2021年10月30日

◆【変見自在】朝日は独りで逝け

               高山 正之

 朝日新聞の崩壊はいつ始まったか。正確な日時も場所も分かっている。

 第2次安倍政権発足直前、プレスセンタービルであった日本記者クラブ
主催の党首討論会がその瞬間だった。

 討論会の目玉は記者クラブ側が会見の形で政権党首を吊し上げること。

 因みに質問者は4人で朝毎読日経が独占する。

 これで赤い朝毎が牛耳る懸念もあり、産経を入れる動きも出ていた。

 しかし朝毎日経には支那がついている。その外圧で改組話は止まったとか。

 で、この質疑も従来通り朝日の星浩が仕切った。

 朝日は安倍を恨んでいた。安倍は「諸君」で公然朝日を非難し、安倍を
潰すつもりで書いた「NHK番組改変」も簡単に捏造がバレて酷い目に
遭った。

 「安倍の葬式はウチが出す」と誰かが言ったというほど、安倍は憎かった。

 で、星はまず靖国参拝を質した。支那韓国を敵にするのかと。答えは今
回の高市早苗と同じ。さらり「それが何か」

 星は世界が批判する慰安婦問題を問うた。

 「星さん、あれはあなたの朝日新聞が吉田清治という詐欺師の嘘を広め
たんじゃないですか」

 全国中継で「朝日はフェイクニュースを30年も流し続けた」と返された。

 星も慰安婦話が嘘と知っている。ただ東京裁判史観に合うなら、そう悪
い嘘ではないと考えていた。

 しかし正面から詰問されたのは初めてで星は狼狽(うろた)えて沈黙し
た。朝日の崩壊はこのときに始まった。

 以後順調に崩壊していくが下地はあった。朝日は容赦なく嘘を書きま
くってきた。都城23連隊が南京大虐殺をやったとか、日本軍の煙幕を毒ガ
スだとか。珊瑚に落書きして「日本人」を罵倒もしてきた。

 唯一の良い嘘は北朝鮮を楽園に仕立てて在日の帰国を促したことくら
い。あとは棘のあるいやらしい嘘ばかりだった。

 購読数が半減するのは当たり前だが、ただ、反省はない。好きに嘘を書
きたい。そして苦境に追い込んだ安倍を潰したい。

 で、過去の嘘を検証して発見があった。全くの嘘を「これが事実だ」と
書いたから責められた。

 ならば事実と書かなければいい。疑惑があると書けば事実でなくても誤
報にはならない。それに安直だ。

 かくて根本清樹論説主幹のもと安倍の「疑惑」糾弾が始まった。

 第一弾は森友学園。安倍夫人が講演し、財務省が学園の土地購入で値引
きした。どうも疑わしいと書ける。

 しかし隣の豊中市の公園は森友より格安だし、おまけに公金横領の前科
のある辻本清美が絡む。そっちの方が疑惑は濃い。

 「それは書くな。安倍を潰す疑惑を書くのであって事実報道とは違う」

 加計学園も安倍の友達に獣医師会の反対を押し切って認可した。怪しい。

 でも怪しさでは獣医師会に近い石破の方だ。

 「我々は事実を報道しない。石破は放っとけ。安倍が怪しいとだけ書け」

 そんな中、党首討論会があった。星の後釜の坪井ゆづるが加計学園問題
で安倍を糺(ただ)した。

 安倍は「朝日は加戸県知事の証言を報じなかった」と逆に朝日が事実報
道をやめたことを指摘した。

 口ごもるゆづるに安倍は重ねて「胸を張って事実報道したと言えるか」
と問う。ゆづるは真っ赤になって気張る。

 「会場から失笑が漏れた」と阿比留瑠偉のコラムにあった。

 朝日の崩壊はそれで勢いを増した。しかし、根本は挫けない。森友で自
殺した財務省職員の妻に「赤木メモを公開しろ」と騒がせる。

 公開したら本人が「不当な値引きはしていない」と疑惑をもろ否定して
いた。

 むしろ朝日の疑惑報道に乗って騒いだ小西洋之ら野党議員らの圧力が自
殺の遠因のように見えた。

 その疑惑報道は衆院選でもまだ使い回され、安倍批判が紙面に躍る。

 野党も野党で朝日お気に入りの夫婦別姓推進を政策の柱に据える。死に
ゆく朝日にそこまで付き合う愚直さが微笑ましい。



高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

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◆雀庵の「常在戦場/102「読書と毒書と独書の秋
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/382(2021/10/28/木】久し振りに文教堂書店を
訪ねてみたら、「外交・国際関係」の書籍、それも「戦争前夜だ!」と危
機感をあおるタイトルのものがずいぶん増えた印象だ。メモを取ろうと
思ったがあまりにも多いので諦めた。

武漢発コロナ菌との戦争本も20〜30冊並んでいたが、喉元過ぎれば熱さを
忘れるで、まあブームは終わった感じ。今度は北京発習近平菌との戦争に
関心は移りつつあるようで、習近平が除菌されるまでの1、2年(?)は
「中共叩くべし!」「目覚めよ日本!」系の本は売れ筋になると出版社は
皮算用しているはずだ。直近を含めて近年発行されたその手の本には、例
えば以下がある。

石平 「中国共産党 暗黒の百年史 なぜ日本は中国のカモなのか」「中国
五千年の虚言史 なぜ中国人は嘘をつかずにいられないのか 」「石平の新
解読・三国志 愚者と智者に学ぶ生き残りの法則」「なぜ論語は善なの
に、儒教は悪なのか 日本と中韓 道徳格差の核心」「私はなぜ中国を捨
てたのか」「なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか」「なぜ日本だ
けが中国の呪縛から逃れられたのか 脱中華の日本思想史」、宮崎正弘・
石平「中国が台湾を侵略する日」

櫻井よしこ「赤い日本」「亡国の危機」、門田隆将「なぜ女系天皇で日本
が滅ぶのか」「新・階級闘争論 暴走するメディア・SNS」、杉山大志
「脱炭素は嘘だらけ」、上念司「日本分断計画 中国共産党の仕掛ける保
守分裂と選挙介入」、楊海英「独裁の中国現代史 毛沢東から習近平ま
で」、花田紀凱編集「習近平vs.櫻井よしこ」、山口敬之「中国に侵略さ
れたアメリカ」、馬渕睦夫「ディープステート 世界を操るのは誰か」、
青山繁晴「誰があなたを護るのか 不安の時代の皇(すめらぎ)」

福島香織「ウイグル人という罪─中国による民族浄化の真実」「習近平 
文革2.0の恐怖支配が始まった」、近藤大介「台湾vs中国 謀略の100年史
なぜ中国共産党は台湾を支配したがるのか?」、黄文雄「ジェノサイドの
中国史 中国人も知らない歴史のタブー」、山岡鉄秀「vs.中国(バーサ
ス・チャイナ) 第三次世界大戦はすでに始まっている!」、篠原常一郎
「中国が仕掛けるシン・共産主義革命工作」、井上和彦「封印された日本
軍戦勝史」、掛谷英紀「学者の暴走」、江崎道朗「緒方竹虎と日本のイン
テリジェンス―情報なき国家は敗北する」

E.ルトワック「自滅する中国―なぜ世界帝国になれないのか」「中国4.0
暴発する中華帝国」「戦争にチャンスを与えよ」「日本4.0 国家戦略の新
しいリアル」「ルトワックの日本改造論」「ラストエンペラー 習近平」

F. ディケーター「毛沢東の大飢饉:史上最も悲惨で破壊的な人災
1958-1962」「文化大革命」、R.D. エルドリッヂ「オキナワ論 在沖縄海
兵隊元幹部の告白」「危険な沖縄 親日米国人のホンネ警告(共著)」

K. ギルバート「まだGHQの洗脳に縛られている日本人」「米国人弁護士だ
から見抜けた日本国憲法の正体」「儒教に支配された中国人と韓国人の悲
劇」

H.S. ストークス「大東亜戦争は日本が勝った」「世界は中国に対峙でき
る日本を望んでいる」「英国人記者だからわかった日本が世界から尊敬さ
れている本当の理由」「英国人記者が見抜いた戦後史の正体」「戦争犯罪
国はアメリカだった! 英国人ジャーナリストが明かす東京裁判70年の虚
妄」・・・

いやはや、何というか、タイトルを追っただけで「お腹いっぱい、もう十
分です、ご馳走さまでした」と言いたくなるほどのパンデミック。先日、
地元の新興宗教(と言っても大正元年、1912年開基だから100年以上の歴
史がある)「新明国上教会」を訪ねて色々資料を頂いたが、季刊誌にス
トークス著「世界に比類なき日本文化」が取り上げられていたのには驚い
た。敗戦後に占領軍とアカに駆逐されてきた「日本らしさ、日本人らし
さ」を取り戻そうという王政復古、令和維新、アンシャンレジームみたい
な流れが強まってきた感じがする。

この流れを遡れば福田恒存や江藤淳、大宅壮一、高坂正堯、三島由紀夫あ
たりまで辿れそうだが、直近では小生が尊敬する加瀬英明先生などの奮闘
努力が奏功したようである。Newsweek 2018/10/29「出版業界を席巻する
ケント・ギルバート現象の謎」から(同誌は当時はリベラル、今はアカモ
ドキでそのうち自滅するだろう)。

<ギルバートは過去の「外タレ」時代から、日本社会の矛盾点を歯に衣着
せず指摘するタイプではあった。だが、現在のような言論を開始したのは
2013〜14年頃からだ。

ギルバート現象はいかなる事情で生まれたのか。彼の第2の人生が始まっ
た背景には、日本の保守系論壇における2人の大物の存在があった。

「2013年10月に私が編集・刊行した『不死鳥の国・ニッポン』(日新報
道)は、ケントの『転向』の大きなエポックメイキングだった。一時期低
迷していた彼に、第2の出発点を準備できたと自負している。私は彼に
『これからのあなたは芸能人ではなく文化人だ』と伝え、背中を押した」
――そう話すのは、同書を手掛けたフリー編集者で実業家の植田剛彦(73)
である。


植田には別の顔がある。出版社「自由社」の代表として、保守系市民団体
「新しい歴史教科書をつくる会」が編纂した中学生向け教科書や、杉田水
脈、藤岡信勝、倉山満といった保守系言論人の著書を多数刊行しているの
だ。彼はこうも言う。「『不死鳥』刊行時のケントには理解不足な面があ
り、政治的発言を行う覚悟が不十分だった。だが、私が特攻隊についての
英文資料を渡したり、勤勉なケント自身が勉強して理解を深めたことで、
彼は完成していった」

加えてもう1人、「転向」に影響を与えた人物がいる。保守論壇の重鎮で
外交評論家の加瀬英明(81)だ。90年代に植田がギルバートを引き合わ
せ、共著を出して以来の縁である。「長年、ケントに忍耐強く説いていっ
た。彼は真面目なので、話を聞いてくれた。われわれがケントを変えたん
だ」

加瀬は安倍政権とも関係が深い「日本会議」の代表委員や「つくる会」の
顧問、歴史問題の否定を訴える「慰安婦の真実」国民運動や「南京事件の
真実を検証する会」などの保守系市民団体の会長も務める。彼はこうも言
う。

「バテレン(戦国時代のキリシタン)を改宗させたようなものだ。最初は
ストークスを10数年かけて『調教』したのだが、ケントはその次だった。
最初はいずれも、慰安婦や南京の問題について、日本が(悪事を)やった
と考えていたんだ」

ストークスは、フィナンシャル・タイムズやニューヨーク・タイムズの東
京支局長も歴任した知日派のイギリス人ジャーナリストだ。近年は靖国参
拝を行ったり、加瀬との共著や『大東亜戦争は日本が勝った』といった著
書を刊行するなど保守派寄りの姿勢が目立つ。

「高齢で体調がすぐれないストークスに代わって、最近のケントは著書を
多く出して頑張っている。『転びバテレン』だからこそ、彼は自分でしっ
かり勉強をしているみたいだ」(加瀬)>

そして習近平・中共発狂の“後押し”もあって文教堂書店の「外交・国際関
係」の棚を右派がほぼ占拠するに至ったわけだ。もっとも多くの書店は巨
大な取次店(カネ貸しでもある)にとっては小売店(返品自由、仕入れリ
スクなしだからただの棚!)でしかなく、書店とともに「売れる本がいい
本」であり、中身なんぞドーデモイイのが普通であるが・・・

ベストセラーのほとんどは一過性で、まずロングセラーにはならない。
「学び」を目的にした読書なら初版から2、3年後に読んでも中身はちっ
とも古臭くなっていない。福翁の「学問のすゝめ」なんぞ明治のベストセ
ラーだが、今でもロングセラーで人気がある。「人間は平等に生まれたわ
けじゃない、身分制が無くなったと言っても勉強しないと重い仕事に就け
ないよ、いい給料を稼げないぜ、国民が上を目指して努力しなければ国家
は列強の後塵を拝する二流国、三流国になってしまうよ」という、ごく当
たり前の話で、国民の発奮を促したわけだ。

先輩たちが読んで「良書だ、人生の指針になった」という教学(教養学
問)系の本、特にロングセラーや古典を優先的に読んだ方がいいと思う
(かじっただけでも周囲は一目を置く!)。疲れたら歴史小説とか随筆、
ノンフィクションを読む。話題のベストセラーばかり読んでいる友人夫婦
がいたが「人生を面白おかしく楽しく過ごせればいい」という
Happy-Go-Lucky で、子供もつくらなかった。寂しくないのかなあ、次代
にバトンを繋ぐのは大事ではないかと思うのだが・・・余計なお世話か。

国家を多少なりとも良い国にし、後人に引き渡す、それが国民の、あるい
は生物の義務、天命だと思う人は、いずこの先進国でも減っているようで
ある。80年も平時が続くと、行き過ぎたような個人主義や福祉の進展とと
もに人間は野性というか天命を軽視しがちになるのだろう。

温室のような環境に慣れ過ぎると本来の生命力や耐性が劣化する・・・五
輪のように大規模な世界大会“大戦”は時々あった方が健康ではないか。人
類は戦争で今の秩序を創った、次の秩序も戦争の中から生まれる、と考え
るのは正論だろう。


ソ連は熱戦の前に「冷戦」という包囲戦、特に食糧不足で民から見放され
て消滅した。今は“悪の帝国”中共の「国内矛盾による内戦危機を外戦に転
化する」という暴発を抑え込むために中共包囲戦=冷戦を進める時だろう。


熱戦に備えつつ冷戦で締め付けていく・・・中共は軍事優先で民生は疎か
になり、今年は豪州いじめの代償で石炭不足、電力不足で寒い冬を迎えよ
うとしている。サイエンスポータル2021/10/21はこう報じている。

<中国東北部の黒竜江省で最大の石炭生産業者、竜煤鉱業集団はエネル
ギー需要の高まりに対応するため、四つの新しい炭鉱の建設を開始した。
中国の発電は火力が約70%を占めている。北部では暖房シーズンには電力
供給圧力が増す。最近、一部地域で停電し、工場の操業停止や家庭への影
響が出たため、国は電力供給に全力を挙げている>

習はやることなすこと裏目に出る。冷戦下でやがては財政難になり、食糧
不足から窮民革命に火が付き、中共政権は倒れる、自滅する・・・

あるいは一点突破、全面展開で台湾、日本に侵攻して勝利し、習近平・中
共政権の求心力を高める可能性はあるが、日台はこれという資源のない山
だらけの国(70〜80%が山岳地帯)で奪えるものはあるのか。「勝利し
た」と言ってもロシア以外の世界中から総スカンを喰らうから経済的なメ
リットはないだろう。一時的に習近平は人民から称賛されても、人民のす
きっ腹が改善されるわけではない。

習近平は毛沢東風の清く貧しく美しくの“清貧思想”に憧れているようだ。
それなら一人で勝手に引き籠ればいいのに14億を道連れにしようとするか
ら世界中から嫌われる。習を引きづり降ろしてまともな国にしようとする
人材はいるのかどうか・・・経済が下降気味の今は「貧乏くじを引くだ
け」と、火中の栗を拾う人材はいないようだ。

阿片戦争で頑張った林則徐は、イギリス軍を目前にして朝廷内で和平論が
高まると「戦争挑発者」として罷免された。「大義とは私利私欲」、強者
に従うという「事大主義」「長いものには巻かれよ」が支那人の初期設定
なのだろうか。窮民革命、維新に期待したい。




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◆アリババの馬雲が欧州で農業研修

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)10月27日(水曜日)弐
通巻第7095号  

ビルゲーツに続き、アリババの馬雲が欧州で農業研修
スペインの休暇村からオランダの農業研究機関に出現した

 アリババの創業者・ジャック・マー(馬雲)はスペイン滞在を伝えら
れ、一説にマヨルカ島で長期休暇に入ったとされた。
 ところが、10月25日、オランダに出現した。

 温室技術の研究機関を訪問し、農業技術への関心をしめす訪問となって
公表された。
馬雲はヨーロッパで、農業インフラ、植物繁殖などの研究機関ならびにア
グリビジネスを展開中の欧州企業で研修旅行を続け、中国の農業近代化に
大きな可能性を探るという。先月も馬雲は浙江省のハイテク農場を訪れて
いる。

