2022年02月22日

◆【変見自在】コロナの罪

高山 正之 

 ちょっと前のニューヨーク・タイムズに「ガダルカナル島で再び攻防
戦」とあった。

「再びの」とはもちろん先の戦争で日米の壮絶な戦いがあったことを指す。

 この島は米豪を結ぶ戦略ライン上に位置する。日本がここを取れば豪州
を孤立させ、太平洋での戦いを有利にできる。だから米国は6万もの将兵
を送り込んで日本軍を駆逐した。

 そこに今度は支那が出てきた。ソロモン諸島の首都ホニアラにはすでに
支那資本のビルが建ち並び、夥しい支那人が移り住み「支那人の島にな
る」と地元民は悲鳴を上げる。

 支那はまたその辺りの海域に海底ケーブルを巡らせる。それは米原潜な
どを感知する機能を持つという。

 米豪の戦略ラインは70年前より危ない状況にあると記事は伝える。

 ガダルカナルは日本軍が初めて敗北を喫した戦場でもある。そんなとこ
ろに支那人が我が物顔で割り込んでくることに些かの腹立ちも覚える。

 で、犯される戦跡を訪ねる旅を宮崎正弘、福島香織らと計画した。彼女
はスキューバもやる。海の底に眠る日米の沈船を一緒に見る手筈も整えた。

 さあ、というときに武漢コロナが撒かれた。

 ソロモン諸島はイの一番に日本人の入国を拒否した。「日本が発生源」
という支那の流した風説のせいだ。

 コロナ禍はもう一つ、ガダルカナルから最後に帰還した鈴木和男主計少
尉の取材も阻んだ。

 虎ノ門の老舗文具店の跡取りだった少尉は慶応を出て間もなく第38師団
に配属され、南支に出た。

 戦歴が凄い。開戦の日は深圳からの香港攻略戦に加わった。九龍要塞線
は「突破には3カ月かかる」と英側は予測したが、たった1日で陥落した。

 香港島もすぐ落ちてクリスマスにはあのペニンシュラホテルの3階で降
伏調印式が行われている。

 明けて昭和17年2月にはバレンバン攻略戦に参加し、蘭領東印度を押さ
えた。

 しかし勝ち戦はここまでだった。同年秋、ラバウルに移駐する。最終目
的地はガダルカナルだった。

 米軍はすでにその夏、ガ島に出て日本軍主力を葬り、救援の一本支援、
川口支隊も全滅していた。

 最後の増援に鈴木少尉の部隊が選ばれた。しかし11隻の輸送船団はソロ
モン海で米軍機に襲われ、ほぼ全滅。少尉は奇跡的に後方へ逃れられた。
ガ島への増派はもう終わった。

その頃のガ島では椰子の実も野ネズミも取り尽くして食べるものもなかった。

 まさに「餓島」と変じた12月末、少尉はまさかのガ島再上陸命令を受ける。

 食糧や弾薬などの差配は主計士官が担当する。ところがガ島守備部隊の
主計将校が戦死や病でみな任に堪えず、誰か出せという。

 誰が行っても調達する食糧品も弾薬もない。しかし欠員があれば補充す
るのが軍隊というところだった。

 12月29日、伊31号潜水艦で5人の主計将校がガ島カミンボに上陸した。

 鈴木少尉はその時の体験を書き残している。そこには病で倒れ、食べる
ものもなく生きたまま腐っていく将兵の幽鬼のような姿が描かれている。

 そして1カ月、まさかの撤収命令が届く。日本軍は「ルンガ岬に逆上
陸」を打電し続け、その隙に別のエスペランサ浜から脱出する計画だった。

 米軍の執拗な攻撃はあった。それでも投入した全将兵3万余のうち1万
余人が生還できた。

キスカ同様、日本側の作戦勝ちだったのか。103歳の少尉にその辺を再
取材する予定だったが、それもコロナ禍で果たせなかった。

 少し後に天寿を全うしたと聞いたが、帝国ホテルでの偲ぶ会もコロナで
お流れになった。

 何もかも支那が悪い。

 新聞報道でも支那寄りのソロモン政府への抗議は激しく、島民は支那人
街を焼き討ちしたという。

 支那は公式に警察隊を派遣、それを抑え込むとか。ガ島は我島の気だ。

 日本軍の戦跡にのさばる支那は似合わない。


〈新潮社編集部より〉

高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 採録




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◆チグハグ政治はいいかげんにして

【有本香の以読制毒】 

岸田政権、首脳会談の裏で制裁検討相手に経済協力=@日露貿易経済協
力推進会議 


佐藤議員は、林外相(写真)や外務省の対応に立腹している佐藤議員は、
林外相(写真)や外務省の対応に立腹している


「ヒゲの隊長」として知られる自民党の佐藤正久参院議員がお怒りだ。党
の外交部会長を務める佐藤氏は15日、共同通信の「日ウクライナ首脳 
今夜会談」という記事を引用して、次のようにツイートした。

【外務省のチグハグ感が拭えない。本日夜の日ウクライナ首脳会談の前
に、林大臣参加の日露貿易経済協力推進会議を実施するとは?】

岸田首相岸田首相

確かにチグハグだ。これには筆者も驚いた。

長らく緊張の続くウクライナ情勢だが、ここへ来てようやく、わが国の岸
田文雄首相が動きを見せた。15日に、ウクライナのウォロディミル・ゼ
レンスキー大統領と電話会談を行った。力弱いながらも「ウクライナとの
連携」をアピールするのだろうと思ったら、その直前に冷や水を浴びせる
ような、林芳正外相の動きがあったのだ。

佐藤議員佐藤議員

佐藤氏のいう「日露貿易経済協力推進会議(貿易経済政府間委員会)」実
施である。

折しも、前日(14日)には、G7(先進7カ国)の財務相が、仮にロシ
アによる軍事侵攻があれば「ロシア経済に甚大かつ即効性のある経済・金
融制裁を共同して科す用意がある」と強い言葉で牽制(けんせい)してい
る。その翌日に、こともあろうに日本の外相が「ロシアとの経済協力」を
話し合ったというわけだ。タイミングは最悪である。

G7の首脳から、「日本はわれわれにケンカ売っているのか!」と思われ
ても不思議はない。ロシアからすれば、「日本やはり与(くみ)しやす
し」となるだろう。

林氏側の言い訳は聞かなくても分かる。案の定、自民党の外交部会で、外
務省は「同委員会の開催は、ロシア側の提案で事前に決まっていた」「日
露のチャンネルを閉ざすべきではなく、日本側の立場をしっかり訴えるこ
とを重視した」と主張したという。

いつもの「チャンネルは閉ざすべきでない」論だが、だからといって、
G7の「制裁表明」の後、日ウクライナ首脳会談の前に挟まなくてもよか
ろうに。

余談だが、林氏は16日、「ニコニコ生放送」の番組に出演している。そ
の番組タイトルが「林芳正外務大臣と考える『ウィズコロナと政治』」
だったことで、ネットユーザーからさらなる批判を浴びた。

世界情勢がこれほど大変なときに、わざわざネット番組で「コロナ」を語
る外相って何なの? というわけだ。世の中には「間の悪い人」がいる
が、林氏はその一人で、ひょっとするとスタッフにも恵まれていないのか
もしれない。

岸田政権のチグハグさはこれにとどまらない。政府は16日、新型コロナ
ウイルスの水際対策の強化措置を3月から緩和し、入国者数の上限を現在
の1日3500人程度から5000人に引き上げる方針を固めた。ワクチ
ンの「3回目接種」など一定の条件を満たせば、入国後の自宅などでの待
機期間もなくすという。

自民党などから上がっていた「水際緩和」を求める声に、岸田首相が「聞
く力」を発揮した結果だろうが、これにも疑問の声がある。

本コラムでも再三書いてきたが、国民の経済活動を制限しておきながら、
外国からの「人流」は真っ先に緩和するというチグハグさ、である。

岸田首相におかれては、「聞く力」行使の際、ぜひとも「優先順位をつけ
る力」をも重視していただきたい。さもなければ万事、誤ったメッセージ
を送ることになるからである。


有本香
ジャーナリスト
著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の
真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本
史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録


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◆イラン、秘密の核開発施設

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月17日(木曜日)
     通巻7222号
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イラン、秘密の核開発施設を山の中に建設中
   イスラエルのメディアが報じた中味とは?
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 エルサレムポスト(2022年2月16日)がすっぱ抜いた。
「イランはイスラエルからの空爆を避けるために、新しい核施設をナタン
ズの地下深くに造成している」と報じた

 国際政治の舞台では、イスラエルの空爆は「イラン核合意」交渉の決裂
をもって実施されるだろうとしており、また中東諸国にとってもイランの
脅威を排除するイラスエルの軍事行動に反対は起きないだろうと観測され
ている。

 ナタンズの秘密核施設は山中から地下深くに建設中で、イスラエル軍機
の空爆で破壊は不可能という。
中国の核ミサイル基地のように山の中に無数のトンネルがあちこちをつな
いでいるらしい。ミサイル発射も中国軍の場合はトンネルからのレイルガ
ン方式が想定されている。
 モサドは2020年7月と2021年4月にニケ所の核施設疑惑の建物などを爆破
したと推測されているが(小誌既報)、新施設はその地域に近い地下施設だ。
 
 この「ナタンズ・トンネル核複合施設」が建設されている山は「クー・
エ・カラン・ガス・ラ」(海抜1608メートル)。また遠心分離施設が建設
されている山は「クウエ・ダグ・グーイ」(海抜960メートル)。

 現在欧米とイランの交渉がつづく「イラン核合意part2」は、この
新設箇所を協議の対象とはしていない。どうみても、この巨大地下施設と
トンネルは核開発計画の一環で、イラン雄機密プロジェクトだと考えられる。
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 近世ヨーロッパ人が日本と中国を観察して「黄色人種」を造語した
   彼らは日本文明、文化を如何に見たか、どのように評価したか

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ロテム・コーネル著、滝川義人訳
『白から黄色へ  ヨーロッパ人の人種思想から見た日本人の発見』(明
石書店)
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 支倉常長遣欧使節団はフィリピンからメキシコへわたり、船を乗り換え
てキューバ経由でスペインへ渡った。1613年に出航、1620年に帰
国したときは切支丹伴天連が禁止されており、いかに伊達政宗と徳川家康
との間に密約があったとはいえ、すでに家康もこの世の人ではなかった。
支倉は失意のなかに没した。
 当時、日本使節を迎えて、ヨーロッパ人が受けた衝撃が、絵画としてク
イリナーレ宮殿(ローマ)に残る。
この絵は支倉らが欧州に滞在中に描かれたと推定され、1616年にアゴ
スティーノ・タッシが描いた。支倉とソテロが向かい合い、同行した日本
人の四人が後列に配されている。いずれも色浅黒く、はでな服装で、ちょ
んまげをしておらず、支倉の右手薬指には指輪がある。どの人物も目と鼻
が大きい。この珍しい絵画が本書のカバー表紙だ。
 黄色人種という概念は近代に創られた。宣教師や江戸時代に唯一の貿易
相手国だったオランダ人が遺した文書を基礎的資料として駆使し、緻密に
時代背景を検証した労作である。
 近世ヨーロッパ人が日本と中国を観察して「黄色人種」を造語したの
だ。そして宣教師や船乗りや商人等は、日本文明、文化を如何に見たか、
どのように評価したかを検証した大著。浩瀚776ぺージ。
 著者のコーネル氏は日本近代史を専門とするハイファ大学教授。筑波大
学で六年間、研究生活をおくった履歴からも、珍しい資料の発見、その解
析に新しい視点がある。翻訳はベテランの滝川義人氏だ。
 「アジアとくに中国に関する中世ヨーロッパの見解は、まず一人の人物
によって変容する。その人物とは、ジンギス・カン(チンギス・ハーン、
1162頃
─1227年)、十三世紀初期ユーラシアにまたがる世界史上最大の帝国
を築いた男である。モンゴルの征服者がヨーロッパに到達したという第一
報が届くと、キリスト教徒は大いに興奮し、非常な期待感を抱いた。これ
で、ムスリム世界に対するキリスト教徒の究極の勝利が、達成されると考
えたのである。モンゴルは、十字軍が足下にも及ばぬやり方で、確かにム
スリムを撃破した。しかし、モンゴルの大集団がヨーロッパに侵攻すると
途端に残虐行為の報告が拡がり始めた。バラ色に期待は忽ち恐怖に変わっ
た」(62p)

 それから二世紀後。使命感に燃えて、日本に辿り着いたイエズス会の宣
教師らは多くの紀行、報告書を遺した。
 「日本人については、外部の強制に見事に抵抗し、ヨーロッパが軍事上
経済上拡大を続けた数世紀間、国の独立を守り通したことほど、国の力を
証明するものはない。(中略)日本の文明を比較的無償な状態に保つこと
を可能にしたうえ、他者による人的資源と天然資源の搾取から、守ること
ができた」
 アジアは植民地化されたが、例外が日本だった。

 「日本人は、強まるヨーロッパのヘゲモニーに挑戦し、かえって尊敬さ
れた」 
就中、彼らは日本人の礼儀作法に注目したが、これは内省的判断にもとつ
いた特性と言える。
 「日常の会話上のマナー、潔癖、衣服の着用、食事の作法を含む場合が
多い。物質文化の点では、居住、家畜類の利用、食糧の入手可能性が含ま
れる。文化と教育の状況では、音楽上の達成、識字能力、教育能力、仕
事、紀律がある。文明評価上、宗教も重要な役割を果たした。とくに一神
教と聖典の存在、礼拝の洗練度、経験は聖職者の存在が重視された。おな
じように重要視されたのが、技術力である」
 結論的に「日本人は力があり、独立した存在である」(47p)
 セイリスという人物は日本に滞在中に?川秀忠に謁見を許され、隠居し
ていた徳川家康とも二回面談した貴重な体験をしている。ベラスコなる人
物も秀忠と家康に謁見を許され、衣服、武器、髪型などを鮮明に報告して
いる。いすれもが日本人は身なりがよく清潔だったという強い印象を持
ち、とくに日本人が重視した起源と血統に大いなる興味を示した。

 秀吉の二度に亘る朝鮮半島への出兵を彼らはどう書いたか
 「秀吉率いる日本は、1588年頃には中国出兵寸前にあったようであ
る。その中国攻撃計画は、二度に及ぶ朝鮮出兵のため無しになった。しか
し、その出兵は、少なくとも当面は日本の優れた軍事能力を示すことにな
る。日本の軍勢は朝鮮半島のほぼ全域を制圧し、明朝はその軍勢の進撃を
阻止するため大軍を派遣し全力をあげて対処せざるを得なくなる。(中
略)日本人の戦闘能力は、第一に個人レベルで顕著であった。中国人には
殆ど見られない特徴である」と鋭い観察眼を示した。
 宣教師ヴァリニャーノは「日本人はこれまで世界で発見されて集団で、
最も尚武の気風に富み戦闘的人種であると付記した」(151p)
 もし、彼らが生きていたら、いまの日本の尚武の精神の欠如をいかに観
察しただろうか、それも興味がある。
          
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 ★読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 
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(読者の声1) 今朝の日経朝刊外報面に「シンガポール陥落80周年」「日
本占領下の記憶伝承」との見出しで、「父親とおじが日本軍に殺され」た
とかいう老人のコメントが載っていましたが、実際のところはどうだった
のでしょうか?
 南京「虐殺」は完全に作り話だったことがいまや明白になったので、ど
こへ行っても自信をもって否定できるのですが、シンガポールの真相につ
いてどなたかご教示頂ければ幸甚です。(YE生、東京都

 ♪
(読者の声2)1960年、1990年, 2020年の60年間の「世界の貿易」の推
移を、30年毎に示した3枚の図表が下記に見られる。
「貴国の最大の貿易(輸出入)相手国は?」と言う問いに、一つの答えが
得られる。例えば、日本の場合には、米国、米国、支那、となる。2位、
3位、以下の国は無視される、乱暴な資料の取り方ではあるが、端的に大
きな傾向を残酷に示している。
 1960年では、米国は文字通り世界の覇者であり、英国、ドイツ、フラン
スもそれぞれの軸になっている。ソ連は僅かに数カ国と関係している。支
那は、この定義によると、まだ存在していない。
戦後、西欧の勝利国は、巨大な中産階級を生み出し、テレビ、車などを大
量生産した。
1990年になると、欧州が成長し、米国は相対的に減り、日本が米国に寄り
添って伸びている。支那も出現し10カ国ほどとの関係を持つ。
30年後の2020年になると、信じ難いほどの激変が現れる。完全に支那が世
界の中心になり、米国はその一部として付属している。欧州も縮んでい
る。日本の地位は、単に支那の貿易国の一つ、として記されている。これ
ほど明確な支那の台頭を示すものは見たこともない。
 「百聞は一見にしかず」とりあえず、下記をご覧ください。いかに世界
が支那と深く関わっているか、依存しているか、一眼で理解し、「グロー
バル化」とは支那が世界を制覇する手段だった、と遅ればせながら悔やま
れる。
https://www.visualcapitalist.com/cp/biggest-trade-partner-of-each-country-1960-2020/
 
これからの自由民主的陣営の至難とは、如何にして自己を傷つけずに関係
を断つか、という「離婚条件の交渉と対策」になる。
選択肢はなく、横暴な亭主の奴隷になり、臓器を取られるのを甘受する
か。この世には、「駆け込み寺」にあたる便利な保護施設はない。「内向
性」が進む米国も、たとえ寅さんが再起しても、あまり頼りにならない、
だろう。
30年後の2050年の図表を決める任務が、米大統領、日本の総理、政治家、
企業家などに与えられている。国民にできることは、不便でも支那製品を
不買。支那の家来になった企業の製品を不買。親中・媚中の議員を排除。
反中の国と仲良くする。パンダを見に行かない。
そして、国防、食糧、エネルギー、などの必須条件を早急に国内で確保する。

 (追記)テスラの回収(リコール)について。出る釘は常に攻撃され
る。あらゆる機会を捉えて政府機関はイチャモンをつけるが、既存の自動
車産業からの要望による、らしい。
十字路で、一時停止は交通法の規則であるが、人は左右を見て安全を確保
し、車が来なければ完全に止まらずに、進行するのが黙認されている。テ
スラのAIも、同様に8の眼球で全方向を観察し、安全と判断すれば、低速
で進行するように仕組んである。これに対して、「完全に停止していな
い、故に改善せよ」という政府からの命令を受けた。
法的には「リコール」と言う言葉しか存在しないので、「物理的に車を回
収」する、修理する、莫大な費用がかかる、はずだ、という印象・認識に
なり、テスラの被害も大きいに違いない、と推測され、信用を落とす。し
かしこの改修はAIのプログラムを改善(事実上、改悪)することで解決し
てしまう。
つまり深夜、自宅のガレージでテスラが安らかにお休みになっている間に
ネットで電子的に成され、朝起きると治っている。そのような改善は随時
行われている。新しい機能が加えられたりする。
持ち主は、「改善されて」十字路で完全に止まってしまう無駄を喜んでは
いない。膨大な弁護士が常にネタを探しているので、民間企業の落ち度
は、たちまち裁判所で罰せられる。政府の介入、指導、命令の95%以上は
不必要か無駄か害をもたらす。みんな知っているが、政府は常に肥大化し
民間を虐める。
(在米のKM生)

2022年02月13日

◆【変見自在】掘墓鞭屍

高山 正之 

 日本の歴史学には日本史と支那史に西洋史しかない。その中間は語られ
ない。

 支那の王朝史は分厚く語られるが、長城の向こう側は往々無視される。
それは違うと岡田英弘は言った。

 支那を含めたあの辺の歴史はむしろ長城の向こうが原点でそこに興った
民族が西に東に勢力を張って文化を生んだ

 彼らはたまに漢民族の地・中原に入り、例えば殷王朝を建て、青銅器文
化をもたらした。

 支那は文化的には辺境の地だった。

 殷の次に西戎がきて周を建てた。このとき支那人がちらり歴史に登場す
る。司馬遷の「史記」が伝える呉王夫差や越王勾践だ。

 呉の軍師、伍子胥の話も出てくる。彼は楚の平王に父を殺された。その
恨みを晴らすべく呉の軍勢を使って楚を攻め滅ぼす。

 しかし平王はすでに身罷っていた。彼は王の墓を暴き、屍を引き出して
「鞭打つこと300回」とある。

 「史記」にはそういう非常識と奸計と誣告と残忍さが山とある。支那人
の生き様がよく出ている。

 そんな連中の争いだから結果はまた外来の東夷の秦に持っていかれる。

 それでも無頼漢、劉邦が秦のあと、支那人として初の王朝を建てた。

 ずっと外来王朝の奴隷だった支那人は喜び、王朝の名「漢」を自分たち
の民族名とした。

 彼らはそこで異民族はさて置いて漢民族を飾り立てた正史を書いた。越
王勾践と美の西施を書き、劉邦を称える。

 司馬遷の「史記」と班固の「漢書」がそれだ。

 ただ永遠のはずの漢王朝はすぐ倒れ、またぞろ外来王朝が続く。

 再び漢民族王朝が立つのは1100年後の明まで待たねばならなかった。

 自分の国の主にもなれないどころか奴隷にされる。

 悔しさをどう紛らわすか。そこは姑息の民だ。

 ホントは何の文化もない、辺境の地だけど、ここを文化の中心地、世界
の中心地と思い込もう。

 その上で「夷狄は力こそあっても文化を持たない人間以下の存在」で、
「漢民族は優れた人間で本当の文明を持つとする中華思想を生み出した」
(岡田英弘『皇帝たちの中国』)。

 岡田はそれを「自尊心を傷つけられた漢民族の病的な心理から出た悔し
紛れの言い訳」(同)と言う。

 そして今、漢民族としては明に次ぐ三度目の共産党王朝を樹立している。

 習近平は「偉大な中華民族」という「言い訳」を繰り返すが、その中華
民族が昔の「嘘つき漢民族」と変わらないことを周恩来が身をもって示し
ている。

 彼は毛沢東を30年支えながら、膀胱がんの治療も許されず憤死した。

 遺言は一言「散骨しろ」だった。

 墓を作れば、現代の伍子胥が必ず出てくる。掘墓鞭屍の屈辱だけは御免
蒙りたい。ケ小平も同じ。遺骨は海に撒かれた。

 二人は今の支那人の虚言癖から誣告好きから残酷さまで、漢民族と名
乗ったころから何の進歩もないことを確信していた。

 外来民族の文化を「わが民族のもの」に改竄して恥じない習近平も「変
わらぬ漢民族」を証明する。驚くのはそんな支那人に迎合する日本人が多
いことだ。

 例えば偽りの歴史の創始者、司馬遷を崇めて「彼には遠く及ばない」と
いう意味の名を名乗る者もいた。

 ニトリの会長は「日本人の祖先は支那人」で「支那人の血を引くから知
恵が高い」(テーミス2月号)と言う。「日本は支那なしでは生きていけ
ない」とも。

 遺伝子はその説を嘘と証明している。支那人はいない方がむしろいい。

 ウイグルのジェノサイドで名指し批判を避けた岸田文雄は「苦しい時に
手を差し伸べてくれた」と東京タワーを赤く照らして春節の祝辞を送った。

 支那は偽りの歴史を振り回して日本にたかり、日系企業の焼き討ちも
やった。

 国民の89%は彼らの意図を知り、嫌っている。

 石原慎太郎も「支那で儲けようと思うな」と遺言したじゃないか。


〈新潮社編集部より〉
高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録



            
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◆「不条理」を正す

M田 實

世の中の「不条理」を正すには決して諦めてはいけない。時のしからしむ
るものも厳然として在る。台湾の歴史を見てもそれが言える。勿論李登輝
元総統の必死の努力もあったでしょうが。最初から彼が「国民党(大陸勢
力)にゃ勝てない」と思っていたら、今の台湾もないということ。現象世
界を変えるには「時間」 という要素も必要である。

蒋介石勢力が一時、1948年6月には国民党軍用機を石垣飛行場に強行着陸
させた。それも米軍が阻止して事なきを得たという。彼らが居座って北上
していたら、今頃は沖縄も国民党が支配していたかもしれないという(恵
隆之介氏の話)。

中国共産党の危機も、今の今、現実の姿として事実である。しかしトラン
プ大統領登場や武漢ウイルス問題、ウイグル・ジェノサイド問題の露呈が
「切っ掛け」となって、当に「中華の夢」実現にも翳りが見えてきた。こ
れも大きな意味で「不条理による瓦解」の始まりであろう。然し、これと
ても「抵抗の手」を緩めたらまた元の木阿弥となる

習近平氏の野望実現も、所詮は米国を中心に欧米、日本などの「浅はかな
油断」と「浅はかで且つ巨大な経済金融技術支援」があったればこそのこ
と。支援側が目覚めて、その支援の元が断たれれば、所詮は上げ底繁栄の
モンスター中国、崖は一挙に崩れて行かざるを得ない。崩れる時は当に
「Sudden death」ということだろう。世界はいま、そのことに注視が集
まってきた。

日本国憲法改正にせよ、斯ういう観点から、根本を見据え「時の経過」を
熟慮してかかる必要があるだろう。

橋下徹氏が石原慎太郎氏に「日本国憲法を否定したら明治憲法が復活しま
すよ、それでもいいのですか?」と言われたそうだが(本人談/得意気
に)、そんな安直かつ幼稚な見解で憲法の不条理を正すことができる筈が
ない。そこに「手続きの知恵」が伴うことは自明の理である。

いま『吉田茂という病』・・日本が世界に帰ってくるか・・(続編あり/
自由社)をこういう観点からじっくり読んでいるが、これとても見事な対
談で、戦後に於ける「不条理な歩み」の解明に迫る迫力を感じている。

「不条理」を正すためには、絶対に諦めてはいけない。

尖閣・沖縄問題にせよ、恵氏や同志ら草の根の絶え間ない意志貫徹の行動
努力も伝わってきている。拉致問題も然り、教科書是正問題も然り、台湾
問題も喫緊の問題(イコール日本の問題)。

一番の問題は、未だ眠り続ける政治・行政の怠慢と危機意識なき不作為の
ことだが、冬季オリンピック終了後、ウクライナ問題も含めて、一挙に今
迄以上に喧噪な世界情勢が増幅、展開されるかもしれない。

繰り返すが、油断もできない。

同時に「不条理の瓦解」という目に見えない動きも直覚しながら・・・。
その直覚とは徹底して最後は必ず「条理が勝つ」という我々の「信」、そ
れも「絶対信」である(光が当たれば闇も消えるが如く)。

その「信」とは、現象世界に於いて「行動を伴うもの」でなければならない。

浜田(三多摩)



   
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◆タリバンが支配するアフガニスタンで

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月10日(木曜日)
      通巻7213号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜タリバンが支配するアフガニスタンで戦略的沈黙を維持するア ルカィーダ
ETIM(東トルキスタンイスラム運動)は、数百が国境付近 に残存し
ている
**********************************

 国連報告はアフガニスタンでTTP(パキスタン・タリバン)が最大5,000
人、アルカィーダ、IS─Kのほか、ETIMの活動家が各派と連絡を
取っているとする報告書を提出した。

TTPはパキスタン南西部のバロチスタンでさかんにテロ活動を展開して
いる。パキスタン政府と中国を敵視している。
タリバンが支配するアフガニスタンは「テロ集団にとって安全な避難所で
ある」とも国連は指摘している。

とくに注目している集団はIS−K(イスラム国ホラソン派)で、タリバ
ンへもテロを行う。IS−Kは「スマートな攻撃を仕掛ける継続能力を持
ち、国境を越えて活動する可能性がある」と警告している。

TTPには3,000人から5,500人の戦闘員があり、リーダーはノール・ワリ・
メフスド。
アルカィーダとISは、主にアフガニスタン、バングラデシュ、インド、
ミャンマー、パキスタンからの戦闘員を数百程度養っている模様だ。

 中国が敵視しているのはETIMである。
 米国が昨秋11月に「テロリストリスト」から削除したのが、この「東
トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」だ。別の集団「トルキスタン・イス
ラム党(TIP)」も中国に於けるテロを計画している。ただしETIMの主
力はシリアに潜伏しているとされ、およそ1,000人から3,000人の兵士がい
ると国連報告は言う。この両派は「頻繁にワハン回廊を訪れ、ジハードの
ために新疆への帰還を求めた」という。

この両派はアルカイダ、TTPと協力して「パキスタン、タジキスタンなど
における中国の利益に対する攻撃を計画する」と報告書は警告している。
戦闘員は従来の拠点バダフシャンからバグラン、タカール、その他の州に
移され、200〜700人の兵士がアフガニスタン国内に潜伏しているという。

アルカイダはアフガニスタンで鳴りを潜め、「戦略的沈黙」を維持している。
パキスタンや中国でなく、かれらは海外で911に匹敵するような派手な
テロを計画している。 


 ▼中国人へのテロ? アフガニスタンに中国人は居ない

 これらの動きに関してアフガニスタンのテロリスト動向に詳しいアント
ニオ・ギウゥトージ博士(キングス大学客員教授)は次のように分析して
いる(ジェイムズタウン財団発行『テロリズム・モニター』、通巻17
号)。アントニアには『戦場のタリバン』『IS─K』 など十数冊の専
門書を世に問うている。

 曰く。
「IS─Kはタリバンと米国共通の敵だが、お互いが共同しての作戦は考
えにくい。またタリバン政府は中・露をパートナーとは見ておらず、とく
に中国は経済的にいかに役に立つ貢献をするかを見計らっているだけ。ロ
シアへの懐疑心は根強い」。

 「アフガニスタンには現在、中国人は居ない。ISは資金難に陥ってい
るらしくイランへの潜入を試みている。また中東各地にいるテロリスト過
激派が、いまのアフガニスタンへ潜入するルートが限定されており、この
ため過激派各派は急速に連帯感を強くして兵站確保を維持している」。

「ETIMはIS─Kと緊密な連絡をとっていたこともあるが、少人数で
奥地に逼塞を余儀なくされているようだ。
 パキスタンはパンジシール渓谷にいる反タリバンの北部同盟など、カ
ブール政府にまつろわぬ部隊を背後から支援しているらしく、このためタ
リバンはパンジシール攻撃を控えている」

 武装ゲリラの派閥闘争も魑魅魍魎の暗躍ぶり。
      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜書評 しょひょ
う BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 國際派三兄弟が、経済の奥に潜む闇を照射した
  この世の中には「カラクリ」があり、世界経済の不思議が解ける

  ♪
足立誠也、足立誠之、足立誠郎『価値論なき「ロゴス経済学」の限界』
(三省堂・創英社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 基本的な設問がある。
 なぜ銀行業が衰退したのか? フィンテックに乗り遅れたから? い
や、デジタル通貨への対応に手間取ったから? これらの答えはみな間違い。
 なぜ中国は経済大国になれたか? 輸出ビジネスで世界の工場となった
から? 人件費が安く、全体主義だから集中できたからか。いずれも誤答
です。
 この世にはカラクリ、とりわけ通貨の信用性への誤信という詐欺めいた
仕掛けがあって、その謎がわかれば、新資本主義なるものの正体も解き明
かせる。
 著者は三兄弟。いずれも慶応大学に学び、ひとりは石油ビジネスで世界
を駆けめぐり、ひとりは銀行マンとしてNY、北京、ジャカルタなどで経
済実態を眺めてきた。もうひとりは商社マンとして世界を股にかけて飛び
回った。
 この三人の國際通が定年後、毎日曜に定期的に集まって、思う存分に討
議し、結論を出した。それが本書に凝結された、ブレーンストーミングの
結晶である。読んでみると表現は難しい箇所もあるが、世界経済の謎が展
望台に立ったように見透けるのだから不思議である。
 本書の要諦は以下の通りだろう。
 「旧来の経済学はその前提を『価値と貨幣通貨を同一視すること』で成
立してきた(中略)。ニクソンショックでドル兌換が廃止される頃から、
その弊害が『肥大化』し、限界に陥った」。 
 すなわち「『貨幣通貨が価値を生むという価値創造機能貨幣説』の「価
値」という概念を『天然価値』とすべきものを「人工価値」に「すり替え
る(同一視する)」ことから成り立っている」のである。(236p)
 フェイスブック(その後『メタ』と改称)はデジタル通貨「リベラ」の
発行準備を整えていたが、欧米諸国の中央銀行に反対されて、ついに頓
挫、1月31日に正式に撤退を発表した。GAFAMのなかで、メタだけ
が株価を下げた。
デジタル通貨に対して主要各国の中央銀行が主権侵害を危惧したのも、中
国が『世界の覇権を握るためにこの電子通貨体制をいちはやく構築しよう
とするだろうという警戒感・恐怖心』があったからだ。
 「たとえばアメリカ国家にとっては、中国との基軸通貨の覇権争いのみ
ならず、FB(フェイスブック)などのIT巨大企業や、ウォールスト
リートやロスチャイルド系の國際金融資本という民営銀行系とも覇権を争
わねばならないという四つ巴の戦になる」(中略)「国際経済環境に地殻
的変動をひきおこすことになる」
 なぜか。
 「アメリカの財政赤字も、融資という民間銀行の巨大な利権も消えてし
まう」からだ。
したがって「国家が(通貨覇権競争で)優勢になるとすれば、この流れに
並行して,MMT的経済構造を各国が採用するベクトルが強まる(中
略)。MMTの構造自体が第一義的には国家単位で完結される構造になっ
ていて平仄があうからです」(183−185p)
 中国が強大になれたのは、ドルに手品師の如く便乗して肥ったからである。
 「人民元を國際基軸通貨たるドルの『擬似ドル化(=同じにする。同一
視させる)』させ、あたかもドルが中国の国内通貨であるように装うこと
で、ドルの有する価値を最大限利用してきました。この『擬似ドル=人民
元』は潤沢に中国国内に行き渡り、天然価値を経由して人工価値を生み出
した。つまり、中国共産党の裁量で実施できる人民元の増刷は、ドルの増
刷を米国の許可無しで中国が実施しているようなもの」だからである。
 人の土俵に上がり込んで餌を盗み取り、自分だけが肥る。それを相手が
気がつかない。まさにシナ人の伝統、その「智嚢」ぶり!
 カッコウは他人の巣に子供を産み、育てさせるという『特技』がある。
カッコウの卵は仮親の卵より早くかえるので、カッコウのヒナは仮親の卵
を落とし、育ての親が運んでくる餌を独り占めして成長する(中略)。ヒ
ナが成長すると仮親より大きくなり、自分の姿とは違うのに仮親は献身的
に餌を与え続ける」(196−197p)。
 嗚呼、まさに日本の六兆円もの経済援助で中国はまるまる太り軍事大国
となって日本を脅かしている。(カッコウは南方系の鳥で、日本の郭公は
ホトトギス。まったく違う)。
 この手品を実現できたのは擬似ドルであり、アメリカがようやく気がつ
いたのはトランプ前政権の時だった。
 いやはや、カラクリが分かると、世界の奧底で蠢く国々や団体や個人の
野心が見えてきた。
            
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  読者の声  どくしゃのこえ   READERS‘ OPINIONS
    
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  ♪
(読者の声1)御新刊、室谷克実氏との共著『なぜ韓国人は国を捨てるの
か』(ビジネス社)を拝読しました。
御指摘にように朴正煕時代の韓国の指導者は日本語も流暢でしたし、日本
人の心の機微も分かっていたものでした。現在の世代の韓国人はひどい反
日教育で育っているため、いまや非論理的で、呆れるほどの醜態を晒して
おり、御書の立場のように冷ややかに観察するばかりです。
   (KK生、世田谷)

  ♪
(読者の声2)中国の超音速弾道ミサイル専門家が米国に亡命したとの報
道があります。詳しく知りたいのですが、米国情報筋のニュースなどはあ
りませんか。
   (SF生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)こうした高級軍人が機密をもって西側への亡命は
徹底的に秘密裏に処理されますので、たとえば令計画の弟の米国亡命、北
朝鮮の後継候補の亡命など、いまだに謎のままです。
 こんかいの場合は、英国MI6とCIAが共同した作戦のようです。

  ♪
(読者の声3)2月4日の北京五輪前に日本でも中国大使館へ抗議デモ、
銀座へのデモもあって、北京五輪ボイコットの声が響きました。NHK
が、この抗議行動を報道しましたし、親中派の日経新聞でも写真入りでした。
 世界各地で同様な催しがあったこと、下記の新聞で知りました。
https://boxun.com/archives/99490(TT生、大田区)

