿損保ジャパンビル本社講堂において
◆「情報敗戦国日本と勝利国ドイツ」
という演題で講演を行い、特に欧州における
国際諜報戦の厳しい現実と
日本の今後における問題点についてその認識を語った。

 ドイツはかつて、国際情報戦において
旧西ドイツはCIA、旧東ドイツは
KG Bの影響傘下にあったが、
1990年になって統一が実現し情報が一本化した。

それに引換え日本は現在、JCIA(日本情報省)
のような構想も提案されているが、
現実の国際情報戦では、
三重スパイ、四重スパイなども見られ、
長期において諜報活動から離れている日本が
これに対応できるのか、
すぐには難しいとの認識を示した。

 ドイツでは統一後、
旧東西の政府要人、政府職員、一般市民にも
二重スパイが露見したが、
一般に「あれは体制が悪かった」と開き直る者が多く、
またドイツ社会も「敗戦国の傷跡」
として寛大な気持ちで容赦してきたという。

 日本では、「横田めぐみさん」の拉致案件が
問題となっているが、
旧西ドイツでも失踪誘拐事件がかつてあり、
東ドイツで抵抗した西ドイツ市民は、
シベリア送致となり凍死していたという。

当時西ドイツ政府は、
失踪した西の市民が東のどこの収容所に
所在していたか、
全てリストアップしていたという。
その情報源は、東からの亡命者と、
特筆すべきはバチカンの存在であった。
バチカンは世界中に神父を送っていたため、
特に共産圏東独の情報においても非常に精通して
いたという。

 政治的な面では、現ドイツ首相のメルケル氏は
東独出身で牧師の娘であったために、
絶えず周囲からスパイの嫌疑をかけられてきた。
そのため政治には興味があったが、
これらから離れるために大学では「物理学」を専攻し、
ベルリンの壁崩壊後、
その高いロシア語能力を買われてボンに招聘され、
プーチン・ロシア大統領との天然ガス交渉で
能力を発揮したという。
ドイツはシュローダー政権時に、
米国のイラク侵攻に反対したが、
その国家的エネルギー政策においては、
原発の外に供給源を中東、ロシア、北欧に
分散させており、そのリスクを小さくしているという。

 ドイツは、米国によるイラク開戦時、
これに反対したが、現在はアフガンに部隊を
派遣している。
しかしながら、同じ白人でも過去にこういった
経緯があったために、
ドイツ人は現地で拉致誘拐される件数が少なく、
また数日して帰ってくるケースがほとんどだという。

 また首相レベルの国際外交において、
日本の指導者は頻繁に交代するのに加え、
晩餐会などでは語学力の欠如から
コミュニケーションに乏しく、
対してロシアのプーチン大統領はドイツ語に堪能で、
この点などでも点数を稼いでいるという。
このため、日本の指導者は(公式な会談を除き)
将来的には外国語でコミュニケーションが
多少なりともできる人物でないと、
欧州では「金を無心されるのが落ち」
との見解を示した。

 ドイツは、政治、経済、軍事、宗教ひいては
一般市民レベルまでその情報網を充実させ、
情報戦の術・駆け引きを心得ているが、
それは厳しい欧州を生き抜いてきたドイツの
「したたかさ」であり、
日本にも情報機関が必要であり立ち上げても
当初は国際情報戦についていけないだろうが、
「是非頑張って欲しい」との期待を述べた。>

2019年09月18日

◆ある東ドイツ・スパイの忠告ーCIA−

             
クライン孝子


拙著『日本人の知らないスパイ活動の全貌』 8章1部ご紹介いたしま
す。ご参考にしていただければ幸甚です。

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ある東ドイツ・スパイの忠告ーCIA−

■インタビューは森の中
「ベルリンの壁」崩壊直後のことであったから、かれこれ三十年前の話だ。
そのころ最後の北朝鮮大使だった旧東ドイツの人物にインタビューを申し
込んだことがある。’’
東ドイツという国家が消滅し、北朝鮮大使を解任された直後であったか
ら、彼には一種の解放感があったらしく
気軽に応じて貰った。

それはいいのだが、最初に会う場所を「グリーニッケ橋のちょうど真ん
中、白線のあるところ
と指定したのには、苦笑いしてしまった。

実は、この場所、東西ドイツを分断する橋という因縁つきのもので、冷戦
中、大物小物を問わず、
頻繁にスパイ交換に利用された俗称「スパイ交換橋」で知られていた場所
だったからだ。

インタビューも、盗聴の危険を回避するためか、森の中を歩きながら行わ
れた。

彼に会う前に収集した情報では、ポツダム所在の俗称スパイ養成大学卒
とあったから
プロのスパイであることは把握していたものの、これほど徹底していると
は思いもしなかった。