中国は依然として農業国家である。農村の比率は49%とされるが、近年
の都市化による農地面積の激減に加えて天然災害、とくに干ばつ、洪水、
豪雨などの砂漠化、そして同時に農村人口の激減という境遇のなかで、明
日の農業安全保障のための農業インフラ建設ならびに農業の安全保障とい
う自給体制の確立が急がれている。
 
 アリババを習近平政権が目の仇としており、傘下の金融子会社「アン
ト」の上場延期に加えて2021年四月には「独占禁」に違反したなどと
して3000億円もの罰金を科せられた。馬雲はアリババの経営を離れた
とはいえ、中国の今後の農業技術は、クラウドコンピューティング、人工
知能、ビッグデータ分析が必要であり、如何にしてハイテクを農業の核心
に結びつけるかが、大きな課題である。

 ところで世界一の財閥、マイクロソフトのビル・ゲーツは、全米一の農
地保有者である。
 ビル・ゲーツの農業投資が注目されているが、日本でも穀物や野菜、果
物等の種子(タネ)を買い漁っていることがわかっ手いる。

これらをビル・ゲーツは、ノルウェーの氷山であるスピッツベルゲン島に
「世界最大の種子貯蔵庫」を建設、維持している。
何が目的なのか
ゲーツの持論は「世界的に人口増加が続き、まもなく90億人に達する。と
なれば、食糧不足から戦争が起こる。人口抑制を急ぐ必要があるのではな
いか」。 

     
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム  
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2291回】   
 ─英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港173)

   △
 証拠隠滅もそこそこに、後は強奪した大金を湯水のように使うばかり。
しょせん趙大は小狡い小悪党である。豪邸を建て、きらびやかな衣装を身
に纏い、夫婦揃って身の丈に合わない贅沢三昧の日々。
 あっという間に3年の時が過ぎた。
 草履代金を取り立てに草履職人の張別古がやって来るが、以前の見慣れ
た廃屋同然の旅籠が見当たらない。
モノは試しである。旅籠のあった場所に建つ豪邸に向かって「おーい、
おーい、趙大はいるか〜」と声を掛けた。すると大旦那の態をした趙大が
現れて、大仰に口を開く。「貧乏人風情が、趙大と呼び捨てするとは失礼
千万と言うもの。頭が高い。趙大人(ちょうのおおだんなさま)と呼べ」と。
 張が草履代金を請求すると、趙大は切り刻んだ劉世昌の死体を捏ね混ぜ
て焼きあげた烏盆(黒い鉢)を指さして、「はした金じゃないか。ツベコ
ベぬかすな。草履代はこれで十分だ。これでも持って、トットと失せろ」
と、冷たい限り。
 
どうも割が合わずに納得がいかないが、ここは我慢しいて引き下がるしか
ない。そこで烏盆を手に、張は家路を急ぐ。街角で一休み。すると烏盆に
宿った劉世昌の霊魂が「張別古、老張(張さん、張じいさんよ)」と呼び
掛け、3年前の雨の日に起こした事の顛末を語り出す。京劇は歌劇(オペ
ラ)だから、正しくは唱い出すと言うべきだろう。

 ここからが、この演目の山場となる。とは言え烏盆が唱い出すわけでは
ない。劉世昌に扮した役者が真っ黒の外套のような衣装を身につけ、霊魂
を表す「紙穂」と呼ばれる白い短冊状の紙を両頬から垂らして登場し、烏
盆の脇にソッと立ち3年前の雨の日に趙大夫婦から受けた残忍極まりない
仕打ちを切々と唱い、訥々と語る。
 するとそこへ折良く県衙(県役所)の下っ端役人が「地方、地方(みな
のしゅう、みなのしゅう)・・・オカミに向かって不満や要求がオアリな
ら、どうか遠慮なく申し出られマショウゾ」と声を掛けながらやって来た。

 官に対する不平不満や要望、さらには納得のいかない問題があったら直
接訴え出よというのだから、形の上からだけは直接民主制とも言えなくも
ない。
共産党政権の現在でも「信訪(「人民来信来訪」の略称)」と呼ばれる制
度があり、個人であれ民間組織であれ、請願・陳情・苦情などを政府に直
接訴えることが出来る。信訪を受け付ける部署は、中央・地方を問わず官
庁の付近に設けられている。これまた形の上では、封建王朝時代の「地
方、地方・・・」を踏襲したものと言ってもよさそうだ。しょせんは中国
の共産党と言うことか。

 中国社会では古くから「只許州官放火、不許老百姓点灯」と言い慣わさ
れているように、役人が勝手に放火しても罪は問われないが、老百姓(じ
んみん)は灯りを点すことも許され頭に罪になる。このように官(役人。
共産党政権下では幹部)の横暴は極まりなかった。権力を振り回し、庶民
を泣かせ、私服を肥やすことが役人の『作法』だったわけであり、かくし
て役人=貪官汚吏という図式が一般化していた。
 ところが時として伝統に逆らって役人社会の「空気」を読まない、ある
いは「同調圧力」に屈することなく、清廉潔癖・破邪顕正・悪事厳罰を体
現したかのような絶滅危惧種級の役人が生まれるらしい。

 これを「清官」と呼んで称え、史書に功績を書き留める。その代表が海
瑞であり包公(包丞)だった。これを裏返せば圧倒的多数は貪官汚吏と言
うことだ。
 かくして張別古の手に抱かれた烏盆は包公の前で自らの身に降りかかっ
た不幸と趙大夫婦の悪行を訴え、積年の恨みを晴らすのであった。もちろ
ん趙大夫婦は処刑となった。
 なぜ、この演目が好まれるのか。現実には存在しないにも等しい清官が
登場し、悪を懲らしてくれるからだ。
だが共産党は、なぜか率先して禁戯措置を講じてしまった。
 
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 どくしゃのこえ 読者之声 
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   ♪
(読者の声1)以前の投稿で紹介したブログにアメリカ共産党について書
かれたものがある。
【共産主義とNWO :ウォール・ストリートのユートピア詐欺 By Henry
Makow Ph.D. March 16, 2003】
https://satehate.exblog.jp/10630063/
・ベラ・ドッドは、1930 年代と1940年代にアメリカ共産党(CPUSA)の指
導者だった。
彼女の本「闇の学校」(1954)は、共産主義は「普通の人間を支配するた
め」そして世界の専制政治を進めるために金融家たちによって実行された
ひとつの詐欺(でっち上げ)であることを明らかにしている。
・ドッドは、共産主義をその目標が西洋(つまりキリスト教)文明の破壊
である「一つの奇妙な秘密カルト教団」として記述している。
・共産党は、教会、学校、マスメディアや政府のような社会制度に浸潤し
腐敗させることにより活動している。その目的は「彼らが支配することを
確固として期待していた世界の青写真に従うだろう新しい型の人間を作り
出す」ことだった。
・たとえば、ドッドは、 CPUSA は1930年代に、1100 人のメンバーをカト
リックの司祭にしていたことを明らかにしている。
・それはまた、教師の労働組合と学術団体を乗っ取ることにより、アメリ
カの教育制度を腐敗させた。
・一冊の新しい本(アメリカ共産主義の秘密の世界[The Secret World of
American Communism])は、新たに公開されたクレムリン文書に基づい
て、CPUSAはモスクワの操り人形で、ルーズベルトとトルーマンの政権は
実質的にはソ連のエージェントによって運営されていたことを確認してい
る。少数名をあげれば、アルジャー・ヒス、ハリー・ホプキンスとハ
リー・デクスター・ホワイト等である。

 ヘレン・ミアーズは「アメリカの鏡・日本」という本を書きましたが共
産主義、男女平等、フェミニズム、新自由主義とアメリカの流行が数年遅
れで日本にやってくるのは戦前からの流れでまさに「日本の鏡、アメリ
カ」です。
 1930年ころといえばアメリカではタバコの広告でラッキーストライクが
「自由のたいまつ」キャンペーンを行い、女性の喫煙は売春婦や不道徳に
つながるマイナスイメージを転換させた。いかにイメージ戦略が重要かわ
かります。
「 当時女性は指定された場所での喫煙のみ許可されており、違反者は逮
捕されていた。これに対し、バーネイズは1929年にニューヨークで行われ
たイースター行進においてラッキーストライクのタバコを「自由の松明」
と題して女性モデルたちに持たせ、タバコを持つ女性と自由の女神のイ
メージを重ねて想起させる戦略を行った。実際にはニュースにあたるもの
ではないが、バーネイズはこの行事を宣伝ではなくニュースとして取扱う
ことで、怪しまれずに大衆にメッセージを投下することに成功した 」
(ウィキペディア)
 1970年代末には女性解放の名分でノーブラがもてはやされ、日本では一
年間限定で一日に3人くらいはノーブラの女性を見かけた。目のやり場に
困りましたが当時の女性の胸の形はあまりいいものではなかった印象。
2000年代のバンコクでは白人のオバちゃんがノーブラで見たくもないもの
を見せられる逆セクハラでした。

 極左の根城というか「反日の巣窟」である西早稲田 2-3-18には韓国キ
リスト教団体から反原発、フェミニズムまで各種団体があるのは有名。
キリスト教への共産主義の浸透は朝鮮の1919年の三一独立運動のころから
新聞にも取り上げられていた。
 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 政治(17-063) 京城日報
1919.12.24 (大正8)
【暴露されたる一部基督教徒の独立運動 一部宣教師も関係あり 見よ!
動かす可らざる証拠書類 赤池警務局長談】
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=10101217&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&LANG=JA

韓国内耶蘇教会祈祷題目(訳文第一号)
礼拝第一日 特に我国に於ける教会の情状に付祈祷すること
同 二日 大韓民国臨時政府、議政院及其他各団体の為に祈祷する事
同 三日 復興事業に付全国人民の統一を永久ならしむる為祈祷すること
同 四日 独立運動に殉節せし者の遺族及獄中にて苦難を甞められつつあ
る者及其家族の為に祈祷すること
同 五日 我が自由独立を速に完成せしむる為に祈祷すること
同 六日 国際連盟を神意に依り完全に組織する為に祈祷すること

 昔も今も韓国系キリスト教は反日があたりまえ。今やキリスト教団体だ
けではなく仏教のお寺まで乗っ取りが進んでいる。
戦前の少年雑誌の小説では中国のキリスト教宣教師はアメリカのスパイで
あり教会の地下には武器が隠されているといった描写がありますが事実
だったのかも。 習近平の宗教弾圧にもそれなりの理由があるのかもしれ
ません。
  (PB生、千葉)

  ♪
(読者の声2))MMT信者の意見、矢野次官の擁護、がありましたので、
以下、GOOGLE社の自動翻訳にお願いしましたら、瞬時で、タダ。
もう暫くすれば、人間の翻訳より良くなるだろう。原文は、
https://www.oftwominds.com/blogoct21/risk10-21.html 
つまり、シートベルトをしめたぐらいでは、ダメだ、という。
あなたは, ほろ酔いの飲み騒ぐ人の間に挟まれた後部座席にいます。運転
手は酔って、時速90マイルでデッドマンズカーブに向かっています。
ドライバーが墜落(事故をおこ)したことがないので、誰も心配していま
せん。彼らが陶酔感のある矛盾に陥る前に、他の乗客は、運転手が「事故
を起こしたことがないことを示す統計ときれいなチャートで」あなたの疑
問に答えたので、心配することは何もありませんでした。
彼らはまた、「連邦政府が事故防止装置を車両に装備」していたので、衝
突は不可能だったと言った。ある乗客は、Goldy Sacks(ゴールドマン・
サックス)という名前の仲間が、運転手は簡単に「溶けて」(市場が上
がって)、時速120マイルで問題なくデッドマンズカーブを取ることがで
きると言った、(意気地が無いと)と不満を漏らしました。
ここに問題があります。
クラッシュして期限切れになるリスクは急上昇していますが、目がくらむ
ような居住者はリスクがないことを完全に確信しており、この自信が危険
の原因です。連邦準備制度理事会の装置が車両を衝突から保護できると確
信しているなら、時速90マイルでデッドマンズカーブを利用してみませんか?
そして、Goldy Sacksが、実際に時速120マイルでそれをとることができる
と言った場合、90 MPHでそれをとることは、実際には非常に慎重で慎重です。
この自信は途方もないリスクテイクを引き起こし、最終的にはすべての飲
み騒ぐ人にとって非常にひどく終わります。
自信が大きければ大きいほど、リスクが大きくなり、リスクが大きくなる
ほど、クラッシュの可能性が高くなります。とられるリスクが大きければ
大きいほど、クラッシュがすべての居住者にとって致命的となる可能性が
高くなります。
連邦準備制度理事会の安全装置に対する信頼は、テストされたことがない
ため、妄想的です。
ドライバーがクラッシュしていないという事実は、リスクが低いことや、
連邦準備制度理事会のデバイスが完全に機能していることを意味するので
はなく、単にドライバー側に運があったことを意味します。
またドライバーがリスクなしに時速90マイルでデッドマンズカーブをとる
ことができるという意味でもありません。それは単に、ドライバーが今ま
で処理できる以上のリスクを負っていないことを意味します。
(事故後の)残骸が回復したとき、目撃者はなぜ彼らがそのような不注意
で愚かな危険を冒したのか不思議に思うでしょう。彼らが知ることができ
なかったのは、乗員は皆、どんなに大きなリスクがあっても衝突は不可能
であると喜んで自信を持っていたということです。では、もっとリスクを
冒してみませんか?
 それはそう。これは完全に理にかなっています。クラッシュが不可能な
場合は、必ず時速120マイルでデッドマンズカーブを使用してください。
(在米のKM生)

2021年10月23日

◆【変見自在】ノーベル賞的詐欺 

               高山 正之

 ネブラスカは昼は暑く夜は寒い。天気も変わりやすく、だから育つ人間
も気分屋が多い。その代表アンナ・ルィーズ・ストロングと言われる。

 シカゴ大で共産主義を知ると、頭からのめり込んで、思い立つままソ連
に飛んでいってしまった。

 颯爽としたアメリカ女は使える。スターリンも彼女の好きに任せた。

 当時、ウクライナの大飢饉やら粛清やらが大流行りだったが、彼女には
それが見えない。モスクワで英字紙を出して共産主義万歳を唱え続けた。

 気分屋アンナはそのうち支那の毛沢東にも興味を持ち、重慶で周恩来に
会い、延安も訪れている。

 最前線を見たいという彼女に、毛がケ小平宛てに「いい宣伝になる。丁
重にもてなせ」と命じた文書が今に残る。

 そんな待遇が気に入ったのか1958年、アンナはソ連を捨てて北京に
棲みついてしまう。

 支那こそ理想の共産主義国家と信じてのことだろうが、その年、毛は
3000万人を餓死させる「大躍進」を始動する。

 同時にチベットでは支那侵攻に抵抗する数万の民を殺戮するよう命じた。

 彼女は血糊がまだ乾かぬラサを旅しながら「支那では罪を犯した者を処
刑せず追放もしない」と毛を持ち上げる発言をしている。

 嘘に躊躇いを見せない共産主義者らしい口ぶりだが、そう言い切るのは
彼女の甥のモーリス・ストロングのためと言われる。

 おかげでカナダ生まれの甥は叔母を通して支那の支配階級に深く食い込
んだ。

 アンナが亡くなった2年後、モーリスは国連に入ったばかりの支那の後
押しで国連環境会議の事務局長に就任する。

 彼はこのときから支那と組んで「環境保護を口実に先進国の産業を弱体
化させ、環境でカネ儲けする」作戦を始めた。

 きっかけになったのは当時、プリンストン大で発表された「放射収支」
理論。

 地球が太陽から受ける熱量と地球が発散する熱量を測ってみたら驚くな
かれ、地球の放出量が多くて地球は平均零下17度になる。

 それが平均15度に保たれているのは大気中に僅か0・03%含まれる
CO2のおかげだという話。

 そこから導かれる結論に、もしCO2が増えれば温暖化が急速に進むだ
ろうという想定があった。

 支那人とモーリスはそれだけで詐欺話をプロットした。多量のCO2を
出す先進工業国は後進国から排出権を買うがいい。

 ただし世界の3分の1を出す支那は後進国扱いで適用から外した。詐欺
立案国の特権だった。

 モーリスはアル・ゴアを仲間に入れ、温暖化はもはや現実だ。北極海の
シロクマは死滅し、キリマンジャロの雪は消えると『不都合な真実』で映
像化した。

 すかさずモーリスと支那は第二弾を出した。「車はCO2を出さない電
気自動車(EV)の時代だ」がそれだ。

 EVは電池で走る。それに欠かせないのがレアメタルのネオジウムで、
それは内モンゴルにしか産しない。支那の独り儲けになる。

 「でもEVにしたら大量の電気がいる」には「支那製太陽光パネルを用
意しています」と。

 トヨタを筆頭とする日本の精緻な内燃機関はもう必要ない。レアメタル
と安いモーターで支那が世界を牛耳ろうという戦略だ。

 しかしアル・ゴアの予言から随分経つが、シロクマはむしろ増え、キリ
マンジャロの雪は降り続く。

 みんなが首を捻り出したころ、モーリスは国連を舞台にした別件の詐欺
で手配され、叔母と同様、支那に逃げ込んだ。

 そして環境をネタにしたまま詐欺師は何も語らないまま鬼籍に入ってし
まった。

 プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞した。

 授賞理由が「気候変動の予測」と聞かされて「そっちですか。驚きで
す」と正直に語っていた。

 氏は気候モデルを作ったつもりが、それを詐欺のネタにされたことが
ちょっと割り切れない風に見えた。


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

松本市 久保田 康文 採録 


         