  ♪
(読者の声4)BBCによると、ネパール政府はこのほど、中国が国境を越
えて侵入しているとする報告書をまとめたという。
https://www.bbc.com/japanese/60299196
 1969年のダマンスキー島での中ソ衝突(珍宝島事件)も実際には何年にも
及ぶ小競り合いが続いていた。RUSSIA BEYOND というサイトによれば、ダ
マンスキー島での戦闘には、2500人以上の中国兵が加わり、これを約300
人の国境警備隊が迎え撃った。ソ連側の勝利は122mm自走多連装ロケット
「BM-21 グラート」により確保された。
「18両の戦闘車両が斉射し、重量100キロのロケット弾7(RS)が720発、
数分で目標に到達した! しかし硝煙が消えたとき、島には1発の砲弾も
飛来していないことを皆が確認した。720発の RSはすべて5〜7 km飛ん
で、中国領の奥深くまで達し、司令部、後方支援、病院など、そのときそ
こにあったもの全部をひっくるめて、村を破壊した。中国側は、我が軍か
らこれほどのお返しを予期していなかった。それが彼らの沈黙の理由だ!」
https://jp.rbth.com/history/84224-roshia-to-chuugoku-itsu-donna-riyuu-sensou-wo-shita

 中国側の資料ではこのとき鹵獲したT-62戦車が展示されているという。
上記ページには1929年の衝突で中華民国軍から奪った督戦隊の旗を掲げる
ロシア兵の写真もある。
 戦前の歴史をみるとバンコクの華僑は日本軍に表向き従いながら国民党
に献金していた。ロシア革命をタイに置き換えると、1932年にタイの立憲
革命のあとに華僑が王政廃止でクーデターを起こしたようなものかもしれ
ない。タクシン派が危険視され排除されたのは理由がある。
 北京のオリンピックではメシが不味い、判定がひどすぎるとネットが騒
然。コロナで隔離された人の食事を見れば、不味メシで有名な中国東方航
空よりひどい(笑)とのコメント。
今回はじめて導入された男女混合ジャンプでは不可解なスーツチェックで
2位から5位まで4カ国5人の選手が失格とされ、6位のロシアが銀メダル。
 接待ゴルフじゃあるまいし、主要国で唯一参加してくれたプーチン大統
領に対する見返りとはいえやり過ぎ。開会式では聖火台もしょぼくてトー
チを刺すだけだったとか。
いまの習近平の立場なら大きな聖火台では爆発物を仕掛けられかねないと
妙に納得。
 ウクライナ情勢では英空軍のC-17輸送機は今日もウクライナまで飛んで
いた(ドイツ上空経由)。英軍のRC-135偵察機はウクライナ・ベラルーシ・
リトアニアの国境に張り付くように飛び、米軍のRC-135はキエフ上空から
東ウクライナまで偵察飛行中。EUの腰がひけているから戦争はないと思い
たいが、ネット上での、ロシア兵の一人が腹を下し、草むらで用を足して
いるうちにドンパチが始まるという未来予測には笑ってしまった。(PB
生、千葉)

  ♪
(読者の声5)2月4日に放映された櫻チャンネルの[FRONT ジャ
パン]は葛城奈海さんが「石原慎太郎の憲法改正の遺志を継ごう」と宮崎
さんが「さようならGAFAM、こんにちはメタバース」で、ともに大変
有益な内容でした。
https://www.youtube.com/watch?v=h6Xs0p0hh2M
 地方にいると現実にいま何が起きており、次にどこへ向かおうとしてい
るのか、新聞では分からないことばかりですので、とくに42分から1時間
3分までの宮崎さんに未来産業の見通しに関して、パネルを十数枚駆使さ
れてヴィジュアルでもあり、理解しやすいと思いました。
ところで石原さんの箇所で、突然宮崎さんと石原さんの写真が出てきた
(16分目あたり)これは吃驚でした。石原元都知事の冥福を祈りたいと思
います(DH生、長岡京市)

2022年02月06日

◆【変見自在】未だ戦争中

                高山 正之 

 米軍の沖縄攻略戦は昭和20年4月に始まった。
本土を爆撃するB29の発進基地としてだけではなく、米国は戦後の極東戦
略の拠点としてここを確保する気だった

 米国領に沖縄インディアンは要らない。制圧は徹底していた。米軍は戦
艦10隻を含む177機による艦砲射撃で島の形を変えてから18万殺戮部隊が
上陸した。

 敵は日本軍だけではなかった。生き物はすべて殺していった。浦添や島
尻では女も子供も関係なしに村民の3分の2を殺した。

 国吉では生き残った村民のうち男は並べて片端から銃殺していった。

 激戦地の宜野湾市では国際法で禁じられていたイベリットを大量に使用
した。毒ガスは防空壕にも流れ込んで女子供も死んだ。

 イ・イ戦争の折にこの糜爛(びらん)剤を浴びた将兵を野戦病院で見たこ
とがある。

 被爆した部位は大きく水膨れし、はじけると赤く爛れた肉が剥き出しに
なる。吸い込むと喉も気管支も爛れる。

 苦しんだ末に肺浮腫で死ぬか肝臓の壊死で死ぬか。最も残酷な毒ガスだ。

 49万島民のうち12万人が死んだ。4人に一人が殺された計算だ。

 蛮行は終戦後も続く。彼らは1万人以上の女を犯した。6歳の永山由美
子まで犯され、殺された。

 沖縄県人は身内の誰かを殺され、妻か娘を犯された。

 その慟哭も聞こえないようにトルーマンは「太平洋及び極東戦略を鑑
み、沖縄を米国領に編入する」大統領令を出した。

 沖縄県民は鬼畜にも劣る連中を同胞として、ともに「おoh say can you
see」と歌えというのか。

 日本は悪い国だから東京で10万を焼き殺し、広島長崎に原爆を落とした
のは正しいと思えというのか。

 そんな偽善の国の民になるなんて真っ平御免だ。俺たちは日本人だ。

 米側はそんな思いに頓着なく、まず焼け野原に立派な都市づくりを始めた。

 名古屋に100メートル道路を作った田淵寿郎を呼んだが、島民は「街中に
滑走路を作る気か」と拒んだ。

 三代目高等弁務官のポール・キャラウェイは十分な予算を組んで、ハワ
イやグアムに勝る「豊かで魅力的な米軍基地の島」の建設を企図した。

 沖縄政財界はそれも拒んだ。企業助成や新規投資に下し置かれた金は
プールして仲間内で処理した。簡単に言えば使い込んだ。

 最新の医療機器やストレプトマイシンなどの高価な医薬品は本土に横流
しした。

 いつまで待っても成果が出ないのを怪しんだキャラウェイが査察を入
れ、その不届きを知って激怒した。

 琉球銀行の頭取以下全役員をクビにしたが、それでも腹の虫は治まらな
かった。「沖縄の自治など神話だ」と島民への愛想尽かしを公言した。

 この顛末がニクソンをして沖縄の米国領化を諦めさせた。「戦略拠点は
必要だが出来悪の民はいらない」

 かくて民だけを返す施政権返還が実現した。
島民の思いは半分じつげんしたが、まだ基地は残る。
で、宜野湾市民が立ち上がった。普天間基地に隣接して小学校を置いた。

 ある市民は滑走路の先に40メートルの鉄塔を建てた。米軍機が引っかかれば
大事故になる。小学校は燃え、国際非難が集中する。

 我が子ですら沖縄奪還の殉教者に供する。民は家族ぐるみで米国と戦っ
ている。

 ただ問題はある。本土の連中は未だマッカーサー憲法を墨守し、戦力不
保持を補う安保に縋る。沖縄の米軍基地の存在を正当化する根拠にされて
いる。

 押し付け憲法を捨て、戦前の強い日本軍の再興を図れ。そして罪深い米
国の基地を追放したときに、沖縄の民の戦いは終わる。

 しかし支那も手先の在日もそれは望まない。彼らは沖縄の民の味方を
装って「米軍基地出ていけ」を叫ぶが、アホな憲法は守れという。それに
朝日新聞も立憲共産党も乗っかる。

 両者が乗った「オール沖縄」が惨敗した。民の思いを勝手に歪めたからだ。


〈新潮社編集部より〉

高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録





            
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◆開戦前夜/16 習近平独裁で先が見えない中共の危うさ

“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/427(2022/2/3/木】多摩川べりのサイクリング
コースでは空に毎日のように銀色の飛行体を見る。長さは1mほど、小さ
な飛行船みたいで、一般的なドローンとは違う。交通情報でも収集してい
るのかなあと思ったが、川べりには大した道路はない。趣味で誰かが飛ば
しているのかもしれない。しかし趣味で毎日飛ばすか?

国交省京浜河川事務所のサイトをのぞいたら「多摩川上空でドローンを飛
ばせる場所は少ない」とあった。一方でユーチューブには多摩川上空から
のドローン撮影映像が結構紹介されている。小さな“飛行船”がゆっくり飛
んでいるのは東名高速の橋、国道246の橋、大山街道の橋(旧246)、第3
京浜の橋などがあるところだから、川の上空を飛ぶドローンが万一橋の上
に墜落したら大事故になりかねないので、それを抑止するため監視してい
るのかもしれない

監視=抑止・・・国防のイロハ、一丁目一番地だろう。備えあれば患いな
し。日本は十分に備えているか? 中近東ではドローン戦争も当たり前に
なってきた。欧州ではプーチン・ロシアが威嚇し、アジアでは習近平・中
共が虎視眈々と覇権を狙っている。激動期だ。日本の当面の主敵は戦狼餓
狼の中共である

中国を拠点に主に日系企業の法務・労務・税務などに当たっている国際弁
護士、村尾瀧雄氏の論稿「中国憲法前文を読み、現在の中国の行動を理解
する」2022/1/29はなかなか刺激的だった。氏は熱烈な中国ファンである
が、主な顧客は日系企業だろうから、クライアントの日系企業には「中国
の今」を正確に伝え、アドバイスするのも当然の仕事になる。氏曰く

<おそらく中国憲法前文を1回も読んだことがないままに、マスコミ諸氏
が「先富論」から「共同富裕論」への歴史的転換の意味を曲解して報道し
ているように思われ、何時も強烈な違和感を覚えます。そこで、この問題
に関しては、論文も書こうと思う一方で、論文を書いても、その種の難解
な文章は読んでくれない方々も多いので、以下、昨年11月に実施したセミ
ナーのレジュメを共有しますので、ご興味のある方は是非、ご一読くださ
い。「先富論」から「共同富裕論」への歴史的転換は1982年憲法前文に組
み込まれた既定路線であり、そこまで大騒ぎするほどのものか、と思う次
第です>

中国憲法の上に絶対的権力者として中国共産党が君臨しているから、人民
支配を目的とした憲法を読んだところで少なくとも小生には「タダの紙っ
切れ」としか思えなかった。曰く、

<中国は、独立自主の対外政策を堅持し、主権と領土保全の相互尊重、相
互不可侵、相互内政不干渉、平等互恵及び平和共存の5原則を堅持して、
諸国家との外交関係及び経済・文化交流を発展させる。また、帝国主義、
覇権主義及び植民地主義に反対することを堅持し、世界諸国人民との団結
を強化し、抑圧された民族及び発展途上国が民族の独立を勝ち取り、守
り、民族経済を発展させる正義の闘争を支持して、世界平和を確保し、人
類の進歩を促進するために努力する>

書いていることとやっていることが真逆。つまり村尾氏は「中国は表と裏
がある、私のセミナーのレジュメも現状をストレートには書けない、そん
なことをすれば罰せられる、そこを忖度して読んでくれ」と言っているわ
けだ、小生の解釈では。

氏のレジュメをざっくり読んだが、確かに「罪を問われないように曖昧な
表現」が多く、分かりにくい。以下は氏の論稿の一部だけだが、分かりや
すく日本語に“翻訳”してみた

<1992年、中国は計画経済を廃止し、社会主義市場経済を採用、翌年には
米国に経済発展への支援を求めた。この時代は「自力更生」どころかアメ
リカ及びその他の外資への全面依存という「他力本願」に依存した時代
だった。

前年の1991年にソ連が崩壊し、米ソ冷戦が終わったことを受け、米国は、
中国経済を発展させれば、いずれ中国は西欧型民主主義を希求する、とい
う期待があったのだろう。2001年のWTO加盟効果もあり、習近平政権にな
る2012年までの20年間、アリババやテンセントなど民営企業の躍進により
中国経済は急速な大発展を遂げた。福祉目標も「小康水準」から「小康社
会の全面建設」に切り替わった。

その結果、1人当たりの名目GDPは1万ドルを超えた程度ではあるが、国家
としての名目GDPは米国の4分の3に至り、2027、28年には米国を超えると
予想されている

「小康社会の全面建設」が達成されると、なぜこれ以上(西側との)妥協
の産物である資本主義による「先富論」を続けるのか?という疑問が生じ
てくる。これが社会主義的な「共同富裕」への歴史的な転換を促した。ち
なみに「共同富裕」と「先富論」はセットになっており、いずれもトウ小
平が打ち出したものであり、真新しい概念ではない。


中国が国力を増すにつれ(習近平政権は)、米国など外資に依存する「他
力本願」的モデルから、毛沢東由来の「自力更生(自力本願)」、外交で
は妥協的な「韜光養晦」から「戦狼外交」へと大きく舵を切り、本来の社
会主義的な「共同富裕」を並行的に進めるようになった。共産党を唯一の
指導政党とするシステムの堅持、内政引き締めこそが目標であり、外から
内政に干渉させない、というのが西側から見れば(威嚇的な)「戦狼外
交」に映っている。

「米中摩擦」の本質は何か。アメリカは中国経済の大発展に助力したが、
中国の政治システムが(民主化に向かわず)中共一党独裁を堅持したまま
であることに失望し、1992年以降「中国=異質な国家」との認識を高め
た。アメリカに匹敵しつつある強大な国力を持つ中国は、衝突こそ望まな
いが、貿易面では激烈な競争を繰り広げるべきライバル国家と位置づけざ
るを得なくなった、ということだ

トランプ政権下(2017〜2021年1月)で始まった「米中摩擦」は、この認
識が米国議会でも共有され、それが長期にわたるだろうことは中共も認識
していると思われる。シナリオは概ね以下である。

1)嫌中派のシナリオ:中共が人民の信頼を失い、動乱が起き、(複数の国
家に分裂し)欧米と価値観を共有する国家群を形成する。

2)親中派のシナリオ:中共が「共同富裕」化を達成し、人民の信頼を強
化、国力を増大させる。米中衝突を避け、中国は極東を含めたアジアの盟
主に、米国は南北アメリカと欧州の盟主になるという、2大国による分割
統治が現実化する。

外資に依存して発展するという他力本願の「先富論」(豊かになれる者か
ら豊かになれ)から伝統的な「自力更生」へ回帰する「共同富裕」の流れ
の中で見ると、「米中摩擦」は日系企業、現地企業にとって貿易面での影
響は無視できず、中国国内でも懸念する見方はある。

本質的懸念は、「先富論」の勝者である民営企業とその創業者に限らない
反対勢力があることだ。彼らは「共同富裕」の動きに対して一見、従順を
示しつつも、その実は面従腹背、本音では強烈な反対に回りかねない。外
国からは決して見えないが、北京における伝統的な権力闘争を超えた、
「先富論」堅持派と「共同富裕」推進派の闘争が、国内不安を惹起する恐
れがある。

習近平が集団指導体制から離れ、強い一人のカリスマリーダー型モデルに
転換を図ろうとするように見えるのも、既得権益を守ろうとする「先富
論」堅持派の強烈な反対をものともせず「共同富裕」の推進を図るためで
あるかもしれない。

もっともこのプロセスでは、政策決定と実行までに猶予期間を設けると、
反対勢力に付け込まれる隙を作る懸念があり、政策決定があると直ちに実
行するという、これまでとは根本的に異なる拙速すぎる動きが見られる。

従来は、政策公表→ 法律法規への反映→ 施行後の十分な周知期間の確保ま
たは一部地域での試験的実施の先行→ 全国レベルでの本格的施行、という
透明性があったが、今ではそれとは違う動きが顕著になっている。このた
め企業は予見可能性のある複数年度にわたる事業計画立案が困難になって
いる。

このように行く先に霧が立ち込め、視界が悪くなっている時期の鉄則とし
て「積極的な投資は抑制し、既存の投資回収速度を速め、中国に対する投
資エクスポージャー(リスク)を可能な限り絞る」ことを心掛けるべきで
あろう、との教訓が導かれる

“翻訳”したものの、それでも奥歯に物が挟まったような物言い。幕末の江
戸では湯屋にも岡っ引きがいて、世間話で「ご政道が乱れているようで
困ったものです」と言っただけでしょっ引かれたというが、中共は文革時
代の時から凄まじい監視国家になり、中共から日本に逃げてきたハーフ女
性(父親がフランス人)は365日、24時間、家の出入りを監視されていた
という。今の中共は完全な監視国家に“進歩”した。嫌な国である。

中共とビジネスをしている在中外国人は常に言動に注意していないと拘束
や収監の恐れがある。そんな国と商売するのは「母国を捨てても中共命」
という思想のためか、あるいはカネ儲けのためか。日本を赤化したいの
か、それともカネを貯めて贅沢をしたいのか。強権独裁の習近平一派を排
除して14億が安心して暮らせる国にしてやろう、アジアから圧政を一掃
し、それなりにのんびり穏やかに暮らせるように応援しようとは思わない
のか?

日本の暴力団は警察の地道な努力で激減している。<警察庁のまとめによ
ると、全国の暴力団構成員や準構成員らの2020年末時点の人数は、前年比
2300人減の2万5900人。16年連続で減少し、統計が残る1958年以降では過
去最少となった>(nippon.com)

暴力団的な国家も周辺国が結束して封じ込めば必ずこける。ソ連は消え、
ロシアと北は最後の悪あがきをしている。「暴力を 追い出す力 みんなの
輪」「団結し みんなで排除 暴力団」「暴力団 恐れず追い出せ 地域の
輪」。マルクス系毛沢東組習近平一家を潰すべし。

           
        
━━━━━━━━━━━━━


◆中国は名指しもされていないのに

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月3日(木曜日)
     通巻7206号 
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  日本の鈍すぎる政治 人権への懸念決議は空疎
中国は名指しもされていないのに、「深刻な挑戦だ」
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 国会衆議院は2月2日、中国の人権状況に懸念を示す決議を採決した。
ところが、中国を名指しせず、非難もしていない。「深刻な人権状況につ
いて説明責任を果たすよう強く求める」とあるだけ
これって、何か意味があるのかな。

 決議の表題は「新疆ウイグル等における深刻な人権状況に対する決議案」。
本文では、少数民族や民主派に対する弾圧が伝えられるウイグルとチベッ
ト、「南モンゴル」(内モンゴル自治区)、香港を列挙し、「国際社会か
ら懸念が示されている。人権問題は一国の内政問題にとどまらない」と指
摘している。
小学生が読んでも中国を指弾していることは了解できるだろう。

 ところが、決議は日本政府に対して、情報収集に努めるよう要請し、
「国際社会と連携して監視し、救済するため包括的な施策を実施すべき
だ」と訴えだだけの微温的なもので、「中国」「人権侵害」の文言がない。
 
 決議文を、これほど空疎で無内容にしたのは何党か、誰々か? 自民党
は連立相手を間違えているのではないのか。

 ところが、迅速な反応をしたのが北京だった。
中国は名指しもされていないのに、「深刻な挑戦だ」とした。外交部の趙
立堅副報道局長は採択が確定的となった2月1日の談話で早くも、「乱暴
に内政干渉し極めて悪質だ」と批判し、対抗措置を仄めかした。
    
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 吉田ドクトリン、永井陽之助、そして岸田政治を論ずる
  珍しい鈍感さをしめす岸田政権は本当に大丈夫なのか?

田久保忠衛 v 櫻井よしこ『宿命の衝突 ニクソンショックから50年』
(ビジネス社)
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 痛快な内容、爽快な読後感。読む前から結論が分かっているような錯覚
もあるが、討論内容は濃く、豊富で示唆に富むばかりか、今後の日本の運
命を考える上での基本的な考えかたが何かを懸命に探っている姿勢である。
 主要なテーマは勿論、わが国最大の脅威チャイナについてだ。
 中国はアメリカを騙し続けたが、日本を騙すのは極めつきに簡単だっ
た。中国が一を言えば、十やってくれる中国の第五列がメディア、学界ば
かりか、国策を決める国会議員に山のようにいるからだ。
 したがって中国にものを言った安倍晋三や高市早苗を高く評価し、「め
ずらしい鈍感男」と言われる岸田政権を、軟らかく、しかし辛辣に批判す
る。そもそもこの首相には、自分の言葉がない。信念がない。エリート意
識しかない。憲法改正に消極的であり、核武装には距離を置くセイジヤで
ある。
 日本の運命をこの小心翼々で貴公子のような政治家に任せて本当に大丈
夫なのか。
 外交を司る外務省も問題で、バイデンを歓迎しているというのだ。田久
保氏が関係者をまわって聞いたところ、バイデンに「不安を言った人は、
ひとりもいません」
 米国も分裂状態は悲惨で、歴史はズタズタにされ「白人が悪い」という
自虐的な左翼史観が蔓延しだしたことに櫻井氏は強い懸念を表明している。
 本書の要諦は「百年に一度」の世界潮流の大変化をいかに認識するかで
あり、日本は中国利権を捨て、自由と民主主義を守る戦いのため、決然と
しなければいけないとする覚悟を説く。
 過去五十年、アメリカが揺らいで大きく衰退し、その隙に中国が立ち上
がった。日本は、その恐ろしさに気づくことさえできれば、道が開ける。
自らの運命を切り拓くことが可能になると訴えるのである。
 本書の中で所謂「吉田ドクトリン」の主唱者となった永井陽之助に、奇
しくもふたりが時を同じくしてインタビューしたという箇所があって、
えっと小声をあげた。実は評者(宮崎)も、永井氏が北海道から東工大教
授となって東京にこられた時に、すぐにインタビューに行った。
そのときの秘話をひとつ。永井教授は表では決して口にしなかったが、じ
つは核武装論者だった。
 さて。御二人の討論にも二回出てくるうえ、大河ドラマにもなっている
鎌倉武士が元寇をしりぞけたことは知られている。ところが武士の戦いぶ
りはスルーされ、「神風」が伝説化した。
これは事実とは異なって、「神話」のたぐいであり、嵐が来たのは壱岐、
対馬までモンゴル軍が撤退したときに台風並みの嵐に遭遇し、多くの船が
沈没したというのが実態。
 博多から西海岸に上陸した蒙古兵を鎌倉武士は、弓と武闘で迎撃し、敗
退させた軍事作戦の妙があった。
 その五百年も前に筑紫から唐津、松浦半島にいたるまで防塁を築き、太
宰府の前衛に水城を突貫工事でやりとげ、一貫し防衛に邁進した防衛のシ
ステムが大いに役立ったのである。
 それは白村江の敗戦によって日本が挙国一致でなした防衛システムの構
築であり、天智天皇と天武天皇の国策であった。元寇を敗退できたのは、
その恩恵システムが残っていたことも裨益した。
 ついでに言えば白村江は、当時のノモンハンと比喩できるかも知れず、
勝敗は五分五分。日本は負けたと感じたが、新羅も唐も局地戦では日本の
水軍を敗退させたものの全体で勝利したという意識はなく、日本が必ず報
復にくると恐れ、戦後、新羅は何回も日本に朝貢し、唐も外交使節団を玄
界灘に派遣して様子をさぐりに来た。
 というのも、後衛部隊を率いた阿倍比羅夫は、2400名の百済の王
族、官僚、匠をのせて帰国したからである。つまり日本で百済亡命政権を
作ったと、新羅と唐は判断した。それは国際政治の常識というものだろ
う。ちょっと脱線でした。
        
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読者の声  どくしゃのこえ   READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)貴誌前号、石原慎太郎さん関連です。石原さんはヨット乗
りで、たしか、アメリカ本土とハワイ間のトランスパックというレースに
参加されたはずです。
私もある年代、結構ヨットに乗っており、海上で石原さんのヨットとすれ
違ったことも何回かありました。
今、あまりその面で何かを書く人がないので筆を執りました。
(関野通夫)



  ♪
(読者の声2)過日、貴誌で紹介のあった「中国牛鬼蛇神録」(楊小凱
著、集広舎)の感想です。
 この本の題を見るとおどろおどろしいが、内容は深い。中共批判の本は
いろいろあり、被害者の立場から見たものは、「上海の長い夜」、「ワイ
ルド・スワン」などがある。この本は著者(楊小凱)の回想で支配階級出
身の高校生の若者が、文革の大混乱の中で、必死に状況を理解しようと考
え行動し、当初は毛沢東やマルクスを読むが、政治の実態が違っているこ
とに気づいてゆく。
これは毛沢東は初めから共産主義者では無く大盗賊だったという見方を知
ると解決する。毛沢東は冷酷狡猾な現実主義者だった。
文革は共産党内部の権力闘争だった。平等な社会をつくる共産党など存在
しておらず、共産主義思想や毛沢東思想は妄想、共産党は思想を看板にし
た虚構、そして統治の実態は私利私欲の暴力犯罪だったのである。
 著者は若くして牢屋に入れられ、いろいろな人に会う。この人物回想は
本書の魅力であろう。中共の国民も普通の人間であり、正しい政治を望ん
でいるのだ。
著者はその後米国に渡り経済の専門家として学識を深めるが、濠州で肺ガ
ンで死去した。優秀な人であった。
   (落合道夫)



   ♪
(読者の声3)早速、御新刊の室谷克実さんとの共著『なぜ韓国人は国を
捨てるのか』(ビジネス社)を拝読しました。
類似韓国論のなかで、まったくユニークで文化と国民性を掘り下げておら
れ、半分は吹き出しながら、なんという国かと驚きながら、さてはて、こ
れが韓国の真実の姿であるとすれば、哀れみの感情さえ湧いてきました。
 韓国政治や経済を正面から批判する本が沢山並んでいますが、大上段か
らではなく、裏側から、横合いから観察した韓国論ですので、意表を突か
れるばかりでした。
   (KR生、さいたま市)



  ♪
(読者の声4)貴誌通巻7196号(読者の声1)と同7198号(読者の声3)
と7203号(読者の声3)の続き。7203号の拙文で、「他に江戸の霊的守護
なのが、鬼門の『浅草神社』と、裏鬼門の『増上寺』である」という箇所
は、正しくは「他に江戸の霊的守護なのが、鬼門の『(東京都台東区)浅
草寺』及び『(東京都千代田区)神田明神』と、裏鬼門の『増上寺』であ
る 」の間違い。
 (第二十六代)継体天皇の宮殿「樟葉の宮」跡のある『交野天神社』訪
問の記憶から、失意の惟喬親王が日没を惜んで『日置天神社』を建てた平
安の皇族狩場「禁野」の交野ヶ原への夢想と続き、意識は古代日本の戦略
上重要位置に在る、男山の『石清水八幡宮』上空を彷徨う。
そして古(いにしえ)の武士(もののふ)八幡太郎義家を想いつつ、正月
二日の「臨済宗鎌倉五山巡礼の旅」へと、やや無理やりに話を繋げる(笑)。
 破壊と復興・繁栄の昭和から、「世紀末」と「ミレニアム末」を経た、
二十一世紀日本で流行るもの。渋谷のハロウィン狂騒とサッカーサポー
ターの跳梁跋扈だが、地味に節分の日の恵方巻きがある。最近はコンビニ
でなくスーパーでも見かける。
「恵方」とは、陰陽道で年の福徳を司る神「歳徳神(としとくじん)」の
居る方角である。鉄道の発達する明治時代まで、日本には(方角無視の)
「初詣」は無く、江戸時代の正月は居住地から、恵方の社寺に参詣するの
が「恵方詣り」という習わしである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B3%E5%BE%B3%E7%A5%9E
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%B5%E6%96%B9%E8%A9%A3%E3%82%8A

 (「バブル世代」以降の世代には、ハロウィンやサッカー騒動に違和感
を感じる向きもある。だが、バブル時代でも耶蘇誕生祭前夜には、高級ホ
テルのフレンチは予約満員で、余興に讃美歌コーラスを聞き快い気分に
浸っても、「クリスマスって何だっけ?」が普通で(苦笑)、聖バレンタ
インの日に女性からチョコレートを貰うと、ホワイトデーでマシュマロを
返すとか、訳の分からぬ習慣に乗れる人と乗れない人が居るのは、世代差
の所為だけでも無い(「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら、なんちゃ
ら」とは名言である)。
 これらは全部、ケーキ会社、チョコレート会社、マシュマロ会社など、
日本人の伝統的味覚の西洋化・国際化を推し進めんと欲す、資本主義者の
陰謀である。
同様に「初詣」の習慣も伝統的方角感覚を失わせんと欲す、鉄道会社カル
テルにより「作られた」、デコレーションケーキ同様の「日本文化破壊計
画」だと、陰謀論を説く者なら是非見抜いて欲しい(笑)。独占的製菓会
社カルテルなどの背後には、きっと国際金融資本の影がある「かもしれな
い(爆笑)」)。
 江戸で恵方詣りが正月に行われたのに対し、上方では恵方詣りは節分で
ある。関西の人が正月参りに行くのは明治以降の話なのだ。(因みに、キ
リスト教圏では耶蘇生誕祭よりも、耶蘇磔刑後の「復活祭」の方が遥かに
重要である。12月24日の夜に聖地エルサレム旧市街は(二つ理由が有る
が)人の気が全く無い、もぬけの殻である)。
 前回、京の都の(表)鬼門の霊的守護の比叡山延暦寺(と坂本日吉大
社)、裏鬼門の霊的守護の男山の石清水八幡宮の構図を、(現東京の)江
戸にも移植
して、表鬼門の霊的守護の東叡山寛永寺と裏鬼門の霊的守護の赤坂日枝神
社(に加えて、表鬼門の神田明神と浅草寺、裏鬼門の増上寺)という構図
が在る。さらにその背景に天台宗と山王神道が有ると書いた。また、江戸
の表鬼門の延長の日光東照宮の本殿から参道を真っ直ぐ伸ばすと、寛永寺
に届くという「仕掛け」もある。ここまでは良いが、「武士の都」鎌倉で
鬼門・裏鬼門の霊的守護の寺社の話は聞かない。
 
 整理すると、(上方)比叡山延暦寺→東叡山寛永寺、(上方)坂本日吉
大社→川越日枝神社→赤坂日枝神社、(上方)日吉東照宮→日光東照宮、さ
らに(九州)宇佐神宮→(上方)石清水八幡宮→鶴岡八幡宮と、需要な寺社
は上方から下方(関東)へ一方的に移植。
英国から植民地の米国東部ニューイングランドに、プリマス
(Plymouth)→ニュープリマス(New Plymouth)、ハンプシャー
(Hampshire)→ ニューハンプシャー(New Hampshire)、ジャージー
(Jersey)→ニュージャージー(New jersey)、など母国の地名を付けた
のと似ている。
 つまり京都の朝廷や公家の意識からすれば、東国は「植民地」なのであ
る。実際に(初代)神武天皇東征以来、(第百二十一代)孝明天皇まで、
歴代天皇は関東に足を踏み入れた事は無い。
(第百二十二代)明治天皇ですら、東京行幸後に京都に「お帰り」にな
る。東京に御陵が在るのは、(第百二十三代)大正天皇と(第百二十四
代)昭和天皇のみである)。宗教的に鎌倉時代の「坂東武士達」は、臨済
宗や曹洞宗など簡素な禅宗を好んだが、京都のエスタブリッシュメント
が、真言宗や天台守など密教(や山王神道)と関係深いのと対照的である。

 年始のテレビで、本郷和人東京大学史料編纂所教授が、(京都大学出身
の)国際文化研究センターの井上章一所長と歴史論争をした。本郷は鎌倉
幕府は京都朝廷とは「別政権」という「二つの王権論」を主張。井上に鼻
で笑われる。調べると、鎌倉幕府を(西日本を中心とする王朝国家)朝廷
から独立した別個の中世国家と見なす学説である「東国独立国家論」が、
故佐藤進一東大史料編纂所教授に提唱されている。対して、京大出身の学
者らは朝廷や公家、寺社勢力、武家の相互補完関係の「権門体制論」とい
う学説で反論して現在に至る経緯がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%AB%96
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%A9%E9%96%80%E4%BD%93%E5%88%B6

 本題に戻る。巡礼は、駅員の居ない北鎌倉駅から始まる。最初は(鎌倉
五山序列第二位)臨済宗円覚寺派大本山『円覚寺』で、飛び回る「神仏の
使い」の台湾リスを見る。次に(同序列第四位)同円覚寺派『浄智寺』、
三番目に敷居の高い(同序列第一位)同宗建長寺派の大本山『建長寺』へ
と続く。間に禅寺と対照に大勢行列の『鶴岡八幡宮』を見て、(バスで向
う)四番目の(同序列第五位)同建長寺派の『浄妙寺』で、「期せず」熱
いほうじ茶を頂く。(7198号で「古いタイプの大きな湯沸かしポットが二
つ」と書いたが、正しくは「魔法瓶が二つ」で訂正)。
 7198号の宮崎先生のコメントで、恩師故林房雄氏の墓が鎌倉に在ると
あった。
調べると、生前の住所が(神奈川県)鎌倉郡鎌倉町浄明寺宅間ヶ谷(現在
の鎌倉市浄明寺二丁目八番地)とある。おらが訪れた『浄妙寺』の場所で
ある。川端康成も隣人である。彼らもモダンな京急バスに乗り、浄妙寺で
ほうじ茶を啜っただろうかと夢想(笑)。地名「浄明寺」が『浄妙寺』と
字が違うのは、格の高い寺に住民が敬意を払ったかららしい。
  (道楽Q)

2022年02月02日

◆【変見自在】TK生の嘘

高山 正之 

 日本人にとって韓国の大統領はみな禄でもない人のように見える。

 初代の李承晩は日本が占領下で手出しができないのをいいことに漁船員
を拘束し、竹島まで盗った。

 吉田茂が切れて在日の追放と韓国艦船の実力排除を下知すると、李承晩
は慌てて「日米韓三国平和条約」を提案し米国のスカートの中に逃げ込ん
だ。実に卑劣な男だった

 金泳三は人気回復のために日本が建てた朝鮮総督府を爆破した。山ほど
爆薬を仕掛けたのにドーム部分にぽこり穴が空いただけだった。

 それでも支持率は80%を越えた。以来、人気回復は反日が常套になっ
た。ただ日本には碌でなしでも、韓国の為政者としては評価される者はい
る。例えば朴正熙だ。

 彼が政権を取ったころの韓国は「分裂と腐敗と因循姑息に塗れ、工業化
など神話」(米経済学者W・ロストウ)でしかなかった。

 朴はそれを承知していたので「韓国人ではなく日本人にやらせよう」と
考えた。彼は血書で日本人を感動させ、満洲軍官学校に裏口入学した過去
がある。日本人の操り方を知っていた。

 で、ライシャワーに頼んで日韓会談を再開させ、日本人を怒らせた「謝
罪」の文言を引っ込めた。そして「我々は共産主義の防波堤になって日本
を守っている」「自衛隊 の代わりにベトナム戦争にも参戦する」と言った。

 日本人はころり騙された。5億ドルの経済援助に加え、半島に残した7
兆円の日本資産から工業化のノウハウまでくれてやった。かくて韓国人が
一切関与しない「漢江の奇跡」ができあがった。

 朴正熙に次ぐのは彼の暗殺後に出た全斗煥と盧泰愚の軍人コンビになる
か。全もただわあわあ騒ぐだけの民の性状を知っていたから戒厳令で黙ら
せ、まともさを教え込んだ

 漢江の奇跡は一時の徒花(あだばな)に終わらず、一人前の工業国家に育
て上げられた。盧泰愚はそれを受け、ソウル五輪を成功させ、国連加盟も
果たした。

 ロストウの見立てたダメな国は三人の軍人大統領によって大きく化け
た。しかしそこはごねる民情の国だ。勝手を言っては暴れる。北朝鮮が支
援して光州市で火を噴いた

武装した市民が警官と衝突し、国軍も制圧に出る血みどろの騒ぎとなっ
た。 厳重な報道管制下だ。何も聞こえてこないときに現地の「T・K
生」が「貴重な真実」を雑誌「世界」に報じ続けた。