話題は多岐にわたった。
中でも、その彼から当時、聞いた話でショッキングだったのは「恐らく
この『ベルリンの壁』崩壊で

目下もっとも狼狽しているのは弱小国北朝鮮とキューバだ。
けれども、それだけにいずれも大国に勝るとも劣らない強かさがある」と
いう話であった。

アメリカの半植民地だったキューバをそのくびきから解放したのはカスト
ロである。

彼は、一九五九年一月、それまでアメリカの傀儡政権であり腰巾着だっ
たバティスタ独裁政権を倒し、
を社会主義国家に変え、その後キューバの最高権力者としての地位をもの
にした。

対するアメリカの怒りは相当なもので、キューバはその返り血をあび、
一九六一年、大統領ケネディのもとで国交断絶を宣告されてしまった。
そのような処置を受けたキューバは、すばやくカストロがソ連の
最高権力者フルシチョフに接触しソ連了解の下、「キューバ危機」を演出
し、アメリカの鼻先キューバに核を持ち込もうとした。

これに仰天したのはほかならぬアメリカだった。さっそくソ連と直談判す
ることで、米ソ両大国同士の妥協点として、ソ連を標的としてトルコに持
ち込んだアメリカの核を撤去する代わりに、

キューバへのソ連の核持ち込みを断念させることで片をつけた。
それだけではなかった。おりしもこの時期、冷戦の最前線ドイツでは東西
ドイツの国境線に「ベルリンの壁」が構築されたばかりで、そのにらみ合
いたるや、一触即発の緊迫した状況にあった。

そこで、米ソ両大国は、国際社会を安心させるためにも、両国同士、水面
下でスパイ交換を成立させることにした。
 アメリカには一九五七年以来、三十年の懲役刑を言い渡された名スパイ
KGB所属アペル陸軍大佐

東ドイツ人だが第二次世界大戦中は英国籍を所持し英国スパイとして暗
躍?)が、 一方、ソ連には、
一九六〇年にU2スパイ機でソ連領空に侵入し撃墜されたパワーズ操縦士
が十年の刑を言い渡され投獄されていた。この二人のスパイを、

しかも東西ドイツの境界線「グリーニッケ橋」
のちょうど中央に当たる場所で、交換しようというのである。

■平和ボケの日本よ、やられっぱなしでいいのか
 こうした両大国のエゴを見せ付けられ、地団駄を踏んだのは、ほかなら
ぬカストロだった所詮キューバは弱小国で、彼ら両大国に逆らう策術など
あろうはずがない。

そうと悟ったカストロは涙を呑んでこの決定に従うことにした。とはい
え、ソ連も気が咎めたのか、
その後キューバには何かと支援の手を差しのべた。
とりわけキューバは、アメリカの対キューバ経済制裁で窮地に陥っていた
だけに、ソ連の経済支援はキューバにとってはまさに「神頼み」! 大助
かりだった。
それだけではない.

ソ連は、今一つ、ソ連流諜報機関のノウハウをカストロに譲与し、件のア
メリカCIAをしのぐ
キューバ諜報機関設立に貢献しその強化に手を貸した。

カストロが、これまでに亡命キューバ人を含むアメリカによる合計六三八
回(うち一四七回はCIAが接関与)もの暗殺計画を仕掛けられながら
も、生き延びてこられたのは、まさにそのおかげである
(決して言い過ぎではない)。

ー中略ー

-それに比べて、平和ボケ日本は北朝鮮にやられっぱなしで目も当てられ
ない」とは、
かの元北朝鮮大使ならずとも、私もそう思う。
北朝鮮には、一九五九年から一九八四年まで行われた在日朝鮮人の
帰還事業により
約一〇万人(うち日本人妻及び日本国籍を持つ子供七〇〇〇人)が北朝鮮
に渡っており、その彼らを人質に

北朝鮮は日本からカネや物品をせしめて、逼迫した北朝鮮経済を潤すマ
シーンとして利用してきたばかりか
彼ら日本人の一部をスパイとして徹底的に養成し直し、その後、日本へ送
り込み

各界に潜伏させ高度な技術を盗んだり、時には女性ベテランスパイをも日
本国内に送り込み
日本の要人を狙いうちにしハニートラップを仕掛ける。 けれどもその彼
女たちときたら、通名を名乗ることで、日本の極秘情報をいとも簡単に失
敬していると聞く。

「こんなことが白昼堂々と日本国内で可能なのは、北朝鮮にはある諜報機
関が日本にはないからだと、件の元北朝鮮大使は示唆していたのである。
私もそう思う。