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◆「最期は日本人として死にたい」
黄 文雄

日本国籍を奪われた台湾人の深い悲しみ

台湾が親日な理由は彼らにあった。台湾の発展に尽くした日本人列伝
日本と台湾の「仰げば尊し」な関係を生んだ、教育家・伊沢修二の半生
「毛穴は絞らないで」9割がお風呂でしてない角栓がびゅるびゅる出る裏ワザ
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わずか1年でオーナーが手放す車ランキング あの日本車も
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日本の統治を経験した台湾の人々の我が国に対する思いと「日本人」とし
ての誇りは、私たちが思うより遥かに強いもののようです。今回のメルマ
ガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では
台湾出身の評論家・黄文雄さんが、第2次世界大戦後に日本国籍を失った
ことを不当だとして3名の台湾人男性が起こした訴訟を取り上げ、彼らに
このような声を上げさせた「深い思い」を紹介。さらに我々に対して、
「日本人として死にたい」という台湾人が多くいる事実を知ってほしいと
の訴えを記しています。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学
院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、
評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国
人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

中国と台湾の真実を最もよく知る黄文雄先生のメルマガ詳細・ご登録はコチラ


日本人に知ってもらいたい「突然、日本人でなくなった」台湾人の悲哀
● 「台湾に日本国籍復帰願う人がたくさんいる」 国籍確認訴訟結審

かつて日本人として、日本のために働き、戦った3人の台湾人男性が、戦
後に日本国籍を喪失したことは不当だとして、日本国籍があることの確認
を求めた訴訟での口頭弁論が10月12日に東京地裁で開かれました。

原告は、楊馥成(ようふくせい)さん(99歳)、許華杞(きょかき)さん
(89歳)、林余立(りんよりつ)さん(94歳)の3人。楊さんは軍属とし
て食料確保に従事され、また、林さんは日本海軍の航空廠工員や整備兵と
して活躍されたそうです。また、許さんは終戦時は小学生だったというこ
とです。現在、「台湾人日本国籍確認支援の会」という団体が、3人の訴
訟を支援しており、御三方の経歴やプロフィールが掲載されています。

● 台湾人日本国籍確認請求事件を支援する会(通称;台湾人日本国籍確認
支援の会)

とくに楊さんは、このメルマガでも何度か紹介している、甲子園大会に出
場して準優勝を果たした嘉義農林学校(現在の国立嘉義大学)のご出身だ
そうです。嘉義農林の活躍を描いた永瀬正敏氏主演の映画『KANO 1931 
海の向こうの甲子園』は、日本でも有名ですね。

戦後の1952年4月にサンフランシスコ平和条約が発効すると、同年8月に日
本は蒋介石の中華民国と日華平和条約を結び、これにより台湾系日本人は
日本国籍を失ったとされました。しかし、3人は、国連の世界人権宣言が
「何人も本人の意思に反して国籍を剥奪されることはない」と規定してい
ることなどを理由に、日本国籍を喪失していないことを確認する訴訟を、
2019年10月に起こしたのです。当時は、台湾でもそのことが話題となりま
した。

● 3台灣人控告日本政府 要求承認恢復日本籍

そして2021年10月12日に結審となりました。判決は来年2022年1月11日だ
そうです。

楊さんは、「最期は日本人として死にたい」と言います。そして、帰化で
はなく国籍の確認を求めている理由については「台湾で日本がしてきたこ
とを知ってほしい。そうすれば日本を誇りに思えるはず」としています。
あくまでも自分は日本人として生きてきたという矜持なのでしょう。台湾
に「日本精神」を伝え続けてきたのも、こうした台湾人たちでした。


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◆(馬雲、アリババ前会長)スペインへ「亡命」か?

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)10月20日(水曜日)
通巻第7087号  

 (速報)
 ジャック・マ(馬雲、アリババ前会長)、スペインへ「亡命」か?
 保有する『サウスチャイナ・モーニングポスト』が報道

 表向きの理由はスペインへ長期の農業研修という。バルセロナには、豪
華ヨットを所有し家族での長期休暇も兼ねると『サウスチャイナ・モーニ
ングポスト』がつたえた(10月20日)。

 農業?
 マイクロソフトのビルゲーツは、全米の農地を買いまくり、現在最大の
農地保有者として知られる。馬雲もそれを真似る?

 一年近く、公の場から姿を消していた馬雲は、先週、香港に現れたこと
が確認された。現在、家族、友人らと過ごし、近日、スペインへ出国する
と事情通が、ポスト紙に漏らした。このメディアはジャック・マが、買収
した新聞社である。

 長期の海外研修とは、事実上の亡命に繋がるケースが多く、嘗ても新華
社の許家屯が米国に長期滞在、事実上の亡命だった。

 
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読者の声 READERS‘OPINIONS どくしゃのこえ 読者之声
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2021年10月18日

◆【変見自在】音楽家の心意気

               高山 正之


 すぎやまこういちさんが亡くなられた。

 各紙の亡者記事は東京五輪の開会式で使われたドラゴンクエストのテー
マ曲とか、故人が作ったヒット曲を並べて「音楽家の死」を悼んでいた。

 彼が情熱をかけたのは音楽だけではない。朝日新聞は記事の最後に「右
派の論客として意見広告を発進していた」と付記していた。

 東京新聞も「右派論客」とあった。右派とは朝日の「論座」が極右と言
いたいとき遣う言葉だ。

 実際、故人は朝日が捏造した「慰安婦の嘘」の蔓延を憂えて07年、ワシ
ントン・ポスト紙に自費で意見広告を出している。

 以後、慰安婦やメディアの在り方について内外の新聞に意見を発表して
きた。

 しかし米有力紙に載せても日刊紙は1日で消えてしまう。「それなら米
月刊誌だったらどうだろう」とある日、すぎやまさんから直に相談された。

 慰安婦は朝日が捏造した偽り話だ。説得力ある話を見開き2ページで紹
介して慰安婦伝説を叩き潰せないか。そのためなら1200万円を用意す
ると。

 ちょっと震えたけれど引き受けた。外交評論家の加瀬英明氏と英フィナ
ンシャル・タイムズの元東京支局長ヘンリー・ストーク氏らの協力を求めた。

 「フーバー回顧録」翻訳で知られるカナダ在住の渡辺惣樹氏にも知恵を
借りた。

 で、文面を考えた。

 慰安婦とは「吉田清治というペテン師の嘘を朝日新聞が国内外に広め
た」(安倍前首相)のが真実だ。

 それをスリランカ人クマラスラミらが尤もらしく脚色して撒き散らした。

 「日本軍関与」も日本語の読み書きに疎い中大の吉見義明の読み違いが
元だ。

 そう説明しても、日本人は残虐な未開人で「核2発じゃ足りなかった」
(ニュー・ハンプシャー州議員ニック・レバッサー)という米国人が理解
し、考え直すとは思えない。

 で、比較文化論で行くことにして、のっけに旧約聖書の民数記を引用した。

 ユダヤ人がカナンの国を倒すとモーゼは「男は赤ん坊まですべて殺せ。
女も殺せ。ただ処女だけは神からの贈り物だから好きに楽しめ」と言っ
た。あちらでは女を性奴隷にし、男は殺すか奴隷に売り飛ばす歴史を最近
まで紡いできた。

 しかし日本にはそんな歴史はない。奴隷制もないし他国民への差別意識
もない。

 支那の西部戦線、拉孟の最期もそれを示している。

 敵軍に追われた慰安婦ら20人が丘の上の日本軍陣地に逃げ込んできた。

 支那軍はそこに連日のように攻撃を仕掛ける。

 守備隊長は玉砕を前に5人の朝鮮人慰安婦に白旗を持たせて丘を下ろさ
せた。「支那人は日本人しか殺さないから」と。

 妊婦を含む5人はその言葉通り無事に山を下り、米軍に保護された。

 残った日本人慰安婦は男たちといっしょに最期を迎え、全員が死んだ。

 ストークスはそれをきれいな英語に訳したが、何度指摘しても聖書の引
用部分を省こうとする。

 後に彼は聖書を再読しそういう記述があることを初めて知った、ショッ
クだったと語っていた。

 そんな日本人がユダヤ教徒やキリスト教徒のように振舞うわけもない。

 すぎやまさんもこの切り口はとてもいいと言った。

 掲載も「フョーリン・アフェアーズ」に決まった。歴代国務長官が執筆
し、ハンティントンの「文明の衝突」もここでデビューした米国の一流誌
だ。隔月誌だから2カ月間も読まれる。

 ところが文案を引き渡した後、同誌がごね始めた。ストークスと同じ衝
撃だったからだろう。まず値段を吊り上げ、次に文意に文句をつけ、つい
には掲載不可を伝えてきた。

 時期を合わせるように朝日が吉田清治の慰安婦報道はまったくの嘘でし
たと言い出した。

 意見広告は機会を失ったが、すぎやまさんは「意味はあった」と言っ
た。あの文面を見た者だけでも日本人を理解したはずだと。

 ただ朝日は懲りずに、まだ馬鹿をやっている。

高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

松本市 久保田 康文 採録

                
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◆優秀な人ほど日本を降りていく、
角野 實

岸田内閣「富の再分配」の異常性。国民や投資家は増税ではなく“稼げる
社会”を求めている

岸田内閣が掲げる「富の再分配」は愚策でしょう。増税でお金を集めて、
格差を無くす。他人の財布をアテにするということは、「日本を成長させ
るつもりがない」と言っていることと同義です。これでは優秀な人ほど日
本を降りていきます。皆さんも言いましょう。もっと稼げる社会を提供し
ろと。援助とか補助とか減税なんてうんざりだと。私たちには自分で稼げ
る才能がある、もっと稼げる社会にしろ、と。(『角野實のファンダメン
タルズのススメ』)


プロフィール:角野實(かどの みのる)
大学卒業後、金融機関に10年ほど勤務。独立して投資家の道へ。現在は企
業経営者として活動、FX関連の執筆を多数行っている。

この記事の著者・角野實さんのメルマガ好評配信中!

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岸田内閣「所得の再分配」が日本を弱くする
岸田総理(通称きっしー)の問題点について、みなさんは何かわかります
でしょうか?

正直に言えば、この方は何のために政治家になったのか、私には理解がで
きません。

現在の世界や日本の経済状況は、地震やコロナでガラガラポン!の状態で
す。そんなときに新しい資本主義で“増税”って、「お前は官僚か!」と言
いたくなります(笑)。

コロナは誰が何を言おうと、前進、明るい方向に向かっています。そのと
きに所得の再分配?増税?アホですか?としか言いようがありません。

私たちが平成・令和を通じて望んでいることは、「もっと日本に経済成長
を!」ということなのです。

いまの若者たちは、将来的に30人のじじぃ・ばばぁの面倒を1人でみなく
てはいけないことの現実に辟易しているのです。

一方のじじぃ・ばばぁは、それに期待している……ということが、先行き不
安をあおっているのです。

そうじゃないでしょ。じじぃ・ばばぁは、クソガキなんぞに面倒見てもら
わなくても、俺たちが30年後もクソガキの面倒をみてやるよ!という活力
が必要なんです。

若者は、30人なんてセコイ話をしているんじゃねーよ、50人・100人でも
まとめて面倒みてやるよ!という活力が必要なのです。

そのときに「所得を再分配」なんてしたら、若者はじじぃ・ばばぁに搾取
されると感じ、ジジババは面倒をみてもらおうとする社会の問題なのです。

所得の再分配というのは今の金持ちから、もっとゼニを取る、という話で
誰もがゲンナリする話です。

だから岸田総理には、まるでセンスがないのです。

官僚が作った文章をそのまま開成高校の秀才が読み上げているだけのペー
パーです。そんなもん、秀才だったら誰でも作れるよ、というレベルなの
です。

開成から東大に入れなかった、失敗した男が、官僚が作るような政策を掲
げるのであれば、今からもう1回、東大受験して官僚エリートになれよ、
と思います。

違うでしょ。どうやって日本をもう一度、1980年代のような、あるいは宏
池会の初代・池田勇人が実行した「所得倍増」計画を実施できるかを、国
民は期待しています。政治家をやっていて、それに気づかないのかね?と
思います。

Next: 国民に「夢を与える」発言が必要。誰もが豊かになることを望んでいる



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◆中国語海外研修プログラム

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)10月13日(水曜日)
通巻第7081号  

ハーバード大学、中国語海外研修プログラムの大学提携先を北京語言大学
から台湾の国立台湾大学へ変更

 ハーバード大学の海外語学研修プログラム責任者のジェニファー・リュ
ウは「22年度からの中国語教育の海外研修提携先を、これまでの北京語
言大学から、台湾の国立台湾大学に変更する」と発表した(『サウスチャ
イナ・モーニングポスト』、2021年10月12日)。

 変更理由は「武漢肺炎ならびにカリキュラムの問題」とした。同校の海
外提携先の学校では問題の多い「孔子学院」とセットになっているケース
もあり、それが問題だとは言及しなかった。

 北京語言大学は1962年に、その前身となる海外留学生高等予備校と
して発足した。1965年に周恩来が梃子入れし、北京語言大学と改称。
海外からの留学生を受け入れを本格化させる予定だったが、折からの文革
により七年間休校を余儀なくされた。

 この北京語現大学は、中国の改革開放の時代、海外からの語学研修生の
急増にともない、1980年代に本格化、2015年には日本にも進出
し、東京池袋に北京語言大学東京校も開設された。

 一方、新しく受け入れるかたちになる国立台湾大学は、昔の台湾帝国大
学で1928年に日本が設立した(当時の台湾は日本領)。
1945年に改組され、広いキャンパスに学生数32000名というマン
モス、日本からの語学研修プログラムにも人気があり、中国語を学ぶには
北京より台湾で、というムードが過去二十年ほどに急拡大していた。

○△□◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□◇◎  
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2288回】    
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港170)

       △
 妻の貞節を試そうとは、儒教思想と共に伝統文化の根幹である老荘思想
が説く無為自然にはほど遠い。そのうえ幻術まで持ち出すのだから、率直
に言って「色ボケ仙人」の妄執に近い。
カミさんをペテンに掛けるなんて、荘子サマも一般庶民となんら変わりな
いじゃないか。無為自然とは言うが、これでは故意偽善だろうに。

 はしたないことこの上なく、たしかに行儀が悪過ぎる。とはいえ庶民基
準では、「善良な風俗に害を及ぼす」とまで断言できるほどに過激でもハ
チャメチャでもなさそうだ。第六劇場で飽き飽きするほど見せてもらった
「大劈棺」から受けた印象では、たしかに「淫蕩、残忍、善良な風俗に害
を及ぼす」と言えないこともない場面も見られるが、芝居としての全体構
成は公権力が目くじらを立て禁戯措置を施す程のことはなかった。

 にもかかわらず大陸(共産党政権)でも台湾(国民党政権)でも、長年
に亘って公演を禁止した。なぜ、この演目を演じてはいけないのか。単純
に考えれば、民衆とは本来が「淫蕩、残忍、善良な風俗に害を及ぼす」こ
とを好むからに違いない。
 毛沢東が掲げた「為人民服務」にしても、?介石が無理矢理デッチ上げ
た「自由中国」「大陸反攻」にしても、たしかに誰もが否定しようのない
「正しい考え」ではある。
だが誰にも否定できそうにない正しさは、じつは誰にも実現・実行できな
いのだ。ウソ臭い、いやウソそのものになる。

 だが、そのウソをウソと認めてしまったら独裁体制は動揺を来たし、最
悪の場合には崩壊してしまう。
だから大陸であれ台湾であれ、独裁権力はウソを国民に強い、国民は四六
時中、そのウソをウソと知りながら、ウソと公言できないままに生きなけ
ればならなかった。誰もが望まず、また出来もしない謹厳実直な生活を生
涯求められる。かくて不満が鬱積した国民は、時に息抜きをしたくなる。

 そこで舞台の上の絵空事の世界を喜び迎え、しばしの間でも現実を忘
れ、憂さ晴らしを試みる。おそらく大部分の人々は「為人民服務」「自由
中国」「大陸反攻」よりは、「淫蕩、残忍、善良な風俗に害を及ぼす」芝
居に心のモヤモヤを晴らしたに違いない。

「贅沢は敵」と言われるほどに、やはり「贅沢はス敵」となるはず。これ
が極く自然な人間心理だろう。

 「大劈棺」を別の視点から考えると、無為自然などと宣わったところ
で、しょせんは荘子サマも人間だ。妻の浮気を疑って幻術を使おうなど
と、無為自然が聞いて呆れる。我われ庶民と何処が違う。同じじゃない
か。妻の不貞を暴いたと鬼の首でも取ったかのような振る舞いは、とても
じゃないが見てられない。