「全斗煥は空挺部隊員に覚醒剤を飲ませ、全羅道市民の皆殺しを始めた」
「タクシー運転手も殺され、女子高生は裸に剥がれて銃剣で刺された」
「妊婦を刺し、胎児を投げ捨てた」「虐殺された市民は2000人にの ぼった」

 T・K生の報告に、例えば西岡力も全斗煥の政治に眉を顰めたと『日韓
「歴史認識問題」の40年』にある。
日本人はもっと初(うぶ)だから金大中みたいなのをいい人と思い、「ま
だ北のほうがまし」風の空気も生まれた。

 現場の韓国はもっと酷い。二人の大統領は光州市大虐殺の廉(かど)で裁
かれ、後に減刑されるが、全は死刑、廬も無期が宣告された。そして何年
かして元在日の池明観が「私がT・K生です」と志村けん風 に名乗り出た。

 彼は東京女子大で先生をしながら見て来たかのようなお話を書いていた
のだ。それが事実ならまだしも後の検証でT・K生の話はほぼ嘘。市民の
死者数は10倍も誇張され裸に剥がれた女子高生も、殺された妊婦もいな
かった。

 連載は本多勝一より酷いデマと嘘の塊だった。

 池の嘘は日本にも影響があった。「北の方がまし」論のせいもあって拉
致問題は朝日が一笑に付し、吉田康彦が大声で否定して、被害者救出は大
きく遅れた。

 嘘つき池が先日、死んだ。ベタの亡者記事でも勿体ないのに、朝日は評
伝に加え天声人語で池の嘘の数々をあたかも真実かのようになぞって見せた。

 そんなのを子供に書き写させて楽しいか。

〈新潮社編集部より〉

高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録



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◆開戦前夜/14 21世紀版“独ソ不可侵条約”の怪しさ」

雀庵の“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/425(2022/1/30/日】自由主義圏にとって現在の
最大の脅威は中露+イラン・北だが、このところドイツが急速に警戒され
るようになった。ドイツ民族はヒトラー・ナチス的な「私は優秀である、
正義である」という思い込みが激しいようで、欧州に散らばっていたドイ
ツ民族を結束させドイツ国家を創った(1871年、明治3年)宰相ビスマル
クも随分苦労した。

ビスマルクは“遅れてきた青年”明治日本に多大な影響を与えたが、日本は
片想いが過ぎたようで、結果的には日本はドイツと共に沈没し、米国のク
ビキを受けることになって今に至っている。それも何となく終わりそうな
気配だが・・・

「外語スペシャリスト」という月刊誌を編集していた時、大手ドイツ企業
の日本支社長(ドイツ人)にインタビューしたことがあるが「これからの
目標は?」と聞いたら、「やるべき仕事はし終えたから・・・」と困惑し
ていたことを思い出す。通訳してくれた秘書が取材後に「彼は優秀だった
からご褒美と慰労のために日本支社長として赴任して来たのよ」と説明し
てくれた。言わば老後の物見遊山での日本滞在であり、実務は副社長など
がこなしているわけだ。

日本人は経営者であれ社員であれ仕事を「天職」と思う人が珍しくない
が、どうもドイツ人は「仕事=労働は生活のための手段、苦痛」というの
が初期設定のよう。労働=搾取というマルクス主義の土壌はドイツ人の民
族性そのもののようである。夏彦翁は「国家とは言語である」と言ってい
るが、ドイツ語ガイド&哲学徒の宮城保之氏は「ドイツ語」についてこう
説いている。


<フランス、イギリスにおけるパリやロンドンのような政治的・文化的中
心を持たなかったドイツ語圏では、言語に関しても各方言が分立した状況
で、統一された正書法もなく、いわゆる「標準ドイツ語」と認められるも
のがなかったのです。

また特に学術分野での著述は、概念の未熟から教養人の言語としてのラテ
ン語やフランス語で行われざるを得ない状況が18世紀までも続きました。
ドイツ語の歴史とは、民族意識の高揚と共にそのような状況から脱却し、
自らの言語が参照すべき規範を結実させてゆく発展過程とも言えるでしょう>

日本語は西暦500年頃には成立していたろうが、ドイツ語は1700年(日本
の江戸時代)あたりから標準語になっていったようだ。言語=国家とすれ
ば、ドイツという国はまだまだ若いというか青年というか、英仏のような
“老練=狡猾”ではないとは言えるだろう。何となく危なっかしい感じで、
フランスのマクロンが後見人みたいにいつも保護≒監視しているのも青年
の暴走を抑えるためのようだ。本人が自覚していないのがどうも問題のよ
うである(小生の痛い経験による)。

共に“青年”新興国であるドイツとソ連が結んだ「独ソ不可侵条約&秘密議
定書」が第2次世界大戦の火元になった、という説は現在では多くの国で
共有されている。

<独ソ不可侵条約は1939年8月、ドイツとソ連との間に結ばれた条約。
ミュンヘン会談(1938)でのイギリス・フランスのドイツに対する宥和政
策に不信感を強めたスターリンと、ポーランド侵略をもくろむヒトラーの
間で結ばれた。この条約は、日独防共協定を結び、ノモンハンでソ連と紛
争中であった日本政府に大きな衝撃を与え、平沼騏一郎内閣は方向性を失
い、「欧州情勢は複雑怪奇」との声明を出して総辞職した

またポーランド、バルト3国の分割が「付属秘密議定書」において取決め
られた。この条約の発表後、ドイツはポーランド侵攻を開始、9月にはイ
ギリス、フランスがドイツに宣戦布告を行い、第2次世界大戦が勃発。 41
年6月22日、ドイツ軍によるソ連攻撃が開始され、条約は破綻した>(WIKI)

在独評論家の川口 マーン 惠美氏「ドイツ海軍トップの『不適切発言』で
可視化された、ウクライナ危機の残念な背景 だからドイツはロシアに強
く出られない」現代ビジネス2022/1/28は、未だに大人になりきれない“青
年”ドイツの未熟さ、危うさを実に丁寧に説いている。怪しい“乳母”メル
ケルに育てられた“赤色青年”ドイツにつける薬はあるのかどうか・・・

<ドイツ海軍のシェーンバッハ司令官が1月22日、ロシアとウクライナ
について不適切な発言をしたため、即日、任を解かれた話は日本でも報じ
られた。シェーンバッハ氏は海軍中将で、事実上はドイツ海軍のトップで
ある。

ただ、氏の辞任によって、この事件が終わったわけではない。それどこ
ろか、ウクライナ問題に対するドイツの特殊なスタンス、また、ロシアと
の海底ガスパイプライン「ノルトストリーム2」への固執などが、突然、
可視化されてしまった。

当然、ウクライナやNATO同盟国の間からは、ドイツは信用できるのかとい
う声が上がり始め、ドイツ政府にとって極めて難しい事態に発展しつつある。

▼西側が口が裂けても言わなかったことを・・・:まず、1月22日、いった
い何が起こったのか? その日、シェーンバッハ氏は、インドのデリーで
開かれたシンクタンクの会合に出席していた。会議室のような部屋で大き
なテーブルを囲んで数人が座っており、その中の一人であるシェーンバッ
ハ氏が英語で力説しているシーンが、ユーチューブにアップされている。

内容はというと、「ロシアがウクライナの一部を占領しようとしていると
いうのはナンセンス。プーチン大統領が真に求めているものは、対等な目
線による敬意だ」「彼に敬意を表するには、ほとんど一銭もかからない、
まったくかからない」「もし、自分が訊かれればこう答える。プーチンに
敬意を持って接することは簡単だ。しかも、彼はそれに値すべき人間だ」
等々。

西側では、2014年のロシアのクリミア併合以来、プーチン大統領は国際法
違反の極悪人扱いなので、まず、この発言が完全にNGである。

さらにシェーンバッハ氏は現在、西側がとり続けているロシアに対する制
裁は「間違った方向に行っている」とし、ロシアとの連帯を促す。なぜな
ら「中国の脅威が迫っているから」。氏は、自分は敬虔なカトリック信者
だと述べており、中国に対抗するためには、キリスト教国のロシアを味方
に付けることが良策であるとする

プーチンが無神論者でも「それはどうでもよい」。「ロシアはドイツとイ
ンドにとって大切な国で」「たとえロシアが民主主義でないとしても、こ
の大国をパートナーとすればロシアを中国から離しておくことができる」。

シェーンバッハ氏のこの発言からわかるのは、親露というよりも、彼が中
国の脅威を非常に深刻に捉えていることだ。彼にとっての最悪のシナリオ
は「ロシアと中国の結託」であり、しかし、西側がこれ以上ロシアを敵に
回せば、必ずそれが起こると確信している。西側の対ロシア制裁が間違っ
た方向に行っているというのはそういう意味だ。

インドと中国は長年に亘り敵対する問題を多く抱えているため、中国の脅
威を強調すれば、対ロシア宥和政策へのインドの支持を得られると考えた
のではないか。

シェーンバッハ氏はさらに決定的なことも言っている。「クリミヤは失わ
れた。2度と戻ってはこない」。これこそ、西側が口が裂けても言わな
かったことだ。クリミア半島はウクライナ領であり、国境は元に戻されな
ければならない。そのためウクライナへの支援が不可欠であるというの
が、西側の正論である

▼ウクライナとドイツの温度差:要するに、この日のシェーンバッハ氏の
発言はすべて(政治的に)間違っており、当然、ベルリンは蜂の巣を突い
たような騒ぎとなった。国防省の報道官は、「シェーンバッハ氏の発言内
容、および使われている言葉は、我が省の取っているポジションとはまっ
たく違う」と火消しにおおわらわ

また、当のシェーンバッハ氏もツイッターで、自分の発言を「明らかな誤
り」と認め、「思慮の浅い発言が、これ以上ドイツ海軍、陸軍、とりわけ
ドイツ政府に損害を与えないため」、その日のうちに辞表を提出。それが
瞬く間に受理された。お役所仕事に時間のかかるドイツにしては、異例の
早さだった。

しかし、すでにその間に、ウクライナではドイツ大使がキエフで外務省に
呼び出されて説明を求められ、一方、ベルリンではウクライナのメルニッ
ク大使が、ディ・ヴェルト紙の取材に答えて、思い切り咆哮していた。

彼曰く、このスキャンダルは「ドイツの国際的な信用度と責任感に大いな
る疑念を生じさせるもの」で、「この軽蔑的な言動は、我々に、ナチに占
領され、ウクライナ人が下等人間として扱われていた頃の恐怖を無意識の
うちに彷彿とさせる」と

ナチを持ち出されると反論できなくなるのがドイツ人だが、ここから先が
さらにすごい。「ドイツ国防軍の最高幹部の一人が、ドイツの傲慢と狂気
で、戦争犯罪者プーチンと聖戦連合を組み、中国相手に現代の十字軍を派
遣することを夢見ている

ウクライナは何だかんだと言いながらも、現在、NATOの援助で急速に軍事
力を増強している。英国とは共同で軍艦の建造、トルコとは戦闘用ドロー
ンのライセンス製造の話が進んでいる。また、米軍からは2億ドル分の軍
備の出荷が決まっており、エストニアはすでに昨年、2400丁のピストルを
送ったという

どれもこれも、国境のところに集結している10万以上のロシア兵がまもな
くウクライナに侵攻するという前提の下での対策だ。ウクライナは当然、
ドイツにも武器の協力を要請したが、ドイツ政府はそれに応じていない。
それどころか、エストニアがドイツ製の武器をウクライナに送ろうとした
のを妨害したほどだ。

新政府のベアボック外相は緑の党ということもあり、紛争地域への武器の
輸出など、たとえ防御用の武器であっても御法度で、その代わりに提案し
た援助は傷病兵の治療や野戦病院の整備だった。温度差は激しい。

▼ウクライナ側に募っていたイライラ:ただ、真相は少し違う。実はドイ
ツ政府は、ロシアに強い態度で出られない事情がある。ロシアのガスへの
依存が強すぎるのだ。

しかも、昨年の大晦日に予定通り3基の原発を止めたため、今後、さらに
ガスの輸入を増やさなければ停電の危険もあるという瀬戸際だ。だから
EU、およびNATOの一員として、対ロシア政策を共有しているはずといえ、
その態度は煮え切らない。

ロシアに逆らってガスの供給が滞っただけで、ドイツ産業は壊滅状態に陥
る。つまりドイツ政府は現在、あたかも罠に落ちたような八方塞がりの只
中にいる

そのため、ロシアからドイツへ直結する海底ガスパイプライン「ノルトス
トリーム2」の存在が、日に日に重要度を増している。ドイツ政府として
は、1日も早く稼働させたい。ところが、米国、およびEU各国が挙って反
対しており、いまだに稼働できない。しかも、一番強硬に反対しているの
がウクライナなのである。

ノルトストリーム2が開通すれば、ウクライナ経由の陸上パイプラインが
ほぼ不要になり、ウクライナは膨大なトランジット料を失う。つまり、国
の浮沈のかかった問題だ。強硬に反対するウクライナを、保障までつけて
宥めようとしているドイツだったが、ウクライナのドイツに対する不信感
は大きかった

1月17日、ベアボック独外相はウクライナの首都キエフを訪れ、武器は輸
出しない代わりに、水素プロジェクトを持ち出した。


以前より、未来のエネルギーである水素のパイオニアになると豪語してい
たドイツだが、新政府はそれを早急に実行に移すため、キエフに水素外交
事務所なるものを創設すると宣言。将来は、ドイツ・ウクライナ両国で再
エネ発電を拡大し、その電気で水素を製造する。それが商業ベースに乗っ
た暁には、既存のガスパイプラインを水素の輸送のために活用しよう!と
いう遠大な計画である。

これを聞いて、ウクライナのクレバ外相の堪忍袋が切れたかどうかはわ
からない。しかし、ウクライナが緊急に必要としているのは、いつできる
かわからないグリーン水素ではなく、今、使える武器である。

そして、そのわずか5日後、この不協和音がまだ鳴り止んでいない時
に、シェーンバッハ氏の失言事件が起こった。その途端、ウクライナ側が
総出で言いたい放題になった背景には、ドイツに対するこういうイライラ
があったわけだ

ドイツでは、家庭用の電気代やガス代は、今年から平均6割も値上がりし
ている。パイプラインはどうしても稼働させたい。ただ、ナチとの比較ま
で持ち出されたドイツが、今後、どうすればそれを稼働させられるのかは
不明だ。ショルツ首相は、ノルトストリーム2は民間事業であり、政治と
は無関係という苦しい言い訳をしているが、ドイツが次第に孤立し始めて
いることは否めない。


▼日本は自国を守る算段を:さて、シェーンバッハ海軍中将の失脚は、実
は日本と無関係ではない。対中包囲網の一環としてアジア方面に派遣され
ていたドイツのフリゲート艦を率いていたのも彼だ。そして、昨年11月、
東京に寄港した際、艦上で日本のメディアのインタビューに応じ、法に基
づく平和と秩序に貢献するため、「可能ならば2年に1度は艦船を派遣した
い」と語っている。

今思えば、この発言にも氏の対中防衛の思いが色濃く出ていたのである。
EUに、中国を世界平和の真の危機と見ている政治家はあまりいない。そん
な中、シェーンバッハ氏の脱線と脱落は、世界の力学を微妙に変えてしま
うかもしれない。もちろん、日本にとっては不幸な方向に。

一番の懸念は、氏が恐れていた「ロシアと中国の結託」だ。私たちは今、
ものすごく危うく、きな臭い歴史の曲がり角にいるのかもしれない。日本
は無駄な感染対策や、蜃気楼のように実態のない論争ばかりしていない
で、自国を守る算段に本気で取り掛かるべきではないか

そんなまともな政治家は“USAハイスクール”の日本にはほとんどいないよ
うな感じがする。ドイツ人哲学者・ボン大学教授のマルクス・ガブリエル
は「日本はテクノロジーに関するイデオロギーを生み出すのが抜群にうま
い」とヨイショするが・・・

<昔流行った「たまごっち」は、機械に愛情を投影することで人間として
の欲望が置き換えられるものだった。日本はこうしたモデルを受け入れる
傾向が他の地域よりあると思う。

ドイツで起きた反GAFA運動について思うのは、ドイツは長い期間、テクノ
ロジーと独裁主義、イデオロギーとの関りを味わってきた。ドイツは自動
車を発明したが、ドイツが行った人類滅亡への多大な“貢献”だ。ドイツの
イデオロギーとか発明は人類史上最悪である。

ドイツは二度の世界大戦で重大な役割を果たした。あれは人間を破壊する
ためにテクノロジーが使われた戦争だった。ドイツ人はテクノロジーとは
「壊滅という悪の力」だと思っているから、テクノロジーで利益を上げて
いる一部の人を除き、ドイツ人はデジタルテクノロジーに強い抵抗を示
し、「これは独裁だ」と本能的かつ直観的に反発する>(著書「世界史の
針が巻き戻るとき」から要約)

彼はテクノロジー、最先端技術に対するドイツ人の危惧を共有しているよ
うだ。原発反対、風力・太陽光発電、カーボンニュートラル、プーチン印
の天然ガス大好きという、いささか妄想性暴走族のドイツ人から見れば、
それに異議を唱える野党のAfD(ドイツのための選択肢)に同情し、新し
いもの好きで軽薄、その上、お行儀だけは良いタマゴッチ日本は「異端、
邪教」ということになる。だからガブリエルは「日本は非常に柔和で優し
いが、完璧に滑らかな機能性には暗黒面(ダークサイド)があり、まるで
ソフトな独裁国家のようだ」と評している

お前に言われたくないよ、とは思うが、軽佻浮薄、付和雷同の陰に何をし
でかすか分からない「不気味さ」が日本にあるのは否定できない。逃げな
いで吶喊する・・・勇武と言えば聞こえはいいが、狂気と言えば狂気のよ
う。しかし、督戦隊がないと兵士(ほとんどが農村戸籍らしい)が逃げて
しまうという中共以外は似たようなものではないか。松陰先生曰く「狂の
一字を忘れるな、我、二十一回猛士たらん」。

(ここだけの話だが、病識のある小生は常に再発狂しないように自分で自
分を監視している。誰よりも自分を恐れている。ここまではまあいいが、
「誰よりもクリエイティブではない狂者の真似っ乞食的無差別殺傷を激し
く憎んでいる」というのはいささか物騒か。この手の無差別殺人狂をキチ
〇イの風上におけぬゲス野郎と軽蔑しており、罪のない人を1人でも殺し
たら原則即効で死刑にしろと思っている。殺された本人、家族、被害者に
寄り添うどころか、犯人の人権を云々する人非人、心神喪失だからと不起
訴にする法匪を、犯人ともども処刑したい気分だ。人殺しに甘い社会、こ
れが文化文明か? 人権を錦の御旗にしながら中共の人権無視には知らん
ぷり・・・こういう似非人権派を如何にせん、最低でも研究助成費を断つ
べきではないか。閑話休題)

フランスはドイツ担当の刑務官、噛み癖のあるシェパードを訓練している
担当官みたいだが、フランス人の歴史人口学者エマニュエル・トッドによ
ると、ドイツが親ロシアになったのは米国の歴史無視のソ連=ロシア叩き
だったという

<フランスの「反米」はドイツの「反米」に比べれば冗談の類だ。私見に
よれば、ドイツ人は第2次世界大戦の米国勝利を正当なものとは見做して
いない。というのも、真の勝利は地上戦における勝利であり、その勝利は
ロシアのものであったということ、ナチス・ドイツと熾烈に戦った連合国
軍の90%がロシア人だったということを、ドイツ人は知っているからだ。

ソ連ブロック瓦解後にアメリカがロシアにとった過酷な政策は、戦略的に
とてつもない過ちだった。アメリカは冷戦の勝利に酔いしれて、自らがド
イツを不安定な、危なっかしい状態へと促していることに気付かなかった

アメリカはナチス・ドイツに対する真の勝者であったロシアに屈辱を味わ
わせた。それはある意味で、第2次世界大戦がなかったかのような仕打ち
だった。勝者も敗者もないという歴史無視だった。その結果、(戦端を開
いた)ドイツは自国の過去(原罪)から解放された。つまり、米国は反ロ
シア政策をとったことで、ドイツに対するコントロール力を失ったのだ>
(著書「問題は英国ではない、EUなのだ」から要約)

プーチンのウクライナ侵略=NATO加盟阻止に、根っこが親露、親中、反
米、共産主義志向のドイツは目をつぶるのだろう。それは暗黙ながらも
「21世紀版の独ソ不可侵条約」みたいで、プーチンと習近平は喜んでいる
だろうが、ドイツは米国陣営から総スカンを喰らうことになるのは間違い
ない。

英国は「大英帝国の偉大なる復興」を目指しているのだろう、ウクライナ
防衛戦を準備しており、狡猾なドゴール主義のフランスが主導権を持つEU
は米国と距離を置き、調停役を務めるつもりのようである。NATOが同盟国
ではないウクライナのために動くかどうかも怪しい。

当のウクライナのゼレンスキー大統領は「報道機関そのものがパニックを
作り出している。尊敬される複数の国家指導者でさえ、明日にも戦争にな
ると言ってくる。これはパニックだ。そのせいで我々の国家にどれほどの
犠牲を払えというのか」と非難している(キエフ共同1/28)。ウクライナ
自身が「NATO加盟を巡って戦争になるよりはプーチンと妥協した方がマシ
だ」と腰が引けてきたよう。プーチンの勝ちか? またも負けたかバイバ
イ・バイデン? それなら習近平は大喜びして台湾・日本に襲いかかるだ
ろう。


日本はウクライナ在留邦人の退避を進めているが、国内ではコロナと佐渡
金山の大問題で「ウクライナってなーに?」の感じ、次元が違うという
か・・・小生が妄想性イカレポンチなのか、岸田政権がボンクラなのか、
間もなく分かるだろう。


    
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◆ロシア軍のウクライナ侵攻は準備完了

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)1月30日(日曜日)
     通巻7202号 
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ロシア軍のウクライナ侵攻は準備完了
  米英は増派、マクロンは一時間にわたりプーチンと電話会談
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 ウクライナの戦雲、戦争回避の見通しは視界不良。
 ポーランドはベラルーシとの国境186キロに、高さ5・5メートルの
高い壁を作り始めた。2月10日から始まるロシアとベラルーシの軍事訓
練を前に、難民が集中する可能性が高いからだ。
ベラルーシの独裁者ルカチェンコ大統領は「ロシアがもし攻撃されれば、
戦うだろう」と豪語し、ロシアとの同盟の絆を強調した。

 バイデン米大統領は8500人の米兵派遣を発表して準備に入ったが、
さらに「若干プラスする」と1月29日に述べた。
英国ジョンソン首相は英国軍の東欧派遣を声明した(現在、英軍はエスト
ニアに900,ポーランドに150人が駐屯)。
ミリー米統幕議長は「戦争となれば甚大な被害が出るだろう」とし、オー
スティン国防長官は「まだ戦争を回避できる可能性がある」。2004年
のオレンジ革命から二十年近い歳月が流れたが、最大の軍事的緊張状態が
さらに深刻化している。

こうした中、フランスのマクロン大統領はプーチンと一時間にわたっての
電話会談を行い戦争回避の道を探った。
プーチンは「われわれは戦争を望んでいない。NATOが東方拡大をしな
いとした約束を守り、NATOは東欧諸国から撤退するべきだ」と語った
という。

すでにウクライナ周辺に十万以上のロシア兵を配置し、黒海艦隊は20隻
がウクライナ南部海岸を遊弋している。またロシア軍は武器弾薬、燃料な
ど兵站を拡充させており、後方支援システムもまもなく準備完了の状態と
みられる。

 肝心のウクライナだが、ゼレンスキー大統領は発足時に73%あった支
持率が陥落。昨年12月の世論調査で、支持率25%。民意はNATO加
盟、EU加盟のほうが強い。
 米大使館職員、家族のキエフからの引き揚げにゼレンスキー大統領は
「かえってパニックを煽る」と批判した。米国の演出と踏んでいるようで
ある。

 他方、米国の世論は軍事介入に消極的な上、バイデンの無様なアフガニ
スタンからの撤退ぶりに失望した経緯もあって、その戦争指導力を根底か
ら疑っている。
 共和党のなかには「ウクライナは欧州の問題であり、いま米国が同盟国
と一緒に取り組むべきは中国の軍事的脅威である」という見解が強く支持
されている。

     
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 戦前の歴史教科書はかくも健全で客観的だった
  戦後の左翼史観の堕落と腐敗にはあきあきした

  ♪
『(復刻版)中等歴史 東亜及び世界篇』(三浦小太郎解説。ハート出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 戦前のわが国で、これほど正しい歴史教育が行われていたことを私たち
は76年間も忘れていた。
 このたび復刻された歴史教科書は昭和十九年のもので、大東亜戦争中だ
からと言って、敵国を決して侮らず、格調高く、学ぶべきことは、正確に
筆も曲げず客観的に記述している。
 アジアを侵略し、過酷な支配、略奪、搾取を行っていた英・仏・独、そ
して米国。この欧米列強(戦勝国)に不都合な真実は、GHQにとっては
知られてはまずいことだった。
 占領政策の根幹は日本人から大和魂を奪うことにあり、歴史教科書など
は真っ黒に墨を塗られ、やがて回収され、廃棄された。
ところがこんど復刻された教科書を読むと、偏向にみちた内容ではなく、
当時の日本の知識人と文部省は理性と公正な目で歴史を見ていたことが判る。
 中国古代史もちゃんと支那と書かれ、「土地が広く、統一が困難なの
で、国家というよりも、寧ろ社会といった感じが濃厚である。随って、こ
れを治めるには、主権を尊大にする必要がある。君主が、天の命令により
政治を代行するものとして、古来、天子と言われた」。
 じつに分かりやすい説明である。
 謎の国、ツーグース系といわれた渤海の興起に関してもこういう記述で
ある。
 「渤海は、わが奈良時代の初め、今の渤海の地に興り、二百余年間続い
た王国で、上京を首都とし、諸制度を設けて海東の盛国といわれた。まさ
に高句麗の後を承けた、満州民族による堂々たる独立国家である。この国
は頼りに唐の文化を輸入するとともに、高句麗の先例にならい、わが国を
慕って、聖武天皇の御代から約三十回も朝貢した。わが朝廷では、その使
節を優遇せられ、又、答礼使をお遣わしになった」(因みに拙著『葬られ
た古代王朝高志国と継体天皇』にも渤海使の一覧を掲げておいた)。
 問題は蒙古の企図した日本侵略戦争、すなわち元寇である。戦前の教科
書はどう教えていたのか。
 「(モンゴルの)第5代の君主となったのは、クビライ即ち世祖であ
る。かれは、都をカラコルムから大都(北京)に遷し、国号を元と定め、
南宋の討伐に向かった。南宋では、忠臣文天祥らが防戦に努めたが、それ
も空しく遂に滅びて、ここに北方民族最初の支那全土支配が実現した。し
かし蒙古人は、どこまでも陸の王者であった。海上の進軍では、二回にお
よぶわが国への元寇が、神州の威武によって撃壌されたばかりでなく、
ジャワへの侵攻もまた不成功に終わった」
 驚くべし。元寇の記述は、この数行だけ。鎌倉武士の勇敢な防戦ぶり、
防人の強さ、防塁、水城などに関しては記述がない。さらりと書くに留め
ているのだ。逆に言えば自信の表れだろう。
 ならば秀吉の朝鮮征伐は、いかにまとめられていたか。
 「秀吉の雄心壮図は、一種の新東亜建設をめざしたものである。惜しく
も中途にたおれたため、その抱負は実現されなかったが、この頃開始され
た朱印貿易は、江戸初期に至って益々発展し、ヨーロッパ人がまだ南方に
はびこらぬ時、既に各地方で著しい活躍ぶりを示していた」。
 秀吉は切支丹伴天連の日本侵略をまえに予防戦争を仕掛けたのが実情
だったが、時の大東亜戦争の目標が東亜新秩序だったから、秀吉の戦略を
重ねたのだろう。
 本巻解説は三浦小太郎氏が担当している。
            
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 

【知道中国 2322回】            
 ─英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港204)

  △
 曹操の逃避行にかかわる物語は千変万化し、やがて正史が記した姿とは
趣の異なった佇まいの曹操として「捉放曹」の舞台に立ち現れる。
このような変化は、なぜ起こるのか。おそらく創り手である戯作者や役者
は自分の思い描いた性格を備えた曹操を創造し、舞台に送り出すのであろ
う。そんな曹操に観客は熱狂する。
かくて正史が描き出す曹操ではなく、舞台の上に躍動する曹操こそを、民
衆は「真の曹操」として受け止めるのではないか。

 民衆は王朝公認の正史なんぞ知らない。であればこそ舞台の上に描き出
される英雄群像が織りなす人間模様が、民衆にとっての歴史となる。そこ
ら辺りに、娯楽は民衆教育の手段であるという芝居の持つ効用が秘められ
ているように思える。

 極めて生硬で回りくどい話になってしまったが、要するに実際は極めて
優れた軍略家・政治家・文学者とされるものの、やはり物語や芝居──民衆
にとっての中国史──では曹操は飽くまでも「大悪人」として性格づけられ
ている、ということだ。
この場合の「悪」はワルではなくツヨイを意味するが、では、なぜ民衆に
とっての中国史の中で曹操は「悪」の大英雄として振る舞わねばならない
のか。史書などが伝える歴史上の人物や出来事が京劇の舞台に移された末
に、いったい、どのように変貌を遂げているのか。

 ──こんな視点から京劇を見直してみたいと思うが、それには稿を改める
しかなさそうだ。
それにしても、である。多種多様な楽しみの『タネ』をもたらしてくれた
第六劇場、それに春秋戯劇学校に半世紀の時を超えて、改めて感謝するば
かりである。

 さて京劇に対する些か、いや過度の偏愛ぶりに我ながら呆れ返るしかな
いのだが、こ辺で京劇を切り上げ軌道修正し、再び香港での日々に戻るこ
とにしたい。

 第六劇場通いが順調に続いている一方で、我が生活は突如として異常事
態に見舞われてしまった。
大家が突然に「家賃に関し価格調整をしたい」と言い出したのだ。もちろ
ん家賃を低い方に「調整」するわけがない。高額の方に「調整」、つまり
値上げである。それにしても直截に「値上げ」と言わず、婉曲に「調整」
とは言い得て妙だ。流石に「文字の民」ではある。だが、そう言って感心
ばかりしてもいられない。それというのも予想外に大幅な「調整」が突き
つけられたからである。

「おいおい突然に、余りにも理不尽じゃないか。アンタのトイレ長時間
占拠に文句を言うこともなく付き合ったではないか」と抗議の一つもした
いところだったが、冷静に考えれば、一般の家賃相場に較べて安かったこ
とも事実だった。加えて大家には大家の事情があったのだろう。大家は貧
乏留学生を追い出し、新しい借り手を探そう。いや、すでに次の借り手の
見当は付いていたのかもしれない。いや、きっとそうだ。そうに違いない。

 だが、だからと言って大家の言いなりになったら、粒々辛苦して築き上
げた京劇中心の快適な生活が完全に狂ってしまうことになる。ここは思案
のしどころだ。
 快適な居住環境か、それとも第六劇場漬けの生活か。
 その時の思いを幕末・維新期の梟雄で知られる雲井龍男が詠じたとされ
る「棄児行」(「斯の身飢ゆれば 斯の児育たず 斯の児棄てざれば 斯
の身飢ゆ 捨つるが是か 捨てざるが非か 人間の恩愛 斯の心に迷
う」)に託すなら、さながら「斯の身飢ゆれば 京劇育たず 京劇棄てざ
れば 斯の身飢ゆ 捨つるが是か 捨てざるが非か」だろう。相当に芝居
がかってはいるが、そこで敢えて「斯の身飢ゆ」の道を選ぶことにした。

 そうと決まったら、なによりも新しい下宿だ。
だが当時の家賃相場から考えるなら、九龍の街中で窩打老道の冠華園で味
わっていたような快適な生活環境を確保することは至難だ。そこで思い
切って繁華な九龍を離れ、田園豊かな新界に転居することにした。
      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 ど
くしゃのこえ READERS‘ OPINIONS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(読者の声1)「日本のグレタちゃん」=ゆたぼん君。
在米なので、知らないことが多い。10歳のユーチューバ─少年革命家、
「ゆたぼん」aka 中村逞珂(ゆたか)氏を発見した。
「なんで不登校になったかというと、周りの子たちがロボットに見えたか
らです」「人生は冒険や」「不登校は不幸じゃない」「いやいや学校へ
行ってる子たちの方が不幸だと思う」など、文科省の教育を、解析、批判
するばかりでなく、現場で「悪と戦う」と言う行動をとる。ほぼ99.9%の
児童、学生は6+3+3+4=16年間を恐らく世界で最も劣化した高価な教育
を受け、親もそれを過去半世紀当然の事として感受してきた。
抗議し、我が子を「救い出す」行動に出るものはいなかった。無関心、無
責任、無情の極み。そのツケが、世界最高の自殺、援助交際、非日本人
化、学力の劣化、無気力、貧困化、少子化、「絶望」。
                
そもそも公共、公立学校とは、その時代、政府にとって都合の良い人材を
大量生産するための仕組みである。
現在の仕組みは明治時代に設計され、当時の雇用に適した能力を備える任
務をいまだに受け継いでいる。言わばEV車の代わりに蒸気機関車を強要す
る。幼い子供は、いつの時代でも大人に利用されることは、かつてのナ
チ・ドイツでも文化大革命中共でも、繰り返され、優秀な大人が、洗脳さ
れた子供たちによって処刑された。グレタ氏、ゆたぼん氏はどんな革命
を、誰を何を糾弾するのか。誰がそれを利用するのか。
子供の夢、素晴らしい自由の未来。恐らくダヴォス会議で決められるよう
になるのだろう。恐らく投票権は18歳から12歳位に直す。
ゆたぽん氏の発言、行動は大人によって、支持されたり、非難されるが、
根本の「腐敗、荒廃した究極の独占、賎脳、反日、弱日本化共同体」。文
科省を直ちにぶっ潰せ、と言う有識者はいない。
というところに日本の深い危機的な状況を散見する。   
 (在米のKM生)


(宮崎正弘のコメント)トランプは2016年立候補声明と同時に刊行し
た『身体障害のアメリカ』のなかで、「文部省は不要だ」と主張していた
ことを思い出しました。

   ♪
(読者の声2)宮崎正弘先生の新刊『日本の保守』(ビジネス社)を基軸
に、大和魂、日本の保守思想を論じた番組(下記サイト)を二回、みました。
じつに平明に印章深く頭の中に刻まれました。日本の保守思想の原点は神
武天皇以来ということも初めて知りました。
https://www.youtube.com/watch?v=F_oOJ0KsS3k
日本文化チャンネル桜という局は、じつに有益な番組を提供しているので
すね。(DD生、前橋)

  ♪
(読者の声3)ウクライナ危機とフィンランド戦争
 1.「一寸の虫にも五分の魂」現在の危機に1939年のフィンランド冬戦
争を重ね合わせる人が多いだろう。当時人口350万のフィンランドは人口
1.5億のソ連の恫喝に抵抗して戦った。まさに一寸の虫にも五分の魂だ。
最終的には広大な領土を奪われたが偉いものである。この戦争はノモンハ
ン事件の直後であることが重要だ。
 2.「ノモンハンの教訓」というのは、1939年のソ連赤軍はスターリン
の独ソ戦に備えた幹部大粛清でガタガタになっていた。そこでスターリン
はノモ
ンハンで実戦訓練を行わせたが日本の関東軍により大打撃を受けてしまっ
た。このため軍内部で反省が行われたが、その報告書をジューコフが保身
のために握りつぶし、現地シュテルン司令官の責任にしたので司令官は処
刑された。そしてこの組織的な混乱を引きずったまま戦争に入ったのが、
フィンランド冬戦争だったのである。このため赤軍は再び大打撃を被って
しまった。厳冬のフィンランドの森の中で冬装備の不十分なソ連兵が大量
に凍死したが、フィンランドの司令官は我々の責任ではない、と述べたと
いう。
 ヒトラーはこのソ連の大損害を見て、対ソ戦を軽く見たという意見もあ
る。またこの緒戦の大敗はヒトラーを油断させるスターリンの罠という意
見もある。
 3.「現代の解決」現代は核兵器が発達しているので、小国でも古典的
な大国と五分に渡り合える時代だ。ウクライナも核兵器を少しでも保存し
ていればこんな侵略を受けなかった。
日本も核不拡散などと世迷い言を言っている時代ではない。国家の自由と
独立はすべてに優先する。
  (落合道夫)