無為自然の高尚哲学と違いすぎる。なにが荘子だ。オツに構えてんじゃね
えヨ──といった庶民の偽らざる心情が現れている。第六劇場で見慣れた
「大劈棺」から、こんな庶民のホンネを感じ取ったものだが。

 いったい古典演目は、現在の演劇作品のように作者や演出家を特定出来
るものは極めて稀である。名もない戯作者が種本に基づいて劇本(脚本)
を書く。それを下敷きに役者が自分なりの解釈を下し、工夫を重ねて舞台
に掛ける。

 客の好みの背後には政治があり社会がある。政治なり社会の動きが客に
影響を与えることから、舞台を重ねる中で、客の好みに応じて芝居は改作
される。
 つまり時間の経過の中で芝居内容が時代の風潮や客の好みに沿うように
手直しされ、人間の本質を描き出し、演出・演技が彫琢され、後世に伝え
られる。古典はそういうものだろう。

「大劈棺」における荘子の振る舞いはムチャクチャ(乱)でありデタラメ
(妄)の極み。だが、そのムチャクチャとデタラメこそが民衆に好まれる
ところであり、民衆にとっての活力の源だ。
「胡蝶の夢」が説く哲学的命題を種本にして荒唐無稽な「大劈棺」が創ら
れた。その荒唐無稽さの中に、荒唐無稽なりの『真実』が秘められてい
る・・・ような。

    (ひいずみ・かつお氏は愛知県立大学名誉教授。華僑、京劇研究
の第一人者)
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読者の声 READERS‘OPINIONS どくしゃのこえ 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号にある「恒大集団のマンション販売だけを見て
も、既に頭金を支払ったが入居できない人が160万人。全体で、たぶん
一千万人以上だろうから、まもなく不動産暴動が起こる」
とありました。
以前、中国に出張したとき、誰も入居者のいない大量の住宅に驚いたこと
があります。
「頭金を支払ったが入居できない人」ではなくて、頭金は支払ってもそも
そも入居する意思のなかった人が大量にいるのではないでしょうか。素人
の思いつきですが、そのような感想を持ちましたので、コメントさせてい
ただきます   (佐々木直彦)


(宮崎正弘のコメント)90年代まで、中国では住宅購入は現金で買うも
のと相場が決まっていました。親兄弟親戚中からカネを集めて現金で買う
という風習は、日本から導入した割賦、住宅ローン、低金利長期支払いと
いう信託システムが構築されて以後、徐々に廃れました。
近代資本主義への胎動は、このローンシステムの導入に併行して発展した
と言って良いかも知れません

  ♪
(読者の声2)貴誌12日通巻7080号(読者の声1)斎藤周吾様の「小
説」はとても刺激的なものでした。
私のような素人でもとっさに「潜水艦が何かに衝突するなどということは
ありうるのだろうか?」と疑問を持ちましたものの、それが「中国原潜を
追跡していた米原潜が体当たりをしたのだろう。
中国原潜は探知できなくとも、米艦は余裕をもって回避できたはずであ
る。中国が米軍に対し執拗に情報開示を迫ったのは、いつどこで何が起き
たのか全くわからないからだろう。」とのことですから、(小説とは言
え)驚きであり、私には想定外の「ストーリー」でした。
さらに「米軍は中国原潜の装甲の弱さを知って、体当たりしたのであろ
う。中国原潜は沈没した可能性が大きい。米軍は負傷者ありと発表した
が、何も損傷しなかった可能性が大きい。」となると、ぜひとも書籍化さ
れた本格的な小説を読んでみたくなるのは、私だけではないと思います。
(SSA生)


  ♪
(読者の声3)中共の動向ですが、習近平は最近三民主義の孫文を持ち出
すなど方向が不安定に見える。毛沢東主義では国民を支配する自信がなく
なったのだろうか。
現在の中共国内には共産党の党機構、公安機構、軍産複合体を含む経済機
構が形成されていると思われる。
この中で最大の実力を持っているのは経済機構ではないか。党機構は命令
機能はあるが、現場を管理する能力は無い。公安も同じである。経済機構
の富に依存している。
こうした状況で共産党は経済機構の上にあることを示そうと経済機構の粛
清をしているようだが、政治の主導権を取り戻せるだろうか。
最近米中の軍部の最高指揮官が危機回避のために連絡を取り合っていると
いう。党独裁にとり危険な兆候だ。
  (落合道夫)

  ♪
(読者の声4)卒業祝辞。ほぼ10年前、母校UCLAの卒業式で後輩たちに若
年のマイケル・バーリ(世紀の空売り)氏は忠言をする。
普通は、年寄りの政治家などがするはずである。いわばホリエモン氏が牢
屋から出てきて母校東大で、という比較になる。
両者の共通点は、どちらも権力に都合が悪く、故に虐められた、という点
が一つ。世間の常識、「正しい、当たり前、いつもこうだった」がおかし
い、不正だ、と疑問に思う、さらにただ思うだけでなく、その異常さ・非
倫理・非論理を研究し、さらにその解決・帰着を予想し、その過程で儲か
る仕組みを考え・創造し、かつ自ら「(勇気を持って死を覚悟で)行動す
る」。行動せよ、我につずけ、と激を飛ばす。(約20分の演説。画面下の
「CC」を押すと、英文の字幕が読める。速さも0.75にすればゆっくり話し
てくれる。)
https://www.youtube.com/watch?v=1CLhqjOzoyE
Dr. Michael J. Burry at UCLA Economics Commencement 2012  

暫く鳴りを潜めていたが、今年2月に氏は「米国における超インフレ」の
警告を、100年前のドイツに比較して、されている。戦争の費用は税を上
げたり国債を発行して賄うが、当時のドイツは通貨を乱発することで誤魔
化した。
しかし暫くは悪影響はなく、逆にマルクの価値が上がって景気は良かっ
た。他国は真面目に引き締め、「正直者が損をする」状態が、ハイパーイ
ンフレが始まるまでつずいた。今米国は今そんな「昔見た」芝居の幕が開
かれた時期にある、と。
そんな世界的な気配を察知してか、先日矢野財務省事務次官は、「いかに
日本の財政が危機的であるか」と勇気を出して文藝春秋に寄稿されている
が、「俺は忠告したぞ」という責任回避の証拠作りだろう。
今回は、2008年の単なる「米国住宅ローン」に関するイカサマに端を発す
るのではなく、「全世界的な過剰な恒常的な通貨の乱発」によって生まれ
た各国の通貨の崩壊、という世界の金融歴史上最大規模。例によって想定
外などと、卑怯な言い訳するだろうが、そんな報道も大混乱の渦の中で聴
く者もいないだろう。
津波の恐ろしい点は、まず海岸の砂浜から潮が大きく引き、逃げ遅れた多
くの魚を取りに「漁夫ばかりか素人もみんなで」広い安全で「簡単に大変
儲かる作業」に参加する。この時点で賢い動物たちは既に高地に避難して
いる。そして沖から不気味な振動が高速で伝わってくる。
幼児語が流行っているので、「使わさせて いただく」と、「ガラガラポ
ン1.0」は明治維新による西洋化、2.0はUSA・GHQによる日本解体、そ
して3.0が今、日本のみならず世界を混乱に貶める。3/4世紀に一度、
という周期性も面白い。歴史は繰り返す、のではなく人間の習慣は、女の
月経や季節が循環するような、意図的に(神々によって)仕組まれた再生
のために「必要な洗浄」なのかもしれない。
やがて長い冬は終わり、春が来ると何をすべきかが問われる。
雑草のない綺麗な水田に植える新種の苗は、早苗氏が勝手に破棄し、草案
した「新日本憲法」となると、陛下も喜ばれるだろう。
今回の稲のDNAは、主にプロシア、ドイツ、イギリスでもなく、USAでもな
く、いいとこ取りの日本風。しかし、100%支那となる可能性も100%ある。
(在米のKM生)

2021年09月25日

◆【変見自在】日本は偉かった

        高山 正之 『週刊新潮』

15歳のシンハラ人ジュニウスはコロンボの埠頭で見た戦艦「香取」の威
容と、そのときの感動を生涯忘れることはなかった。

 少年は目撃できなかったが、1万6000トンの戦艦には日本のプリンス
裕仁が座乗されていた。訪英される途次、英領植民地セイロンに立ち寄ら
れたのだ。

 それでも少年は艦上を行き来する自分と似た肌色の士官の姿を見ること
はできた。

 日本海軍は凄かった。少年が生まれる前の年、彼らは対馬沖で倍する露
西亜艦隊と戦い、それを悉(ことごと)く沈めてしまった。

 第一次大戦でも青島(チンタオ)の独軍要塞攻略に飛行機を初めて使い、勝利
した。

 彼らは地中海にも出てUボートの脅威から連合軍艦船を守ってもいる。

 日本人は戦争に強いだけではない。先年のパリ会議では第三世界を代表
して人種平等案を提起した。

 しかし少年の住むセイロンを含めて世界は白人が仕切っていた。日本案
は白人国が強引に廃案とした。

 それでも「日本人が掲げた思いに独立を望むアジアの人々は強烈な共感
を覚えた」と少年はずっと後に語っている。

 少年はこのときから変わった。シンハラの上流子弟の形だったキリスト
教を捨てて民と同じ仏教に転向した。最高裁判事の父の歩んだ法曹の世界
も捨てて政治家を志した。

 そしてジュニウスは再び日本軍を見た。今回は空からやってきた。

 日本は植民地帝国主義によって世界を壟断してきた白人国家にただ一国
で挑戦したのだ。

 まず太平洋を仕切る米太平洋艦隊を真珠湾に葬った。その二日後には英
戦艦プリンス・オブ・ウェールズを仏印沖に沈めた。

 インド洋には英東洋艦隊がいた。豪蘭艦隊を合わせて空母3、戦艦5、
巡洋艦6の大艦隊だ。

 戦端は日本機によるセイロンの英軍港トリンコマリー空襲で開かれた。

 爆撃音を聞いてジュニウスは日本がついにインド洋に入ったことを知った。

 港外に逃れた英艦隊は捕捉され、空母ハーミーズと2隻の重巡が沈めら
れた。英海軍の勢力圏はマダガスカルまで後退した。

 彼らが再び戻ってくるまでの3年間、日本は東南アジアの国々に統一言
語と彼ら自身の軍隊を持たせた。

 日本軍は英領インドの解放戦線にも乗り出し、コヒマに取り付いたとこ
ろで反攻を受け、全滅した。

 しかし「日本人が掲げた思い」は戦後、見事に実を結んでいった。

 1951年9月6日、サンフランシスコのオペラハウスで開かれた対日
講和会議に参加した国々の中には戦前まで白人国家の植民地だったインド
ネシア、ベトナム、セイロン、カンボジアなどがあった。

 各国代表は壇上で短いスピーチをし、講和条約に署名したが、その前に
米国務長官J・ダレスがお手本となる基調講演を行った。

 そこには「日本は他国民の希望を暴力でおし潰して敗れ去った」とあった。

 しかし8番目に登壇したセイロン代表ジュニウス・ジャヤワルダナはダ
レス演説を否定した。

 「アジア諸国民が植民地だった時代、日本だけが強力かつ自由で、我々
は我々を解放する守護者として仰ぎ見ていた。日本が掲げたアジア共栄の
スローガンは我々に強く訴えるものがあった。戦争が始まると各国指導者
は祖国の解放を望んで日本に協力した」

 「だから」と少年時代の感動を裏切らなかった日本に感謝しながら続け
た。「我が国は対日賠償請求権を放棄する」

 エジプト代表もダレス演説に逆らい、日本に米軍が駐留する理不尽を衝
くなど数多の異論が飛び出した。

 講和条約調印から70年目となる日、スリランカ大使館で「ジャヤワルダ
ナ大統領を忍ぶ会が開かれた」と産経新聞にあった。

 しかし先の戦争は正しかったという故人の主張が気に食わなかったか、
朝日も毎日もボツだった。

 日ごろ、歴史を直視しろと説教する割に、見ないふりが酷すぎないか。


高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録
          
       


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◆雀庵の「常在戦場/87 キリスト教 vs イスラム教/続」
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/367(2021/9/23/木】彼岸で墓参。カミサンは奄
美へ飛び、「多分、島に帰るのはこれが最後になりそう。コロナ禍でよそ
者は黴菌扱いだから、実家に籠っているしかないわ・・・」とちょっと寂
し気。

止まない雨はない、疫病もそのうち特効薬が開発されるだろう、今は耐え
るしかないと淡々と暮らす人は日本では多数派のようだが、世界を見渡せ
ば「もうウンザリだ! 俺は俺の道を行く」という人も結構いるようだ。

人生いろいろ、それは歴史、思想、宗教、学問、身分、貧富、民族性など
によるのだろうが、千年二千年とかの長い時間の中で培われてきたものだ
から、それを変えることは難しいし、無理を通せばろくなことにはならな
い。特に外交では距離をもって付き合うのがいいのだろうが、現実には対
立、敵対、紛争、戦争だらけ。人類の性か。

前回に続き、ハッジ・アハマド・鈴木氏の「イスラームの常識がわかる小
事典」を元にした架空インタビューから学んでいこう。

・・・・・・・・・・・・・・・・

――イスラーム国と言うとオスマントルコを思い出しますが、今は「オスマ
ン帝国」と呼ぶようになりました。建国が1299年で、帝制が廃止された
1922年まで、600年以上も続いた大帝国ですね。「世界史の窓」によると、


<14〜20世紀初頭まで存在したイスラム教スンナ派の大帝国。小アジアか
らバルカン半島、地中海にも進出、君主であるスルタンが教主カリフの地
位を兼ねる体制をとり、イスラーム教世界の盟主として16世紀に全盛期を
迎え(対立する)ヨーロッパ=キリスト教世界に大きな脅威を与えた

17世紀末から(逆に)ヨーロッパ諸国の侵攻を受け、またアラブ諸民族の
自立などによって領土を縮小させ、次第に衰退。19世紀、近代化をめざす
改革に失敗、第一次世界大戦でドイツと結んだが敗れ、1922年に滅亡した>

「オスマン帝国はトルコ系オスマン族の建てた国。1453年にビザンツ帝国
(ローマ帝国末期の呼称、キリスト教系のギリシア正教)の首都コンスタ
ンティノープルを制圧、イスタンブールと改名したのを皮切りに、イラン
から北アフリカ沿岸を含む広大な地に君臨した。

中でも1520年に即位したスレイマン1世は黄金時代を築き、ヨーロッパ制
覇に乗り出してベオグラードを陥落させ、ウィーンまで到達している」

――イスラームは欧州のキリスト教に押されるばかりではなく、積極的に攻
める、版図もしているわけですね。いつ頃から始まったのですか。

「711年のスペイン(イベリア半島)征服から始まった。ターリク隊長が
ジャバルという地に第一歩を記したから、その海峡をジャバルターリク
『ジブラルタル』と呼ぶようになった。732年にはピレネー山脈を越えて
フランスのボルドーに達している。


スペインは『レコンキスタ(再征服、国土回復運動)』と呼ぶキリスト教
徒の反撃で奪回されるまで、800年もイスラーム圏だった。


イベリア半島からムスリム(イスラーム信徒)が完全に姿を消したのは
1492年のグラナダ陥落からで、勢いを増したキリスト教徒の進撃はその頃
から始まる。これがスペインとポルトガルによる「大航海時代」へと続
き、征服者たちは新大陸の先住民を徹底的に抹殺し、インカ帝国(ペ
ルー)やアステカ帝国(メキシコ)を亡ぼした。

イスラーム勢と西欧との重要な対決は1571年の『レバンテの海戦』で、オ
スマン帝国海軍がスペインの無敵艦隊に破れてからイスラームの地中海覇
権は終わりをつげ、以後、オスマン帝国は凋落の道を辿って1922年に滅亡
した」

――“レコンキスタ”によるオスマン帝国の滅亡と、その後の「トルコ共和
国」の誕生は、イスラームがキリスト教国に完全に屈服させられた印象を
受けます。1924年にはカリフ制(宗教指導者による政治)を廃して政教分
離を実現し、トルコ共和国憲法を制定、主権在民、一院制の議会制度、大
統領制などを規定した。


これらの“世俗主義政策”によってイスラーム教による宗教的政治から脱
し、トルコは表向きには西洋キリスト教国風の「近代国家」として自立し
たわけですが、基本的にキリスト教国からなるEU加盟交渉は停滞気味であ
り、また軍事同盟NATOからの脱退も噂されており、未だに揺れ動いている
印象があります。

「近代は、ヨーロッパ勢による大規模な侵攻がアジア、アフリカ、アメリ
カ大陸へと展開された時代だった。その根底には西欧型文明を最善とする
キリスト教至上主義があり、他の文明を否定する傾向が強かった。

中東においてはオスマン帝国の領土は植民地化により欧州諸国に侵食さ
れ、支配下に置かれていった。特に第一次世界大戦がその動きに拍車をか
け、例えば英国将校の“アラビアのローレンス”の任務に見られるように、
オスマン帝国の領土を奪いアラブ諸民族に与えるという名目で、それらの
地域を欧州列強の支配下に置くというものだった。

トルコ共和国は近代化のために“脱イスラム、入ヨーロッパ”で西欧との一
体化を目指した。“過去清算”のためにアラビア文字をローマ字表記に変
え、暦をビジュラ暦からグレゴリア暦に改め、法律制度にスイス法を導入
した。これらは初代大統領の名をとって“ケマル主義”と呼ばれ、エリート
層の基本的な考え方になっている。

しかしトルコ国民の大部分はムスリムであり、その西欧化が果たして正し
い選択であったのか、100年を経た現在でもその評価は定まっていないよ
うだ」

――トルコのエルドアン大統領は、トルコも一員であるNATO≒キリスト教国
と反NATOのイスラーム教国やロシアの間の橋渡し役として存在感を高めて
いるようです。

<現状でアフガニスタンのタリバンと交渉可能な国は、ムスリムが多数で
外交上のつながりが深いパキスタン、カタール、トルコの3カ国に限定さ
れている。トルコはパキスタン、カタールとの関係も良好であり、国際社
会とタリバンの間の仲介を行なえる可能性のあるアクターとしてその存在
感は増している>(Wedge 9/15)。

第2次大戦後に実に多くのイスラーム系植民地が独立しましたが、イス
ラーム教国の復興という面でトルコ、あるいはエルドアンはリーダーシッ
プを取るのではないかと思いますが。

「第2次大戦後に多くの植民地が独立してイスラーム教国になった。例え
ばアルジェリアがフランスから独立を勝ち取ったのは1962年。アラブ首長
国連邦、カタール、バーレーンなどの湾岸諸国が英国から独立したのは
1971年。今日のイスラーム諸国のほとんどが新興の独立国だ。

つまり独立の歴史が浅い上に、異なった民族、宗教、慣習が絡み合い、そ
こにエネルギー資源の争奪戦も加わり、不安定な構造になっている。これ
に追い打ちをかけ、中東地域に衝撃を与えたのがユダヤ人によるイスラエ
ルの建国だった」

――イスラエルは1948年5月に独立宣言、それ以後はイスラエル・ユダヤ
教・ユダヤ人対パレスチナ・イスラーム諸国・アラブ人の対立が始まっ
た。宗教観は人それぞれでしょうが、「宗教は人間の幸福のためにある」
と考える人もいれば、「人間は宗教の世界制覇のためにある」と考える人
もいる。混沌とした世界に秩序をもたらす解はあるのか・・・次回もよろ
しくお願いします。




━━━━━━━━━━━━


◆第21回「上海協力機構」

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)9月19日(日曜日)弐
通巻第7059号  

第21回「上海協力機構」首脳会議をドシャンベで開催
  プーチン、習近平らオンラインで30の協定に署名

 9月17日のドシャンベ。タジキスタンの首都である。
 SCO(上海協力機構)も首脳会議は21回目。最初の構成メンバー
五ヶ国(中国、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタ
ン)にロシア、インド、パキスタンが加わり、イランがオブザーバー。
ここには「対話パートナー」としてエジプト、カタール、サウジアラビア
もオンライン会議には加わった模様である。

 今回の開催地はドシャンベだが、人民大会堂から中継した中国は、習近
平がよく喋った。報告の中で米国をなざしすることは避け、「外国軍が撤
退した」とアフガニスタンのその後のインフラ建設への協力を議題とした。

 アフガニスタンの人民を鼓舞するためにも、参加国は協力し合い、共通
する総合的な協力のために、そして持続可能なアフガニスタンの安全保障
のためにも、テロリストへの戦いはもっとタフであってよいし、中国は
ETIMの排除をアフガニスタン政府に要請し、同意を得ている、とした。
 習近平はまた、[SCTC]との協力も突如、言い始めた。
 SCTCとは、ロシア主導でユーラシアの平和と安全に協力する機構
で、ロシア、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、タジキスタン、キ
ルギスが加盟している。習は、このSCTCとSCOとの協力関係のメカ
ニズムが必要だとも発言した。

 SCOは次の五年で、2・3兆ドルに貿易は拡大するだろうと薔薇色の
未来が語られ、一帯一路プロジェクトの当該地域への双方の利益を強調した。
   ☆▽□☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽
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  ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆     
  ■読者の声 ■READERS‘OPINIONS ■どくしゃのこえ■
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  ♪
(読者の声1)貴誌前号の『怒号の日々』書評について。チャールズ・リ
ンドバーグが「アメリカファースト」委員会の中心人物だったことは確か
です。
アメリカの国益を守るなら、ヨーロッパの戦場に宣戦するべきでないとい
うことが「アメリカファースト」の主要な意見でしたし、リンドバーグも
そうでした。
しかし少数派ながら日本との関係の悪化が戦争の火種になることを心配す
る一群の人々も「アメリカファースト」に集いました。その一人が私が発
見したラルフ・タウンゼントです。彼もまた「アメリカファースト」の中
で精力的に活動していましたが、真珠湾攻撃後は日本のエージェントと見
なされて、二つの罪で戦時中、屈辱の日々を過ごさねばなりませんでした。
一方、リンドバーグは日本の真珠湾攻撃に驚きました。そう思う人は少な
くなかったようです。Back door to war 欧州でなく、裏木戸からの参戦
ですね。米兵による日本兵に対する残虐行動を日記に記述していたリンド
バーグも、決して聖戦とは思えず、back door to war であると思ってい
たに違いありません(田中秀雄)


  ♪
(読者の声2)貴誌前号にあるスレイマニ司令官は2021年1月3日で
はなく、2020年1月3日に米軍のドローンにより殺害されました。本
年の1月3日はすでにトランプ氏が大統領選に敗北し、3日後の6日は議
会前広場の集会や議会への乱入騒ぎで、不正選挙を糾弾していた頃です。
もとより、バグダット空港近くで起きたショッキングなスレイマニ将軍の
暗殺は、1月6日のDC集会の直近には起きていません。昨年のことでした。
 (MKM)

   ♪
(読者の声3)貴誌前号でしたか、アマゾンが中国ブランド品3000の
取引を停止したとありましたが、その後の主要メディアは報じておりません。
 追加情報はありますか?(DD生、横浜市)


(宮崎正弘のコメント)要するにニセモノ、偽ブランド対策ですね。あま
りにもニセモノが多く、なにしろ中国では偽札が通貨流通の2割だったの
で、デジタル通貨、銀連カードなどを普及させたのですから。
 日本でも被害続出ですが、なかには半導体不足を狙っての偽半導体か
ら、偽電池まで。医療機器も通販の三割がニセモノと言います。バイアグ
ラも殆どが。。。。ま、半導体とか医療機器を通販で買うのもどうかして
いますが。

  ♪
(読者の声4)欧米で中国人の書いたホイットニー・ドゥアン著『レッ
ド・ルーレット』という本が、中国共産党幹部の汚職、腐敗を具体的に
抉っていてベストセラーとなっているようです。実際に汚職の現場にいた
人物か描き、しかも元妻が出版取りやめを要請したとか。話題性豊富で
す。翻訳がでたら読みたいと思いますが、先生はお読みになりましたか?
(JH生、大坂)


(宮崎正弘のコメント)中国名は段偉紅という、北京から突如汚職で逮捕
されそうになって消えた人物です。ランクのべらぼうに高い幹部との繋が
りがあった。だから逮捕されると消される可能性があったと宣伝されてい
います。
 フィナンシャルタイムズの書評で読んだ限りでは、あたらしい証拠の提
示は少なく、これまでにも言われてきた温家宝一家の不正蓄財などを書い
ているようですね。新味と言えば高級幹部の要求する賄賂が30%のとき
もあるとか。
 版元はスクリブナーズですから、日本で言えば講談社が鳴り物入りの宣
伝をかけて出した目玉本というところでしょうか。

2021年09月18日

◆【変見自在】老兵は漏らした

高山 正之


 マッカーサーが来る2日前、安全確認のための米陸軍先遣隊が厚木飛行
場に乗り込んできた。

 その一員フォビアン・バワーズ少佐は「みんな興奮し、びくついてい
た」と『マッカーサーの日本』(新潮文庫)で正直に語っている。

 それはそうだ。つい昨日まで米艦隊目がけて特攻を厭わなかった日本軍
将兵がこの厚木周辺だけでも10万人は潜んでいた。

 着陸した途端、万歳突撃をやらかさないと誰が言い切れるのか。

 彼らの心臓が喉まで飛び出していたのは一番機が追い風で着陸してきた
ことでもよく分かる。

 飛行機は向かい風でより大きい揚力が得られる。一番機は激しく着地
し、何度も跳ね上がり滑走路端でやっと止まった。

 できたらオーバーランして彼らの恐怖心を形で示してほしかった。

 若い連中がこの有り様だ。2日後に着いたマッカーサーは歳だし、蚤の
心臓と言われて久しい。

 彼は真珠湾の朝、日米開戦を知らされ、狼狽(うろた)えて半日自室に閉
じこもった。

 部下が台湾の日本軍基地攻撃を訴えても答えず。では、せめて虎の子の
重爆B17をここから退避させてはと進言しても無言だった。

 この重爆はすでに欧州戦線に投入され、最新鋭の独戦闘機にも落とされ
ず、逆に相手を撃墜するスーパー爆撃機ぶりを披露していた。

 だからこそ米国は真珠湾を囮にして日本に戦端を開かせ、米国民に参戦
を納得させることを思いついた。

 開戦後はこの落ちないB17で日本を叩いて「3カ月で抹殺する」(ノッ
クス海軍長官)はずだった。

 それが彼の対応遅れで日本機にみな燃やされた。
 大戦の構想は狂い、白人国家はみな植民地を失った。
 彼はそれでも格好をつけたがった。

 彼の乗機が厚木に着いたときもそうだ。側近の制止を振り切って一人タ
ラップの上に立ち、あのサングラスにコーンパイプを咥えたポーズを決めた。

 しかし、ここからがおかしい。彼はズボンのポケットに手を突っ込みも
ぞもぞし、タラップを急ぎ降りる。

 報道陣の前に立って例の「メルボンからの道は長かった」を語るが、そ
れは美文と長広舌の彼らしくもない、ごく短く散文的なものだった。

 敵前逃亡の不名誉を負わせた憎い日本をやっと倒した。それを示す最大
の見せ場なのに、彼はそそくさと立ち去った。

 なぜか。『写真でつづる戦後日本史』(共同通信社)に載った一葉の写
真がその辺を明らかにした。

 写真は宮谷長吉カメラマンがタラップを降りる元帥を左側から撮ったも
のだが、よく見ると左側股間が濡れ滲みで変色している。元帥は失禁して
いたのだ。

 これが世に出てから他に失禁写真がないか探し回り、或ることに気づいた。

 厚木のマッカーサー写真はすべてタラップの右側から撮られたものだった。

 だから彼の左内股の異変はみな写っていない。

 その不思議に答える話が「メディア展望」8月号にあった。筆者は共同
通信OBの沼田清氏。

 あの時の米側は「日本の写真斑も入れた」という。元帥の雄姿を翌日の
新聞に載せる気だった。

 ところが現場で小さな異変があった。「米軍が報道陣を急ぎタラップ右
側に移動させた」という。

 宮谷はそれを無視し、左側に居座って貴重な濡れ滲みを撮ったわけだ。

 勝手な推測だが、先遣隊の誰かがマッカーサーの失禁を目撃した。

 で、それを撮らせないように報道陣を移動させた。

 当然、宮谷の違反も見つかったはずだ。沼田氏は宮谷のネガを調べて元
帥がタラップを降りる前後の数コマが「なかった」と言う。検閲、没収さ
れたのだろう。

 米側は他の映像も徹夜で検閲したのだろう。翌日の新聞にタラップの元
帥の写真が掲載されなかったのはそのせいだ。

 あの滲み写真は奇跡的に検閲を逃れた一枚だった。

 絵柄は人を楽しくさせるとてもいいショットだ。

出典:『週刊新潮』令和3年(2021)9月23日号

    【変見自在】老兵は漏らした
    著者:高山 正之

高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

         
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◆雀庵の「常在戦場/84 キリスト教 vs イスラム教/上」    
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/364(2021/9/16/木】母を看取ってから隠居生活
になり早や9年、すっかり徒然草の日々だが、このところ宗教について妙
に関心が高まっているのは、イスラム過激派についてのニュースが多いこ
とにもよるだろう。

夕べは「もう秋みたい、彼岸花が咲き始めたよ、稲刈りの季節だけど十分
に雨が降ったのかなあ」なんてカミサンと話していたら雲行きが怪しく
なってしまった。

「古代のチグリス・ユーフラテス文明とかエジプト文明が消えたのは水不
足が原因みたいだ。農業とか放牧で緑が無くなり、木がなければ落ち葉な
んかで土壌が活性化するっていうサイクルがないからどん砂漠化しちゃ
う。エジプトなんかはピラミッドの材料の巨大な岩石を四角に割るために
火を利用したので、どんどん伐採し、結局砂漠になっちゃったらしい。シ
ルクロードのモンゴルとか新疆ウイグル自治区なんかが砂漠化したのも
“開発”とか自然破壊の影響じゃないか」

「そう言えば中村さんていうお医者さんがアフガニスタンの水不足対策で
灌漑事業をしていたのに殺されちゃったわ、まったくひどい話よ」

という話になった。小生は「アフガンは渡航制限が出ているはずだか
ら・・・危険なところに行くというのはどうかなあ、誘拐なんてあると日
本政府が過激派に身代金を出したり・・・イラクの三バカとか」

「でも中村さんは地元のために行っていたのよ、物見遊山じゃないわ」

「そうでなくても危険なところに行くというのはまずいだろう、良識がな
い。用水路を造ったり井戸なんかを掘っているようだけど、それは地元政
府がやることじゃないか・・・大体、幕末に来た医者のヘボンなんかは確
かに医療なんかで貢献したけれど結局キリスト教の布教のためだった。そ
ういうのは結構多いんじゃないか俺は嫌だな」

いささか険悪な雰囲気になったので、さっさと隠居部屋に逃げた。君子危
うきに近寄らず・・・小生は中村哲氏のことはあまり知らないがWIKIによ
ると―ー

<国内病院勤務の後、1984年、日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)か
ら派遣されてパキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任。以来、20
年以上にわたってハンセン病を中心とする医療活動に従事する。

パキスタン・アフガン地域で長く活動してきたが、パキスタンでは(政府
の圧力で?)活動の継続が困難になったとして、以後はアフガンに現地拠
点を移して活動を続けた。

1996年に医療功労賞を、03年にマグサイサイ賞を受賞。2004年には皇居に
招かれ、当時天皇であった明仁、皇后の美智子、皇女・紀宮清子内親王へ
アフガニスタンの現況報告を行った。2019年、アフガンのナンガルハル州
にて、武装勢力に銃撃され死去した>


Christian Press 2019.12.12にはこうある。

<中村哲さんの告別式が12月11日午後、福岡市の斎場で営まれ、日本バプ
テスト連盟・香住ケ丘バプテスト教会の名誉牧師、藤井健児さんが次のよ
うに弔辞を読んだ。

「中村さんがバプテスマ(洗礼)を受けたのは中学生3年生のとき。その
頃はもの書きを目指していましたが、やがて『人助けをしたい』と医師を
志すようになりました」>

中村氏はプロテスタント。上記のヘボン(ジェームス・ヘップバーン)も
プロテスタントのカルヴァン派(長老教会、長老派、プレスビテリアン)
で、同派はトランプ前大統領の熱烈な支持基盤である。

ヘボンは米国公使の親任状奉呈のため通訳官として明治天皇に拝謁したよ
うだ。「明治5年10月、日本に来た時から夢寐(むび)にも忘れず13年
間、時の来るのを待っていた『天皇へ聖書献納の件』がかなえられたこと
は大きな喜びであった。同年3月には日本基督公会が創立され、日本人信
徒によってキリスト教会が初めて設立されるようになった」(高谷道男著
「ヘボン」)。天皇家は代々キリスト教にも理解があるようだ。

ヘボンは日本に施療所(1861)、英語学校(1864)、和英辞典(1867)、
聖書和訳開始(1867〜)、新約聖書和訳完成(1880)、英和学校「築地大
学」(同)、旧約聖書翻訳(1882〜)、ヘボン式ローマ字(1886)、明治
学院内ヘボン館着工(1886〜)、旧約聖書和訳完成(1887)・・・

ヘボン式ローマ字だけが有名だが、それもキリスト教の広宣流布のため。
日本での彼の33年間は徹底的に有能な宣教師だったのだ。日本キリスト教
の始祖、大貢献者と言っていいだろう。1892年10月、77歳のヘボンは母国
へ帰る。送別会での挨拶の最後は日本語でこう結んだ。

「私の旅路はちっと永くなりました。78年の間、旅をして我が父の国へ赴
くのでござります。私は数日にしてお別れ致します。まことに33年の間、
この国にとどまって、日本の人を助けることに力を尽くしたことを神に感
謝します。ああ、私は本国へ帰ります。私の仕事は終わりました」


ヘボン夫妻は米国では病院経営で大成功していたのに私財をなげうち、子
供まで親に預けて日本での布教に努めた。理想に燃えたプロテスタントは
布教のためなら艱難辛苦をものともせずに己の命さえを投げ出す・・・