2022年01月28日

◆【変見自在】習近平の心配り

高山 正之

満洲人の清王朝は米国人が黒人奴隷を見るのと同じ目で支那人、というか
漢 民族を見ていた。

米国は異人種間結婚(miscegenation)禁止法を作り、黒人
と 交わる者を死刑に処した。 白人の純潔を守るためだが、清も同じに満
洲人と漢人の結婚を禁じた

清の後宮には満洲女性の他、同盟国のモンゴルやウイグルの女性もいた。

乾隆帝の愛した香妃はジュンガルの出身で、熱河の承徳宮や北京郊外の円
明 園には彼女のための宮殿が設けられていた。 その後宮にも漢人の女は
入れなかった。

漢人は清朝の故地、満洲にも入れなかった。

一つには不潔な民と思われていたこと。実際、漢人は過去、ペスト菌から
ス ペイン風邪から今のコロナに至るまで人類を滅ぼしかねない疫病を幾
つも生み 出してきた。

二つ目は漢人の爆発的な増殖率への恐れだ。 満洲に入植でもさせたら、
その多産のせいで満洲を埋め尽くしかねない。 実際もその通りになっ
て、今は 10 人の満洲人も残っていない。 チベットもウイグルも全く同
じように支那に人海戦術に圧倒されている。

実は今の北京政府にとっても野放図に増える漢人の増殖率は問題だった。

例えば習近平が言う共同富裕で、みな等しく朝、卵焼きを食うと 14 億個
の卵 が要る。日本や台湾のスーパーを買い占めても足りる数字ではない。

で、ケ小平は憲法に一人っ子政策を書きこんだ。 それで三世代目になる
と一人の孫が両親と両親の祖父母4人を引き連れて歩く「小皇帝」が現出
した。

しかし今や老人だけが増え、働き手が危機的なまでに減ってきた。

習近平は主席になるとすぐ憲法の規定を変えて二人目を推奨した。

しかし家賃は高い、教育費はもっと高いから親は躊躇い、期待したベビー
ブ ームは来なかった。

習近平は怒り、昨年、もう三人目も許す。どんどん産めとバナナのたたき
売り風の口上で命令した。

多産が特技の支那人が二人目ですら躊躇っているときに、なんで習近平は
三人目を口にしたのか。

これに支那人はよからぬ予感を覚えた。

根拠の一つは最近の支那の天変地異にある。

一昨年は長江と淮河で記録的な豪雨による洪水が起きた。三峡ダムが壊れ
るじゃないかという噂もあった。

少し遅れて四川、雲南でも洪水が田畑を痛めた。

併せると支那の全農地の 14%が被害に遭った計算になるが、被害は単に
その年の農作物だけではなかった。

例えば淮河は工業廃水でピンク色をしていた。それが流れ込んだ田畑はも
はや使い物にならない。つまり農地が 14%なくなってしまったのだ。

そして昨年。今度は黄河沿いの河南省で洪水が起き、鄭州では地下鉄が水
没して多数の死者が出た。

湖広と並ぶ穀物産地の満洲は逆に旱魃に見舞われ、これで支那は2年連続
の大不作を記録した。

根拠の二つ目は支那が「世界の穀物市場で大豆や、小麦など在庫の過半を
買い占めた」(日経)ことだ。

台湾進攻に備えての備蓄かとも噂されたが、習近平の新年の挨拶では台湾
にはほとんど触れなかった。

代わりに食料の自給率を高め、豚肉の 95%を自給せよと号令した

もともと民工の都市への流出で田畑の休耕が目立っていた。そこに大凶作だ。

14 億の民に実は深刻な食糧危機が迫っている。それで買い占めに出たの
だろうが、それでも焼け石に水の感がある。

習近平はそれらを踏まえて多産を薦める。 支那では毛沢東の大躍進のと
きとか大飢饉のたびに易子而食、つまり隣の家の子と我が子を取り換えて
その子を食い、飢えを凌ぐという形だった。

習近平の言葉は一人っ子では隣の子と交換できないから、交換用の子を用
意せよという意味に取れる。

主席らしい心配りだ。

〈新潮社編集部より〉 高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録






━━━━━━━━━━━━━━
◆地方の時代へ、そしてその先へ
轟晃成の人間社会考察

僕が住む滋賀県彦根市でホリエモンこと堀江貴文氏の講演会がありました
ので行ってきました。テーマは「地方の時代がやってくる!」というもの
で、後半は彦根市長との対談で地域活性化のための具体的なアドバイスも
ありました

堀江氏の話では、江戸時代までは人の移動は厳しく制限されていたのが、
それが解禁されてから、人が集まることでさらに人を呼ぶ構造となり、現
在の東京・大阪への人口集中構造となりました。その流れを変えたのはイ
ンターネットであり、マスメディアがこれまで注目しなかったような、地
方に光る面白いものや人が世間に見つけられるようになったことで、地方
への流れが生まれたということです

僕自身も地方の時代が来ていることを感じます。コロナ禍になり、zoomで
のコミュニケーションが当たり前になりました。それまでは、ビジネス関
係のセミナーなどもほとんどが東京開催のみであったのが、自宅からWEB
で繋がることが当たり前にできるようになりました。

「東京には最先端の情報が集まる」とずっと言われてきていましたが、日
本中、世界中どこにいてもインターネットで繋がることができるので、も
はや自分がどこにいるかということは、情報へのアクセスにほとんど影響
しなくなったと言っても過言ではありません。

最先端の情報へのアクセスという東京のメリットが薄まったことにより、
東京よりも地方に強みがあることがより注目されるようになると思いま
す。例えば生活コストが安いこと、自然環境が豊かであること、地方独自
の食文化などが考えられます。

ただし「地方」と言っても、東京郊外のベッドタウンなのか、地方都市な
のか、農村部あるいは過疎地域であるのかによっても話は変わってきま
す。現状は、極端に人口が少ない地域であれば買い物や移動に不便があり
ます。インターネットがあるからといって必ずしも生活の利便性が高いと
は言えません。

しかしそれも将来的には、ドローンでの宅配、自動運転の車などが実現す
れば、その不便さは解消される可能性があります。さらに遠い将来には、
メタバース(仮想空間)が当たり前になって、本当の意味で自分がどこに
いても関係ない時代が来るのかもしれませんが、そこまではわかりません。

いずれにしても、最新の技術は地方の弱みをどんどん解決していくように
感じられます。大きな方向性として地方の時代が来るということはやはり
本当でしょう。そしてその先はどうなっていくのか、楽しみです。


            
━━━━━━━━━━━


◆地球温暖化?

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)1月25日(火曜日)弐
     通巻7197号 
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地球温暖化? なぜ豪雪が続くのだろう
 トルコ豪雪、イスタンブール空港が全面閉鎖。ギリシア、シリアも
*****************************

 日本では北海道、東北、北陸地方に豪雪と聞いても驚かないが、温暖な
場所に豪雪と聞くとオヤ珍しいとニュースになる。
 トルコもパムッカレあたりは豪雪、クルド族の山岳地帯も雪が降る。し
かし、欧州とアジアの中継ハブとしても知られるイスタンブール空港が閉
鎖された。地球温暖化って、本当か?

 ギリシア、シリアも降雪に見舞われており、ギリシアでは学校が全面休
校となった。
 パキスタンでも雪による死亡事故が何件も報告されている。となると、
北京五輪は当然雪となるだろう。
 プーチンにとって、雪はウクライナ侵攻にふさわしい?

 ところでNATOは東欧諸国へ武器供与、航空機派遣を急ぎ、日本大使
館はウクライナ在留邦人およそ四百名に「強い勧告」として退避を要請した。
英国は米国に続き「退去命令」とした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)ウクライナの米国大使館職員と家族へ国外退去命令とは、
なんだか危機を演出しているのはバイデンではないかという気がしないで
もないです。ゼレンスキー(ウクライナ大統領)すらが、「過剰な反応
だ」と反発したというではないですか。
 貴誌が予測されるように北京五輪開幕日、ロシアは軍事行動をとりそう
ですか?(HG生、千葉県)


(宮崎正弘のコメント)政治は一寸先は闇。米国としては過剰な対応であ
るにせよ、万全を期したと言い逃れの余地を残しておきたいし、そもそも
バイデン人気の失速はアフガニスタン撤退の失態が直接の原因ですから。

  ♪
(読者の声2)先日、書店でふと目にした御著「葬られた古代王朝・高志
国と継体天皇の謎」(宝島社新書)、大きな驚きをもって拝読しました。
私の周囲には新潟県巻、山古志などの出身者多く、また加賀や福井県大野
在住の数人の友人知人がいるため、「裏日本」にはいささかの関心を抱い
ていました。
 ところが北陸地方が「裏」ではなく、古代日本では「表」であったと
知って驚いた次第です。早速、知人に「読みかじり」を披歴したところ、
さすが地元だけに「継体さん」(継体天皇)については知識豊富のようで
したが、それでも「表」であった事については知っていませんでした。
 もっとも私自身の歴史認識が貧弱のため、御著についての理解度は五割
にも満たないことを自認するところですが、対して先生の歴史についての
並々ならぬ学識と徹底した現地踏破には唯々驚嘆感服しています(HI
生、板橋)


(宮崎正弘のコメント)とくに福井県では継体さん人気が高く、ついで応
神天皇ですね。
日本書紀にでてきた古志の拠点は殆ど廻りましたが、なにしろ古代のこ
と、史蹟と言っても後世の後智慧の産物が多く、結局、神社周辺になりま
す。ご愛読に感謝です。

  ♪
(読者の声3)英語のサイトでヒトラーの経済政策について詳しく取り上
げている。
「ヒトラーはいかにして失業問題に取り組みドイツ経済を復活させたか」
http://www.ihr.org/other/economyhitler2011.html
 ヒトラーは1933年1月30日に首相に就任。ガルブレイスらの指摘は次の
通り。
「大恐慌下のドイツで、インフレを起こさずに失業を解消し、公共支出の
ために大規模な借金をし、最初は主に鉄道、運河、アウトバーンなどの民
間事業に使
われた」「1935年後半には、ドイツでは失業が解消された。1936年には、
高収入によって物価が上昇し、あるいは上昇させることが可能になっ
た......30年代
後半のドイツは、安定した物価で完全雇用を実現していた。これは、産業
界において、まったくユニークな成果であった」「イギリスとアメリカの
保守派は、ナチスの金融上の異端、つまり借金と支出を見て、一様に破綻
を予測した...また、アメリカのリベラル派とイギリスの社会主義者は、
弾圧、労働組合の破壊、黒シャツ、強制収容所、悲鳴にも似た演説を見
て、経済学は無視していた。ヒトラーからは、完全雇用も含めて良いこと
は何もないと信じていた」。
 ドイツのビジネスは復活し、隆盛を極めた。国家社会主義時代の最初の
4年間で、大企業の純利益は4倍になり、経営者や起業家の収入は約50%増
加した。1933年から1938年の間に、ドイツの国内総生産は平均して年に
11%という驚異的な伸びを示したが、インフレ率は大きく上昇しなかった。
 ドイツの企業は繁栄したが、利益はコントロールされ、法律によって適
度な範囲に抑えられていた。1934年以降、ドイツ企業の株主への配当は年
6%に制限された。未分配の利益は帝国政府の国債に投資され、その年利
は6%、1935年以降は4.5%となった。この政策は、企業の再投資と自己資
金調達を促進し、それによって銀行からの借り入れを減らし、さらに一般
的には商業資本の影響力を弱めるという予想通りの効果をもたらした。

 法人税は1934年の20%から1936年には25%、1939-40年には40%と着実
に引き上げられた。ドイツ企業の取締役は経営者にボーナスを与えること
ができたが、それは利益に直接比例している場合に限られ、また従業員に
もそれに対応したボーナスや「任意の社会貢献」を認めるものであった。
 ヒトラーが権力を握ったとき、ユダヤ人はドイツの全人口の約1%を占
めていた。新政府はユダヤ人を政治的、文化的に排除しようと躍起になっ
たが、少なくとも数年間は経済的な生活を営むことが許された。実際、多
くのユダヤ人は、政権の復興策や経済復興の恩恵を受けた。例えば、1933
年6月、ヒトラーは、ユダヤ人が経営するベルリンの百貨店チェーン「ヘ
ルティー」への1450万マルクの大規模な政府投資を承認した。この「救
済」は、この大企業の仕入先、金融機関、そして何よりも1万4000人の従
業員の破滅を防ぐために行われた。
 長年、スタンフォード大学で歴史を教えていたゴードン・クレイグ教授
はこう指摘する。「衣料品や小売業では、ユダヤ系企業は1938年まで黒字
経営を続け
特にベルリンやハンブルグでは、評判や味の良い店は、ユダヤ人が経営し
ているにもかかわらず、昔からの顧客を魅了し続けていた。金融の世界で
は、ベル
リン証券取引所でのユダヤ系企業の活動には何の制限もなく、1937年まで
メンデルスゾーン、ブレイシュレーダー、アーンホールド、ドレフュス、
ストラウス、ウォーバーグ、アウフホイザー、ベーレンスの各銀行家は活
動を続けていた」。 ヒトラーが権力を握ってから5年後、ビジネス界にお
けるユダヤ人の役割は依然として大きく、特にベルリンではユダヤ人がか
なりの不動産を保有していた。しかし、この状況は1938年に大きく変化
し、1939年末にはユダヤ人はドイツの経済生活からほとんど姿を消していた。
※1938年11月、パリのドイツ大使館で、書記官がユダヤ人青年に射殺され
「水晶の夜」事件が起こる

 ヒトラー時代のドイツの犯罪率は低下し、殺人、強盗、窃盗、横領、小
額窃盗の発生率が大幅に低下した。ヒトラーが政権を握ってから7回もド
イツを訪れた
イギリスの議員、アーノルド・ウィルソン卿は、「乳幼児の死亡率は大幅
に減少し、英国のそれをかなり下回っている」「結核やその他の病気は明
らかに減少している。刑事裁判所はこれほどまでに仕事がなく、刑務所も
これほどまでに収容者が少なかったことはない。ドイツの若者の身体能力
の高さを観察するのは楽しいことです。最も貧しい人々でさえ、以前より
も良い衣服を身につけており、彼らの明るい表情が、彼らの中にもたらさ
れた心理的な改善を物語っている」と書いている。
 オーストリアは、1938年3月にドイツ帝国に加盟した後、劇的な成長を
遂げた。併合直後、当局は社会的苦痛を和らげ、低迷していた経済を活性
化させるために迅速に動いた。投資、工業生産、住宅建設、個人消費、観
光、そして生活水準が急速に向上した。オーストリアの失業率は、1937年
の21.7%から1939年には3.2%に低下した。オーストリアの国民総生産
は、1938年に12.8%、1939年には13.3%という驚異的な伸びを示した。
 国民の自信を示す重要な要素として、出生率の急激な上昇があった。ヒ
トラーが政権を取ってから1年以内に、ドイツの出生率は22%も上昇し、
1938年には最
高潮に達した。歴史学者のジョン・ルカックスは、この出生率の上昇は、
ヒトラー時代のドイツ人の「楽観と自信」の表れだと考えている。「1932
年にドイツ
で生まれた2人の子供に対して、4年後には3人の子供が生まれた」と彼は
指摘する。「1938年と1939年には、ヨーロッパで最も高い結婚率がドイツ
で記録され、多産な東欧の人々の結婚率をも上回った。30年代のドイツの
出生率の驚異的な上昇は、婚姻率の上昇よりもさらに急であった」。 ス
コットランド生まれの優れたアメリカ人歴史家ゴードン・A・クレイグ
は、「国家社会主義のドイツは、白人が住む国の中で唯一、ある程度の出
生率の上昇に成功した」と指摘しており、ヒトラーが政権を握ってから出
生率が急激に上昇し、その後も着実に上昇した。

 著名な英国の歴史家A.J.P.テイラーは次のように述べている。 1936年
までに完了したドイツの経済回復は、再軍備に依存したものではなく、主
に公共事業、
特に自動車道路への莫大な支出によってもたらされた。ヒトラーが自慢し
ていたにもかかわらず、実際には軍備を手抜きしていたのは、ドイツの生
活水準が下がることによる不人気を避けたかったこともあるが、それ以上
に、「自分は必ずハッタリを成功させる」という確信があったからであ
る。このように、逆説的ではあるが、ヨーロッパのほとんどすべての人が
大戦争を予想していた一方で、ヒトラーは大戦争を予想も計画もしなかっ
た唯一の人物であった。
※ポーランド侵攻時点では軽戦車と馬が主力。独ソ戦開始時点でも戦車は
性能・数とも劣っていた。

 第一次世界大戦中にイギリスの首相だったロイド・ジョージは、1936年
末にドイツを視察し、その後、ロンドンの有力紙に掲載された記事の中
で、自分が見たこと、経験したことを語っている。「彼(ヒトラー)のや
り方をどう思おうとも、それが議会制国家のやり方ではないことは確かだ
が、彼が人々の精神、お互いに対する態度、社会的・経済的展望に驚くべ
き変化をもたらしたことは疑いの余地がない」。
 ヒトラーは就任演説の中で、新政府は「2つの偉大な4カ年計画によっ
て、わが国の経済を再編成するという大きな課題を達成する」と述べた。
「ドイツ
農民は、国家の食糧供給、ひいては国家の重要な基盤を維持するために救
済されなければならない。ドイツの労働者は、失業に対する協調的かつ全
面的な攻撃によって、破滅から救われるだろう」「4年以内に、失業は決
定的に克服されなければならない......マルクス主義政党とその同盟国
は、自分たちに何ができるかを示すのに14年かかった。その結果は、廃墟
の山だ。さて、ドイツの皆さん、4年間の猶予を与えてから、我々に審判
を下してください!」。

 アメリカの歴史家ジョン・トーランドは、「ドイツの状況を客観的に観
察している人は、ヒトラーの功績を否定することはできない」と述べている。
「もしヒトラーが1937年に、権力を握ってから4年目に死んでいたら、間
違いなくドイツ史における偉大な人物の一人として語り継がれていただろ
う。ヨーロッパ中に何百万人もの崇拝者がいたのだから」。
小泉・竹中路線というか「新自由主義」の正反対の政策です。ヒトラーに
対する英米のプロパガンダを抜きにして当時の政策を見直してもいい頃だ
と思います。(PB生、千葉)

  ♪
(読者の声4)なぜ「政府は最小」でなければならないのか。人は、幸せ
な経験、生活、人生を望むが、幸せを手に入れるコスパ費用は高い。例え
ば、財産、収入を2倍にする、毎日二郎寿司で夕飯を食べる、妾を二人に
増やす、などしても、幸福度はあまり上がらない、らしい。
ところが、不幸、例えば、クビになる、一人息子が自殺をする、娘が援助
交際を始める、妻も真似をする、など、など不幸の原因はいくらでもあ
り、その被害は絶大である。幸福と不幸の非対称性。つまり、同じ費用で
は、人の人生の「不幸を減らす」方が、コスパが良い。
 社会主義は、人民を喜ばせ、政府に対して叛旗を翻がさないように、幸
せを配達しようとする。あらゆる福祉は、タダで収入、食べ物、住宅、な
どを与えるが、人民は直ちに、「もっと」欲し、要求し、決して与えられ
た「幸福」に満足しない。福祉の予算を2倍にしても、人民の幸福は2倍で
はなく、ほぼ不変。
 ところが、政府は、簡単に自動的に恒常的に安く、「人民を不幸にす
る」ことができる。例えば、文科省が独占的に運営する学校で、一人息子
を自殺に追い込む、ことができる。倫理・道徳を省き、女子生徒を売春婦
に仕立てることも出来る。無知無能無職無収入の人民を大量製造する。財
務省も日銀も、国を破産させ、インフレ、円の暴落、などで国民の財産を
破壊し、国民を不幸にすることも、簡単に出来る。人民に危険なワクチン
を強要し、殺すこと、不妊にすることもできる。いつも、最後にちゃぶ台
を蹴り、戦争を始める。
 という人類の経済・政治・歴史的な悲しい経験があるので、「政府は最
小限」でなければならない、という不文律がある。(米国の憲法には成文
化されているが、無視されている)しかし、馬鹿な人民、もっと馬鹿な政
府は、馬鹿は死んでも治らず、現在世界は躊躇なく「政府の最大化」に大
躍進。
 つまり世界が「日本化」「中共化」してしまった。
(在米のKM生)

2021年12月28日

◆【変見自在】高市の年

高山 正之  

 社会部記者は一旦締めたネクタイに指を入れて3センチ緩める。それで警
視総監にも永田洋子にも会う。

 政治部記者はネクタイを緩めない。だから書くことが面白くもない。

 そんな政治部記者が脂汗を浮かべ、ネクタイを緩めたことがある。一昔
前、あの「悪夢の民主党政権」成立のときのことだ。

 何で民主党なのか。人材は公金詐欺の辻本清美とか屑ばかり。政策は
「コンクリートから人へ」とか、冗談と区別もつかない。

 ただ朝日新聞は褒めちぎった。「日本も二大政党の時代」「自民党に伍
す民主党の出番」とか。とどめに「長期政権の自民にたまにはお灸を」と
言った。

 朝日はこういうキャッチコピーがうまい。古くは在日送還のための「北
朝鮮は地上の楽園」だ。梃(てこ)でも動かなかった9万人がそれで地獄に
帰っていった。

 因みに先日、脱北した帰還者が「楽園と騙された」と北朝鮮を訴えた
が、楽園と宣伝したのは北でなく朝日だ。みんな生き生き、豊かな暮らし
と囃したのは岩垂弘記者らだ。訴える先は北でなく朝日が正しい。

 朝日が次に標的にしたのがマイナンバーの初期型カード。国会で成立
し、さあというときに「国民総背番号制」と言い出した。

「貴方は番号で管理されていいのか」とオーウェル風に脅す。

 一旦、成立した法律が廃された。朝日は法すら潰せる存在だった。

 そして「自民にお灸だ」。まさか、あの屑集団がと思う各紙政治部記者
の予測を越えて、有権者は踊った。

 あのころ乗ったタクシーの運転手が「たまにはお灸もいいもんだ」とみ
な口を揃えた。それで悪夢の民主党政権ができてしまった。

 政権担当能力は尖閣で巡視船に体当たりした支那人船長逮捕の事件で試
された。

 支那は即座にフジタの社員4人を拘束した。日本軍が毒ガスを埋めたと
いう嘘に便乗してカネ儲けにきた連中だ。放っておけばいいのに仙谷由人
は折れた。尖閣を放棄した瞬間だった。

 そしてとどめがアホの菅直人の原発みんな停止。日本は敗戦の時並みの
ダメージを食らった。

 以後、立憲何とか通名で裏通りを徘徊していると思っていたら、朝日が
令和の総選挙で再び彼らを政権党に担ぎ出してきた。

 やり口は前と同じ。長期政権の自民は膿を持った。またお灸の据えどき
だと。

 ただ立民には悪夢のイメージが漂う。

 で、朝日は共産党と抱き合わせた新鮮な「立憲共産党」を編み出した。

 解散の翌日、朝日の政治部長、坂尻某は「悪弊の自民を断ち切れ、立民
に力を与えよ」と高らかに宣した。

 そうすれば立民は勝てる。なぜなら共産党と共闘で「小選挙区の3分の
2超を制するからだ」と勝算を示した。

 実は各紙政治部記者はそのマジックにまた引っかかっていた。自民は過
半数の233議席も危ないと。

 事実、投票当日の出口調査も自民大凋落、立民大躍進を裏付けていた。

 午後8時、投票締め切りと同時に共同通信は「自民200議席も危な
い」の第一報を流した。

 かくて各紙揃って大誤報となったが、その言い訳が笑える。「若者が自
民に流れた。ただ出口調査の終わったあと、夜陰に紛れて動いたから読め
なかった」

 若者は蝙蝠(こうもり)か。

 その動きは見えていた。高市早苗だ。彼女は総裁選で保守本流を語った。

 靖国参拝は当たり前だ。支那、韓国如きに媚びるのは外交とは言わな
い。わが国に原発は必要だ。

 日本人の立ち位置を彼女が語り、若者が動いた。自民党員登録が10万単
位で増えていった。

 出口調査でなぜ見えなかったか。若者が朝日、共同にホントを言うか。
トランプの票が見えなかったのと同じ。「隠れ自民」が今度の選挙を動か
した。

 朝日は己の目論見の破綻(はたん)を枝野に押し付けた。天声人語は「お
灸を据えられたのは共闘野党だった」とまるで他人事にした。

 新しい日本に朝日新聞はいらない。


〈新潮社編集部より〉

高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録


       

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◆習近平が青ざめる中国経済の大失速
勝又壽良

不動産バブル崩壊で日本と同じ「失われた30年」へ


習近平氏は、来年10月の共産党大会で3期目の国家主席就任が有力であ
る。間が悪いことに、肝心の中国経済が失速しているのだ。「ゼロコロ
ナ」対策によるロックダウン(都市封鎖)と、不動産開発企業への融資規
制がもたらした「不動産バブル崩壊」が原因である。いずれも、習氏によ
る政策決定によるものである。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)


プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)
元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学
博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取
締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴
任して独立。
習近平が受ける2つのブーメラン
「ゼロコロナ」は、中国製ワクチンの効果が欧米製に比べて劣ることから
始まった問題である。

欧米製ワクチンは95%前後の効果が認められているが、中国製ワクチンは
50%前後とされる。品質にムラがあり均一でない悩みも抱えている。こう
して、中国製ワクチンを2回接種したとしても、効果のほどに疑問符が付
けられるのだ。

習近平氏自身も昨年1月以来、海外へ出ないほど警戒している。海外要人
も北京へ入れず、天津止まりと厳重を極める。コロナ感染を恐れている結
果だ。


こういう事情から、1人でも感染者が出ると天地がひっくり返ったような
騒ぎでロックダウンする。経済活動に大きな支障が出ているのだ。

住宅不振は、深刻の度を加えている。不動産開発業界2位の中国恒大は、
すでに資金繰り難から営業停止状態だ。一部外債は、デフォルト(債務不
履行)に陥っている。中国恒大の過剰債務が表面化した7月以来、不動産
人気は離散した。住宅業界全体の売上高は前年同月比マイナスに落込み、
その幅は次第に大きくなっている。住宅不況も、不動産開発企業への融資
基準の設定が原因となった。

住宅不況が深刻なのは、中国経済全体が「土地本位制」と言える状態で動
いてきたことにある。土地国有化を背景にして、土地を打ち出の小槌に利
用してきたのだ。政府の財源調達において土地売却収入が5割以上という
想像を超えたウエイトを占めている。

その地価が、これまで不動産バブルの波に乗って急上昇してきたのだ。

家計は住宅ローンで悩まされてきたが、不動産開発企業と中国政府は「左
団扇」の好況に潤ってきた。それが、突然の終幕である。習近平氏が、慌
てふためいたのは当然だ。今年7〜9月期のGDPが、前年比4.9%に減速して
事態の深刻さに気付いたのである。

中国経済の深刻さは、不動産バブルという「あぶく銭」に頼って、拡張政
策を続けてきたことが背景にある。

住宅投資・設備投資・公共投資を合計した総資本形成が、何とGDP全体の
43%(2019年)も占めていることにあらわれている。世界212ヶ国中で、
10位と高位である。

一方の個人消費は39%で世界順位がなんと195位である。中国経済のアン
バランスは誰の目にも明らかである。

中国も「バブル崩壊後の泥沼」でもがくことになる
この投資と消費が、不均衡極まる状態の中国経済は、これからどうやって
均衡化させるのか。

総資本形成の比率を下げることは即、GDP成長率の低下になってはね返
る。中国はこれまで、GDP成長率の嵩上げに狂奔してきた。そのテコが、
総資本形成比率の引上げであった。結果的に、個人消費の頭を抑えたので
ある。

総資本形成比率を下げたからと言って、個人消費が自動的に増えるもので
ない。この「断層」が、これから中国経済を苦しめるのだ。「断末魔」と
言い換えてもいい。


日本経済も、バブル崩壊後にこの苦難の泥沼を這い上がってきた。中国
も、同じ道を歩むほかない。総資本形成比率は、日本のバブル崩壊時が
34%(1990年)であった。中国より9%ポイント低いのだ。中国の方が、
はるかに「重態」である。

中国の方が、日本よりも苦しい道を歩むはずである。中国にその覚悟はあ
るのか。私は、これまで繰り返し指摘しきたが、いよいよ現実になってき
た。中国に解決の便法はない。時間を掛け過剰債務を減らしながら、個人
消費の比率を上げるしかないのだ。




              


━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆ハーバード大学が中国のスパイの巣窟

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月23日(木曜日)
  通巻7165号    <前日発行>
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 リーバー教授有罪でハーバード大学が中国のスパイの巣窟だったことが判明
  極左のボストンでも、さすがに有罪判決がでた
**************************

 12月22日、マサチューセッツ州にあるハーバード大学教授のチャー
ルズ・リーバーに有罪判決が出た。
2020年1月に中国政府の「千人計画」に協力し、中国から多額の金銭
を受領したが、脱税目的で申告しなかったため、容疑は脱税である。リー
バーは中国にも銀行口座を保有していた。

脱税容疑の起訴は、ハナからスパイ容疑ではなかった。スパイとしての証
拠が集めきらなかったからだ。

リーバーは一説にノーベル化学賞に近いほどの卓越したナノ・サイエンス
の学者とする評価もあるが、中国のスパイに成り下がっていた事実が判明
し、学者としての生命も絶たれた。

注目点はアメリカの極左の拠点であり、親中派の学者や左翼学生のメッカ
とも言えるボストンで、連邦裁判所が陪審員裁判で全員が「有罪」とした
ことである。
米国の中国融和を唱えたエズラ・ボーゲルらもハーバード大学教授だった。
かように、中国に大甘なアメリカ人学者が育んだ中国礼賛ムードが、本場
でも崩れていたのである。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 文学とは天地(あまつち)を動かす国の大業である
 あまりにかけ離れた日本の現代文学状況を嘆きながらも

  ♪
小川栄太郎『作家の値うち』(飛鳥新社)
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 まずは「お疲れ様」と小川氏の労苦をねぎらいたい。
 理由は簡単である。半分以上は読みに値しない日本の現代文学が夥しい
中から、それでも強いて505の小説を選び、精密に読破され、合計百人
の作家の通信簿を作成された営為は時間的浪費だったのか。
 いや、現状を網羅し、日本文学の悲惨な現実をはたと認識できるという
意味で、本書は独特の価値をもつものと言える。
 評者(宮崎)から言えば、「芭蕉も西鶴もいない昭和元禄」と三島由紀
夫が嘆き、そののちも「谷崎も川端も三島もいない令和元禄」となった。
やたら◎◎文学賞は多いが、受賞作品の多くは合格点にも達していない。だ
からこそ本書通信簿は、労苦をいとわぬ、稀な労作なのである。
 そのうえ、評者は現代日本政治が二流三流の政治家ばかりで、なんとも
日本のまつりごとが退屈であるように、現代日本文学は「あまつちを動か
すもの」がない。かつて日本の文学は天地を揺らす国家の大業だった。
 本書で批評対象となった百人の作家一覧をみて、評者が読んだことがあ
る作家は僅かに15名しかいない。名前だけは知っているのが25名と合
計40名だった。のこり60人の作家は名前も聞いたことのない人ばかり
で、いかに現代文学が退屈であるかを物語るのではないか。

「批評とは他人の作品を通して自己を語ることだ」と小林秀雄は箴言を残
した。したがって作品の選択は小川氏独特の主観が基軸となるのは当然で
あろう。石原慎太郎への高評価を別にして、北方謙三が「巨匠」となって
いるのは氏独創の批評だろう。
辻原登、伊集院静、白石一文への評価は順当だが、やや過大評価的とおも
われるのは文壇の状況的判断だろう。そうした批評が安部龍太郎やムラカ
ミハルキ、村上龍あたりになされている。
 大江健三郎は過去の人、島田雅彦や桐野夏生などは何故選ばれているの
か(ただし評価は低い)。
同時に本書が扱う日本文学の範疇から外れるが、両親が日本人だったうえ
万葉以来の日本人の伝統を引くという文脈から、例外的参入はカズ・イシ
グロだ。そのうえ小川氏は、イシグロに最高得点を与えている。それこ
そ、現代日本文学の作家たちの貧困と対比的であり、象徴的である。
 以下、そのさわりの部分を少しばかり。
 浅田次郎「深みのある感銘は求めがたい」
 伊集院静「香りがあり、人がいる」
 北方謙三「真の巨匠」
 宮城谷昌光「歴史小説の大家」
 池澤夏樹「最上の文学的資質の持ち主」
 イシグロ「掛け値なしに偉大な作家」
 辻原 登「読む楽しみを裏切ることが滅多にない数少ない作家」
 山田詠美「文壇の堕落の象徴」
 平野桂一郎「水準を満たしているとは言い難い」
 宮本 輝「読む歓びを与えてくれる」
   等々。
 さて通読後、評者が迂闊に読み落としていて、これから読みたいと思っ
たのは辻原登の「翔べ麒麟」と上橋美穂子の「光圀伝」だった。
 また瀬戸内寂聴と林真理子を選考対象から外しているのは一種の見識だ
が、純文学で楊逸が、歴史作家で中村彰彦が漏れているのは読み落としだ
ろうか。
              ★★
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BOOKREVIEW 書評   
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 中国経済はハイパーインフレが始まり、「成長神話」は終焉
  北京に軍靴の響きが聞こえないか?

石平『バブル崩壊前夜を迎えた中国の奈落』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 副題をみて仰天する読者も多いのではないか。
 「すべてはバカ殿、習近平の仕業」であり、「中国は自滅する運命にあ
る」と断言するのだから。
 以前から石平さんは習近平が最後の独裁権力の仕上げは、台湾侵攻と、
公安系の敵対派閥の粛清になると予測してきた。なるほど、共産党独裁
と、その利権をまもりぬき、権力をイエスマンで固めないと、古今東西、
独裁者は安眠できないのである。
 独裁に必要な軍を習近平は、なんとか掌握できたかに見える。
外交はワクチンと戦狼外交の展開で、東西南北の周辺国は中国の册封体制
にはいったと習近平は傲岸不遜にも信じている。
まわりには茶坊主しか存在しないから、習はまるで裸の王様、すなわち
「バカ殿」である。
 中国外交部スポークスマンが、記者会見場で、いかにも怒髪天を衝くか
のように大声で怒鳴るように、居丈高に諸外国を非難するのは、国内向け
の芝居、あれは京劇を演ずる場であり、外相の王毅はまるで京劇俳優では
ないか。
 しかし、あんなことを続けていたら、台湾侵攻に打って出ざるをえなく
なり、返り血を浴びて敗退しても「勝った」と獅子吼することになるだろう。
 この書評を書いている最中に中国で新幹線駅の渡り廊下が落下する事故
が起きた。12月2日、安徽省阜陽市の阜陽西駅で高速鉄道駅と駐車場と
をつなぐ渡り廊下が突然落下した。この建物は築二年である。ついで高架
橋が落下して多数の死傷がでた。
 いみじくも、これらの事故が中国経済のある日突然の崩壊を象徴している。

 さて石さんは「歴史決議」を「第二の文革」と捉える一方で、毛沢東と
並ぼうと野心剥き出しにしたら、四方八方から批判が飛び出し、修正につ
ぐ修正の結果、なんと習近平の位置づけはトウ小平否定どころか江沢民、
胡錦涛に並ばざるを得なくなったと分析するのである。
 つまり習は「毛沢東、トウ小平クラスの指導者とは認められず、江沢
民、胡錦涛とほぼ同格の扱い」を受けたのだ(48p)。
また「共同富裕」は標的が富裕層と高収入層だと分析し(ということは共
産党党員じゃないの)、「却富清貧」だとする。
 メディアが大きく報じたのはファンビンビンら著名芸能人、ピアニスト
たち。そして、次の生け贄はジャック・マーだろう。別の事情通に拠れば
ジャック・マーこと、馬雲はスペインに「亡命」したのではなく、隠し預
金を引き出して「上納」するために海外旅行を許されたのだという。 
 大事な数字がある。
 地方政府の債務はGDPの52%となって、債務率100%を超えた都
市が85都市。ワースト・ランキングは貴陽市が929%、昆明市が
679%、西安市663%、天津市が580%、重慶市が558%という。
(よくまぁ、こんな都市の債券を買う人がいたんだ)。
 また中国は2060年をメドにカーボンゼロと寝言を繰り返している。
 世界の地域別のCO2排出量シェアは次の数字である。
 中国が29・3%、米国が15・6%、EUが10・3%、これら諸国
に比べて、清浄な空気と澄明な水に恵まれる日本のCO輩出はわずか3・
7%に過ぎない。
 70年代からの公害対策に本気で取り組んできたからだ。

 本書のすべてを紹介しきれないので、最後に目次を紹介しておこう。
第1章 発動された「習近平版文化大革命」
第2章 右往左往・支離滅裂の中国「戦狼外交」
第3章 拍車がかかる若者の“諦観"と“絶望"
第4章 バブル崩壊前夜を迎えた超借金経済大国
第5章 すべてはバカ殿の仕業
第6章 特別対談 宮崎正弘氏との対話
 というわけで巻末附録は評者(宮崎)と石平氏との対談となっています。
           
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☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆    読者の声 どくしゃのこえ 
READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)御新刊『日本の保守』(ビジネス社)を読了しました。一
言で言いますが、この本はこれまでのありきたりな保守思想の解説本では
なく、源流に溯っての日本とはないかを追求した労作であり、日本の思想
の原点を追求した作品であり、保守論壇を画期する問題作だと思います。
(DG生、各務原市)

  ♪
(読者の声2)宮崎先生の新著『日本の保守』(ビジネス社)を読みました。
 最近オピニオン誌で先生が論文を発表されていないので、どうされたの
かと思っていたら、なんと矢継ぎ早に高志国と継体天皇、古事記の謎、そ
して、こんどの「日本の保守」と続き、なるほど時局を論じるより歴史の
ほうへ重心を移されたのですね。
 それにしても、この大書、保守というより日本の正気の系譜をたどる労
作であり、凛とした、純粋な日本の正気が再び横溢するのを待ちたいと願
うばかりです。
  (ET生、志木市)

2021年12月13日

◆【変見自在】地面師Xi

               高山 正之  


習近平はよく「偉大な中華民族の復興」と言う。

中華とはイタ飯とかフレンチとか料理の名だと思っていた。民族の名だと
は知らなかった。

 それも支那にさいた文化すべてを生んだ民族という。それも初耳だ。

 支那の歴史は万里の長城が見守ってきた。

 その内側、中原に漢民族が住み、そこへ夷狄が王朝を建てるというのが
形だ。

 で、北狄が殷を、西戎が周を、東夷が秦を建て、華麗な青銅器文明、鉄
器文明を生み出した。

 その後も鮮卑やモンゴルがやってきた。

 その間、中原の漢民族は外来王朝の下でずっと奴隷の身分にあった。

 自分の国が奴隷にされるのはやるせない。それで漢人の卑屈で残忍で嘘
を恐れない民族性が生まれたという分析もある。

 歴史には夷狄が来なかった空白期がある。そんな隙間に漢民族がこっそ
り国を建てたこともあった。

 紀元前2世紀の漢がそれだ。それが嬉しかったのか彼らは以来、その王
朝名漢を民族名にしてきた。

 ただ根が奴隷だから漢の治世は猜疑心と物欲で混乱した。民はこのとき
ほど早く夷狄が来ないかと待ち焦がれたことはなかった。

 その後は幸せな夷狄支配が戻るが、1300年後に再び悪夢の漢民族王
朝の明が建ち、さらに600年後に今の中共が建った。

 中共は漢民族政権の中でも群を抜く。大躍進と文革ですでに5000万
人を殺し、今も上積みに勤しんでいる。

 こうやって歴史を振り返ってもどこにも「偉大な中華民族」は出てこない。

 「いやいや、そうじゃない」と習近平は言う。

 漢民族とか西戎とかはもう大昔に相互に溶けあった。今は多くの民族が
混淆した中華民族がいるだけなのだとおっしゃる。

 お言葉だが、漢民族が大昔に消えたという説には素直に頷けない。

 例えば五胡十六国時代には漢民族ははっきりいた。北から来た女真族と
かは礼を失した者や粗野な振る舞いを見ると「まるで漢人みたい」と非難
した。

 そこから悪漢、痴漢、無頼漢とかの言葉が生まれた。それは今の支那人
にもそのままあてはまらないか。

 満洲族の清が支配したときも漢人はいた。彼らは髪を伸ばし放題にする。

 それでこざっぱりした辮髪にさせた。拒む者は首を刎ね、漢人は少し
減った。

 阿片戦争時、漢民族は英軍についた。旗印は減満興漢」だった満人を倒
して漢人の国を取り戻そうという意味だ。

 日本人は日清戦争で初めて生の漢人の群れを見た。

「敵(漢人)は古より残忍の性を有す」「生摛に遭わば(生きて捕まる
と)酷虐にして死に勝る苦痛(性器を切り、耳鼻を削ぎ、目を抉る)を受
け、ついには戕賊(しょうぞく)(手足切断)せらる」と山縣有朋は訓示した。

 西太后は日清戦争に敗れた後、その反省から科挙の制をやめて海外留学
を官僚の登竜門とした。

 第1号は科挙をトップで合格した汪兆銘で、戦争に負けた日本へ留学さ
せた。

 西太后の大きさが伝わるが、彼女の評判は悪い。北洋艦隊の戦費を流用
したとか、ライバルの寵姫、麗妃を生きたまま手足を切って壺に入れたとか。

 それは漢の劉邦の妻、呂妃(りょこう)がやったことだ。北洋艦隊も日本
艦隊の倍の装備と戦闘艦を与えられていた。負けたのは漢人将兵が逃げ
回ったからだ。

 彼らは責任の擦(なす)り付けや誹謗中傷が抜群にうまい

 それは西太后の時代まで漢民族が元気に存在したことの証になる。

 習近平の「漢民族は大昔に消えた」説にはそういう訳で何の根拠もない。

 傲慢で残忍な今の中共の振る舞いも「いつも元気だ漢民族」と言ってい
るようにしか見えない。

 では彼はなぜ「漢民族」を消して架空の「中華民族」を創り出したのか。

 そうすれば中共がウイグルもチベットも自国領と主張できるからか。

 習は皇帝としても地面師としても一流とは言い難い


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す一にして』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録



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◆バイデンの再選は絶望的
Andy Chang

AC 論説No.873

アメリカではかなり頻繁に世論調査が行われている。しかしアメリカの大
部分のメディアは左翼なので
バイデンの失態やBLMとAntifaの犯罪、掠奪などのニュースは書かない。
5日前にBoston Herald紙が発
表した世論調査は例外中の例外である。特にボストンのようなリベラルの
巣窟のような地方新聞紙が発
表したのだからかなり信用できる。

ボストンヘラルド紙の記事はI&I/TIPPの世論調査の結果である。この調
査はアメリカでも最も信頼でき
ると言われるInvesters Buisiness Daily(IBD)社の行ったIBD/TIPP世論
調査の一つであった。世論調査の
質問は「2024年の総選挙で貴方は〇〇に投票しますか?」という質問だった。

結果はジョーバイデンに投票すると答えたのは22%だけだった。カマラハ
リスに投票すると答えたのは
12%に過ぎなかった。これほどひどい民意調査の結果では2024年の選挙で
バイデンが立候補しても到底
トランプ、或いはトランプ以外の共和党候補に勝てるはずがない。

I &I/TIPPの調査結果ではバイデンとハリスに挑戦する民主党政治家は居
なかったそうである。つまり、
バイデンかハリス以外に民主党候補者がいない上に、バイデンかハリスが
立候補しても共和党の候補者
に勝つ見込みはほとんどないと言える。

マッサチュセッツ大学のErin Obrien教授はこの調査結果に対し、バイデ
ンの人気が低いのはさまざまな
素因、例えばインフレ、失業率やアフガン撤退などが大きく影響してい
る、しかもトランプには相変わ
らず支持者が多いと述べた。

この世論調査では63%の回答者が「アメリカは間違った路線(Off the
track)」の方向に進んでいると答
え、僅か27%が良い方向に向かっていると答えた。そして61%の回答者が
アメリカの経済は悪い方向に
向かっていると答えた。

I&I /TIPP以外の世論調査のバイデン支持度はWall Street Journalで
41%、Rasmussenで42%となってい
る。ボストンヘラルドの記事はFoxnewsが取り上げたが、その他のメディ
アは報道していない。


    
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◆立憲民主党は必ず分裂する 
【花田紀凱 天下の暴論プラス】


 臨時国会が開幕した。

 朝日新聞は早速、7日社説で「丁寧な説明 質疑でこそ」と題し、

 〈安倍・菅両政権下で傷つけられた「言論の府」を立て直す出発点にし
なければならない。〉

 総選挙の時の1面タイトルもそうだったが、朝日、いまだに「安倍・
菅」が憎くてたまらないらしい。しつこい!

 岸田首相が所信表明演説で取り上げた憲法改正については、

 〈安倍元首相の改憲ありきの前のめりな姿勢が野党の不信と反発を招
き、落ち着いた議論の環境を損ねたことを忘れてはならない。〉

 「牽強付会」とはまさにこういうことを言う。

 くだらぬへ理屈で憲法審査会をボイコットしてきた、立憲民主党をはじ
めとする野党こそが「議論の環境を損ね」てきた元凶だろう。

 国会が始まって立憲民主党は「新体制・立民 いざ論戦」(産経7日タ
イトル)だそうだが、全く期待できない。

 立憲・泉健太新代表は執行部を男女6人ずつにしたことが、顔ぶれを見
ても新鮮味皆無。

 立憲民主党に関して、書き落としたことがあるので、ここで書いておく。

 代表選のことだ。

 立憲民主党の党員には18歳以上で、日本国籍を持ち、年間4000円の
会費を払えば誰でもなれる(協力党員は2000円)

 これは自民党もほぼ同じで、違うのは自民党の場合、「申し込みには紹
介党員が必要」なことぐらいだ。

 現状では自民党員は113万6445人。一方の立憲民主党はたった10
万267人。自民党の10分の1以下だ。

 ちなみに自民党員が過去最多だったのは1991年の546万人。海
部・宮沢内閣の時代というから意外といえば意外。

 最少は民主党政権時代の73万人。それでも、現在の立憲民主党の7倍だ。

 代表選に話を戻す。

 言いたいのは、その投票率の低さだ。

 1回目の投票は国会議員280ポイント、参院選公認候補予定者6ポイント、
地方議員143ポイント、党員、協力党員143ポイントで争われた。

 党員・協力党員の数は前述したように10万267人。

 結果、郵便投票総数3万2943票(うち無効票309票)、ネット投
票総数1万3805票(うち無効票250票)、計4万6748票だった。

 投票率46・6%。つまり、半分にも達していないのだ。いかに立憲民主
党代表選が盛り上がりに欠けたものだったか、一目瞭然ではないか。

 ちなみに、自民党総裁選では有権者110万4336人のうち、投票総
数は76万2004票。投票率にしたら69%。今回の衆院選投票率は55・
93%だから、10ポイント以上も上回っていることになる。

 お断りしておくが、これ、党員だけの数字だから、一般国民にとって
は、っと関心がなかったハズだ。

 そんな代表選で、しかも決選投票にまで持ち込まれてやっと選ばれた泉
健太代表に多くは期待できない。

 彼らが「政権交代」などと言っていること自体が、茶番としか言えない。

 夏の参院選敗北で、立憲民主党は必ず分裂すると予想しておく。

(月刊『Hanada』編集長)

出典:夕刊フジ 2021年(令和3年)12月9日

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

松本市 久保田 康文 
夕刊フジ 採録

2021年12月07日

◆【変見自在】この国の魔術

                高山 正之  

 アルバニアという国がある。バルカンの外れにあって民はギリシャ系で
もスラブ系でもない。近隣に同一種族もいない。どこから来たのかも分か
らない。

 取り柄は「彼らの肝は絶品」とトルコ人は言う。実際、「アルバニア人
の肝」というトルコ料理もある。

 それほど疎まれた国なのに、なぜか自国領をどんどん増やしている。

 例えば東方正教会系のセルビアの古都コソボは今ではアルバニア人の領
土になっている。

 別に力尽くで取ったわけではない。14世紀末、オスマントルコが襲来し
たとき、セルビアは頑強に抵抗してオスマン朝のムラト1世の暗殺まで
やった。

 オスマン朝はその報復にセルビア人の「魂と信仰の揺籃(ゆりかご)の
地」コソボを奪って徹底的に汚そうとした。

 その手段が、疎まれるイスラム教徒アルバニア人のコソボ入植だった。

 後にユーゴの独裁者チトーもこのセルビア苛めをそっくり真似て多くの
アルバニア人を入植させた。

 おかげでというか、2008年にはアルバニア人の二番目の国家コソボ
が誕生している。

 二つのアルバニア人の国に接するスラブ系の北マケドニアも今やアルバ
ニア人の浸潤が酷く、ここも含めてバルカン半島の一大勢力になりつつある。

 嫌われることを特技として国家を盛んにする。日本の近くにもそんな国
がある。

 しかしアルバニア人は韓国人と違って国際社会も大いに揺り動かしてきた。

 1971年、国連から台湾の蒋介石を追い出し、代わりに支那の毛沢東
を入れる決議案が出され、可決された。決議案は「アルベニア決議案」と
呼ばれる。

 このときは日本などから「台湾は議席を残したまま、ただ常任理事国の
ポストを毛沢東にくれてやる」という決議案も出ていた。

 が、支那に取り入ったアルバニア案が先に議決され、出る幕を失ってし
まった。

 結果、台湾の存在はあやふやになって今は習近平が公然、オレのものと
か言い出して存亡の危機に曝されている。

 それが支那贔屓のアルバニアの遠謀だったという憶測もある。狡(こす)
からさはコソボ獲得からも窺える。

 それからちょうど20年後の1991年、冷戦で分断された南北朝鮮を国
連に同時加盟させる決議案が出された。

 アルバニアも共同提案国に名を連ねたが、提案国はアルファベット順で
書かれるから、まるで筆頭提案国に見えた。

 ただ、その前年に同じように冷戦で分断された東西ドイツが統一を高ら
かに宣言していた。

 冷戦の一方の旗頭、ソ連もその時期、随分きしんでいた。2年前のベル
リンの壁崩壊以降、配下のバルト三国やベラルーシが主権回復を宣言し、
やがてソ連共産党も解体されて「ソ連邦」が消滅してしまおうとしていた。

 そんなときに「冷戦で分断」を口実にした南北朝鮮をそれぞれ独立国家
として認める必要があるのか。

 誰も南北朝鮮の統一に反対などしない。統一したところで極東の場末の
小さな国がくっつくだけだ。世界のパワーバランスが乱れることもない。

 支那が何か言いそうだが、あの頃はまだ貧しくて韜光養晦(とうこうよ
うかい)中だった。

 しかし分断国家を固定化する同時加盟案は、アルバニアンマジックとで
もいうか、実にすんなり通ってしまった。

 旧ソ連は国連議決権3票を持っていたが、崩壊後は1票になった。代
わって同じ顔をして同じ性格の朝鮮人が2票を持った。

 彼らはサッカーW杯にも五輪にも二つのチーム枠を持つ。そして今は南
北揃って潜水艦発射ミサイルを開発し、ともに世界の脅威になろうとして
いる。

 アルバニアは本当に余計なことばかりする。

 償いに南北朝鮮から1議席を取り上げ、それを本来なら持つはずの台湾
に与える新アルバニア決議案を出したらどうか。

たまには世間のためになるマジックを見せたら。


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す一にして』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録



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◆バイデン家の地獄変相図
Andy Chang

AC 論説No.872
今月初めにMiranda Devineと言うオーストラリア人コラムニストのLaptop
From Hell (地獄から来たパ
ソコン)がBarnes & Nobleから発売され、アマゾンで大々的に売り出した。

発売された翌日になるとすぐにバイデンの息子ハンターが中国のエネル
ギー会社、CEFC Chinaから多
額の金と3カラットのダイアモンドをもらっていた事実、そしてハンター
とCEFCの詳しい関係、父親の
ジョーバイデンも中国の金を貰っていた事実がわかった。これは氷山の一
角である。

この本はバイデン大統領の息子ハンターの持ち物だったパソコンで、彼が
2019年に3月にパソコン修理店
に出して取り戻すことを忘れたため、同年10月に合法的に修理店の所有と
なったパソコンの内容を詳し
く書いたものである。

事の起こりは2019年3月にハンターが彼の所有するApple Macbookをデラウ
エアの修理店に出したことで
ある。ハンターは麻薬中毒で神経が犯されているので、自分でパソコンを
修理に出したことも忘れ、修
理店が何回も通知を出しても取りに行かなかったので、2019年10月になっ
てこのパソコンは合法的に修
理店の店主John Paul Mac Isaac(アイザック)の所有となったのである。

2019年はバイデンが大統領選挙に出馬した年であるが、10月になって所有
主のアイザックがパソコンの
内容を見たら、ジョーバイデンが上院議員時代とオバマの副大統領時代に
世界諸国をまわって諸国の政
治家や会社などから数千万ドルの賄賂を息子名義で取っていた情報がたく
さんあることがわかった。

ジョーバイデンがオバマの副大統領だった8年の間に中国、ウクライナ、
ロシアその他40カ国ほどを
訪問した際に息子ハンターを同伴し、ハンターが諸国の高官や会社の事業
に関与する形で報酬金を貰
い、父のジョーバイデンもわけ前を取っていたこと、ハンターがその金を
マネーローンダリングで隠し
ていた事などが書かれていた。バイデン一家と中国の関与はその中の一つ
に過ぎない。ハンターのパソ
コンにあった事実だから調査が進めばバイデン一家にとって地獄変相図と
なる。

ジョーバイデンは2019年に大統領選挙に出馬したので、パソコンの内容が
世間に発表されたら大変なこ
とになる。ニューヨークポスト紙のジャーナリストがこれを発表したら忽
ちDeep Stateが動き出し、メ
ディア、政界、インテリジェンスなど全てが動いて情報を封鎖した。FBI
は直ちに修理店からパソコンを
「ハンターのマネーローンダリング」調査名をすると言う名義で押収した。

修理店のアイザック氏はパソコンが押収されて汚職の事実が消されてしま
うことを予測して、押収され
る前にハードディスクのコピーを四つ作ったと言う。彼が予想した通り、
FBIはパソコンを押収して2年
経ったけれど一度もハンターのマネーローンダリングの調査結果を発表し
ていない。

MIranda Devineはハードディスクを所有している一人で、Laptop From
Hellにはディスクの内容が公開さ
れたらバイデン一家だけでなく、バイデンと関係があった諸国とアメリカ
の汚い関係が明らかとなる。
パソコンには各国の政治家との関係、アメリカ関係を持ちたい外国会社と
交わした書類、email、テキス
トメッセージ、写真類、録音など、ジョーバイデンとハンターの過去10年
間に中国やウクライナその他
諸国をまわって関わった証拠、受け取った金額、ハンターの麻薬吸引や女
性との淫行、百万、千万ドル
の金の行方など、さまざまな地獄絵がある。

パソコンのことはすでに選挙の時からわかっていたのだが民主党とメディ
アが懸命に隠蔽していたし、
ジョーバイデンは当時から何回もハンターの商売関係については何も知ら
ない、関係ないと嘘をついて
いたことがこの本で明らかになり偽証罪に問われたら弾劾される。ジョー
バイデンは上院議員、副大統
領時代からウクライナ、中国、メキシコや北朝鮮などと息子と外国の「商
売上の交渉」の報酬の分前を
取っていた。Beveryhillsのホテルでハンターと仲間のBabulinskiとウク
ライナの要人たちと会見していた
写真もある。ジョーバイデンとハンターは銀行口座を共有していたことも
明らかになった。ジョーバイ
デンは国境から入ってくる中国の麻薬Fentanylについて一言もコメントし
ていない。

ハンターは2017年にCEFCがルイジアナ州の天然ガスをCEFCに売ることで便
宜を図った。そして売上の
一部を報酬はジョーバイデンの弟のJImが20%、ハンターバイデン
20%、Bobulinskiが20%の他に
Big Guy(ジョーバイデンのこと)10%とパソコンに明記してあった。ま
た、中国側はハンターに一年
1000万ドルで3年の計3千万ドルの報酬を約束していたとも書いてあっ
た。John DingellとGrant
Stinchfield、および国会議員のClaudia Tenneyがバイデン一家の調査を
要求している。

ハンターバイデンと中国の関係が新聞記事になった3日の夜、CBSのBo
Ericson記者がジョーバイデン
にこれらの記事について発言を求めたところ、バイデンは「答えることは
ない(I have no Respons)、あ
れは誹謗記事だ」とだけ答えた。ジョーバイデンはいよいよ地獄の入り口
に立っている模様である。

これまでDS、民主党と左翼メディアは懸命に「バイデン一家の世界諸国収
賄行脚」を隠蔽してきたが、
「地獄から来たパソコン」の出版でバイデンの辞職か罷免は時間の問題と
なったようである。


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◆強制移住が本格化

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月1日(水曜日)
通巻第7142号   

中国共産党、チベット自治区で公務員の寺院
                立ち入りを禁止
ウイグル自治区では、ウイグル人の他省への
                強制移住が本格化

 新彊ウイグル自治区に無数にある「職業訓練所」という看板。高い塀で
囲まれ、まるで刑務所。内実はウイグル人の強制収容所であり、思想改
造、洗脳教育と拷問。世界から「ジェノサイド」と非難を浴びても蛙の面
になんとか。

 イスラムを信奉するウイグルの魂の叫びは、世界の心ある人々に届い
た。米国に次いで欧州の多くの国々が中国をジェノサイド国家と決めつけ
た。日本は与党内で非難決議寸前までいったが、某派が妨害して未だに成
立していない。

 中国共産党は新彊ウイグル自治区から、ウイグル人を他省へ移させると
いう民族隔離政策を本格化させた。(ザ・タイムズ・オブ・インディア、
11月28日)。

 チベットでも弾圧が継続されており、アムド地区では政府職員がチベッ
ト寺院への立ち入りを禁止された。職員といっても多くは共産党員であ
り、チベット寺院へ祈祷に出かけることは可能だったらしい。

 共産党はこれら政府職員に対して、宗教活動に関与したり、寺院に立ち
寄った職員をレイオフすると通達した。
      
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う BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 日米台の連携強化がいまほど必要な時はない
 在日米軍基地を自衛隊の管理下に置き、防衛費を三倍に

  ♪
西村幸祐 vs ロバート・D・エルドリッジ
 『中国侵攻で機能不全に陥る日米安保』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 いきなり衝撃的な分析が始まる。
 中国共産党とディープステートが手を組んでいる、というのだ。ディー
プステート論は一種ユダヤの陰謀論に似ているが、最近、日本でも盛ん
だ。その実態はコミンテルンのような、がっしりと組まれた秘密組織では
なくアドホックに利益集団が離合集散していると評者は考えている。この
稿ではそのことは措く。
 西村 (アフガン撤退により)「アメリカは対中戦略に注力できる。こ
れを防げるためにはアフガン撤退が混乱していたほうが中国共産党にとっ
ても都合がいい。そこに(経済の生き血を吸う軍需産業などの)ディープ
ステートがとCCPの利害の一致があった」
 かような西村の分析にエルドリッジはすこし見方を変えて、
 エルドリッチ 「(アフガン介入でアレキサンダーも英国も「帝国の墓
場」を経験したので)中国はその歴史に学んでおり、おなじ轍を踏まない
ようにすぐに軍事介入するような真似はしない(中略)。短期的には経済
的な進出に留め、鉄、銅、リチウム、コバルト、レアアースなどの地下資
源を狙う」(22−23p)。
 昨今、中国はタリバン幹部を天津に招待したり、経済援助を申し出た
り、気味悪いほど低姿勢でアフガニスタンに擦り寄っている。
その最大の関心事はタリバンに巣くうアルカィーダに匿われているとされ
るウイグル人の武装組織壊滅にあるはずだ。
 中国は現在、宇宙に於いて米国より優位な立場にあり、米国が追いつか
ないうちに台湾侵攻をやらかそうと狙いを定めたともいう。それゆえ「日
米台の連携」がもっとも喫緊に望まれると主張している。
 またエルドリッジは、或る国際シンポジウムで同席したインドの軍人大
幹部が「日本の核武装は当然」と発言したことを印象深く語る。そう、日
本はインドから核兵器を買うという選択肢があることをお忘れなく。

 かく語り合う二人は、ともに父親が日米戦争で戦った敵同士だったこと
が共通する。だから西村が感慨をこめて言う。
「不思議ですね。時代が巡りめぐって、あの苛烈な戦争を戦った日本人と
アメリカ人の息子同士が、こんな話をしているなんて。われわれの父親は
あの世で驚いているでしょう」(217p)。
 その二人は、日本政府の軽はずみな経済外交での中国依存への不審を述
べる。RCEPとTPPだ。両方に加盟する日本、どちらにも加盟しない
アメリカ。
しかしRCEPは中国主導であり、アメリカは、日本への不信感を増大さ
せているのではないか。そうだ、とエルドリッジは断言している。
 まして国防動員法によって海外にいる中国人も間接的戦闘員となり、国
内で第五列的な動きをするだろう。なにしろ日本には23万人前後の中国
からの留学生を含め、中国人は百万人もいる。自衛隊わずか23万、警察
30万で侵略者と戦えるのかと言う初歩的な疑問である。
 そして結語部分はこうだ。
 「真の日米同盟深化とは、米軍基地を自衛隊の管理下におけ」。評者
(宮崎)が五年前に世に問うた『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を合
併する日』(ビジネス社)とロジックは似ている。同じものの考え方をす
る論客がいるのだ。
 日本の国家安全保障を考える上で、本書は有益な参考書である。
           
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 あの「香港大乱」の日々は遠い記憶となって
民主、自由の夢は無法な全体主義者に奪われたが。。。。

  ♪
藤本欣也『香港人は本当に敗れたのか』(産経新聞出版)
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 その日の産経新聞を評者は手元にいまも保管している。著者・藤本氏の
香港からの報道で、一面ぶち抜きの黒枠に「香港は死んだ」(2020年
7月1日)。
 もともとは『雨傘運動』から、香港の新世代の民主化要求運動は政治運
動となって、香港を席巻し、往時は二百万市民がデモの隊列に参加した。
 日本でもアグネス嬢らの活躍が報じられた。
 雨傘運動に私費を投じて、若者を鼓舞し、自らも先頭に立ったのが黎智
英(ジミー・ライ)だった。香港のリンゴ日報の創刊者である。
ジミーは自宅に火焔瓶を投げ込まれること数回、まったく怯まず、自由を
信じて突進した。というのも、彼が立ち上げた「香港のユニクロ」といわ
れるジョルダーノは、二つの店舗が放火され、見切りをつけて売却し、そ
の資金で自由・法治・民権を訴える新聞を創刊したのだ。
「リンゴ日報」は忽ち香港最大部数の新聞に成長した。共産党の鸚鵡ビラ
『文わい報』などはコンビニで一部も売れなくなっていた。
彼が訪米したときはペンス副大統領、ポンペオ国務長官が歓迎し、面談した。
評者(宮崎)がジミーにインタビューしたときも意気軒昂として「もし自
由が失われ、情報が操作されるようになったら、國際金融都市としての香
港が失われるだろう(だから中国共産党は香港を手放さないから、自由は
保障される)」と確信をもって語った。
その期待をおぞましい習近平は平然と奪った。
 前々から不安とともに予測されていたが、中国共産党の無謀で非道で暴
力的な弾圧で香港の民主主義は消え去り、中国大陸と同様な暗黒がやって
きた。國際金融都市、自由の言論が保障され、若者がのびのびと自由を語
れた香港が、地獄へ陥落した。ジミーの楽天的予測は外れた。
 あの「香港大乱」の日々、評者も三回、香港へ飛んで現場をあちこちと
走り回り、警官たちと学生らの衝突現場ではガス弾が飛び交い、救護班が
設置され、マスクが配られていた。若者たちの目は輝き、熱狂的で猛進的
でもあった。
 共産主義の恐ろしさを知らない、物怖じを知らない若者の『暴走』をい
ずれ共産主義者がどのように押しつぶすか、しかし学生たちには恐怖心が
ないのだった。そのことに評者は取材を通じて不安を抱いていた。
 香港大学、中文大学、香港理工大学のキャンパスのあちこちで、ビラや
集会を開く学生の意見を聞いた。香港の学生たちは英語が流暢である。
香港中文大学キャンパス入口には自由の女神像が立っていた。
駅やプラットフォームにも『民主』『香港独立』のビラや、旗が林立し、
書き込みのメッセージに溢れた。世界のジャーナリストが香港に集まって
いた観があった。チェコのプラハの名所・カレル橋のたもとに設けられた
書き込みの壁は、「レノン・ウォール」と呼ばれた。
香港でも至る所にレノン・ウォールが出現し、自由なメッセージに溢れて
いた。
 集会で印象的だったのは「昨日彊蔵」(昨日までの新彊、チベットは)
「今日香港」(現在の香港となり)、「明日台湾」(やがて台湾がそうな
る)。「昨日彊蔵、今日香港、明日台湾」。 
だから立ち上がれ、と呼びかけ、彼らの旗は黒地に白字で「香港独立」と
鮮明だった。勇気づけられたのは台湾だった。惨敗予測だった蔡英文総統
は圧倒的な票差で中国の代理人に勝った。
焦った習近平は、香港に国安法を施行した。警官隊は本土から派遣された
猛者ばかりで、暴力的な弾圧が始まった。
 2021年6月24日、民主化運動の精神的支柱でもあった「リンゴ日
報」は廃刊に追い込まれた。ただしリンゴ日報は『廃刊』とはせず、「休
刊」と銘打った。その最終号も、評者は保管している。民主の灯が消えた。
 著者の藤本氏は、この香港に長期滞在して、記事を送り続け、2020
年度のボーン上田賞に輝いた。
 しかし、題名にあるように「香港人は本当に破れたのか」?
 黎智英(ジミー・ライ)は2020年八月に逮捕されたが、秋に一度保
釈された。著者の藤本氏は十月に黎にインタビューしている。黎は「これ
まで何十年も民主運動にかかわってきた。もはや私の命は自分だけのもの
ではない」と発言した(本書48p)。
 藤本氏は言う。
 「獄中の黎は今、絶望ではなく、むしろ希望を抱いていると思う。同紙
を通じて香港にまいた種が実る日は必ず来るーーそう確信しているに違い
ないからだ」。
 権力に妥協せず、外国へ亡命せず、香港に留まった黎は自由の信念に燃
えた。ノーベル平和賞にふさわしい人物であり、日本でいえば維新の志士
である。
               
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)来年2月、中共の北京で冬季オリンピックが開催されま
す。侵略、虐殺、圧政、苛政を繰り返す中共は人類の敵であり、平和の祭
典と称するオリンピックの開催地に北京はふさわしくありません。
 北京五輪反対大行進を行いますので、ご案内申し上げます。
「打倒中国共産党」「北京五輪ボイコット」の旗の下、共に闘いましょう。
      記
北京五輪反対大行進
【日時】 12月5日(日)11時30分 集合
12時00分 行進出発
【集合場所】常盤公園(東京都中央区日本橋本石町4-4-3)
※緊急事態宣言は解除になりましたが、マスクの着用をお願いいたします。
 中共打倒委員会
https://chuukyoudatou.localinfo.jp/
メール  chuukyoudatou@gmail.com
  (KM生、豊島区)

  ♪
(読者の声2)サッチャー元英国首相は、「明るい未来を自ら構想出来な
ければ、明るい未来はやって来ません」と。
現在の先進諸国は、ケインズの「需要の飽和状態」電気洗濯機・冷蔵庫な
ど普及率が100%、日本の世帯収入は1997年をピークに1981年程度まで
低下していますが、立て直すには、
1
2 融政策を財政策に変更させる
3 政策司令塔の内務省再生させ、日本の科学・経済・産業力の力の焦点
を合わせ、21世の日本が1流国家になる国家戦略を創案する
4 国策は超高度科学技術立国、先ず人財育成策として、小学5年生〜中高
まで一貫教育、大学3年制、大学院。総合科学技術・イノベーション会議
の下部組織の専門部会に各界の専門家やノーベル賞受賞者を入れて再編強
化する。米国並みの予算で、建設国債200兆円を5年間投入。
財政政策の具体案の一部、電気自動車の普及で困る精密部品業界振興に
介護ロボットの大規模開発、介護ロボット専門学校設立して雇用創出、テ
レワーク普及対策に世界最初のプラスチック光ファイーバー網を全国に普
及する。臨場感溢れる映像で学校の授業や遠隔地の手術も可能になる。
尚、プラスチック光ファイバーの基本・周辺特許、製造特許は全て日本が
握っている。他にも具体案は豊富に紹介しているDVD「次の希望に満ち
た社会への挑戦」をお求めになればデータ・映像が満載です。
(林文隆)

  ♪
(読者の声3)12月2日の「未来ネット」の討論番組「いわんかな」
は、中国を巡って侃々諤々です。出演は司会が高山正之、パネラーは塩見
和子、馬渕睦夫、福島香織、宮崎正弘の各氏です。
 12月2日(木曜)午後四時半から六時まで。午後五時半すぎから視聴
者の御質問を受け付けます。
  (未来ネット。旧「林原チャンネル」)

  ♪
(読者の声4)毎回御高評を頂いております三島由紀夫研究会の「公開講
座」ですが、本来なら年明けの2月から開始予定ではありますが、コロナ
禍の現状に鑑み、当面様子を見て早くても来春以降の開催ということにい
たします。ご理解ください。
  (三島由紀夫研究会「公開講座」担当者」

2021年12月03日

◆【変見自在】我が振りを見よ

                 高山 正之

 日本軍が朝鮮人女を何万と攫って兵士の慰み物にし、大方はぶち殺した
という、いわゆる慰安婦問題。

「あれは我が朝日新聞がでっち上げた嘘でした」と木村伊量が認め、彼が
クビを差し出す条件で朝日は廃刊を免れたと、世間は理解してきた。

 あとは論説主幹辺りが世界を謝罪行脚して回る。

「慰安婦? いや性奴隷でしょう」とヒラリーには「実は慰安婦はみな売
春婦でした」と説明するものだと思っていた。

 スリランカの性悪女クマラスワミにも「もう嘘はいい」と使命終了を伝
えて彼女が国連に出した文書の破棄方を命ずると思っていた。

 しかし何年か経ったのにそんな気配もない。

 また嘘だったかと思っていたら先日の社説に「慰安婦30年・被害者の救
済が原点」の見出しがあった。

 慰安婦問題の被害者とはあらぬ汚名を着せられた我々日本人だ。

 根本清樹論説主幹がシカトしてきた世界謝罪行脚をいよいよ始めるのか。

 それとも悪質な嘘を続けた過去を詫びて廃刊を決断したか。

 期待して読んで愕然とした。朝日に倫理観を期待したことが間違いだった。

 社説は「金学順が慰安婦だと名乗り出たのは30年前だった」と書き出す。

 そこからヘンだ。金学順は女衒(ぜげん)に売られた売春婦だと証言して
いる。それを植村隆が「日本軍が挺身隊の名で強制連行し、戦場の性奴隷
にした」かのように書いたのが30年前の出来事ではなかったのか。

 しかも「挺身隊」という言葉もなかった時代だ。

 植村の捏造が過ぎると西岡力、櫻井よし子両氏が指摘し、裁判所も「植
村の捏造と言わざるを得ない」と判示した。

 何で裁判所の判断を無視して、再び慰安婦の嘘を正当化しようとするのか。

 社説は、それは日本政府が「日本軍の関与の下に(朝鮮人慰安婦の)名
誉と尊厳を深く傷つけた」とする河野談話を出し、それがまだ生きている
からだという。

 日ごろ、日本政府を目の敵にしているくせにこれだけはなぜ信を置くのか。

 河野談話はあの福島瑞穂の立会いで16人の元性奴隷が涙交じりで語った
「真実の証言」が元だ。

 ところがその証言者の身許はどれも不確かで、日帝が作ってやった戸籍
に合致する者もいない。どこの馬の骨子かも分からない。

 おまけに証言も慰安施設のない「台湾で性奴隷にされた」とか、もろ嘘
をついている者が半数もいると産経新聞が書いていた。

 そんな怪しげな河野談話に縋(すが)って開き直る意図は社説の後半に出
てくる。

「専門家の研究で慰安婦の実態が分かってきた」という件だ。

 最近出てきた研究と言えばハーバード大教授のラムザイア論文だ。

「戦前の日本の売春業は年季契約だった」「戦地では年季を短くし、報酬
も大きく上げた」「朝鮮人慰安婦の待遇も同じ」と裏付け資料も満載して
いる。

 やっぱり朝鮮人慰安婦は売春婦で、それも結構稼いでいたとハーバード
の先生も認めている。

 しかし社説の言う「専門家」にラムザイアは入れていない風で、日韓共
に「被害者の傷を癒す事業に向き合え」と結論する。

 被害者とは変わらず「日本軍に拉致された朝鮮人性奴隷」を言う。

 いまだに言を弄し、事実には目をつぶり、己は正しいと言って恥じない。

 この社説と前後してDHCテレビの報道についての社説が載った。

 同テレビが「沖縄の基地反対運動をする在日の名誉を傷つけた」と東京
地裁は判示したのを受けた社説だが、それが凄い。

 同テレビは「虚偽の情報発信や民族差別発言を繰り返し、外部から批判
を受けても反省する素振りすら見せない。企業倫理が厳しく問われる事態
だ」と。

 朝日が無視した裁判所の判示じゃない。まだ地裁レベルで、しかも朝日
ほど確定した虚偽報道でもない。

 批判にも反省すらしない。それで他人様に「企業倫理」とは、よく言う。



高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す一にして』(定価605円)絶賛発売
中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録



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◆キャッシュレスで詰む高齢者たち
岩田昭男

上級国民以外はクレジットカードを作れない…
どう対処する?