すごいなあとは思うが、多神教の日本で一神教の布教が果たして成功した
のかどうかは何とも言えない。Christian Today 2019/5/10から。

<東京基督教大学内に設置されている日本宣教リサーチ(JMR)は8日、日
本のキリスト教界の教勢統計などをまとめた「JMR調査レポート(2018
年版)」を発表した。

それによると、17年度の日本のキリスト教信者数の概数は105万人で、対
人口比で0.83%だった。信者数の概数自体に変化はなく、「2010年度以
降、カトリック、オーソドックス、プロテスタントとも減少傾向に陥って
いることには変わりはない」としている。

教派別では、カトリックが44万人(対人口比0.35%)、オーソドックスが
1万人(0.01%)、プロテスタントが60万人(0.47%)。教会数の概数は
それぞれ970、70、8000で、日本には約9040のキリスト教会が存在するこ
とになる。教師数(聖職者数)は約1万700人だった。

このうちプロテスタント(聖公会を含む)については、教団別の統計が出
ている。教会員数は、日本基督教団(16万7千人)が最も多く、2位が日
本聖公会(4万8千人)、3位が日本バプテスト連盟(3万4千人)、4位が日
本福音ルーテル教会(2万2千人)、5位が日本アッセンブリーズ・オブ・
ゴッド教団(1万2千人)だった。

プロテスタントの教団を11グループに分類した統計では、「改革・長老
系」を除いて、すべてのグループで教会員数が減少した。全体では約9200
人減少、礼拝者数も一部を除いたグループすべてで減少し、全体では約
3900人の減少。教会数も全体で57減少した。

世界の宗教人口については、『ブリタニカ国際年鑑』を基に1995年度と
2017年度の比較が行われている。この20年余りで、キリスト教人口は19億
3千万人から24億5千万人に増加したが(伸長率127%)、人口に占める割
合は33.7%から32.9%(伸長率97.7%)に減少した。

一方で、イスラム教人口は11億人から17億5千万人に増加し(伸長率
159.3%)、人口に占める割合も19.2%から23.6%(109.8)に増えた>

ヘボンらの努力で日本に和訳の新約聖書が登場してから140年、信者数が
105万人、対人口比で0.83%・・・八百万の神を尊ぶ多神教の日本ではキ
リスト教もその一つでしかない。日本国内ではマーケティングの余地はな
い、それなら海外で邪教のイスラム教に洗脳され、西洋文明に遅れて可哀
そうな人々を除染し、キリスト教の教えに導くのが神が我に課した使命で
ある・・・ヘボンのような人は今でもいるのだろう。

中村氏はアフガンの民のために尽力したのだろうが、イスラム教徒の一部
から見れば最大の敵である「キリスト教徒による広宣流布活動」と受け止
められた可能性はある。幕末の尊王攘夷運動はキリスト教国による清国の
蚕食を知ったことで燃え上がった。中村氏が襲撃されたのはそういう反発
を買ったからではないか。宗教ではなく「水利権」を巡る争いだったとい
う説もあるが、いずれにせよイスラム過激派にとって中村氏は“敵”と見做
されてしまった。彼らは仲間以外の人命なんてまったく気にしないのだろう。


一神教はスゴイというか、偏狭というか、多神教の小生には理解不能だ。
イスラム過激派はまるでマルクス教に洗脳されていた20歳の小生のよ
う・・・そう言えば50年前の今日、小生は捕縛された(天に救われ
た!?)。思い出すたびに「あの頃は脳みそが完全にいかれていた」「で
もそれがあったから今の自分があるし・・・」「あれは何だったのだろ
う」と複雑な気分になる。

「洗脳」「マインドコントロール」「私は正義病」・・・まったく恐ろし
いことである。連合赤軍のリンチ殺人を進めた森恒夫は初公判を前に1973
年元日、東京拘置所の独房で首吊り自殺した。遺書の「自己批判書」に12
名リンチ殺人の様子を記録していた。竹中労・平岡正明著「水滸伝 窮民
革命のための序説」から(被害者の名前は伏せる)。

<SR、除名処分を受けた某女性との関係、労務者時代からの怠け癖、大言
壮語、ルンペンプロレタリアート的な体質。死の間際に彼はこう叫んでい
る、「革命戦士になるために何でこんなことが必要なのか!

TK、中央委員会メンバー。同志に命令的な口調で喋る。KK(女)の死体を
殴ることを指示、TM(女)を縛るとき“〇〇にしたように股を開け”とのの
しったこと。女性蔑視、スターリン主義、小ブル・テロリズム。アイス
ピックで心臓部を突き刺し、ロープで絞首して死刑。

YJ、いわゆる“いい子”になろうとする、個人主義的傾向、高次な段階での
共産主義化の闘いの永続化と称して総括を回避しようとした。権力に投降
の恐れありと判定、ナイフで十回余り心臓部をえぐり、ロープで絞首して
も死にきれず、再びナイフをもって処刑・・・>

気分が悪くなる。追い詰められ、極限状態の中で疑心暗鬼になり、狂気の
粛清が続く、ボスの命令に従わなければ殺される・・・イスラム過激派の
兵士はどんな思いで戦場にいるのだろう。自分探しで過激派に接触する、
志願する、青春彷徨・・・そういう若者は珍しくないようで(小生もその
一人だが)、小生より15歳ほど若い知人の奥さんは「泣き虫アッコの中東
放浪記」とかいう本を書いていた。表紙の写真は機関銃を背に担いで笑顔
いっぱい・・・今はどうしているだろう。


いかに生きるか・・・何となく分かってくるとお迎えが来る。人類はそれ
を何百万年も繰り返してきた。「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じか
らず」と言うけれど、夏彦翁曰く「なーに、人間も同じだよ」。先が分か
らないから生きる、分かっていたら棄権する人ばっかり・・・夫婦お互い
に「嫌な奴だなあ、こんなんだったら一緒にならなかったのに・・・」、
まったく「知らぬが仏」、だから面白いのでもあるか。

難しいなあ、もうちょっと生きてみるか、なんてなったりして。笑うか自
嘲するか苦笑いするしかない? 人生は厄介なものだ。



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◆「日本版『台湾関係法』を」提唱

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)9月13日(月曜日)
通巻第7048号  

  また一歩前進、アメリカの台湾代表部が「台湾」を
正式名称に     
台湾日本研究院が発足、「日本版『台湾関係法』を」提唱

 劇的にかわりつつある米台関係だが、バイデン大統領は一月の就任式に
駐米台湾代表の粛美琴を式典に招待し、名刺には「大使」と印刷しても問
題はなかった。日本もただちに台北にある事実上の大使館にあたるオフィ
ス代表を「大使」とした。
 
 ワシントンにある事実上の台湾大使館は「駐美国台北経済文化研究処」
という。
9月12日、台湾外交部は、この代表機関の名称が「台湾」となったことを
発表した。東京にある台湾代表部もいずれ近いうちに「駐日台湾文化経済
代表処」と『台北』から「台湾」に変更されるだろう。

 同日、台湾では「台日アカデミー」(台湾日本研究院)が発足した。代
表挨拶に立った郭国文は「いずれに日本も米国のような「台湾関係法」の
法律可決を自民党に望みたい」と演説した。

 日本の国会議員には恥知らずの親中派が多いが、安倍、岸ラインを基軸
に台湾大好き議員連盟の活躍も目立つようになっている。
 米台関係の劇的な変化とともに、日台関係の深化もすすんでいる。
    
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム  
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樋泉克夫のコラム 
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 【知道中国 2274回】            
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港156)

      △
 第六劇場を常打ち小屋として京劇を演じていた童伶(こどもやくしゃ)
は、春秋戯劇学校の生徒たち。校舎は尖沙咀の宝勒巷(PRAT AVE)が漆咸
道(CHATHAM ROAD)にぶつかる少し手前の左側にあった。
古い低層ビルで、石造りの階段を上った先が入り口。その右手に春秋戯劇
学校の看板が掛けられていた。例の数学教授に連れられて行った猿料理の
店は、たしか宝勒巷を挟んで春秋戯劇学校の向かいの薄暗い路地の先だっ
たような。

 童伶の年齢は小学校低学年から中高生程度。中には20歳を過ぎたと思し
き薹が立った童伶も見られた。
日中は学校で稽古し、夜は第六劇場で舞台に立つ。常打ちだから、1年365
日休みなし。稽古に舞台の毎日だから、普通の子供たちのような勉強をす
る時間はないだろう。こんな疑問を、第六劇場で顔馴染みになった頃に学
校関係者に尋ねると、「ウチも学校だから」との返事。だが、どう考えて
もマトモに勉強している風には思えなかった。

 中には京劇役者になろうと望んで入学した者もいただろうが、彼らの多
くは生活苦から親が学校に預けたり、孤児だったり。その多くはハング
リーな生活環境にあった。芸で身を立てようというわけだ。

 その昔、舞台に立つのは役者の子弟、「科班」と呼ばれた役者養成所の
出身者、芝居好きの素人である「票友」から転じた者であった。
役者家庭出身の筆頭が京劇を世界に知らしめた梅蘭芳だが、この系統の役
者は票友出身者と同じように極めて少ない。19世紀末から20世紀半ばまで
の京劇の黄金期を彩った役者の多くは科班出身者である。

 京劇と日本の古典芸能──歌舞伎、能、狂言から落語など歌舞音曲の世界
──を対比して不思議に思うことは、日本では芸の伝承のために「名跡継
承」という制度があるが、中国にはそれに類する制度が見当たらないこと
である。
たとえば歌舞伎では市川團十郎の芸は家芸として市川宗家に伝わる。團十
郎の息子は團十郎の名跡と芸を継ぐ。そこで十一代目海老蔵は十三代目團
十郎を名乗るわけだ。落語でも柳家小さんや林家正蔵のように一族の血と
結びついた名跡がある。三遊亭圓歌の場合は血の繋がりはないが、先代
(三代目:歌奴)から当代(四代目:歌之介)へと芸が引き継がれている。

 中国の古典芸能の世界においては日本に見られる名跡という考えがない。
梅蘭芳のように世界的に知られた稀代の名優であっても「初代」ではない
から、とうぜん「二代目」以降も存在しない。息子の梅葆玖も父親と同じ
く「旦(おやま)」を演じたが、「二代目梅蘭芳」を名乗るわけではな
く、また名乗れない。いわば役者は誰もが初代で、その芸は一代限りなの
である。

 名跡を受け継ぐと言う発想がないから、日本の古典芸能の世界でみられ
るような一家が練り上げた芸を親から子へ、子から孫へと血と共に子々
孫々に伝えることも、見込みある部屋子を鍛え上げて芸養子として迎え家
芸の永続を目指すこともない。
落語のように一門の芸風を伝えるため、先代師匠の芸に最も近いと認めら
れた弟子が名跡を継ぐこともない。

 たとえば梅蘭芳に倣った芸風の役者を「梅派」と呼び、「流派」の2文
字で芸の系譜を表現することはあるが、あくまでも芸はその役者個人に限
られる。
これが中国の伝統芸における伝統と芸の「在り方」と捉えることができる
だろう。

 もっとも譚志道⇒譚◎培⇒譚小培⇒譚富英⇒譚元寿⇒譚孝曽⇒譚元岩のように
「生(たちやく)」の芸を1世紀半以上も継承している役者一族もある
が、極めつきの稀有な例だ。京劇の世界での譚一族の地位は歌舞伎界で言
うなら市川宗家に当たりそうだが、とはいえ譚志道から譚元岩まで、誰も
が初代であり、何代目を名乗ることはない。

 伝統芸と名跡──ここら辺りに〈生き方〉〈生きる姿〉〈生きる姿〉とし
ての文化の違いがありそうだが・・・と問題提起に止め、話を第六劇場と
春秋戯劇学校に戻したい。

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【知道中国 2275回】       
 ─英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港157)

  ▼
 春秋戯劇学校校長の粉菊花女史は、かつて立ち回りを主とする娘を演ず
る「刀馬旦」と呼ばれる役柄で上海の舞台に立っていた。当時は60代後半
ではなかったか。白髪交じりで、高齢女性の間で一般的だったオカッパ風
の髪型。背は高くはなく細身だった。江青によく似た顔つきで、いつも舞
台の袖辺りから童伶の演技に鋭い視線を投げ掛けていた。

童伶が演技をトチッたり、勝手な所作など見せると、演技中であっても
鋭く罵声を浴びせ、叱正した。その姿は法廷で金切り声を張り上げて弁明
に努める一方、自分を逮捕した共産党幹部──かつては毛沢東の臣下であ
り、毛沢東が死んだら手のひらを返すように江青を窮地に陥れた──を、悪
し様に罵っていた江青を連想させるに十分だった。

粉校長の怒りに童伶は竦んでしまい、演技は止まる。舞台のうえの共演
者たちも金縛りに遭ったように動きを止め、客席は戸惑い、息を呑む。小
屋全体にイヤ〜な雰囲気が流れるが、彼女は一向に気にする風を見せな
い。一瞬の後、演技はぎこちなく再開される。

だが、それで終わりではない。舞台が跳ねるや、恐怖の「打戯」が始ま
る。俗に「好戯還在後台(面白い出し物は楽屋で)」と言うが、しくじっ
た童伶を舞台に呼び戻し、目の前でおさらいをさせる。首、手、足、
腰・・・間違えたところを手にしたムチでピシリッ、バチッ。躊躇なしで
ある。物見高いは何とやら。
客が去り、明かりも消され暗くなった座席で見学させてもらうが、やはり
童伶が可哀想で気まずいかぎり。ならば即刻立ち去るべきだが、好奇心は
同情に勝る。打戯の一部始終をジックリと見させてもらったことも屡々。
舞台が始まる前の稽古でも打戯は見られたから、観客の目が気にならな
い学校では相当に激しく、容赦することなく打戯が行われていただろう。

 もちろん児童虐待と非難されても仕方がないが、当時は香港でも取り立
てて問題にはならなかった。むしろ粉校長からすれば、確かな芸を身につ
けることで童伶が明るい将来を招き寄せることになるはずだといった固い
信念で振るった“愛のムチ”に違いない。

後に『さらば、わが愛/覇王別妃』(1993年)の冒頭で科班の師匠から
の打戯に耐えかねた童伶が首つり自殺をするシーンを見た時、咄嗟に粉校
長の打戯を思い出したものだ。ついでだが、この映画の主人公が習芸に励
んだ科班のモデルが、清末から民国期の北京にあって多くの名優を輩出し
たことで知られる富連成(前身は喜連成)である。

ついでのついで。香港映画『七小福』(1988年)は中国戯劇学院をモデ
ルにしたとされるが、同学院の童伶が公演する小屋が?園内に設定されて
いるところからして、あるいは中国戯劇学院は春秋戯劇学校を指している
のだろうか。当時、春秋戯劇学校と同じような戯劇学校が香港島にある
(あった)といった話を耳にしたことがあるから、両校は別なのかもしれ
ない。中国戯劇学院が閉校した後、春秋戯劇学校が第六劇場の公演を引き
継いだ。あるいは春秋戯学校の閉校の方が先立ったのか。

今となってはどうでもいいことだが、粉校長の隣に控え常に笑顔を絶や
さなかった小太りで桃割れ頭の李国祥さんなら、その辺の詳しい事情を
知っていたはず。とはいえ敢えて断るまでもなく枝葉末節。そう、どうで
もいいことではある。

打戯もまた習芸の道とはいうものの、余り気分のいいものではない。あ
る夜、打戯を見た後で気分転換に尖沙咀に戻り、厚福街の突き当たりの左
手にあった上海料理「三六九」へ。すると春秋戯劇学校で童伶の世話役
で、第六劇場で「検場(くろこ)」を努めている孫さんが一人で食事中
だった。
「先ほどは大変でしたね。お食事ですか」などと声を掛けながらポケット
を探ると、いつになく懐に余裕があった。そこで三六九の馴染みの年老い
た「?計(ボーイ)」にソッと、「あと一品とビール。勘定はこっち
で」。やがて孫さんが「どうもごちそうさま」。
ちょっとしたタニマチ気分。分不相応に優雅な一瞬だった。

  
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■どくしゃのこえ ●読者の声 ★READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)御新著『中国の静かなる日本虐殺』(ビジネス社)を興味
深く拝読しました。とくに第6章「中国奥の院、権力闘争は陰湿苛烈」
は、習近平の独裁掌握過程を時系列に追って分析して、たいへん参考にな
りました。
やはり中国は政治、経済、社会をひっくるめて欧米や日本とはまったく異
質です。また陸続きの朝鮮半島も中国と同質で、しかも中国を模倣してい
るということを、改めて痛感しました。
日本人は中国や韓国のことを同文同種とか、一衣帯水など形容詞で親近性
を強調しますが、とんでもない錯覚です。大陸勢力と海洋勢力の対決が
云々されていますが、歴史的にも地政学的にも韓国は大陸勢力の末端で、
日本は海洋勢力の先端です。いまマスコミを賑わせている韓国の反日、日
本の嫌韓も必然といわざるをえません。
 習近平が皇帝になれるか、それとも中国共産党支配体制が百年以上つづ
くか、今後も宮崎さんの鋭利な分析を期待します。(TW生、ソウル)

  ♪
(読者の声2)<正統な皇統を死守しなければ、日本は 「日本」 でなく
なる!>
         記
とき  9月23日(木・秋分の日)13時(12時半受付開始)〜16
時20分
ところ 北区立「赤羽会館」 4階 大ホール  (アクセス 別添)


   (北区赤羽南1丁目13−1)(電話 
03−3901−8121(代表))
    JR「赤羽駅」東口下車 徒歩5分
   地下鉄 東京メ トロ 南北線「赤羽岩淵駅」下車 徒歩10分  
会費  研修会 1500円(ただし大学生・大学院生は500円、高校
生以下は無料)
プログラム
 (1)講演 講師: 赤尾由美氏 (皇統を守る会呼掛け人、アカオアル
ミ取締役会長)
       演題「死生観を取り戻そう」(13:20〜14:00) 
 (2)講演 講師: 新田 均氏 (皇學館大學 教授、神道學博士)
      演題「皇位継承について知っておくべきこと」
(14:00〜15:30)
 (3)質疑応答(両講師と葛城奈海会長)
特記  防疫要領等
1)聴講者は、お一人お一人マスクの着用をお願いいたします。
 2)聴講者は受付で、検温・消毒液使用のご協力をお願いいたします。
   (検温結果、37,5℃以上のお方は、聴講をご遠慮願います。)
 3)予約したお方を優先いたします。満席となり次第、ご入場は打ち切
らせていただきますので、予めご了承下さい。 
  <主催>  「皇統(父系男系)を守る国民連合の会」
<申込先> 小川 揚司  TEL090−4397−0908
MAIL  ogawa1123@kdr.biglobe.ne.jp

  ♪
(読者の声3)2021年9月11日は、20年回忌になった。燃える110階建のビ
ルから熱さに耐えられず飛び降りた数名の人がテレビに映り出された。
先週、満員の飛行機の外にしがみついてアフガンから脱出を図ろうとした
現地人が、力尽きて振り落とされて地上に転落する姿もテレビに流され
た。映像に
かすかに映る投下していく黒い点が、戦争被害者の終わりであるが、彼ら
はそのような恐ろしい刑罰を受ける犯罪人ではない。戦争は一握りの指導
者が、世論を操作し、戦争を正当化する。米国は1942年、真珠湾攻撃以
来、正式に戦争を始めていないが、2001年には国会でほぼ全員一致で戦争
決議をした。日本に対して、タリバンに対して、国民は団結し正義の戦争
を始めた。ヴィトナム以来、徴兵を避けるのが学生の団結した価値観で
あったが、2001年には志願が殺到した。萎んでいた愛国心が突然呼び戻さ
れた。
  隠された本当の歴史に明るい読者は、真珠湾攻撃はルーズベルト氏に
よって秘密裏に仕組まれた・日本が騙された・卑怯な「罠」だったと、ご
存知だろう。しかし、氏は裏の工作を隠蔽し、報道を操作し、英雄にな
る。そして日本は破壊され、原爆の人体実験にされた。戦後、醒めた頭が
戻って、本当の敵はシナとソ連だと気づく。氏の内閣にはソ連の工作員が
主要な地位に配置され、米国政府はソ連の「傀儡」であった。原爆の製造
秘密もソ連に送られていた。
  民主主義政府には、3権がそれぞれ独立し、権力が集中しない、異な
る意見が尊重され、論議され、衆議する、という暴走を防ぐ安全装置が機
能する、はずである。
さらに、第4権と言われる、「報道」が政権の「外部から独立した偏向の
ない」正しい真実と、公正な解析を国民に伝える、ハズになっている。言
うまでもなく、1942年、2001年、そして現在も、民主主義という理想的制
度、実験は不成功に終わっている。今だにシナやロシアは西欧、日本を操
作し、陰で嘲笑う。
  「公共放送」を自称するNHKはその誕生以来、その大切な任務を初め
から無視し、政府に迎合し、こともあろうに代々木の本社ビルに、「日本
を破壊すると公言するシナの支部」を匿っているほど腐敗している。日本
を救うためには、まず国民の頭を「虚偽の報道」脳を犯すウイルスから守
らればならない。
その病原菌を毎日発信する巨大な感染源、NHKをぶっ壊す。同様に、反日
本、非日本的な報道機関が日本に与えたつずけた被害額は数千兆円にもなる。
日本の本当の最大の敵は国内にある。早苗総理は、「必ずNHKを解体しま
す」と一言いうだけで簡単に実現する、と思ふ(在米のKM生) 

  ♪
(読者の声4)橋下某は「日本は中国依存しているから、一議員のときと
は違い、首相になったら靖国神社に行くのは控えるべきだ」と言っている。
一見、高市氏の信念を評価するふりをして、河野氏のような姿勢が当然だ
という。高市さんは米国・中共に説明して、自国のために亡くなった方を
慰霊するのは当然であり、参拝すると言明している。
高市さんは中共の人が会社に3人いたら、中共政府に縛られるから、徐々
に中共離れになっていくと説明。これに橋下氏は反論できなかった。橋下
氏は中共政府の代弁をして靖国参拝を潰そうとしているようだ。そのう
え、橋下某は戸籍廃止論者だ。こんなのがオピニオンリーダーの日本っ
て、まさに中国の代理人だらけだなぁ。
  (DH生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)大阪都構想のときから、都とは皇居のあるところ
ですよ、歴史認識が浅すぎるのではと批判してきた小生にとって、とくに
付け加えることはありません。

2021年09月07日

◆【変見自在】ゲバラの願い

高山 正之

『週刊新潮』 令和3年9月9日号

 随筆家、吉沢久子の空襲日記のさわりを先日の天声人語が紹介していた。

 「今日は爆撃日和ね」

 「もうくる時分では」

 東京空襲は100回を超える。普段の会話に「奇妙な慣れがあった」と。

 それ、分かる。

 イ・イ戦争中に駐在したテヘランにもイラク機が好きに飛んできた。」

 東京に来るB29は1機が9トンの爆弾を積む。それが大編隊できた。

 テヘランにくるイラク機は3機で、250キロ爆弾を各1発ずつ落とした。

 比べ物にもならない。それでも直撃すれば4階建ての建物が一瞬で瓦礫
と化し、40人くらいは死ぬ。

 それが朝、昼、晩と定期便のように飛来した。

 遠くの高射砲陣地の発射音が聞こえてくると「あら、もうお昼だわ」と
綺麗な助手が言ったものだ。

 暫くして凄まじい炸裂音が耳を劈(つんざ)き、爆風が窓ガラスを大きく
しならせた。

 もっと近ければ窓ガラスはじけ、その破片で死ぬか怪我をする。

 いくら制空権を握ったことを誇示したいからと言って無辜の市民を殺し
まくる空襲ショーにはさすがに強い義憤を感じた。

 吉沢日記には一晩で10万人を焼き殺した東京大空襲も描かれる。

 「神田駅からの景色は何もない焼け野原だった」

 カーチス・ルメイは下町の周辺に炎の壁を作って人々を中央に追い立
て、そこに焼夷弾の雨を降らせた。

 道端に黒焦げの死体が折り重なり、北十間川は死体で埋まった。

 上官の家を訪ねた第五師団の中島慎三郎はそのむごさに言葉を失った。
「百年かかろうと米国に同量報復せねば怨霊は消えない」(『元兵隊の日
記』)。

 吉沢は違った。「為政者への不信」を語る。悪いのは日本政府だと。そ
う書けばきっと朝日が載せる。願いは叶ったわけだ。

 翌日のコラム「余滴」では田井良洋記者が原爆忌にでた菅義偉を腐して
いた。

 核禁条約も調印しないくせに「核廃絶を願うローマ法王や国家元首らが
署名した芳名録におこがましくも名を連ねた」と。

 それも吉沢日記に似たあざとさがある。

 ここにはチェ・ゲバラも訪れている。

 彼は「こんな非道をやった米国に日本は何で怒らないんだ」と報道陣に
怒鳴っている。

 イラン大統領のラフサンジャニ師も「無辜の民の上に原爆を落とした米
国に日本はなぜ報復しないのか」と随行の外務省担当者に真顔で問いかけ
ている。

 芳名録にはそういう人たちが少なからずいる。

 田井はそれは見ないことにして都合のいい所だけ摘まみ食いする。これ
なら楽にコラムが書ける。

 原爆投下について当事者の統合参謀本部議長W・リーヒが「米国は女子
供を殺した中世の蛮人と同じ」と回顧録に書いている。明らかな戦争犯罪
だと。

 米国がそれを深く反省するならまだしも、逆に南京大虐殺やらバターン
死の行進やらの嘘を並べ立て、東京大空襲も二発の原爆も正当化してきた。

 だから日本は、行使するかどうかは別にして「核二発に対する正当な報
復権」を留保してきた。

 核禁条約加盟とは、米国の戦争犯罪に眼をつぶって彼らに捏ねた嘘を受
け入れ、自ら報復権を放棄することを意味する。

 それに日本周辺にはルメイみたいな連中がうようよしている。

 そこまで知恵が回らない朝日はひたすら善人ぶって核禁条約批准を訴
え、空襲も原爆も「日本政府が悪かったから」を繰り返す。

 吉沢日記を扱った天声人語も「旧民主党を除いて為政者は常に悪い」立
場を取って「今のコロナ禍も為政者のせい」と結論する。

 確かに菅は何もできなかった。コロナ持ちの支那人を隔離もできなかった。

 それはGHQ憲法が為政者に何の力も持たせないように規定しているか
らだ。

 改憲しかない。

 このままで核禁条約に加盟でもすれば、日本はクレームの心配のない核
実験場にされてしまう。



出典:『週刊新潮』令和3年(2021)9月9日号

   【変見自在】ゲバラの願い

著者:高山 正之



高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。

『変見自在 習近平は日本語で脅す』(定価605円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録


        
         
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◆雀庵の「常在戦場/80 イスラム教のキモを知る(下)」

“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/364(2021/9/5/日】過激派とは何か。一人前の
過激派を養成する洗脳教育は「初めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子(あか
ご)泣いてもふた取るな」、お釜でご飯を炊くときの過程に似ている。



過激派と言ってもジャンルは色々だが、どんな分野でも過激派は目立つか
ら、世間が驚くようなパフォーマンスをし続けないとシノギ(稼ぎ)が細
くなる。ピチピチした、脳みそが固まっていない若者をリクルートするの
は組織にとって大事である。



政治の分野で目的意識的に共産主義過激派を目指す若者は少ない。大多数
は好奇心とか友達関係から過激派に接近していく。そこには学校では教え
てくれない新しい世界、価値観があり、とても刺激的だ。やがて興味
津々、一所懸命に勉強しながら集会とデモに明け暮れ、かつ暴れていくと
カリスマ的なリーダーの立派な赤子(せきし)となるのだが、それを続け
ていればやがてはブタ箱、独居房入りになる、というのが一般的だ。



今さら体制に反発したり悔やんだりしたところでドアが開いて放免される
はずもない。独居房では3週間はまったく文字を読めないから、それが解
除されるとガツガツと貪るように色々な本を読み、それを通じて色々なこ
とを学んでいくことになる。大学で学ばず、独房で学ぶのだ。良識ある良
き友がいれば、洗脳されて赤く腫れあがっていた脳みそに効く本を差し入
れしてくれるものである。



お陰で50年後の小生はすっかり反共ヂヂイになったが、「自由民主人権法
治」を金科玉条とする一種の“主義者”、言論という武器で敵を殲滅する
“血を流さない過激派”、非寛容な“我こそ正義の原理主義者”になってきた
ようで、過ぎたるは猶及ばざるが如し、ちょっと自重したほうが良さそう
だ。日本国語大辞典「過激派」の解説から。



<過激な方法で主義、理想を実現しようとする党派、グループ。急進派。
過激党。東京横浜毎日新聞(明治18/1885年1月7日)「過激派の新聞紙
は、頻りに政府が不要の巡査及び兵隊を繰出して衆庶を激怒せしめしこと
を批難せり」

明治期には radical party、ultraist の訳語として「過激党」があてら
れた。同じ意味で「過激派」の語も用いられるようになり、ロシア革命以
降の記事で多用されたが、過激な行動をする集団という意味合いが加わ
り、昭和40年代(1965‐)の大学紛争でも使われた>



警察庁「過激派対策」:過激派の多くは現在は「暴力によって我が国を共
産主義体制の国に作り変える」という彼ら本来の目的を隠して、反戦運
動、環境問題等の市民運動や労働運動に介入するとともに、自己の勢力を
拡大することに重点を置いた活動に取り組んでいる・・・



革マルは組織に侵入して組織を乗っ取るサナダムシ戦略だから、枝野や辻
元は日共と同様に警察庁の監視対象になっていそうだ。



それはさておき今、世界で一番危険な過激派は「習近平・中共」と「イス
ラム過激派」だろう。この2派がレーニン流の統一戦線を組んだら世界の
大脅威になる。イスラム過激派についてWIKIから学ぼう(先日3000円寄付
したが、ユーザーの1%しかカンパしてくれないと嘆いていた。義を見て
せざるは勇無きなり!)。



<イスラーム過激派は、伝統的にはイスラームの理想とする国家・社会の
あり方を政治的・社会的に実現しようとする運動「イスラーム主義」の中
から生まれ、現代社会の中でイスラーム的な理想の実現にとって障害と
なっているものを暴力によって排除しようとする人々のことである。



エジプトの「ムスリム同胞団」の理論家であったサイイド・クトゥブの

「イスラム教国の世俗化・西洋化・共産化を志向する指導者が統治し腐敗
と圧制が蔓延する現世は、イスラム教成立以前のジャーヒリーヤ(無明時
代)と同じであり、武力(暴力)を用いてでもジハードにより真のイスラ
ム国家の建設を目指さなければならない」

とする「クトゥブ主義(Qutbism)」がイスラーム過激派の行動の原点と
なっている。



冷戦終結により共産主義を志向したソ連が消滅した結果、現在のイスラー
ム過激派の主たる排除対象となっているのは、ムスリムの土地を占拠する
イスラエルや、イスラエルを支持したりイスラーム教国で戦争を行うアメ
リカを初めとする欧米諸国や、これらと結んだり妥協したりイスラーム教
の世俗化を志向する「背教者」と認定されたムスリム政権である。



一切の世俗的な価値観を認めない急進的なイスラーム原理主義、イスラー
ム過激派は、世俗的な価値観と妥協して国家の発展を目指すムスリムの政
権にとっても危険であり、特にクトゥブ主義の発祥地であるエジプトでは
歴代政権によりイスラーム過激派に対して苛烈な弾圧が加えられ、その度
に世界各地に過激派が拡散し先鋭化する悪循環を繰り返している。



クトゥブによれば――

「イスラム以外の社会、そこで神以外のものが崇拝されている社会は、ど
んな社会であれすべてジャーヒリーヤである」

本来ジャーヒリーヤとは、イスラームにとっての「無知」「偶像崇拝」を
指す宗教用語であり、近代以降は「野蛮」という意味にも解釈されるよう
になった。



「イスラーム教の生き方でのみ人間は他の人間への隷属から解放される。
そして神の崇拝だけに専心し、神からのみ指導を受け、神の御前にだけひ
れ伏すようになる」

「(イスラーム)コミュニティーを、その宗教から遠ざけようとする者
は、誰もがユダヤ人の手先に違いない」



クトゥブによると、ジハード(努力・聖戦)の目標は

「神の法のみに権威を与え、人間が作った法を除去すること」

この「宣戦布告」は、隠喩・比喩の類としてではなく文字通りに受容され
ねばならないとクトゥブは言い、その理由として次を挙げた。



「これらの全ては説教や論説を通じて為されるものではない。この世で神
の力を強奪し、崇拝者を奴隷にした人間は、言葉の力だけでは片付けられ
ない」>



西側の多くの国家から「イスラム過激派」に指定された組織とその主な活
動地域(抜粋)を以下に並べたが、彼らの主張「ムスリムの同胞の困苦を
救う」はマルクス主義の「富・生産資源の再分配で貧者を救う」という
「平等主義」で共通しているようである。どちらも単なる夢想に終わって
いるのは、「才能があり努力した者が恵まれる」という人間の本質を無視
しているためだろう。



一所懸命にやろうがチンタラやろうが「結果平等」・・・誰もやる気にな
りはしない、ソ連も毛沢東・中共も餓死者続出、大失敗した。イスラム過
激派が権力を握ればポルポトのカンボジアの悲劇が繰り返されるだけであ
る。タリバン政権のアフガンも「背教者」の支援がなければさらに貧しく
なっていくだろう。



イスラム過激派同士の殺し合いは派閥抗争、内ゲバみたいなものか。現在
のアフガニスタンには米軍を叩き出した「タリバン」(派閥があり一枚岩
ではない)、タリバンを脅す超過激なイスラム国/IS系の「ホラサン州
(IS-K)」、さらにタリバンと友好関係にある「アルカイダ」もいる。米
軍は今度はタリバンを支援するとか。



外野から見るとグチャグチャ、利権、縄張りを巡る「仁義なき戦い」。庶
民は逃げ出すこともできずにすきっ腹を抱えて右往左往するだけ・・・
きっちりと政教分離し、過激派を一掃しない限り、イスラム教国に明るい
未来はないだろう。