日本もキャッシュレス社会に入りましたが、高齢者はなかなかついていく
ことができません。さらに定年を迎えると、クレジットカードが作れなく
なる人が多くいます。そんなクレジットカード難民を救う手はないのか、
考えてみます。


プロフィール:岩田昭男(いわたあきお)
消費生活評論家。1952年生まれ。早稲田大学卒業。月刊誌記者などを経て
独立。クレジットカード研究歴30年。電子マネー、デビットカード、共通
ポイントなどにも詳しい。著書に「Suica一人勝ちの秘密」「信用力格差
社会」「O2Oの衝撃」など。


定年後はクレジットカードが作れなくなる
2021年6月総務省が発表した『令和3年版高齢社会白書』によると、65歳以
上人口は「3,619万人」(2020年10月1日時点)、総人口に占める割合(高
齢化率)は「28.8%」となり、本格的な超高齢化社会をむかえている。

キャシュレス決済も年々普及が進み、すでに生活に欠かせない決済手段と
なった。

その中心になるクレジットカードの普及率も年々伸びているが、定年退職
後、新たなクレジットカードを作ろうとすると、その人の生活状況によっ
て「作れる人・作れない人」の格差が生まれているのも事実。

そんなクレジットカード難民を救う手はないのか、考えてみたい。

現在のシニアの多くは、デジタル弱者と呼ばれ、クレジットカードだけで
なく、電子マネーやスマホ決済など、急速に進むキャッシュレス時代に取
り残され始めている。

さらにクレジットカード会社がターゲットとする顧客年齢は、20〜40代。
契約後も長くカードを使ってくれる人を中心に動いているといっても過言
ではない。

今回、話の中心となるのは、50代後半から60代前半の人。良くも悪くも定
年退職が見えている、もしくは定年退職したシニアの人たちが対象となる。

クレジットカードの発行審査は「年金」が尺度になっている
例えば、65歳を過ぎた人が新しくクレジットカードを申し込んだら、審査
に落ちたという話をよく聞くようになった。

今の60歳代はバブル期を経て貯蓄も多い世代というイメージがあるが、な
ぜクレジットカードが作れなくなるのか。

それは貯蓄の有無ではなく、現在の収入が影響している。

例えば、年金受給者となった場合、年収500万円の平均値だと、「厚生年
金」は年間約192万円になり、クレジットカードの審査をクリアできる可
能が高い。しかし「国民年金」を受給している人は、年間約78万円の収入
となるので、審査が通らないという結果が多くなるという。

さらに、今の40代・50代の人たちも非正規社員では国民年金なので、年収
によっては現在も将来もクレジットカードを持てない人が増える可能性が
ある。

今の60代、そして非正規やアルバイトで働く予備軍の人たちにとっては、
厳しい現実が見えてきてしまっているようだ。これは強く叫ばれている格
差社会問題にもつながる



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◆トルクメニスタン初参加

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月29日(月曜日)
通巻第7138号   

 トルコ主導のチュルク協議会は「チュルク系諸国機構」と改称
  トルクメニスタン初参加、将来はアフガニスタンも加盟国へ

 中央アジア情勢も政治、経済提携の國際機構が重複している。
組織によって目的も加盟国もことなり、ややこしいが、とりわけ理解に苦
しむのがチュルク協議会(OTS)だった。
2021年11月16日からイスタンブールで開催された同会議は、チュ
ルク系諸国機構と改称され、加盟国も増やしていくこと、中国とロシアへ
の依存はバランスを取ること、経済協力やコロナ対策支援などが討議され
たが、ウイグル問題は議題とならなかった。
会場の外では東トルキスタン独立を叫ぶウイグル人組織の集会が開かれ
た。イスタンブールにはウィグルからの亡命者がコミュニティを形成して
いる。

 チュルク系諸国機構の加盟国はトルコ語を喋る国々の集まりとされ、カ
ザフスタン、キルギス、ウズベキスタンに提唱国のトルコ。オブザーバー
にハンガリーとトルクメニスタンが加盟し、将来的にはウクライナとアフ
ガニスタンの加盟を視野に入れている。タリバンの政府転覆がなければ、
加盟寸前の段取りだったという。
 加盟を前向きに検討しているウクライナには少数のタタール人、ハンガ
リーは遊牧人突厥の末裔、アフガニスタンにもチュルク語語族がいる。ペ
ルシア語のタジキスタンは最初から除かれている。

 これとは別にロシア主導の「中央アジア協力機構」は、旧ソ連中央アジ
ア五ヶ国のうち、トルクメニスタンをのぞく四カ国に中国、ここのベラ
ルーシ、アルメニア、ウクライナ、モルドバが加盟している。

 また中国主導の上海協力機構(SCO)は、中央アジア四ヶ国にインド、
パキスタン、イランを加えて、おもにテロリズム対策である。
            
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 ★憂国忌、桜チャンネルでも大きく取り上げられました。
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 佐波優子vs高山正之氏の「フロントJAPAN」のコ−ナーです
https://www.youtube.com/watch?v=GH5QWB6Q7jE&t=2926s
 全体がよくまとめられた編集となっています。
     
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 中国はランドパワー大国、米国はシーパワー大国
  狭間に日本はいかなる選択肢があるのか

  ♪
茂木誠『米中激突の地政学』(ワック)
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 副題に「そして日本の選択は?」とあり、日中関係の過去のパターン、
中国の易姓革命の特筆を淡々と、しかしダイナミックに展開しつつも、大
事なポイントは日中関係の将来に、いかに臨み、日本が生き残る道をどう
探るかという命題にぶち当たる。
 それにしても叙述は平明なのに、表現が力強さに溢れている。たくみに
読者を引きつける書き方なので最後まで飽きさせない構成力がある。
となると、筆者の茂木氏はどういう人かとおもえば予備校の先生。なるほ
ど生徒の注意をいかにして引きつけ、講義を効果的に仕上げるかの技量
が、本書に活かされているのか、と感心した。
 なおこの本は一度、出版されベストセラーとなったものの改訂版で、理
由はバイデン政権の誕生で米中関係のフェイズが変化しているからである。
 日本が進むべき道は、米国依存を継続するか、中国依存に切り替えるか
という二者択一ではなく、いずれ米国は東アジアから撤退するときに備
え、多国間で安保体制を構築する道筋に備えるべきである、とするのが結
語である。
 米国はクアッド、中国はRCEP、そして日本はTPP─11という構
造的な将来が見えてきたが、一方で、アセアンはアジア版NATOになる
予定さえないし、駄々っ子の韓国はまるで無関心、ひとりよがり。何をし
でかすか分からない北朝鮮をどうするかという安全保障上の大難題があ
る。そこまで本書は触れていない。あくまで米中の激突に挟まれた日本の
位置を考えている。

 さて大筋を離れて、本書が中国人の特徴に触れている箇所で宗家の問題
がある。
 広東省広州市のど真ん中にある観光名所は陳氏書院だ。じつはこの古風
な建物は、陳氏宗廟である。広州市から西へ、開平市周辺には広東華僑の
故郷で、かなりの数の洋館が建っている。観光客が訪れる場所としても有
名だが、クーリーで米国へ渡って、成功を納めた華僑が故郷へ錦を飾った
名残である。
 ところが宗廟は廃れ始めている。
 中国人の特質は、この宗族を抜きにしては語れない。というより語れな
かった。
同じ祖先、同じ姓を持つ不敬の同族集団が宗族。宗廟というのは同じ宗族
を祀り、戦争となれば一緒に闘う。「中国の祖先崇拝の文化の起源もこの
宗族にあります」(108p)。
 祖先崇拝は日本も同じだが、中国とまったく異なる点がある。
 日本は誇大から氏姓(うじ。かばね)。天皇から賜った。中国の宗族と
は、完全に異なる。この意味でも一衣帯水、同文同種というのは戯れ言に
近い。
 茂木氏は言う。
 「日本の『家』は血縁関係がなくても継続できるので、戦国大名から商
家にいたるまで養子縁組が盛んに行われてきました。しかし(シナの)
『宗族』は、男系の子孫によってのみ継承され、養子制度はありません。
女子は嫁に出すので、男子がうまれなければ『断絶』となる」。
 したがって中国共産党が一人っ子政策をすすめるや、男子が優先された
最大の理由は、宗族問題とからむのである。
 この相続制度を破壊しようと、家族、親子、夫婦の密告制度を導入し、
人民公社をつくって大失敗したのが毛沢東だった。しかし、都市化政策と
核家族、結婚しない若者という近年の中国の現象は、ずばり宗族伝統を稀
釈した。
 その毛沢東を尊敬し、中国社会を毛沢東時代に逆回転させようとしてい
るのが習近平だから、行き着く先の暗さが見透かせると著者は示唆している。
              
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)MMT(現代貨幣論)をNY州立大学のステファーニー・ケル
トン教授が提唱しましたが、01年ノーベル経済学賞を受賞したコロンビア
大学ジョセフ・スティングリッツ教授の「統合政府理論」の1案です。   
 政府と中央銀行は別々の組織ではなく、夫婦の関係です。国債を発行し
て中央銀行が購入すれば、中央銀行にとっては資産ですから、それを担保
に銀行券を発行し金融機関に融資する。
 ようは、アフリカや中南米の国々のように、有効需要がなければハイ
パーインフレになります。かって第一次世界大戦後の独国や日本も体験し
ました。
 GDPの2倍発行した国債を、中央銀行が額面で全部購入して、その資金
で、ヒトラーを真似て全米にハイウェーを建設し1960年代の米国は黄金時
代を謳歌しました。
 ようは、有効需要を創造できるかどうかが、MMTの評価の分かれ目で
す。(林文隆)

   ♪
(読者の声2)朝日新聞夕刊一面掲載の『素粒子』欄の11月26日夕刊分から。
「(引用開始)岸田首相!!(左翼政権が出来たばかりの)ドイツに先を
越されますよ。G7初、核禁止条約へのオブザーバー参加(引用終了)」。
何と、朝日新聞は「必殺・バスに乗り遅れるな論」を展開!(爆笑)。前
世紀30年代にナチス=ドイツの躍進に興奮し鼻血出して同論を主張しつつ
日中戦争の煽り記事を刷りまくってぼろ儲けした悪性不動産会社の面目躍
如(本当の事だから仕方ない)。
 脱線するが、冷戦以降の韓国・中国にとって、「日本=ナチス、韓国・
中国人=ユダヤ人」という公式を作り上げる事は、彼らの夢で最大級の国
家目標である。「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」他のキャンペーンはそれ
自体が重要なのではない。
その目標を達成する為に使われた駒に過ぎず、中国は一兆円単位の宣伝工
作資金を使った。(ディスインフォメーションやプロパガンダ解析能力の
有る本格的諜報機関の無い日本がボケてる三十年間に、欧米から全世界に
「日本人は残酷残忍な国民」という誤ったイメージが定着。今からそれを
覆すのは容易でない。
逆に、インテリジェンス大国の米国などは、ここ数年にユダヤ・ディープ
ステート陰謀論を流した、「アノンQ」の正体をディスインフォメーショ
ン専門家のCIA女性分析官がほぼ突き止めている)。
 つまり「日本の戦争指導者である昭和天皇は、同盟国ドイツの戦争指導
者ヒトラーと同じで極悪人である」という虚像を作り上げて、日本国家と
皇室の国際的信用を貶める事が彼らの国益になる(個々の韓国人や中国人
がそう思っている訳では無い)。味噌は、大戦後欧州で居心地の悪い思い
をして来たドイツに対して、「ドイツ人は戦争犯罪を後悔して徹底的に改
心した素晴らしい人々だが、それと比べて日本人は全く良心の呵責の無い
違う種類の人達だ」と持ち上げる事である。

 反ナチス国家の現代ドイツ人にとり「反省しない日本」と戦う事は、善
で有るばかりか抑圧された心理的救済の特効薬となる。
虐められっ子が、他に虐める相手を見つけ、虐めっ子と一緒になって、他
の相手を虐める様なものだ。
 「日本=ナチスドイツ、韓国・中国人=ユダヤ人」、つまり「昭和天
皇=ヒトラー」というプロパガンダは欧米全体向けであるが、特にター
ゲットは左右
両派のメディアに影響力のある米国のユダヤ共同体である。米国ユダヤ人
にはアジア情勢や歴史にうとい人も多いので、韓国・中国のプロパガンダ
を簡単に
信じ込み、義憤に駆られる人達も多くいる。都合の悪い事に、1980年代の
ユダヤ陰謀論ブームの反動で、それまで親日派が多かったイスラエルのア
カデミズムの日本研究者の間に、1990年代以降は「日本の反ユダヤ主義」
なるものを研究する日本留学組が出て来て、現在彼らが教授格になり世代
交代が起きている。老齢の親日派学者には大物が多く、反日派の小物らよ
り影響力が残るとしても、今後は逆転しかねない。
   (道楽Q)

2021年11月23日

◆【変見自在】貴方ならどうする

高山 正之

 「君、米国人と言える米国人などいないのだよ」と岡崎久彦氏は言って
いた。

 個人主義が尊重され、みな違った思考をするからほどの意味だと思う
が、どうして、これが米国人だと言える米国人はいる。

 まず米国人は悪知恵に長ける。これは起源である英国人の資質だが、そ
れを色濃く持つ、出藍の民だ。

 加えてやたら要らぬお節介を焼く。声もでかい。それが米国人の形だ。

 彼らはどこかの国を取ると、そこを占領したのではなく民主化のお手伝
いをした風に装う。その道具立てが「自主憲法」になる。

 キューバを占領したときも、パナマをコロンビアから分捕ったときも、
フィリピン人40万人を殺して植民地にしたときも、仕上げは憲法制定だった。

 キューバでは「外交は米国に預ける」と明記している。書いたのは米国だ。

 日本占領時も同じ。真面目で正直で、それでいて強い日本に米国は手を
焼いた。

 だから二度と軍事強国にならないよう憲法に軍隊の放棄を明記した。

 GHQは戦後日本を仕切ったが、目的は一つ。日本の弱体化だった。

 中絶は望ましい。共産党はいい政党で、朝日新聞もいい新聞だと嘘ばか
り吹き込んだ。

 パン給食もいいと言ったが、あれは生産過剰の小麦を日本に買わせるた
めだったとジョージ・マクガバンが後に自供している。

 そしてお節介が続く。日本では母親が赤ちゃんの添い寝をする。それが
駄目だと口に出してきた。

 赤ん坊は生後1年以上植物状態だから添い寝したって意味がない。むし
ろ危ない。だから「産院では米国式に母子別室にしろ」と命じた。それで
不幸な子の取り違え事故が続いた。

 しかし後に「乳児は植物状態」は間違いで、日本式に母の心音を聞いて
育つと情緒が豊かになることが裏付けられた。

 GHQは日本の死刑のやり方にも口を出した。

 日本は戦前まで死刑執行当日の朝に死刑囚に通告し、そのまま執行室へ
と連れていく方式だった。

 朝日新聞記者でソ連のスパイだった尾崎秀実は「午前7時過ぎ、執行を
告げられ、同8時51分、絶命した」(松本慎一)。

 対して米国では1カ月前に執行が公表され、本人は処刑場のある施設に
移されて夜も監視下に置かれる。

 最期の日は家族と一緒に過ごし、一人だけの夕食を取って、真夜中の午
前零時1分の執行を待つ。

 最後の晩餐となる夕食はプライム・リブとか自分の大好物を頼める。

 33人の少年を殺したジョン・ゲーシーはフライドチキンとダイエット
コークだったという。

 米国は事前通告、日本は即日方式だが、なぜか法務省は戦後になって事
前通告するようになった。

 法務省は語らないが、GHQが抜き打ちは非人道的とか言い出した。い
や事前通告の方が酷と日本が抵抗したが、添い寝と同じ。GHQに寄り切
られたらしい。

 予想通り、通告は死刑囚を大きく揺さぶった。

 見ていられないほど憔悴し、あるいは自暴自棄になって大暴れする。

 殺される日を待つのは確かに耐えられない恐怖があるのだろう。

 で、法務省は「数日間」を1日縮め、さらに2日縮めて昭和50年には執
行前日まで縮めた。恐怖は一晩だけという親切心だったのだろう。

 ところが同年10月、福岡拘置所で翌日執行を伝えられた死刑囚が夜、耐
えられずにカミソリで手首を切って自殺してしまった。死ぬほど怖かった
らしい。

 以降、法務省は戦前方式に戻したと聞く。

 実際、3年前に処刑された麻原彰晃も当日朝食後に通告され、教誨室で
遺体の引き渡し先を告げて処刑台に立った。

 通告時間もほとんど尾崎秀実の時と変わらない。

 大阪拘置所の死刑囚2人が大阪地裁に「当日告知は違憲」と訴えた。

 異議申し立てができないという趣旨だが、ではそのために1カ月前から
指折り数えて待つつもりか。


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 松本市 久保田 康文 採録




━━━━━━━━━━━━


◆民主党とメディアの敗北
Andy Chang

AC 論説No.870
昨日19日、ウイスコンシン州のキノシャ市(KInosha、WS)で行われた裁判
で、検察が殺人罪のその他の
5件で起訴した18歳のKyle Rittenhouse(リッテンハウス)は、12人の陪
審員4日の審議と討論の結果、
5件全てに無罪判決を下した。

この案件は元々殺人事件ではなく左翼対右翼、バイデン対トランプで、サ
ヨク側がでっち上げた事件で
ある。12人の陪審員が無罪判決を下したあと、バイデン大統領は「陪審員
の無罪判決では仕方がない」
と述べたが、ニューヨークのクオモ元州長とデブラジオ市長は判決に失望
と不満を述べた。ハリス副大
統領も判決に不満を表明した。

この案件で約二週間の間キノシャ市の法廷前でリッテンハウス有罪を叫ん
でいた左翼グループは無罪判
決で完全に失望し解散した。ニュース報道のあと、午後から夜にかけて裁
判が行われたキノシャ市、ブ
ルックリン、シカゴ、サンフランシスコ、オレゴン州ポートランドなどで
数百人の左翼グループの抗議
デモが起きたが、ポートランドで商店や車のガラスを割った事件の他は暴
動にならなかった。

裁判の経過はテレビで見ることができるので検察側の起訴理由が一つ一つ
否定された経過は多くの人が
知っていた。だがしかし、この案件はもともとバイデンとトランプの選挙
弁論で、バイデンがリッテン
ハウス少年(当時17歳)を白人至上主義者と誹謗したこと、そして選挙運
動でリッテンハウスが鉄砲を
持っている写真を使って白人至上主義者を攻撃したことからエスカレート
したのである。CNNやMSNBC
のキャスターが事実でない嘘を報道し続け、判決の前から有罪を宣伝して
いたのである。


事件の起こりは2020年8月25日にキノシャ市で警察がある黒人を射殺した
ことでBLMとAntifaのグループ
が暴動を起こし、暴動に反対する極右団体に加わっていたリッテンハウス
が暴徒に追われ、攻撃されて
自衛のため3人の攻撃者に銃を発射し、一人が負傷、二人が死亡した事件
である。多くの黒人は今でも黒
人が殺されたと思っているが実際には3人とも白人であった。腕に負傷し
た白人は、路上に押し倒された
リッテンハウスに彼が拳銃を突きつけたからリッテンハウスが発砲したと
証言した。検察側の証人が被
告の正当防衛を証言したのである。このほか検察のあげた有罪証拠は皆否
定された。

事件がエスカレートしたのは事件が発生した一ヶ月後、9月30日のバイデ
ンとトランプの選挙弁論会でバ
イデンがトランプを「白人至上主義者を擁護している」と攻撃し、トラン
プが証拠を出せ、極右翼団体
の名前を言えと言った時にバイデンがProud Boysの名前をあげ、リッテン
ハウスがこのグループである
と言ったのである。しかもその後の選挙宣伝ツイッターでリッテンハウス
が鉄砲を持った写真をトラン
プ支持者とし使ったのである。

バイデンは黒人票を得るためトランプは白人至上主義者だと決めつけた。
バイデンが当選したあと、検
察はリッテンハウスを白人至上主義者で暴力団隊の一因と見做して訴訟を
起こしたのだった。しかし
リッテンハウスがProud Boysの一員である証拠はないし、Proud Boysが暴
力組織である証拠もない。検
察は事件当時のビデオや証言を多く集めており、彼を起訴する理由は薄弱
だったと知っていた。おまけ
に裁判の途中で検察が被告に有利なビデオを隠して提出しなかった違法行
為も暴露された。つまり検察
側の起訴理由はでっち上げだったのだ。

バイデンが黒人を擁護し白人至上主義者を攻撃した過去があるから、今回
の無罪判決でも多くの黒人た
ちがリッテンハウスは白人至上主義者だと思い、法廷が白人側に立ってい
るから無罪だったと信じてい
る。そして判決が降りたあとでもCNNやMSNBCなどの左翼メディアは判決に
不満、法廷は白人の味方、
裁判官も白人の味方だと思っているのは黒人やサヨクに洗脳された若者た
ちである。

ところがSchroeder裁判官は民主党員である。しかも彼は判決を下さず12
人の陪審員に任せた。陪審員が
4日かけて討論し、全員一致で無罪判決を下したのである。だからメディ
アやサヨクが法廷や裁判官は
白人の味方だというわけにいかない。左翼側は陪審員が判決不能(Hung
Jury)と発表したら上告するつ
もりだった。しかし12人の陪審員が全員一致で無罪判決を出したので上告
できなくなった。

それでもサヨク、民主党、メディア、Antifaなどは街頭の抗議デモの他に
フェイスブック、ツイッターな
どで法廷は白人至上主義だと言い立てている。今日のフェイスブック、ツ
イッターでは99%が法廷は
白人至の味方だ、判決不公平だなどと書き、裁判が公平と書いたメールは
ない。フェイスブック、ツ
イッターなどが左翼の言論発表しか扱わない証拠である。

無罪判決で左翼が完全に敗北したあと被告側はどうするか。被告は無罪だ
からこれまで彼を批判、攻撃
したCNN 、MSNBCなどを名誉毀損で告訴するだろう。バイデンが彼を白人
至上主義者だとツイッター
で宣伝したことでも告訴することができる。昨日の判決の後バイデンが
「陪審員の判決なら仕方がな
い」と述べて「判決に同意」を表明したのは彼が告訴されないよう予防線
を張ったと見るべきである。

Alan Dershowitz名誉教授はリッテンハウスにはバイデンや多くの批判者
を告訴する権利があり、告訴す
べきだと述べた。左翼対右翼のドラマは第三幕に入ったところだ。


           


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◆蔡英文総統が出席し就労式典

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月20日(土曜日)弐
通巻第7123号  

台湾空軍、F16vジェット戦闘機を141機体制へ
  嘉義空軍基地で、蔡英文総統が出席し就労式典

 11月18日、台湾中部にある嘉義空軍基地は緊張した雰囲気に包まれ
た。蔡英文総統が基地に現れたのだ。
 米国から引き渡されたF16vが64機勢揃いし、厳粛な就役式が行われ
た。式典ではテスト飛行のほか、軍事基地に新鋭の兵器が展示された。

 敵対する中国軍は台湾対岸の基地におよそ1600機の戦闘機と350
機の爆撃機を配備し、連日のように台湾の防空識別圏に侵入している。こ
のため、台湾に軍事緊張をもたらした。

 台湾空軍は米国がパパ・ブッシュ時代から最新鋭戦闘機を引き渡して呉
れないために、業を煮やして、フランスのミラージュ戦闘機を導入する一
方で、自国の「経国号」を開発してきた。
トランプ政権になってから最新鋭F16vの引き渡しが正式に決まったので
ある。トランプ前政権は台湾防衛に積極的だった。

 このF16は高性能の新型「v型」と呼ばれ、AIMミサイル、サイド
ワインダーなど最新武器、GPU誘導弾も搭載、自動判別による航行にく
わえGPSの最新型を搭載している。同時に20の標的にミサイル発射が
可能なスグレモノ。

 とはいえ、アメリカのF22,F35やロシアのスホイ57,中国の殲
20と比較するとレベルはやや低いとされる。
 台湾空軍は2023年までに合計で141機のF16V体制とする。
  
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)PB様のトロッキーの評論を興味深く読みました、。
 1.ロシア革命について
 これは共産主義者ではないレーニン、トロッキー、スターリンが、マル
クス主義を看板にして、政権を奪い、個人独裁をしたものとみています。
彼等はマルクス主義の虚構性を初めから知っていました。スターリンの書
斎にあった資本論は2、3ページ読んだ後があるだけと言います。ソ連など
初めから無かったのです。
 2.毛沢東の理解
 毛沢東は一九六六年、人民日報で「マルクス主義は入り組んでいるが、
一言で言えば破壊だ」と喝破して、あの「造反有理、革命無罪」をスロー
ガンに紅衛兵の恐怖の文革が始まりました。彼も共産主義の虚構性を知っ
ており、専ら資治通鑑などシナの古典を読んでいました。このため彼は当
初モスクワ派からリンゴと呼ばれていました。外が赤いが中は白いです。
しかし長征中に共産党を乗っ取り共産党を彼の私党にしてしまいました。
 3.終末論
 ロシアでマルクス主義の宣伝が効果的だったのは、キリスト教の終末論
がロシア正教により広く信仰されていたからと思います。マルクスの唯物
史観は終末論のすり替えだったからです。著明な神学者のブルトマンは次
のように述べています。「マルクスの唯物史観はキリスト教の終末論を世
俗化したものという主張はけだし名言である。キリスト教の神と悪魔の二
元対立を真似たものが資本家とプロレタリアートの対立であり、キリスト
教の原罪の代わりに資本主義の利益追求を人類の罪としているのである」
と述べています。
 4.トロッキー
 トロッキーは、有名ですが政治的にはスターリンに劣り、党権力を奪わ
れ、次々に追われて最後はメキシコで保護されました。しかし、彼の秘書
の女性の愛人がスターリンの刺客で、独ソ戦の始まる直前にアイスピック
で頭を刺されて死亡しました。彼はスターリンにより息子や孫まで殺さ
れ、左翼運動の世界に絶望していました。
 トロッキーの名言に「人間が戦争を忘れても、戦争は人間を忘れない」
があります。この人間を日本人に言い換えると、今の日本にぴったりです。
(落合道夫)



  ♪
(読者の声2)(承前)『トロツキー 「ロシア」革命の主な原動力とし
て』 全9章
http://rus-sky.com/history/library/trotzky.htm
 第2章
 このことは、1905年の革命で確認することができる。サンクトペテルブ
ルクでは52日間、「労働者代議員会」という形で最高の革命力が存在して
いた。この
頃のレーニンは、新聞「ノーヴァヤ・ジズン」の執筆で忙しく、このソビ
エトには参加していない。一方、トロツキーはこれらのソビエトの舞台裏
で最高の思想家として活躍し、ライバル紙「ナチャロ」を発行していた。
1917年以降、教育大臣に就任し、ロシアの若者の士気低下と堕落に尽力し
た著名なユダヤ人知識人ルナチャルスキーも、1905年のソビエトのメン
バーでもあった。レーニンの前で誰かが『クラスタリョフの星が回ってき
た』と言ったのを覚えている。今日、ソビエトではトロツキーが権力を
持っている。レーニンは一瞬暗くなり、そして言った。
「いいだろう、トロツキーは不断の努力でこれを達成したのだから」

 以上は、トロツキー=ブロンシュタインが、1905年にはすでに、ロシア
革命の主要な知的勢力であったことを示している。あなたは、この共産主
義革命
運動全体が、同じ人々が主張しているように、人口の最も貧しい層から成
長したものではないということに、次第に気付き始めた。トロツキーの同
様の発言
は、トロツキーが後に証明しようとしたように、レーニンと友好的な関係
ではなかったことも示している。トロツキーの新聞「ナチャロ」は、レー
ニンのものよりはるかに人気があり、毎日50万部売れていた。誰がレーニ
ンやトロツキーに新聞を作るための資金を与えたのか、それが問題なの
だ。当時、ボリシェヴィキは、自分たちが銀行強盗でお金を手に入れたと
言われていることを、国民に懸命にアピールしていた。(日本の共産党は
バカ正直に銀行強盗までしたのですね)
 しかし、ロシアの共産主義者や破壊者たちは、当初から無限の資金を
持っていたことがわかる。ヨーロッパを漫然と歩き回っている革命家が、
「生活が貧しく、通常の労働で生計を立てなければならない」と愚痴って
いるのを聞いたことがあるだろうか。後にそれを実行しなければならなく
なったのは、白人の将校たちだった。
 「シオン長老の議定書」と呼ばれる世界的に有名な文書を始めとして、
ユダヤ人の誇大妄想の犯罪集団が、タルムードの夢であるユダヤ人の世界
支配を宗教
的な熱情をもって実行していることを示す本は、すでにかなりの数に上っ
ている。この一団は、世界の銀行システム、通貨、金を支配することで、
世界支配を
行っている。その結果、彼らはいわゆる「自由民主主義」の政府を完全に
コントロールしている。このユダヤ人銀行家の犯罪集団は、その犯罪代理
人の活動に資金を惜しまず、その代表的な例がレオン・トロツキーであ
る。彼らがいつ、他の大勢の犯罪傾向のある人たちの中からトロツキーを
選んだのかを判断するのは難しい。『自叙伝』から判断すると、トロツ
キーが最初に秘密組織と接触したのは、彼が最初にイギリスに滞在した時
である。

 そして、ロシアが常に大英帝国の悩みの種であったことを、常に念頭に
置かなければならない。ロシアがアメリカにアラスカを売るように仕向け
たのは、
イギリスのエージェントであることは間違いない。パーヴェル1世の暗殺
やデカブリストのフリーメーソン陰謀に資金を提供したのは、秘密支配者
ロスチャイルドを擁するイギリスであった。パーヴェル1世はナポレオン
と同盟して、インドに進軍しようとしていた。パーヴェルの暗殺を計画し
たイギリスは、自らインドとアフガニスタンに進出した。ロシア人の永遠
の目的である、イスラム教のイスタンブールを占領し、正教のコンスタン
ティノープルに変えることは、常に激しい抵抗に遭っていたが、まずはイ
ギリスであった。

 このような理由から、「ロシア」の革命家たちは自由にヨーロッパに行
くことができ、ビザも問題にならなかったのである。革命家たちは、大げ
さに言えば、ロンドン警視庁の保護の下で生活しており、誰も彼らに対し
て悪口を言ったり、指一本動かすことはできなかった。1917年の時点で
は、ロンドンには暴徒全員を逮捕する時間が十分にあったが、そうしな
かったのは、まさにロンドンには正反対の任務があったからである。
 ロンドンは当時、世界の金融の中心地であり、パリには世界のユダヤ人
の頭脳が集中していた。しかし、ロシア、そして世界にユダヤ人の専制政
治を確立することを自らの手で行ったのは、ユダヤ系のイギリス人金融界
の大物たちであった。これらのユダヤ人財閥は、革命家たちをよく見て、
最も有能なリーダーを選んでいた。彼らは、ロシアが世界で最も豊かな国
であり、いずれはアメリカをも凌ぐ大国になることをよく知っていた。

 それに、仕返しをする理由は他にもあった。19世紀半ば、イギリスのロ
スチャイルド家は、すでに完全に支配下にあった大英帝国にとって、アメ
リカは十分
に脅威となる年齢になったと判断した。彼らは、アメリカを少なくとも北
と南の2つに分けようと考えた。この目的のために、イギリス、フラン
ス、スペインの軍隊がすでにメキシコに上陸していた。しかし、皇帝アレ
クサンドル2世は1863年にリンカーン大統領に海軍を派遣し、アメリカの
分割を阻止した。バルチック艦隊がニューヨークに、太平洋艦隊がサンフ
ランシスコに立っている間は、西欧列強はアメリカを攻撃するリスクを負
わなかった。

 ユダヤ人であるハザール族がロシアの町や村を荒らしまわった1000年前
にさかのぼって、ロシア人のユダヤ人に対する憎しみをたどる必要はな
い。ロシア人は常にユダヤ人をキリスト殺しと見なしてきたと言えば十分
だろう。したがって、国際的なユダヤ人マフィアは、私の祖国とその支配
階級を破壊することに二重の関心を寄せていたのである。
 若き日のトロツキーは、わずか20代前半で国際マフィアの目に留まった
ようだ。彼がロンドンに着くやいなや、革命家を名乗る傭兵の犯罪組織の
リーダー
の一人になったのは、そうとしか説明できない。1905年以降、親分とトロ
ツキーの結びつきがより緊密になっていったのは間違いない。サンクトペ
テルブルク・ソビエトの責任者として、彼は極めて積極的な行動を示し、
それは主人の望むところであった。それはまさに、ロシア国内の犯罪組織
を国民の血祭りに上げるための計画だった。トロツキーは、無血開城を説
くすべての政党に猛烈に反対した。それによって彼は、自分こそが世界を
災厄に陥れるだけでなく、ユダヤ人の悪事をすべて、無慈悲に復讐するこ
とができる悪党であることを示したのである。
 トロツキーは、そのキャリアの初めから、世界革命を主張することをや
めなかった。彼にとって、マルクス主義は常に異端者の虐殺であり、社会
主義は常に強制収容所であった。トロツキーの理想は、自分の周りに子分
たちを配置して、残りの人々の虐殺を実行することだった。トロツキーの
永久革命論とは、永久的な、それも止むことのない、恐怖の理論を意味し
ているに過ぎない。なぜなら、トロツキーは、まだ人間の魂の残り香を
持っている人々が、常に自分に対抗してくることをよく知っているからで
ある。

 トロツキーのような男は、大金を持っていれば、遠くまで行くことがで
きる。トロツキーの師匠たちは間違いなくそれを見抜いていたし、だから
こそ彼は
生涯お金に不自由しなかったのである。彼はいつも彼らのお気に入りの生
徒だった。それは、トロツキーがツァーリ政府から2度目のシベリア追放
を受けた時にはっきりと現れた。彼は、亡命先に着いた途端、すぐに逃げ
出してしまった。しかし、それだけではない。脱走した彼は、自分が投獄
されたばかりのサンクトペテルブルクにも向かっている。これは決して勇
気のあることではない。彼は、自分の持っているお金があれば、どんな役
人でも買収できることを知っていたのだ。
 トロツキーがヨーロッパの陰謀家の中で力を持つようになったことは、
2度目の訪欧直後に明らかになった。彼はヨーロッパを自由に飛び回り、
経験豊富な労働組合や労働者のリーダーに講義をした。それと同時に、彼
は多くの新聞や雑誌の特派員としてリストアップされていたのである。
 第一次世界大戦が勃発したとき、彼はオーストリアにいた。警察はロシ
ア人を逮捕して、戦時中は収容所に入れていた。しかし、トロツキーは警
察から一刻
も早く出国するよう警告された。未完成の本や原稿、蔵書をすべて捨て
て、パリに向かった。興味深いことに、物が無くなったわけではなく、ト
ロツキーがロシアで政権を取った後、オーストリア政府によって全てが返
還されたのである。パリに到着した彼は、すぐにメンシェヴィキの指導者
マートフ(本名ツェデルバウム)が発行する新聞「ナシェ・スローヴォ」
の編集者となる。そこから彼はスイスのツィンマーヴァルトに向かい、そ
こで第3共産主義インターナショナルが形成され始めたのである。
 トロツキーは次のように述べている。
「レーニンに率いられた革命派と、代議員の大多数を占める平和主義派
(1915年9月5日から8日までのツィンマーヴァルトでの会議)は、共通の
マニフェスト
を作成するのは困難であるという点で合意し、その草案を私が作成し
た....。レーニンは極左の立場にいた。ほとんどの問題で彼は少数派で
あった。私が正式には所属していなかったツィンマーヴァルト極左派との
関係でも、いくつかの問題で近いものがあった」。この段落は、トロツ
キーが特別な立場にあり、どの政党に参加するかを選択するかしないかを
自由に感じていたことを示すためにわざわざ選ばれている。それは、彼が
後になりたいと思っていたようなレーニン主義者ではなかったことを端的
に示している。(続く)
  (PB生、千葉)



  ♪
(読者の声3)テスラ礼賛。一年ほど前に予約していた衛星からのネット
通信を始めた会社、STARLINK社の小さな丸いアンテナが届いた。
全てがすでに繋がっており、電源をつなぐだけで、アンテナは自分で空の
適度な位置を探す。まだベータの段階だが、将来世界の全ての場所で、高
速でしかも遅延性の少ない(間、抜けでない)交信ができる。
4万の小さな衛星を地球の近くに張り巡らす。当初5万円、月1万円。使い
放題。この運営には極めてコストが安く、大変儲かるが、その利益は全て
「火星基地建設」に使う、という。全ての衛星の打ち上げはSPACE・Xが担
当する。
つまりその費用は誰よりも格段に安いので、これも全世界独占となる。こ
れを総括するのがマスク氏である。
 テスラの社員が内訳話をしている。数千、数万の社員を持つ大会社組織
であるが、その運営が、既存のいかなる組織とは異なる。全社員、研究
者、工員、CEO, などがそれぞれ自分の責任と判断で直ちに実行できる。
全ての社員が、直接、許可なしにマスク氏に進言する、それを阻害した者
は直ちに解雇されるなど。従来の縦割り、情報、命令の縦の階級ごとの、
判断、承認、拒絶、などの審査、軍隊組織のような、批判、合議の排除、
などの仕組みとは違う、いわば別の生物形態に進化した。
 その結果、車の製造過程でも、改良が継続的に加えられる。3−5年に
一度の「新型」ではなく、同じ年の車でも、多くの改良された色々な「新
型」が生産されている。このような継続的な改善はソフトウエアでは当た
り前になっているが、テスラだけが物理的な製造工程で行われている。
トヨタが現場の声を尊重するが、それを高速に改善した。工程だけでな
く、客からの声、不満、などの情報全てを瞬時に社員全員にスマホで常に
送られるので、自分の担当する部品の改善の必要性・関連性をも把握できる。
 例えば、生物が熱いヤカンに触れば瞬時に、反射的に避ける。それは多
くの細胞、神経などが情報、解析、反応、行動を速やかにする、よって怪
我、死を避けうる。そのような生物的な運営・改善の仕組みがテスラには
出来上がっている。
誰もが、あたかも最高責任者であるかのように行動するよう義務ずけら
れ、良い成果は直ぐに評価される。
つまりやり甲斐のある楽しい仕事がテスラにはある、故に優秀なあらゆる
種類の人材が集まる。こんな乱暴な人事は、年功序列、多種の中間管理
職、無能な管理職、劣化した社員、内向き下向き後ろ向き、今だけ金だけ
自分だけ、天下り先確保、では日本企業・官僚は受け入れられない。そん
な過酷な「正直な努力者が勝つ」未来が始まった。 
https://www.youtube.com/watch?v=9bUKN4t0hD8&list=PLkLRBLia2E6UYWLGqMtUfVCiOVk-fchfI&index=6
 (在米のKM生) 

2021年11月15日

◆【変見自在】支那を追放せよ

                高山 正之

 ウッドロー・ウイルソンは徹底した人種差別主義者で、大統領になると
ワシントンDCの官公庁から黒人職員をみな追い出した。

 そんな男が提唱した国際連盟もどこか歪んでいた。

 例えば連盟規約第22条には「自立できない民の面倒を見るのは(白人キ
リスト教国の)神聖な使命だ」とある。植民地支配はイエスだって認めて
いる。

 阿片はハーグ条約で禁止されているが、規約23条では連盟に通告すれば
宗主国は勝手ができた。

 で、英仏は「ハーグ条約の植民地への適用留保」を宣言。英植民地では
支那人に阿片を売らせて、そのかすりを取った。

 仏は仏印の町ごとに阿片公社を置いて「住民に阿片を配給して中毒患者
を増やした」(アンドレ・ヴィオリス『牢獄の人々』)

 それで日本は人種平等案を出した。

 昨日まで奴隷を売買していた国がなぜ文明国で、有色人種国家をどんな
権利があって支配できるのかを問うたが、ウッドロー・ウイルソンに潰さ
れた。

 正論を吐く日本はやがて連盟から追われ、連盟自体も空中分解して第二
次大戦に突入していった。

 そしたらもっとたちの悪い「聯合国」が登場した。

 やはり米国が提唱した組織で、特徴は破壊だった。

 まずイタリアのモンテカッシーノ修道院を、「独軍の砦になる」という
理由で1400トンの爆弾を降らせて破壊した。

 6世紀に建てられた修道院にはキケロの写本など貴重な文化財が所蔵さ
れていたが、聯合国軍の狂気を知るナチスが爆撃前に運び出してバチカン
に預けた。

 ナチより野蛮な聯合国軍は次に軍事施設もないバロック様式の街ドレス
デンに4000トンの爆弾を降らせた。街は燃え落ち、空襲を予想しなかっ
た市民3万5000人が焼き殺された。

 彼らの狂気は日本で最大級に達した。東京空襲では炎の壁で市民を包み
込んで10万人を焼き殺した。

 広島と長崎に「人体実験を兼ねて」(米エネルギー省)原爆を投下、20
万にの非戦闘員を殺した。

 これほど無慈悲な大量虐殺を他に知らない。

 ロシアは米国人の上を行った。降伏したベルリンで10万人の女を犯し、
2万人を孕ませた。

 彼らは日本軍には日露戦争でもノモンハンでも負けた。まともに戦って
も勝てないから日本軍の降伏を待って攻撃してきた。

 千島列島を攻め下り、北海道を占領するつもりだったが、占守島の守備
隊に叩かれて惨敗した。

 米国に頼んで日本側に抵抗をやめさせたが、ために日程が大幅に遅れた。

 ミズーリ艦上で降伏調印が行われたころ、彼らはやっと国後に辿り着いた。

 プーチンは対日戦勝記念日を1日遅れの9月3日にした。そうしないと
歯舞色丹の領有を主張できないからだ。プーチンのあさましさに呆れる。

 支那はそのロシアに輪をかける。モンゴル、チベットを勝手に占領し、
今も略奪と虐殺を恣(ほしいまま)にしている。

 聯合国とはいわば犯罪集団だ。その罪を揉み消すために国際連盟に代わ
る「聯合国機構(UN)を置いた。日本では「国際連合」と訳すが、間違
いだ。

 ここの安全理事会(邦訳で安保理)は聯合国絡みならすべて罪を許した。

 例えばボスニアでイスラム婦女子を攫って犯したセルビア軍について
PKOを派遣した。

 カナダ兵らのPKO将校は「セルビア軍の招きで攫われた女を囲う収容
所に行き、好きに強姦した」(バショウニ報告)。

 エボラ出血熱でコンゴ入りしたWHO職員も現地女性職員50人を強姦し
たとテドロスが認めた。

 その前のコンゴ内戦の折には、ハイチ兵のPKOが出て、強姦しまくった。

 UNはすべての不祥事を不問に付したが、ハイチ兵の持ち帰ったHIV
で世界は随分と迷惑した。

 そんなUNに水が合う支那は、目下、常任理事国のポストを利用して犯
罪をしまくっている。

 UNを存続するなら、まず支那を叩き出せ。


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

   
      
           
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◆111「男の人生は女房次第のような・・」

雀庵の「常在戦場/111「男の人生は女房次第のような・・」

“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/391(2021/11/13/土】カミサンから「あなたの
趣味はナーニ?」と聞かれた。昔だったら「ボクの趣味はキミ」と言った
かもしれないが、「まあ、哲学みたいなものかなあ・・・いかに生きるべ
きかとかを考えたり・・・人それぞれだから、解はないけれど」と答えた。

彼女は精神科の看護婦で、今は外来に来る新規患者に症状を聞いて受け入
れるかどうかをチェックするのも仕事になった。暴れるような重度の心神
喪失者や、治療に際して家族の協力が得られない患者を受け入れる体制が
ないため、問診チェックが必要なのだという。


カミサン「哲学ねえ・・・リアルと理想の間で振幅するけれど・・・」

小生「不安定と言えば不安定だけれど・・・晴れたり曇ったり・・・ま
あ、人生、そんなものだろう。精神病棟の患者は女が男の2倍もいたけれ
ど、あれは何なんだろう」

カミサン「女ははけ口がないので不安になったり、病気になったりしやす
いのよ」


はけ口、ガス抜き、気晴らし・・・男は仕事帰りの居酒屋とか趣味とか癒
しの場があるが、奥さんは外職(そとしょく)と家事の両方をこなすとい
う、1965年あたりから(マスコミが煽って)普及させた“二刀流”で負担が
大きいため、肉体、精神が痛みやすいのだろう。無理を通せば健康が引っ
込む。

男は外に出て仕事、女は留守を守って家事育児・・・大昔からの役割分
担。小生は単独でネタを拾う記者家業も好きだし、みんなで分業でかき集
めたネタを一本の記事にするアンカー、デスク、編集長、さらにレイアウ
トの仕事も好きだ。家事(主に料理と大工仕事)も趣味のように好きである。


ただ、外職と内職(うちしょく、家事、家政)の両方を十分にこなすのは
まず無理だと思う。キャリアウーマン(キャリさん)なんていう言葉がは
やり始めた1980年頃に旅行業を起業した才女がいて旅行業界で注目された
が、母上が家事育児を面倒見ていたようだった。


当時、アメリカでは旅行会社のトップは女性が男性を上回っていた。「さ
すが米国は進んでいるなあ」と感心していたら、旅行業は余りにもの薄利
で「一家を支えるに足りぬ仕事、小遣い稼ぎだから女が多い」のだと知っ
た。

確かに日本の旅行小売店(トラベルエージェント)の粗利はたったの10%
(チップ並)、売上高経常利益率がたったの0.4%(中小企業庁によると
小売業は1.5%が普通)。つまり駅前一等地に店舗を構えてカップルに100
万円のハネムーンツアーを売っても、委託販売だから売上として計上でき
る粗利は10%の10万円、家賃や人件費などコストを引いて手元に残るのは
たったの400円!


旅行小売店の店員は派遣社員の女性が圧倒的に多いが、人件費が低くて、
かつ2年契約などで人員調整(解雇、採用)しやすいためだろう。20代ま
でとかの年齢制限もあるようだ。そういう業界だから末端の添乗員などは
「好きじゃないととてもやっていけない」と自嘲する人が多い。


結局、日本では、デキル女性はいるけれど、パートなど小遣稼ぎの女性や
結婚するまでの社会経験、腰掛けという女性が圧倒的に多いのではない
か。要職に就くようなデキル女性は残念ながら子供は概ね少ないし、パー
トなどの女性も精々子供は2人程。結局、少子高齢化が進むばかりだ。

一方で旦那は必死で働いても家事まで分担させられる。趣味の家事ではな
く義務の家事になった。苦情を言えば「私だって好きで働いているわけ
じゃないわ、これから子供は高校、大学なのよ、教育費だって大変なんだ
から!」と暗に稼ぎが少ないことを突かれて旦那は「・・・」。沈黙の
春・・・自然も人間も大きな変化を目前にしているような“漠然たる不安”
を感じるが・・・

夕べは夢でカフカの「城」と魯迅の「狂人日記」がWで登場して合わせて4
時間も迷いっぱなしで、いささか疲れた。寝床で仏教、儒教の本に加えて
鎌田東二著「神道とは何か 自然の霊性を感じて生きる」を折に触れて読
んでいるが、もう少し「脳みそに優しい癒し系の本」を読んだ方がいいか
もしれない。「穏やかな睡眠・成仏に導く珠玉の100冊」なんてヂヂババ
には売れそうな企画だな。

で、神道。これは実に奥深いようで、「これこれだよ」とレッテルを貼れ
ないで困惑している。「脳みそに優しくない」のだ。神道には「経典」が
ない上に、生まれた時から空気のように身近に、ごく自然にあるから、改
めて「神道とは何か」を考えると言葉にし難い、文字にし難い感じがす
る。「理性ではなく感性で味わうのが神道」のようだが、シンプルなのに
奥行きが深いような・・・まるで円周率みたいに割り切れないで、右か左
か、白か赤か、曖昧が嫌いな偏狭ヂヂイは困惑するのだ。嫌な性格、
ビョーキ。

夜明けのお日様に手を合わせて「どうぞ今日も筑波、足利、川崎、大和の
我が一族をお見守りください、父上、母上、ご先祖さま、お見守りくださ
い」と小生はお願いするのだが、これは経典があるわけでも理性や科学に
基づいたものでもなく、「感性」「伝統」「習慣」であり、それが神道な
のだろうと思うしかない。

ヒンズー教、仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラ教・・これらを人工的
な「経典宗教」とすれば、神道は地球、大地、自然、宇宙への敬意、畏
怖、感謝、愛という「原初信仰」で、宗教とはかなり違うもののような気
がする。

日本の神道という「原初信仰」を理解し愛した外国人の嚆矢は小泉八雲こ
とラフカディオ・ハーンらしい。八雲=ハーン。小泉は奥さんの姓(松江
の士族、小泉湊の娘・小泉節子)。「八雲会」のサイトから。

<パトリック・ラフカディオ・ハーンは1850年6月27日、ギリシャ諸島の
レフカダ島で生まれる。父はアイルランド出身でイギリス陸軍軍医補、母
はギリシャ、キシラ島出身。したがってハーンは英国籍(現在でいえばア
イルランド国籍)をもつ。

物心ついた頃から少年時代にかけて、父の実家があるアイルランドのダブ
リンに暮らす。両親の離婚により、母がギリシャに帰ったため、ハーンは
大叔母に引き取られ、おもに乳母によって情操教育をほどこされる。乳母
によって語られたアイルランドの妖精譚や怪談は、後のハーンの関心に大
きな影響を与えた。また、アイルランド南部海岸での遊泳を通して、海へ
の親近感と強い愛着を覚えた。

その後、北イングランドやフランスで教育を受け、19歳の時に単身、渡米
する。知人をたよってオハイオ州のシンシナティに行くが、相手にされ
ず、赤貧の辛苦を嘗める日々を送る。第2の父ともいうべき恩師との出会
いやシンシナティの新聞社に持ち込んだ原稿が評価されたことから、もの
書きとしてのキャリアを開始する。


27歳の時、ルイジアナ州ニューオリンズに移り、地元紙でジャーナリスト
として活躍する。同地のクレオール文化(フランス・スペインとアフリカ
の混淆文化)に関心を持ち、1885年にはクレオールの諺辞典である『ゴン
ボ・ゼーブ』や世界初のクレオール料理のレシピ集である『クレオールの
料理』等を出版する。黒人奴隷によって西アフリカから持ち込まれ、カト
リックと融合したヴードゥー教などニューオリンズの宗教文化にも強い関
心を示し、旺盛な取材で記事をのこした。

新聞社を退社し、ニューヨークの新聞社の寄稿家となったハーンは、1887
年から約20か月にわたり、カリブ海のマルティニーク島に滞在し、人類学
者的・民俗学的関心でフィールドワークを行い、生活伝承の採集、生活風
景の写真撮影などを行い、1890年にはその成果を『仏領西インドの2年
間』として上梓した。

日本への関心は、ニューオリンズ時代の万博での日本館の取材によってす
でに熟成されていた。ニューヨークに戻ったハーンは自ら日本取材の企画
書を新聞社に持ち込み、1890年4月4日に来日。しかし横浜到着後、契約内
容に不信感を抱きそれを解消し、英語教師となる。

前任者が解雇された偶然から、松江の島根県尋常中学校及び師範学校で
1890年9月から1年あまりにわたって教鞭をとる。西田千太郎教頭との知遇
は、後に妻となる小泉セツ(節子)との出会いをもたらした。

松江では1年2か月と15日という人生で最も短い途中下車だったが、出雲地
方の霊性、神道文化、人々のホスピタリティ、西洋料理が食べられる環境
などに魅了される。見聞の成果はフィールドワークという手法で書かれた
ルポルタージュ紀行『知られぬ日本の面影』に結実している。

寒さや経済的理由から1891年11月に熊本の第五高等中学校(旧制五高、英
語担任)講師に転じた。(ハーンが辞職して2年後に漱石が英語を担任、
「坊っちゃん」の舞台になった)。1994年には神戸クロニクル社に転職。
1896年2月には帰化手続きが完了し、日本人「小泉八雲」となる。


1896年9月、バジル・ホール・チェンバレン(イギリスの日本研究家、
「古事記」を英訳、東京帝大文学部名誉教師。欧州キリスト教徒の視点か
ら古事記をポルノ、神道を蛮族の邪教と理解していたようだ。当時はそれ
がポリコレだったのだろう)の紹介により、帝大講師に就任し、東京に移
る。1903年の解雇まで英文学史、詩論、詩人論などを講じる。1904年3月
から早稲田大学講師に就任するが、心臓発作のため、同年9月26日に54歳
で死去。

生涯の著書は単行本で約30冊。西洋中心主義に陥らず、かそけき者の声音
に耳傾け、民衆の精神文化に潜在する“truth”(真理)の探究に没頭した。

最晩年の著書『怪談』は、ハーンの再話文学の最高傑作といわれ、とくに
日本では今日まで広い読者層を得て、読み継がれている。最後の著書『日
本 一つの試論』は、多くの欧米の読者に恵まれた。同書にみられるハー
ンの日本人の精神史の解釈は、マッカーサーの副官ボナー・フェラーズ准
将によって注目され、戦後日本の象徴天皇制の誕生に影響を与えることに
なった。

家族は妻セツとの間に長男一雄、次男巌、三男清、長女寿々子をもうけ
た。とくに長男一雄には想像力と英語を重視し、西洋の口承文芸をテキス
トとした在宅教育をほどこすなど、子どもたちの教育にも心血を注いだ>
(以上)


「怪談」は小生も読んだが、さて、どこにしまったか・・ようやく探し出
したが、解説の中に奥様、節さんの「思い出の記」が紹介されていた。彼
女の協力があったからこそハーンの「怪談」は生まれたと言ってもいいだろう


委細は次号に記すが、同志諸君、「怪談」冒頭の「耳なし芳一の話」は平
家の霊にとり憑かれた芳一が和尚さんによって救われたという奇譚。奥さ
んを大切にし味方にしないと男は大事をなせない、穏やかな晩年はない、
と肝に銘じるべし。まあ、それを悟った頃にはあの世行きというのが普通
のようだけれど・・・人生は面白いなあ、未練たっぷりになったりして。


    
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◆米上院議員ら六名、台湾を突如訪問

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月10日(水曜日)
通巻第7115号 

 ジョン・コーニン米上院議員ら六名、台湾を突如訪問
  台湾国防白書「中国人民解放軍は台湾の主要港を封鎖できる実力有り」


 台湾国防省は、二年に一度の「国防白書」を発表した(11月9日)。
同書は、「中国人民解放軍は台湾の主要港を封鎖できる実力がある」と強
い警告を含む内容となっている。

 同日夕刻、台北松山空港は思わぬ騒ぎとなった。
 マニラ経由で米海軍輸送機C-40が着陸し、驚きに包まれた。なかから出
てきたのは米連邦上院議員四名、下院議員二名、合計六名の議員団だった
からだ。
 団長格はジョン・コーニン米上院議員、トミー・ツバレル議員ら(女性
議員一名を含む)。
 台湾では蔡英文総統を表敬訪問するなど多彩な行事予定が組まれた。

 とくにジョン・コーニン米上院議員である。
トランプの同盟者にして、テキサス州では圧倒的な人気があり、現在四期
目だが、毎回民主党対立候補に圧勝してきた。州の司法長官をつとめて法
務のベテランだが、過去の実績から保守主義の代弁者として知られるう
え、対中国強硬論者でもある。(同州裏の上院議員も反中国でならずテッ
ド・クルーズ議員だ)。

 また欧州でも、EU議会は欧州諸国に設置された「孔子学院」の実態を
調査するための特別チームを発足させることを決めた。
 いずれも9日から11日まで北京で開催されている中国共産党第十九期
第六回中央委員会総会(六全中会)のタイミングを選んでの欧米の行動で
ある。
     
  ♪
(読者の声1)令和三年(2021)11月9日(火曜日)通巻第
7114号の「読者の声」で、敗戦直後、近衛公とマッカーサー元帥の会
話で、近衛公が用いた「構成」という用語を外務省通訳がConstitutionと
訳したため、これを聞いたマッカーサー元帥が「憲法」という意味に誤解
したという話が紹介され、投稿子は「このたった1語の誤訳が、偽憲法を
産んだ、とも言える」と述べられています。

 小生も、以前に、戦後における占領軍との交渉において、「外務省で
は、ダレス・吉田会談の成り行きに戦慄した。日本人によると、吉田の流
暢なはずの
英語は50パーセントがはったりで、わかったような顔をしているだけ。途
方もない虚勢だというのだ。

・・・・まわりは彼がどれだけ理解している のか不審に思うのだった」
こと(青木富貴子『占領史追跡』中のパケナム 記者日記の引用)、この
ことについて、「吉田の英語力の低さ、準備不足 が、結果として、軽武
装の戦後日本を作り出したのである」という佐藤優 氏による解説(青木
書の新潮文庫解説)を紹介したと思います。


 佐藤優氏は、外務省内部にいたことから、外交官の一般的語学力の「正
体」というものを、よく分かっているのでしょう。
 なおConstitutionについての誤訳に関連して述べると、わが国の法律
は、現憲法ほどの「直訳」ではないにしても、程度の差こそあれ、すべて
がほぼ翻訳であり、明治の初めに西洋の法律用語を漢字に「翻訳」してい
ますから、一見して、法律用語と日常用語との違いが明らかです。
 しかしながら、特に英米法の場合、例えば、Mistake、Frustrationのよ
うな一般用語がそのまま法律用語として使われることから、法律の基礎力
がない方による翻訳については、多くの誤訳が横行しています。
最近は、良質な英和法律用語辞典ができてきているので、かなり改善され
てきたようですが、「英語屋さん」には、法律の基礎を分かっていない方
が多いので、翻訳書を読む際は注意が必要だと思います。
 さらに蛇足ですが、元内親王と結婚した某氏(私から見れば、単なる
「英語屋さん」)も、多分、法律の基礎を習得できていないのではないか
と推測しています。小生は、この方のNY州Bar Exam. 不合格は、必然、当
然の結果だと思っています。
(椿本祐弘)

2021年11月06日

◆【変見自在】日清戦争前夜

               高山 正之


 江戸期、李氏朝鮮は上も下もあさましかった。

 徳川新将軍が就任すると、お祝いと称して400人の一団がやってきて
一年間、日本で遊び回った。朝鮮通信使という名のたかり集団だった。幕
府の出費は100万両を超えた。

 支那はこのころまともな満洲人が漢民族こと支那人を支配していたか
ら、日本へのたかり行脚などあり得なかった。

 因みに習近平は「栄光ある漢民族文化の復興」を唱えるが、それは間違
いだ。

 漢人は4000年の歴史の大方を外来民族の奴隷として過ごしてきた。

 絢爛の文化を生んだ清朝も彼らを家奴(かど)と呼び、満洲人の血が汚れ
ないよう漢人との結婚を禁じた。

 「栄光」も「文化」もみな外来民族のものだった。

 漢人は自分の国にいながら奴隷にされ続けた。「大義を知らず」(辻政
信)、嘘つきで、投げやりで、残忍な国民性はそんな環境から生まれたと
言われる。

 実際、阿片騒ぎもそうだ。清朝は阿片を禁じたが、漢人は広東沖の零丁
島で英側と取引し、阿片禍を広げた。

艦隊の初任務は朝鮮に介入する日本を脅し上げることだった。

 明治19年、「定遠」など4隻が長崎港に無断で入港した。その威容は
3000トン級巡洋艦しか持たない日本を十分に青ざめさせた。

 漢人艦長は頭(ず)に乗る。日本側の許可を取らずに水兵500人を上陸
させた。

 彼らは長崎の街に繰り出して狼藉を働き、一部は丸山町の遊郭にも押し
かけたが、日本の色街は外人の登楼を認めない伝統を持ち、それは今の風
俗にも続く。

 彼らは怒って暴れ、警官と衝突する。日を改めて300人の新手が交番
を襲い、警官二人を殺した。

 日本人が初めて見た支那人の集団は凶悪な無頼の徒だった。彼らの膺懲
(ようちょう)に市民も加わり、結果、支那側は士官も加わり、結果、支那
側は士官を含む4人が死亡、50人が重傷。市民も十数人が負傷した。

 一方的に支那が悪いのに日清の和解交渉では日本が支那に支払う額の4
倍の慰謝料支払いを呑まされた。

 「いやならこの戦艦相手に戦争するあるか」の脅しに日本が屈した形だ。

 支那の艦隊はその5年後、今度は東京湾に「定遠」以下6隻を連ねて押
しかけて威嚇した。まるでペリー気取りだった。

 彼らの無礼は続く。無断で瀬戸内海に入り込み、軍事機密の呉の軍港を
観察して帰っていった。

 それから3年。日本艦隊は豊島沖と黄海で2度会戦して勝った。

 そこでも漢人らしさが目立った。巡洋艦「済遠」の艦長、方伯謙は豊島
沖会戦いで 艦を停めて白旗を掲げた。国際ルールに則る降伏の形だが、
日本艦が近づくと魚雷を放って遁走した。

 彼は黄海海戦でも前代未聞の敵前逃亡をやった。

 漢人政権ならそれもありだが、このときは恥を知る満洲人、西太后が方
伯謙を斬首に処した。

 彼女は日清戦争の敗因を分析し、支那の形だった科挙の制をやめ、海外
留学を新たな登竜門にした。奴隷根性の漢人の心をそれで変えようとした。

 しかし漢人がまともになる前に辛亥革命が起きて漢人政権が生まれた。

 袁世凱から蒋介石、そして毛沢東の中共へと漢人治世は続く。

 そして大躍進で3000万人が、文革でまた2000万人が殺された。
民を虐げる。それが習近平の言う漢民族の文化なのだ。

 被害は周辺に及んでチベットもウイグルもやられて、今は日本が狙われる。

 軍艦を並べて脅し、国際ルールを破って尖閣も西沙も手に入れようとする。

 それは北洋艦隊と方伯謙の佇(たたず)まいとそっくりだ。

 あのときの日本人は「上下心を一にして」建艦費を拠出して備えを成した。

 今、GDP2%以上の国防費を出そうという。いいことじゃないか。


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す一にして』(定価605円)絶賛発売中。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録


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◆雀庵の 常在戦場/107赤化目指す日共&立民は消滅する
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/387(2021/11/4/木】小生の散歩コースに
「JMITU労組川崎支部」がある。2、3年前から人影を見ないが、ポスター
は「私はいい人、優しい人」を装っているからとても日共臭い。JMITUと
は Japan Metal, Information and Technology workers' Union の略
らしい。調べたら・・・

<JMITUは産業別労働組合の全国組織です。JMITU川崎支部は主に川崎市を
中心に活動していまです。1968年に川崎で働く労働者のため、組合のない
職場で働く人のため、1人でも入れる労働組合を作ろうと、私たちの先輩
達によってできた労働組合です>

上部組織は全国労働組合総連合(全労連)。WIKIによると、1989年に
「“連合”結成は労働界の右寄り再編」と反発、官公労労組中心の総評のう
ち自治労から「自治労連」、日教組から「全教」など共産党支持の非主流
派などで作られた。共産党支持が強い、とある。

JMITU労組川崎支部は3階建てで、2、3Fは計10室のワンルームのようだ
が、人気はほとんどない。高齢化もあって組合員はどんどん減っているの
だろう。

日共は今回の衆院選挙で2議席減らして10議席なったが、全労連は「4野党
(立民、日共、社民、れいわ)の統一候補は、全体として議席を伸ばすに
は至らなかったが、多くの選挙区で競り勝つ成果を得たことは、小選挙区
制の下で、野党共闘があったからこそである」と自賛している。“負けた”
と言わないのはアカの特徴だな。

日共は立民との人民戦線戦術、国共合作ならぬ「立共合作」戦略は変えな
いようだ。寄り合い所帯のような立民は儚くなりそうだが、日共は地方議
員を多数抱えているから“上納金”がたっぷりあり、軍資金にはまだまだ余
裕がありそうだ。

国会議員の定数は衆院465人、参院248人。日共は衆院10人、参院13人の計
23人(シェア3.2%)、2020年12月31日現在の都道府県議員2643人中、日
共は138人(5.2%)、市区町村議員2万9608人中、日共は2488人(8.4%)
である。

国会議員の年収(議員報酬)は2200万円あたりだから、日共は23人で5億
600万円。都道府県議員と市区町村議員の年収は東京都の1200万円あたり
から売木村(長野県)の120万円までピンキリ。都道府県議員の年収を
1000万円とすれば日共は138人で13億8000万円、市区町村議員の年収を775
万円とすれば日共は2488人で192億8200万円。

日共の議員合計2649人の報酬は年211億6800万円、平均すると1人当たり約
800万円になるが、どうもここからさらにピンハネがあるようだ。

「社会新報」(社会党機関紙)の記者という経歴もあり、ナンミョー信者
でもあるジャーナリストの柳原滋雄氏はブログにこう書いている。

<日本共産党が国会議員から地方議員にいたるまで、党所属の議員に対
し、議員報酬(歳費)の一部を半ば強制的に集金していることはよく知ら
れる。本サイトの調査によると(集金額は)年間ベースで国会議員700万
円台、都議会議員300万円台、東京23区の区議会議員100万円台という数値
が検出された。これらはいずれも地元の地区委員会、都道府県委員会、中
央委員会に「寄付」という形で拠出されているものの、事実上の歳費のピ
ンハネである>

寄付という名のミカジメ料・・・「誰のお陰で議員になれたんか、アン
タ、ちっとも分っておらんみたいやな、寄付が嫌ならそれで結構、勝手に
したらええ、別の候補立てるだけや、それでいいんやな」、こう威嚇され
たら従うしかない。除名されたら人脈は断たれるし、「元・日本共産党議
員」を雇うような会社はまずないだろうから。

日共の「2019年政治資金収支報告書」に基づいて過去20年ほどの「ピー
ク」(勝共連合の記事を引用)と2019年の「現在」比較をすると――

▼収入総額:343億円(2001年)→ 204億円で40.5%減

▼機関紙誌等の事業収入:292億円(2001年)→ 177億円で39.4%減

▼個人負担の党費(会費):14億円(1997年)→ 6億円で57.1%減

▼党費(会費)の納入者数:331万人(2002年)→ 27万人余の党員+100万
人の「しんぶん赤旗」読者で計127万人(?)とすれば61.6%減

斜陽というか落日というか・・・それでも日共は明るい未来、我らにとっ
ては“絶望的な赤色地獄”を信じ、その信念に毛ほどの濁りがないのが凄
い。最早、宗教の世界で、ナンミョーと信者獲得争奪戦を続けるのもムベ
なるかな。

戦後の日共もナンミョーも(暴力団も?)半島人が半分ほどを占めていた
らしいが、朴正煕大統領曰く「誇るべきものが何もない民族」ゆえに新し
いものが好きで、かつ“私は正義”病が激しい。結果的に南北など「対立を
好む=そのために徒党を組む=それにより自己確立して安心を得る」とい
う、感性・感情が強く、理性・勘定が弱い民族になってしまったようだ。

論理的思考力が衰えるからだろう、日共の主張にも感情、煽情が目立つこ
と以下の如し「総選挙の結果について 2021年11月1日、日本共産党中央
委員会常任幹部会」から。

<今回の選挙で国民の声を聞かない自公政治がいつまでも続いていいわけ
がありません。比例代表選挙で、前回獲得した11議席から9議席に後退し
たことは、大変残念な結果です。得票数は、440万票から416万票へ、得票
率は7.90%から7.25%への後退となりました。

来年夏には、参議院選挙が行われます。日本共産党は創立100周年を迎え
ます。参議院選挙で、今度こそ市民と野党の共闘を成功させながら日本共
産党の躍進をかちとるという「2大目標」をやり遂げ、党創立100周年
を、新しい政治変革のうねりのなかで迎えられるよう、参院選勝利をめざ
す宣伝・組織活動と、強く大きな党をつくりあげる仕事に、ただちに足を
踏み出します>

小生は基本的に「選挙は国民の声」であり、今回の選挙結果は「国民は自
公&維新の政治は立民・日共の政治より良い、期待できると判断した」と
いう解釈だが、日共は「国民の声」ではないと言っている。日共にとって
都合の悪い声は無視し、都合の良い声は針小棒大に拡大して「立て、飢え
たる者よ、今ぞ日は来たし!」と武装蜂起するつもりか。日共脳による現
在認識と目標はこうである。党綱領から。

<現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく、異常
な対米従属と大企業・財界の横暴な支配の打破――日本の真の独立の確保と
政治・経済・社会の民主主義的な改革の実現を内容とする民主主義革命で
ある。

(民主主義革命を経て)発達した資本主義国での社会主義的変革は、特別
の困難性をもつとともに、豊かで壮大な可能性をもった事業であり、社会
主義・共産主義への大道である。日本共産党が果たすべき役割は、世界的
にもきわめて大きい>

小生は医師によると心神喪失になりかねない鬱病で、小生自身はカッコつ
けて「自閉スペクトラム」と称しているが、周期的に自殺願望が高まりウ
ンザリする。しかし、自殺するならカッコ良く、できるものなら絶世の美
女才媛と手を携えて美しく死にたい、どうしたらいいだろうと考えている
うちに死に神から「バーカ、信心に濁りがあるからダメだ、純粋さがない
ね、機が熟すのを待つしかない」と愛想を尽かされ、それなりに精神が安
定していくのが常だ。

日共は党綱領などを見ると完全に病膏肓、治癒不能の「老人性慢性期妄想
障害」、100年の紅2代、3代、4代の無為徒食の紅色貴族が世襲のように続
いて、ほとんど宗教、邪教。日共は党規約で「党内に派閥・分派はつくら
ない」と規定しているから純度が増して、口だけお達者、吶喊する勇気も
体力もなく、革マル教祖の黒寛が説いた「サナダムシ」戦略で宿主、日本
を乗っ取る・・・立民とそっくりで、国民はその胡散臭さを知るように
なってきたから、立共いずれも遠からず消滅するだろう



━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆義鳥からアラブやアフリカ商人が消え

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月2日(火曜日)
通巻第7104号   

義鳥からアラブやアフリカ商人が消え、
「クリスマス・クランチ」
武漢肺炎、海運の遅滞、トラック運転手不足、そして電力不足

 クレジットクランチからエネルギークランチ、そして今「クリスマス・
クランチ」。
 欧米の家庭を飾るクリスマスツリー、装飾ランプに靴下に、サンタク
ロースの衣裳。これらクリスマス用品を製造するのは上海から280キロ
南西の義鳥市。対米輸出の45%が、この地区で生産され、船積みされて
ゆく。全世界でクリスマス商戦は60億ドルを超える。

 武漢肺炎の蔓延で、まずアフリカやアラブからの買い付け商人たちが消
えた。日本でも渋谷、六本木から外国人が消えたように。
 ここに石油価格の値上げ、製品を作る原材料の値上げ、とりわけ銅を中
心とする原材料、プラスチック価格が平均で10%以上の上昇。これは半
導体不足が典型的に証明しているが、生産現場に直截に響き、工場が操業
停止に追い込まれた。

 ついで昨今の欧米諸国を襲っているのはコンテナの滞貨である。
入港待ち、ついには沖合待ち、コンテナ船が滞留しているのも、通関後の
トラック輸送でドライバーの人手不足が原因である。
港湾労働者も賃上げ要求のスト。外国人労働者が去って、輸入貨物の大渋
滞が引き起こされた。サプライチェーンが寸断されてしまったのだ。

 続いてのクランチがエネルギークランチである。
電力不足は上海でもテスラ工場を直撃したように、世界各地で電力供給が
止まり、そのうえ石炭の火力発電をやめる方針だから、電力事情は悪化の
一途となる。かくして中国の経済を下支えしてきた雑貨産業も、窮地に立
たされた。
クリスマス・クランチの次は?
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)総選挙ですが、「日本維新の会」の躍進をみても、連立の
組み替えが可能ではないでしょうか? 自民プラス維新の連立なら、公明
との連立より、改憲は前に進むと思います。
 政治評論家諸先生方で、このような意見の拡がりはないのでしょうか。
   (GH生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)大阪で自民全滅。この選挙制度の恨みがあって、
自民党の選挙マシンから言えば、政権維持というパラダイムを超える発想
でしょうね。
  ♪
(読者の声2)貴誌令和三年(2021)11月1日通巻第7103号
「読者の声」で、 邪馬台国の位置についての、(刮目天)氏による大和
説否定説を拝読しました。
私は、これについて詳細に議論するほどの知見もなく、これ以上「反論」
(?)することは差し控えます。
 ただ、浅学の身ではありますが、何年か前に、東京日本橋「奈良まほろ
ば館」で、小路田泰直氏による講演を聞き、極めて説得力が強いように思
い、その後、同氏の著作を何冊か読んだうえで、同氏の主張に強く同感し
ています。
 しかるに、邪馬台国問題が論じられる場合でも、魏使日本海経由説を含
めて、小路田説がとりあげられることはまったくないように見受けられます。
 既に、その一部を紹介していますが、小路田氏は、2011年の著書『邪馬
台国と「鉄の道」』の「はじめに」で、次のように述べておられます。
 「私は、以前に、1910年に白鳥庫吉と内藤湖南の間で開始された邪馬台
国論争が、実は日本ナショナリズムのあり方、あるいは日露戦後の日本の
進路をめぐる二人の東洋史学者による、まさに現代思想上の論争であった
ことを発見し、つい有頂天になって、次のように述べてしまったことがある。
 私には・・・・自ら『魏志倭人伝』を読み解き、あるいは考古遺跡を踏
査し、邪馬台国の位置を探り当てるといった、古代史然としたことはでき
ない。またやる気もない。自分がこれまで近代史を勉強してきたというこ
ともあるが、何よりもあまり趣味ではない。内心では、やはり邪馬台国が
畿内にあろうと九州にあろうと、それ自体はどちらでも良いと思っている
からである(2001年)。
 今から思うと何とも軽率な発言であった。邪馬台国が畿内にあろうと北
九州にあろうとどちらでもいいなどといったことは、たとえ近代史家で
も、いってはならないことであった。というのも国家の生まれ方は、国家
のその後を強く規定するからである。」
 私も、「邪馬台国が畿内にあろうと九州にあろうと、それ自体はどちら
でも良い」とまで言うべきかどうかはともかく、邪馬台国論争を、単なる
位置についてのものではなく、「現代思想上の論争」とするという視点が
必要だと考えます。
 なお、小路田泰直氏は「(邪馬台国の位置についての)論争自体は大正
の末年、ほぼ決着がついている。1922年(大正11)3月、『考古学雑誌』
に徳島の中学校教員笠井新也(1884〜1956)が『邪馬台国は大和である』
と題する論文を発表し、日本海経由説を公にしたからである」と述べてい
ます。この笠井新也説もほとんど黙殺されている(?)ように思えます
が、私は、この日本海経由説はかなり説得的だと思っています。「日本海
を中心に地図を逆さまに見る」と、その可能性が高いことを感じとれると
思います。(椿本祐弘)


(宮崎正弘のコメント)日本海が古代の表玄関ですから、三浦祐之氏のい
う「ヤポネシアの表玄関」。継体天皇は「古志の大王」、ヤマト王権より
日本海側の豪族のほうが遙かに財力もあったわけでしょう。太平洋航路が
拓けたのは19世紀です。
 神功皇后の新羅遠征も敦賀から出港したとされます。
 邪馬台国はヤマトの聞き違い、卑弥呼はおそらく日御子の聞き違えでは
ないかと思います。魏志倭人伝は政治宣伝文書とみて差し支えないと思わ
れます。

   ♪
(読者の声3)米国大手の自動車レンタル社(Hertz)が「テスラ・モデ
ル3」を10万台注文したところ、客からの反響がすごいので、更に10万台
追加お願いした。
このような大きな販売では、当然大幅な割引になるはずだが、テスラは通
常の小売値段で、契約した。嫌なら、他へどうぞ。まだ生産台数が限られ
ているので、貴重な商品なのである。
レンタルとは、車が勝負。1。テスラは中古としての売値が買値を上回
る、つまり投資になる。2。EV車は、ほとんど維持費がただ。3。燃料費
用がガソリンより安くつく。4。安全であるので、事故、修理費が安くな
る。5。故に保険料が安い。6。素敵な車、客が喜ぶなどで、レンタル社
としては良いことずくめ。
  テスラとしては、一度テスラに試乗すると、ほとんどの客が、次の車
として選び、ひとたびEVに移ると、ICEに戻ることは無いという。
そこでレンタルとは、最高の宣伝、試乗体験を、客が自ら、自腹を切って
試してくれる。UBERという、日本では「白タク」とされる、会社が世界中
で流行っているが、この運転手・経営者にとってもテスラは断然にありが
たい。同じ費用で儲けが増える。しかし、いずれは自動運転によって、自
分もお払い箱になる日が近い、と日々悩む。
 テスラは運転者の細かな完璧な毎日の運転行動を把握しているので、安
全性・事故率の確かな統計資料を持っている。故に、正確な、しかも非常に
「安い自動車保険」を売り出した。面白いことに、毎月の保険料が、前月
の運転行動によって、かなり上下する。これによって、運転手は反省し、
以後改め、安全運転を肝に命じ、事故が減り、テスラ保険も儲かる。故
に、全ての既存の保険会社は負ける。更に、EVをガレージに入れると、
「発火の恐れ」があるとして、家の火災保険額が高くなる。もちろん、テ
スラは風評であると把握しているので、火災保険も、誰よりも安く提供し
ている。

  自動運転が始まると、再び大きな変革になる。ざっと計算してみて
も、テスラは個人に売るよりも、自社運営のタクシーで稼がせる方が遥か
に儲かる。(タダ働きの運転手をほぼタダで無限に産み出す)故に、どう
しても個人で買いたいという客には現在の価格の数倍で売ることになる、
らしい。だから、中古価格が下がらない、という理由の一つ。やがては、
シートベルトやエアバッグも必要ない、車体も事故なし、を当然とされ軽
く安く製造される、だろう。かつてのエレベーターの操縦者が消えていく
過程に似ている。
 このような背景があって、株式市場価格が100兆円を超えた。GM、トヨ
タ、VWなど世界の全ての自動車会社の総額を上回る。かつてマイクロソフ
ト社が世界のOSのほぼ100%を独占していた時代があった。
テスラが世界の自動車製造を独占することは、ほぼ確実になった、らし
い。同時に社長のマスク氏は世界一の富豪になったが、本人はロケット工
場敷地内の極めて質素な小さなプレハブの小屋に住み、本田総一郎氏のよ
うに工場で働いている。
利益の全ては、火星移民100万人計画の費用に充てている。新興宗教の教
祖のようなタワゴトに聞こえるが、本気であり実現するだろう。今世紀最
大の英雄、いや人類史上最高、という評価も実現するかも。
テスラの歴史と成果を見ると、いかに自由経済の仕組みが優れているか良
くわかる。それに反して、かつてホンダが米国に進出を計画した時、政府
の優れた官僚はトヨタと日産で十分だと判断し妨害した。
今もその政府指導の腐敗し荒廃した独裁構造は変わっていない。だから、
「失われた10年」が30年になった。
(在米のKM生)

  ♪
(読者の声4)在米のKM様から国語の重要性のご意見が有り、全く同感です。
 ロシア革命のケース/10月のプーチン演説によると、ロシア革命では用
語の意味を変えて国民の意識を変える工作がありました。このため1991年
のソ連崩壊後破壊されたロシア語の意味の正常化が行われたと言います。
プーチンはロシア第一主義で危険ですが、この主張自体は正しいと思います。
米占領軍のケース/日本を見ると占領軍の日本語破壊があり、文字、文
法が破壊されました。これは戦前の文字文化を読めなくし民族文化の伝統
の断絶を狙うもので、革命政権の常套手段でした。それを独立後も復旧し
ていないのは問題です。
米国の対日政策は180度変わり日本の強化を望んでいます。日本は占領軍
の対日破壊政策は廃棄し伝統を回復すべきです。
最近の用語工作の例/最近気づいたのは、「慰霊祭」が共産党の使う
「追悼式」に変えられていることです。共産党は無神論なので、「霊」の
文字を嫌うのです。それが民主党政権時代に政府に入り込み、マスコミで
も慰霊祭を追悼式と書いている。
慰霊と追悼は意味が違います。日本は霊魂を信じる文化です。正すべきです。
啓蒙主義の見直し/自由平等などの用語は、明治以降に持ち込まれた欧米
の啓蒙主義用語の翻訳です。
この概念は古代のソフィストが主張した人間の楽園願望ですが、それが18
世紀に啓蒙主義となり英国からフランス、米国に輸出され、日本に来たも
のと思います。しかしこれらの概念は、ケースバイケースで適用されるも
ので、仏人のトクビルは、自国民が啓蒙主義の用語のもつ限界性を知らな
かったため、大革命の失敗を犯した、と記しています。
 正しい用語対応/この点、英国人は、啓蒙主義の始まった国ですが、概
念の限界を知っていました。
E・バークは、自由や平等概念は、必ず個別の問題毎に資格、義務、限
界、道徳性の4点で採否を確認することを主張しています。これが英国流
の思想理解です。
ギリシャのソフィスト、プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」と述
べました。思想用語は科学のような単純な定義は出来ないのです。日本人
は自由や平等を英国式に対処することが必要です。
そうでないと思想の奴隷になり煽動に利用される恐れがあります。あくま
でも思想の主人は人間です。 
   (落合道夫)

   ♪
(読者の声5)2021年の日本政治は大波乱の一年でした。そこで、その結
果を詳細に分析し、背景にある民意を精密に知ることは、これからの日本
を考える上でも非常に重要なものと思われます。米国型の科学的選挙分析
に関する日本の第一人者が、そのような諸件を踏まえて科学的データに基
づいて解説してくださいます。貴重な機会ですので、多くの方々のご参加
を待ち申し上げております。
【講 師】三浦博史(慶應義塾大学卒。1979年から椎名素夫衆議院議員公
設秘書。社団法人国際経済政策調査会事務局長等を歴任。1988年、米国国
務省個人招聘プログラムで米国に派遣。1989年、日本初の選挙プランニン
グ会社である「アスク」を設立。代表取締役。以後、世界各地の選挙事情
の情報収集などにも努め、日本各地で行われる国会・首長・地方議会選挙
で、わが国初の選挙プランナーとして活動中。
      記
【日 時】 令和3年11月19日(金曜日)午後6時〜8時 (受付5時
30分)
【会 場】 憲政記念館・第2会議室 (千代田区永田町1-1-1/国会正面
向側)
【参加費】 2000円
【要申込】必ず以下のフォームからお申込みください。
https://ozakiyukio.jp/information/2021.html#1006
    (グローバル・イッシューズ総合研究所)

◆【変見自在】日清戦争前夜

                高山 正之

 江戸期、李氏朝鮮は上も下もあさましかった。

 徳川新将軍が就任すると、お祝いと称して400人の一団がやってきて
一年間、日本で遊び回った。朝鮮通信使という名のたかり集団だった。幕
府の出費は100万両を超えた。

 支那はこのころまともな満洲人が漢民族こと支那人を支配していたか
ら、日本へのたかり行脚などあり得なかった。

 因みに習近平は「栄光ある漢民族文化の復興」を唱えるが、それは間違
いだ。

 漢人は4000年の歴史の大方を外来民族の奴隷として過ごしてきた。

 絢爛の文化を生んだ清朝も彼らを家奴(かど)と呼び、満洲人の血が汚れ
ないよう漢人との結婚を禁じた。

 「栄光」も「文化」もみな外来民族のものだった。

 漢人は自分の国にいながら奴隷にされ続けた。「大義を知らず」(辻政
信)、嘘つきで、投げやりで、残忍な国民性はそんな環境から生まれたと
言われる。

 実際、阿片騒ぎもそうだ。清朝は阿片を禁じたが、漢人は広東沖の零丁
島で英側と取引し、阿片禍を広げた。

艦隊の初任務は朝鮮に介入する日本を脅し上げることだった。

 明治19年、「定遠」など4隻が長崎港に無断で入港した。その威容は
3000トン級巡洋艦しか持たない日本を十分に青ざめさせた。

 漢人艦長は頭(ず)に乗る。日本側の許可を取らずに水兵500人を上陸
させた。

 彼らは長崎の街に繰り出して狼藉を働き、一部は丸山町の遊郭にも押し
かけたが、日本の色街は外人の登楼を認めない伝統を持ち、それは今の風
俗にも続く。

 彼らは怒って暴れ、警官と衝突する。日を改めて300人の新手が交番
を襲い、警官二人を殺した。

 日本人が初めて見た支那人の集団は凶悪な無頼の徒だった。彼らの膺懲
(ようちょう)に市民も加わり、結果、支那側は士官も加わり、結果、支那
側は士官を含む4人が死亡、50人が重傷。市民も十数人が負傷した。

 一方的に支那が悪いのに日清の和解交渉では日本が支那に支払う額の4
倍の慰謝料支払いを呑まされた。

 「いやならこの戦艦相手に戦争するあるか」の脅しに日本が屈した形だ。

 支那の艦隊はその5年後、今度は東京湾に「定遠」以下6隻を連ねて押
しかけて威嚇した。まるでペリー気取りだった。

 彼らの無礼は続く。無断で瀬戸内海に入り込み、軍事機密の呉の軍港を
観察して帰っていった。

 それから3年。日本艦隊は豊島沖と黄海で2度会戦して勝った。

 そこでも漢人らしさが目立った。巡洋艦「済遠」の艦長、方伯謙は豊島
沖会戦いで 艦を停めて白旗を掲げた。国際ルールに則る降伏の形だが、
日本艦が近づくと魚雷を放って遁走した。

 彼は黄海海戦でも前代未聞の敵前逃亡をやった。

 漢人政権ならそれもありだが、このときは恥を知る満洲人、西太后が方
伯謙を斬首に処した。

 彼女は日清戦争の敗因を分析し、支那の形だった科挙の制をやめ、海外
留学を新たな登竜門にした。奴隷根性の漢人の心をそれで変えようとした。

 しかし漢人がまともになる前に辛亥革命が起きて漢人政権が生まれた。

 袁世凱から蒋介石、そして毛沢東の中共へと漢人治世は続く。

 そして大躍進で3000万人が、文革でまた2000万人が殺された。
民を虐げる。それが習近平の言う漢民族の文化なのだ。

 被害は周辺に及んでチベットもウイグルもやられて、今は日本が狙われる。

 軍艦を並べて脅し、国際ルールを破って尖閣も西沙も手に入れようとする。

 それは北洋艦隊と方伯謙の佇(たたず)まいとそっくりだ。

 あのときの日本人は「上下心を一にして」建艦費を拠出して備えを成した。

 今、GDP2%以上の国防費を出そうという。いいことじゃないか。


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す一にして』(定価605円)絶賛発売中。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆雀庵の 常在戦場/107赤化目指す日共&立民は消滅する
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/387(2021/11/4/木】小生の散歩コースに
「JMITU労組川崎支部」がある。2、3年前から人影を見ないが、ポスター
は「私はいい人、優しい人」を装っているからとても日共臭い。JMITUと
は Japan Metal, Information and Technology workers' Union の略
らしい。調べたら・・・

<JMITUは産業別労働組合の全国組織です。JMITU川崎支部は主に川崎市を
中心に活動していまです。1968年に川崎で働く労働者のため、組合のない
職場で働く人のため、1人でも入れる労働組合を作ろうと、私たちの先輩
達によってできた労働組合です>

上部組織は全国労働組合総連合(全労連)。WIKIによると、1989年に
「“連合”結成は労働界の右寄り再編」と反発、官公労労組中心の総評のう
ち自治労から「自治労連」、日教組から「全教」など共産党支持の非主流
派などで作られた。共産党支持が強い、とある。

JMITU労組川崎支部は3階建てで、2、3Fは計10室のワンルームのようだ
が、人気はほとんどない。高齢化もあって組合員はどんどん減っているの
だろう。

日共は今回の衆院選挙で2議席減らして10議席なったが、全労連は「4野党
(立民、日共、社民、れいわ)の統一候補は、全体として議席を伸ばすに
は至らなかったが、多くの選挙区で競り勝つ成果を得たことは、小選挙区
制の下で、野党共闘があったからこそである」と自賛している。“負けた”
と言わないのはアカの特徴だな。

日共は立民との人民戦線戦術、国共合作ならぬ「立共合作」戦略は変えな
いようだ。寄り合い所帯のような立民は儚くなりそうだが、日共は地方議
員を多数抱えているから“上納金”がたっぷりあり、軍資金にはまだまだ余
裕がありそうだ。

国会議員の定数は衆院465人、参院248人。日共は衆院10人、参院13人の計
23人(シェア3.2%)、2020年12月31日現在の都道府県議員2643人中、日
共は138人(5.2%)、市区町村議員2万9608人中、日共は2488人(8.4%)
である。

国会議員の年収(議員報酬)は2200万円あたりだから、日共は23人で5億
600万円。都道府県議員と市区町村議員の年収は東京都の1200万円あたり
から売木村(長野県)の120万円までピンキリ。都道府県議員の年収を
1000万円とすれば日共は138人で13億8000万円、市区町村議員の年収を775
万円とすれば日共は2488人で192億8200万円。

日共の議員合計2649人の報酬は年211億6800万円、平均すると1人当たり約
800万円になるが、どうもここからさらにピンハネがあるようだ。

「社会新報」(社会党機関紙)の記者という経歴もあり、ナンミョー信者
でもあるジャーナリストの柳原滋雄氏はブログにこう書いている。

<日本共産党が国会議員から地方議員にいたるまで、党所属の議員に対
し、議員報酬(歳費)の一部を半ば強制的に集金していることはよく知ら
れる。本サイトの調査によると(集金額は)年間ベースで国会議員700万
円台、都議会議員300万円台、東京23区の区議会議員100万円台という数値
が検出された。これらはいずれも地元の地区委員会、都道府県委員会、中
央委員会に「寄付」という形で拠出されているものの、事実上の歳費のピ
ンハネである>

寄付という名のミカジメ料・・・「誰のお陰で議員になれたんか、アン
タ、ちっとも分っておらんみたいやな、寄付が嫌ならそれで結構、勝手に
したらええ、別の候補立てるだけや、それでいいんやな」、こう威嚇され
たら従うしかない。除名されたら人脈は断たれるし、「元・日本共産党議
員」を雇うような会社はまずないだろうから。

日共の「2019年政治資金収支報告書」に基づいて過去20年ほどの「ピー
ク」(勝共連合の記事を引用)と2019年の「現在」比較をすると――

▼収入総額:343億円(2001年)→ 204億円で40.5%減

▼機関紙誌等の事業収入:292億円(2001年)→ 177億円で39.4%減

▼個人負担の党費(会費):14億円(1997年)→ 6億円で57.1%減

▼党費(会費)の納入者数:331万人(2002年)→ 27万人余の党員+100万
人の「しんぶん赤旗」読者で計127万人(?)とすれば61.6%減

斜陽というか落日というか・・・それでも日共は明るい未来、我らにとっ
ては“絶望的な赤色地獄”を信じ、その信念に毛ほどの濁りがないのが凄
い。最早、宗教の世界で、ナンミョーと信者獲得争奪戦を続けるのもムベ
なるかな。

戦後の日共もナンミョーも(暴力団も?)半島人が半分ほどを占めていた
らしいが、朴正煕大統領曰く「誇るべきものが何もない民族」ゆえに新し
いものが好きで、かつ“私は正義”病が激しい。結果的に南北など「対立を
好む=そのために徒党を組む=それにより自己確立して安心を得る」とい
う、感性・感情が強く、理性・勘定が弱い民族になってしまったようだ。

論理的思考力が衰えるからだろう、日共の主張にも感情、煽情が目立つこ
と以下の如し「総選挙の結果について 2021年11月1日、日本共産党中央
委員会常任幹部会」から。

<今回の選挙で国民の声を聞かない自公政治がいつまでも続いていいわけ
がありません。比例代表選挙で、前回獲得した11議席から9議席に後退し
たことは、大変残念な結果です。得票数は、440万票から416万票へ、得票
率は7.90%から7.25%への後退となりました。

来年夏には、参議院選挙が行われます。日本共産党は創立100周年を迎え
ます。参議院選挙で、今度こそ市民と野党の共闘を成功させながら日本共
産党の躍進をかちとるという「2大目標」をやり遂げ、党創立100周年
を、新しい政治変革のうねりのなかで迎えられるよう、参院選勝利をめざ
す宣伝・組織活動と、強く大きな党をつくりあげる仕事に、ただちに足を
踏み出します>

小生は基本的に「選挙は国民の声」であり、今回の選挙結果は「国民は自
公&維新の政治は立民・日共の政治より良い、期待できると判断した」と
いう解釈だが、日共は「国民の声」ではないと言っている。日共にとって
都合の悪い声は無視し、都合の良い声は針小棒大に拡大して「立て、飢え
たる者よ、今ぞ日は来たし!」と武装蜂起するつもりか。日共脳による現
在認識と目標はこうである。党綱領から。

<現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく、異常
な対米従属と大企業・財界の横暴な支配の打破――日本の真の独立の確保と
政治・経済・社会の民主主義的な改革の実現を内容とする民主主義革命で
ある。

(民主主義革命を経て)発達した資本主義国での社会主義的変革は、特別
の困難性をもつとともに、豊かで壮大な可能性をもった事業であり、社会
主義・共産主義への大道である。日本共産党が果たすべき役割は、世界的
にもきわめて大きい>

小生は医師によると心神喪失になりかねない鬱病で、小生自身はカッコつ
けて「自閉スペクトラム」と称しているが、周期的に自殺願望が高まりウ
ンザリする。しかし、自殺するならカッコ良く、できるものなら絶世の美
女才媛と手を携えて美しく死にたい、どうしたらいいだろうと考えている
うちに死に神から「バーカ、信心に濁りがあるからダメだ、純粋さがない
ね、機が熟すのを待つしかない」と愛想を尽かされ、それなりに精神が安
定していくのが常だ。

日共は党綱領などを見ると完全に病膏肓、治癒不能の「老人性慢性期妄想
障害」、100年の紅2代、3代、4代の無為徒食の紅色貴族が世襲のように続
いて、ほとんど宗教、邪教。日共は党規約で「党内に派閥・分派はつくら
ない」と規定しているから純度が増して、口だけお達者、吶喊する勇気も
体力もなく、革マル教祖の黒寛が説いた「サナダムシ」戦略で宿主、日本
を乗っ取る・・・立民とそっくりで、国民はその胡散臭さを知るように
なってきたから、立共いずれも遠からず消滅するだろう



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◆義鳥からアラブやアフリカ商人が消え

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月2日(火曜日)
通巻第7104号   

義鳥からアラブやアフリカ商人が消え、
「クリスマス・クランチ」
武漢肺炎、海運の遅滞、トラック運転手不足、そして電力不足

 クレジットクランチからエネルギークランチ、そして今「クリスマス・
クランチ」。
 欧米の家庭を飾るクリスマスツリー、装飾ランプに靴下に、サンタク
ロースの衣裳。これらクリスマス用品を製造するのは上海から280キロ
南西の義鳥市。対米輸出の45%が、この地区で生産され、船積みされて
ゆく。全世界でクリスマス商戦は60億ドルを超える。

 武漢肺炎の蔓延で、まずアフリカやアラブからの買い付け商人たちが消
えた。日本でも渋谷、六本木から外国人が消えたように。
 ここに石油価格の値上げ、製品を作る原材料の値上げ、とりわけ銅を中
心とする原材料、プラスチック価格が平均で10%以上の上昇。これは半
導体不足が典型的に証明しているが、生産現場に直截に響き、工場が操業
停止に追い込まれた。

 ついで昨今の欧米諸国を襲っているのはコンテナの滞貨である。
入港待ち、ついには沖合待ち、コンテナ船が滞留しているのも、通関後の
トラック輸送でドライバーの人手不足が原因である。
港湾労働者も賃上げ要求のスト。外国人労働者が去って、輸入貨物の大渋
滞が引き起こされた。サプライチェーンが寸断されてしまったのだ。

 続いてのクランチがエネルギークランチである。
電力不足は上海でもテスラ工場を直撃したように、世界各地で電力供給が
止まり、そのうえ石炭の火力発電をやめる方針だから、電力事情は悪化の
一途となる。かくして中国の経済を下支えしてきた雑貨産業も、窮地に立
たされた。
クリスマス・クランチの次は?
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)総選挙ですが、「日本維新の会」の躍進をみても、連立の
組み替えが可能ではないでしょうか? 自民プラス維新の連立なら、公明
との連立より、改憲は前に進むと思います。
 政治評論家諸先生方で、このような意見の拡がりはないのでしょうか。
   (GH生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)大阪で自民全滅。この選挙制度の恨みがあって、
自民党の選挙マシンから言えば、政権維持というパラダイムを超える発想
でしょうね。
  ♪
(読者の声2)貴誌令和三年(2021)11月1日通巻第7103号
「読者の声」で、 邪馬台国の位置についての、(刮目天)氏による大和
説否定説を拝読しました。
私は、これについて詳細に議論するほどの知見もなく、これ以上「反論」
(?)することは差し控えます。
 ただ、浅学の身ではありますが、何年か前に、東京日本橋「奈良まほろ
ば館」で、小路田泰直氏による講演を聞き、極めて説得力が強いように思
い、その後、同氏の著作を何冊か読んだうえで、同氏の主張に強く同感し
ています。
 しかるに、邪馬台国問題が論じられる場合でも、魏使日本海経由説を含
めて、小路田説がとりあげられることはまったくないように見受けられます。
 既に、その一部を紹介していますが、小路田氏は、2011年の著書『邪馬
台国と「鉄の道」』の「はじめに」で、次のように述べておられます。
 「私は、以前に、1910年に白鳥庫吉と内藤湖南の間で開始された邪馬台
国論争が、実は日本ナショナリズムのあり方、あるいは日露戦後の日本の
進路をめぐる二人の東洋史学者による、まさに現代思想上の論争であった
ことを発見し、つい有頂天になって、次のように述べてしまったことがある。
 私には・・・・自ら『魏志倭人伝』を読み解き、あるいは考古遺跡を踏
査し、邪馬台国の位置を探り当てるといった、古代史然としたことはでき
ない。またやる気もない。自分がこれまで近代史を勉強してきたというこ
ともあるが、何よりもあまり趣味ではない。内心では、やはり邪馬台国が
畿内にあろうと九州にあろうと、それ自体はどちらでも良いと思っている
からである(2001年)。
 今から思うと何とも軽率な発言であった。邪馬台国が畿内にあろうと北
九州にあろうとどちらでもいいなどといったことは、たとえ近代史家で
も、いってはならないことであった。というのも国家の生まれ方は、国家
のその後を強く規定するからである。」
 私も、「邪馬台国が畿内にあろうと九州にあろうと、それ自体はどちら
でも良い」とまで言うべきかどうかはともかく、邪馬台国論争を、単なる
位置についてのものではなく、「現代思想上の論争」とするという視点が
必要だと考えます。
 なお、小路田泰直氏は「(邪馬台国の位置についての)論争自体は大正
の末年、ほぼ決着がついている。1922年(大正11)3月、『考古学雑誌』
に徳島の中学校教員笠井新也(1884〜1956)が『邪馬台国は大和である』
と題する論文を発表し、日本海経由説を公にしたからである」と述べてい
ます。この笠井新也説もほとんど黙殺されている(?)ように思えます
が、私は、この日本海経由説はかなり説得的だと思っています。「日本海
を中心に地図を逆さまに見る」と、その可能性が高いことを感じとれると
思います。(椿本祐弘)


(宮崎正弘のコメント)日本海が古代の表玄関ですから、三浦祐之氏のい
う「ヤポネシアの表玄関」。継体天皇は「古志の大王」、ヤマト王権より
日本海側の豪族のほうが遙かに財力もあったわけでしょう。太平洋航路が
拓けたのは19世紀です。
 神功皇后の新羅遠征も敦賀から出港したとされます。
 邪馬台国はヤマトの聞き違い、卑弥呼はおそらく日御子の聞き違えでは
ないかと思います。魏志倭人伝は政治宣伝文書とみて差し支えないと思わ
れます。

   ♪
(読者の声3)米国大手の自動車レンタル社(Hertz)が「テスラ・モデ
ル3」を10万台注文したところ、客からの反響がすごいので、更に10万台
追加お願いした。
このような大きな販売では、当然大幅な割引になるはずだが、テスラは通
常の小売値段で、契約した。嫌なら、他へどうぞ。まだ生産台数が限られ
ているので、貴重な商品なのである。
レンタルとは、車が勝負。1。テスラは中古としての売値が買値を上回
る、つまり投資になる。2。EV車は、ほとんど維持費がただ。3。燃料費
用がガソリンより安くつく。4。安全であるので、事故、修理費が安くな
る。5。故に保険料が安い。6。素敵な車、客が喜ぶなどで、レンタル社
としては良いことずくめ。
  テスラとしては、一度テスラに試乗すると、ほとんどの客が、次の車
として選び、ひとたびEVに移ると、ICEに戻ることは無いという。
そこでレンタルとは、最高の宣伝、試乗体験を、客が自ら、自腹を切って
試してくれる。UBERという、日本では「白タク」とされる、会社が世界中
で流行っているが、この運転手・経営者にとってもテスラは断然にありが
たい。同じ費用で儲けが増える。しかし、いずれは自動運転によって、自
分もお払い箱になる日が近い、と日々悩む。
 テスラは運転者の細かな完璧な毎日の運転行動を把握しているので、安
全性・事故率の確かな統計資料を持っている。故に、正確な、しかも非常に
「安い自動車保険」を売り出した。面白いことに、毎月の保険料が、前月
の運転行動によって、かなり上下する。これによって、運転手は反省し、
以後改め、安全運転を肝に命じ、事故が減り、テスラ保険も儲かる。故
に、全ての既存の保険会社は負ける。更に、EVをガレージに入れると、
「発火の恐れ」があるとして、家の火災保険額が高くなる。もちろん、テ
スラは風評であると把握しているので、火災保険も、誰よりも安く提供し
ている。

  自動運転が始まると、再び大きな変革になる。ざっと計算してみて
も、テスラは個人に売るよりも、自社運営のタクシーで稼がせる方が遥か
に儲かる。(タダ働きの運転手をほぼタダで無限に産み出す)故に、どう
しても個人で買いたいという客には現在の価格の数倍で売ることになる、
らしい。だから、中古価格が下がらない、という理由の一つ。やがては、
シートベルトやエアバッグも必要ない、車体も事故なし、を当然とされ軽
く安く製造される、だろう。かつてのエレベーターの操縦者が消えていく
過程に似ている。
 このような背景があって、株式市場価格が100兆円を超えた。GM、トヨ
タ、VWなど世界の全ての自動車会社の総額を上回る。かつてマイクロソフ
ト社が世界のOSのほぼ100%を独占していた時代があった。
テスラが世界の自動車製造を独占することは、ほぼ確実になった、らし
い。同時に社長のマスク氏は世界一の富豪になったが、本人はロケット工
場敷地内の極めて質素な小さなプレハブの小屋に住み、本田総一郎氏のよ
うに工場で働いている。
利益の全ては、火星移民100万人計画の費用に充てている。新興宗教の教
祖のようなタワゴトに聞こえるが、本気であり実現するだろう。今世紀最
大の英雄、いや人類史上最高、という評価も実現するかも。
テスラの歴史と成果を見ると、いかに自由経済の仕組みが優れているか良
くわかる。それに反して、かつてホンダが米国に進出を計画した時、政府
の優れた官僚はトヨタと日産で十分だと判断し妨害した。
今もその政府指導の腐敗し荒廃した独裁構造は変わっていない。だから、
「失われた10年」が30年になった。
(在米のKM生)

  ♪
(読者の声4)在米のKM様から国語の重要性のご意見が有り、全く同感です。
 ロシア革命のケース/10月のプーチン演説によると、ロシア革命では用
語の意味を変えて国民の意識を変える工作がありました。このため1991年
のソ連崩壊後破壊されたロシア語の意味の正常化が行われたと言います。
プーチンはロシア第一主義で危険ですが、この主張自体は正しいと思います。
米占領軍のケース/日本を見ると占領軍の日本語破壊があり、文字、文
法が破壊されました。これは戦前の文字文化を読めなくし民族文化の伝統
の断絶を狙うもので、革命政権の常套手段でした。それを独立後も復旧し
ていないのは問題です。
米国の対日政策は180度変わり日本の強化を望んでいます。日本は占領軍
の対日破壊政策は廃棄し伝統を回復すべきです。
最近の用語工作の例/最近気づいたのは、「慰霊祭」が共産党の使う
「追悼式」に変えられていることです。共産党は無神論なので、「霊」の
文字を嫌うのです。それが民主党政権時代に政府に入り込み、マスコミで
も慰霊祭を追悼式と書いている。
慰霊と追悼は意味が違います。日本は霊魂を信じる文化です。正すべきです。
啓蒙主義の見直し/自由平等などの用語は、明治以降に持ち込まれた欧米
の啓蒙主義用語の翻訳です。
この概念は古代のソフィストが主張した人間の楽園願望ですが、それが18
世紀に啓蒙主義となり英国からフランス、米国に輸出され、日本に来たも
のと思います。しかしこれらの概念は、ケースバイケースで適用されるも
ので、仏人のトクビルは、自国民が啓蒙主義の用語のもつ限界性を知らな
かったため、大革命の失敗を犯した、と記しています。
 正しい用語対応/この点、英国人は、啓蒙主義の始まった国ですが、概
念の限界を知っていました。
E・バークは、自由や平等概念は、必ず個別の問題毎に資格、義務、限
界、道徳性の4点で採否を確認することを主張しています。これが英国流
の思想理解です。
ギリシャのソフィスト、プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」と述
べました。思想用語は科学のような単純な定義は出来ないのです。日本人
は自由や平等を英国式に対処することが必要です。
そうでないと思想の奴隷になり煽動に利用される恐れがあります。あくま
でも思想の主人は人間です。 
   (落合道夫)

   ♪
(読者の声5)2021年の日本政治は大波乱の一年でした。そこで、その結
果を詳細に分析し、背景にある民意を精密に知ることは、これからの日本
を考える上でも非常に重要なものと思われます。米国型の科学的選挙分析
に関する日本の第一人者が、そのような諸件を踏まえて科学的データに基
づいて解説してくださいます。貴重な機会ですので、多くの方々のご参加
を待ち申し上げております。
【講 師】三浦博史(慶應義塾大学卒。1979年から椎名素夫衆議院議員公
設秘書。社団法人国際経済政策調査会事務局長等を歴任。1988年、米国国
務省個人招聘プログラムで米国に派遣。1989年、日本初の選挙プランニン
グ会社である「アスク」を設立。代表取締役。以後、世界各地の選挙事情
の情報収集などにも努め、日本各地で行われる国会・首長・地方議会選挙
で、わが国初の選挙プランナーとして活動中。
      記
【日 時】 令和3年11月19日(金曜日)午後6時〜8時 (受付5時
30分)
【会 場】 憲政記念館・第2会議室 (千代田区永田町1-1-1/国会正面
向側)
【参加費】 2000円
【要申込】必ず以下のフォームからお申込みください。
https://ozakiyukio.jp/information/2021.html#1006
    (グローバル・イッシューズ総合研究所)

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