<代表的な「イスラーム過激派」>*は公安調査庁の情報と小生の罵詈雑言。

★アルカーイダ:多国的 *ビンラディンが結成、2001/9/11米国同時多発
テロでイスラム過激派テロ時代の幕を開けた。

★トルコ・ヒズボラ(クルド・ヒズボラ):トルコ *スンニ派クルド人
系武装組織。レバノンのシーア派組織「ヒズボラ」とは関係がないとか。

★イラクの聖戦アルカーイダ組織:イラク *イラク・レバントのイスラ
ム国(ISIL)とも。イラク及びシリアを拠点に活動。「カリフ国家」を自
称。両国政府やシーア派等スンニ派以外の宗派、他宗教の住民等を標的と
したテロを実行。

★アル・アクサ殉教者旅団:パレスチナ(ヨルダン川西岸地区) *パレ
スチナ解放機構(PLO)主流派「ファタハ」傘下の武装組織。利権で食っ
ている人々、醜悪。

★ハマース:パレスチナ(ガザ地区) *イスラエルの天敵。武装闘争に
よるイスラム国家樹立を目的として、住民を盾に使う戦術が得意。これま
た醜悪。

★イスラーム聖戦:パレスチナ・シリア *「イラク・レバントのイスラ
ム国」(ISIL)との衝突が本格化した2014年1月以降、勢力は減退。アサ
ド政権と対立。

★ヒズボラ:レバノン *国内のキリスト教等各派、国内外のイスラエル
権益等を敵視。シリアのアサド政権を支援。

★アラビア半島のアルカーイダ:イエメン *イエメン政府、サウジアラ
ビア政府及び欧米権益に対するテロを実行。

★イスラーム・マグリブ地域のアルカーイダ機構:アルジェリア *「ア
ルカイダ」に忠誠を誓い、治安当局や欧米権益を標的にテロを実行。

★アル・シャバブ:ソマリア *「アルカイダ」に忠誠を誓い、ソマリア
政府や同国内の外国軍部隊を標的としたテロを実行しているほか、ケニア
でも散発的にテロを実行。

★パキスタン・ターリバーン運動:パキスタン *「タリバン」支持勢力
の連合体。パキスタン政府の打倒を目指す。

★インディアン・ムジャヒディーン:インド *「インド学生イスラム運
動」の強硬派メンバーが南アジアにイスラム国家を樹立することを目的と
して設立。

★ジャマアト=ウル=ムジャヒディーン:バングラデシュ *2016年7月に
首都ダッカで発生したレストラン襲撃事件(邦人7人を含む20人以上死
亡)に関与。

★ターリバーン:アフガニスタン *2021年に再度の政権奪取に成功、世
界にとって吉か凶か、それが問題だ。

★ウズベキスタン・イスラム運動:ウズベキスタン *パキスタン軍によ
る掃討作戦が本格化し、アフガニスタン国内への逃亡を余儀なくされ「タ
リバン」の反主流派を支援したたがほぼ壊滅。2014年9月、「イラク・レ
バントのイスラム国」(ISIL)への支持を表明、2015年8月,正式にISIL
への忠誠を宣言。

★東トルキスタンイスラム運動:中国(新疆ウイグル自治区) * 中共の
新疆ウイグル自治区におけるウイグル人、カザフ人 、キルギス人等の
テュルク系民族の独立運動。米国は2020年11月に「テロ組織」の認定リス
トから除外した。

★ジェマ・イスラミア:インドネシア *2002年のバリ島で202人(うち邦
人2人)が死亡する連続爆弾テロ(第1次バリ事件)、2003年のジャカルタ
の米国系ホテルに対する自爆テロ、2004年の在インドネシア・オーストラ
リア大使館に対する自爆テロ、2005年のバリ島同時自爆テロ(第2次バリ
事件)、2009年のジャカルタの米国系ホテルに対する同時自爆テロを実行
した後、主要メンバーが殺害、逮捕され,同グループは壊滅したとされ
る。2015年8月、ISIL関連組織「カティーバ・アル・イマーン」を設立し
たとされる。

★アブ・サヤフ:フィリピン *主としてフィリピン南部で活動する「イ
ラク・レバントのイスラム国」(ISIL)関連組織・派閥の連合体。「フィ
リピン軍は、長年にわたる身代金目的の誘拐で非難されていたアブ・サヤ
フの司令官を殺害し、2021年3月下旬にインドネシア人の人質4人のうちの
最後の1人を救出したと述べた」(大紀元2021/4/13)

★モロ・イスラム解放戦線:フィリピン *政府との合意成立で戦闘員(4
万人)の段階的武装解除のほか、2022年までの自治政府(バンサモロ政
府、主にミンダナオ島)発足が予定されていたが、新型コロナウイルス感
染拡大の影響により移行過程に後退が生じているとして、暫定自治政府は
2020年11月、移行期間の3年延長を政府に要請した。



政府とイスラム過激派の手打ち、軟着陸は珍しいが、住民は幸せなのかど
うか・・・

目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp




                   
             
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  ◆46機がウズベキスタンへ逃亡

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)8月31日(火曜日)
通巻第7033号  

 アフガン空軍機、46機がウズベキスタンへ逃亡
  家族を含め数百人。空軍パイロットはタリバンが憎む敵だった


 カブール政権崩壊の翌日だったらしい。
 アフガニスタン空軍のヘリコプター46機が家族や友人、同僚を乗せて
ウズベキスタンへ逃亡、そのうちの一機は撃墜された(ロシアの報道)。

 アフガニスタン空軍はタリバンがもっとも懼れ、また敵視してきたた
め、パイロットと分かれば殺される恐怖感があった。

タリバンは空軍を保有せず、ろかくした航空機も飛ばせない。イランでホ
メイニ革命が起きたとき、イラン空軍がほこった最新鋭ジェット戦闘機、
およそ100機(F15が主力だった)が、そのまま飛行場に曝され、廃
棄された。

 ウズベキスタン政府は8月30日、アフガン空軍のヘリコプターが飛来
し、数百の逃亡者がいることを初めて認めた。そのうえで、米国に善処を
要請したことが分かった。
ウズベキスタンは世俗イスラムでタリバンのイスラム原理主義を警戒して
いるが、カブールに舞い戻ったドスタム将軍が率いる軍閥がアフガン北部
に拠点をもつように、アフガニスタンのおける少数民族でもある。

 ウズベキスタンはイスラム・カリモフ大統領が1991年の独立後、強
権政治を敷いたが2016年に急逝、このときはプーチン大統領が弔問に
タシュケントを訪問した。人口3200万、ひとりあたりのGDPが
7000ドルと、アフガニスタンに比べれば豊かな国である。
ただし二重内陸国であるため周辺国とは諍いを避ける全方位外交、日本人
にはヴィザ免除の観光大国でもある。現在はカリモフ路線をミルズィヤエ
フ大統領が引き継いでいる。
  
 カブール市内の一部は落ち着きを取り戻し、バザールの営業を再開され
ている場所もある。だが銀行は閉鎖されたまま。繁華街はシャッター通り
と化している。
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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 
BOOKREVIEW 
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 韓国の近代化、漢江の奇跡は日本の支援で成り立った
  朴正煕ら、韓国が糾弾して止まない「親日分子」こそ救国の英雄である

  ♪
金文学『祖国の英雄を売国奴と断罪する哀れな韓国人』(ビジネス社)
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 近代史の見方がひっくり返る。
 奉天(瀋陽)生まれで在中韓国人だった著者の金文学氏(日本に帰化)
は勇気を持って、近代史の真実を語ってくれる。韓国の一方的な歴史観の
裏返し、韓国の反日プロパガンダへの挑戦状でもある。
 しかしこのような、貴重な歴史証言を綴った重要な本が、すっかり左傾
化した日本でどれだけ受け入れられるか。或いは韓国で翻訳がなされるこ
とはあるのだろうか。
 朴正煕は、韓国を救った英雄である。ほかにも本書が取り上げるのは、
金容九ら、韓国左翼が『売国奴』として批判する人々である。かれらこそ
愛国者で、韓国の英雄であると金文学氏は歴史的な資料、証拠とともに真
実を語り「正論」を述べる。
 韓国へ行くと安重根というテロリストを気味悪いほど高く英雄に祭り上
げている。
安は貴族階級の知識人で、両斑を廃止した伊藤博文を逆恨みして哈爾浜駅
頭で伊藤を撃った。1909年の事件だが、哈爾浜駅のプラットフォーム
にあった「伊藤公、遭遇の地」という石碑は撤去されている。
じつは安重根の放った弾丸は標的から逸れた。致命傷となったのは背後か
らの銃撃(いまだに真犯人は不明)だった。はからずも韓国近代化の途中
で落命した伊藤ほど、韓国のために尽くした政治家も珍しいが、恩を仇で
かえすのも、この半島の人々に染みこんだDNAのなせる業なのか。
日本が掲げたのは「五族協和」、「世界平和」だった。近代日本の保守の
テーゼでもある。

さてソウルの安重根義士記念館は南山公園をのぼった突き当たりにあっ
て、「義士」と書かれ、暗殺は「殉国」と表記されている。広場には安重
根の遺墨の石碑が十数本並び、同公園内には他のテロリストを韓国の義士
として石像が何本か建っている。
 この歴史観の倒錯はなにが原因なのか?
 ともかく本書を通読しながら評者(宮崎)が類想していたのは日本の明
治維新がどれほどの思想的影響力を近隣諸国に与えたかという世界史的展
望なのである。
 トルコ近代化の父ケマル・アタチェルクは、正面から明治維新の近代化
を手本として近代国家トルコを建国した。
 日本の和歌山沖で遭難したエルトールル号の義援金を持参してトルコを
訪問し、国王に拝謁した山田寅次郎は、国王からしばし残ってトルコの若
者に明治維新と近代化を教えて欲しいと頼まれた。その教え子のひとりが
アタチェルクだった。
 中国に与えた明治維新の激震度は孫文、黄興、宋教仁、秋謹、魯迅らに
辛亥革命の導火線を引かせた。
1895年の日清戦争以後、日本にはシナ人留学生が溢れ、夥しい知識人
の青年が日本の思想、そして日本語に翻訳された書籍を媒介に外国の思想
を学んだ。
 日本の保守の源流的な思想がこれほどの熱意を持って近隣諸国の青年ら
に影響を与えたことは稀有なことである。
陳独秀も日本にやってきて『新青年』を創刊した。陳はいうまでもない
が、中国共産党の創始者であり、かれの描いた理想は、途中から党の主導
権を奪った毛沢東がねじ曲げたのだ。
 蒋介石も周恩来も郭末若も日本にやって来た。辛亥革命は日本の影響
で、日本で計画が策定され、資金が集められた。辛亥革命の立役者に祭り
上げられている孫文はペテン師敵側面があって金集めが巧みだった。宮崎
滔天、頭山満らが資金援助をした。内田良平は孫文の欺瞞を見抜き、距離
を置いた。
 実際の革命戦争は黄興が指導し、また国民党の実務を担ったのは宋教仁
であり、和服に日本刀の麗人、秋謹は美ぼうにも恵まれていたが、帰国後
に弾圧に仆れた。この女傑の記念館は浙江省寧波にあるが、やや小ぶり。
しかし日本に留学し近代思想に目ざめた足跡を展示している。中国共産党
が認めるのは、その反逆精神が革命に繋がったという部分だけで、しかし
政治利用しているのである。秋謹が処刑されると聞いて、生き血を貰おう
と茶碗ともって民衆が駆けつけたことを魯迅は作品に描いた。
 インドネシアの革命も、フィリピンの民主化も、そして日本型の民主化
に国家を改造し、議会政治の定着に成功したのは台湾であり、日本の武士
道精神で徳政を行った李登輝は、「台湾のモーゼ」という評価ばかりか、
アジアの指導者として尊敬されている。
 問題は韓国である。
 「反日ゴロツキ国家」に堕落した韓国では、本当の革命の志士を「売国
奴」、「親日分子」として糾弾されるという歴史評価の倒錯があり、真実
とは百八十度逆の視野狭窄な評価がなされている。
 しかし韓国に「漢江の奇跡」をもたらし、教育水準を上げ、産業の近代
化の礎を築いたのは、どう客観的にみても、日本であり、日韓合邦とは日
本の持ち出しという犠牲のうえに成り立った。
 こうした真実を金文学氏は14名の韓国の愛国者列伝というかたちでま
とめた。つまり「近代韓国史とは親日史だった」のが副次的テーマである。
 「日本への憎悪と蔑視という韓民族の伝統、狂信的民族主義(反日種族
主義)、そして、なかんづくは植民地時代に関する無知、知的欺瞞の洗脳
にある」(中略)「日本による強制ではなく、じつは自ら進んで日本の近
代化を取り入れ、真似たのである」。
 ところが現代の韓国は「日本の植民地時代に近代文明を学び、漸進的な
改革を進めてきた穏健的なナショナリストに対しても罵声を浴びせかけて
いる。現に『親日派人名辞典』に載っている人物は4776名」。
 救いようがない。
 日本をモデルに朝鮮半島の近代化を目指したのは金玉鈞である。かれが
日本にやってきて師と仰いだのは『脱亜論』の福沢諭吉だった。
そして福沢の紹介で、金玉鈞は後藤象二郎、大鳥圭介、頭山満、井上馨、
大隈重信、渋沢栄一、大蔵喜八郎、副島種臣、内田良平、榎本武揚という
明治の錚々たる日本の指導者の知遇を得た。福沢の自存自立、そしてサム
ライの精神、痩せ我慢の心構えを体得し、韓国の独立と近代化を目ざす近
代革命の実現に奔走した。
 福沢の『脱亜論』の真意は韓国では歪曲されているが、「福沢は、日本
の独立自尊、文明開化を唱えたように、朝鮮の『独立自尊』をもうひとつ
の大きな使命としていた」(46p)
 李完用は外交官だったが、伊藤博文の推薦で韓国総理に就任した。李は
福沢を「生涯の師」と仰いで孫を日本の学習院に留学させた。
 伊藤博文が理想としたのは韓国をして、立派に独立した国民国家として
育てることにあった。
「伊藤の思想の根底にあったのは『文明』であり、彼は自分自身が日本国
民を文明国の一員となるよう啓蒙、指導し、その結果、日本を国民国家に
作り上げることができたと自負していた。そして同じことを韓国でも目指
した」。
伊藤の認識した文明とは、民本主義、法治、緩やかな改革主義の三要素、
李完用は、その理想に感動し、伊藤に連帯したのだ。
 
 李容九は民間人ながら、明治維新に感銘を受け、日本の思想に触れて奮
い立ち、日韓合邦の立役者のひとりとなった。黒龍会の内田良平と親し
く、アジア連帯という日本の掲げた理想を理解した。日本政府は、李に勲
一等瑞宝章を叙勲した。
本書はほかに『朝鮮の渋沢栄一』と言われる韓相龍、近代化の祖先といわ
れる李光朱、朝鮮のマタハリで伊藤博文の愛人でもあった田山貞子(ヘ・
ジョンジャ)らを取り上げ、最後を飾るのはいうまでのなく朴正煕である。
             ○★○★○
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
読者之声
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(読者の声1)電気自動車問題についてきわめてまともな意見を連載中の
池田直渡「週刊モータージャーナル」7月12日掲載の記事「EVの行く手に
待ち受ける試練(前編)」ではバッテリーの問題を指摘
・オールEV化に向かうに当たっての問題はキリなくある
・特に厳しいのはバッテリーの供給が相当に多難であり
・さらにそのもう一段先には原材料となるレアメタル開発の問題がある
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2107/12/news016.html
 8月9日掲載の連載2回目の記事 「レアメタル戦争の背景 EVの行く手に
待ち受ける試練(中編)」ではさらに問題点を掘り下げている。ぜひとも
全文を読んでいただきたい。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2108/09/news007.html
 結論からいうとどんなにバッテリー生産を頑張ってもまったく足りない
ということ。
「内燃機関を全部止めたって、バッテリー供給が制約になって、それ以上
にEVを作ることはできないのだ。その現実に目をつぶって内燃機関の禁止
を法制化することなど、むしろ百害あって一利なしだ」
 日本製のEVではありえない、近年多発する韓国製バッテリーによる発
火事故。このまま品質改善ができなければエアバッグのタカタの二の舞と
なることだろう。
2020.10.05 火災事故12回の現代電気自動車「コナ」…国科捜「バッテ
リー熱暴走と推定」
https://japanese.joins.com/JArticle/270826?servcode=300§code=320
 2020.10.18 現代自動車「コナEV」が充電中にまた火災…2年間で
14回目
https://japanese.joins.com/JArticle/271284?servcode=400§code=400
 2021.08.09 GM、ボルトEV火災で4−6月期のリコール費用引当金
8億ドル…LGも1兆ウォン超える可能性
https://japanese.joins.com/JArticle/281677?servcode=300§code=320
 2021.08.23 GMの電気自動車ボルトEV7万台またリコール…LGに
飛び火
https://japanese.joins.com/JArticle/282149
2021.08.23 VW電気自動車ID.3が火災で全焼…LGがバッテリー供給?
https://japanese.joins.com/JArticle/282175?servcode=300§code=300
 テスラによる発火事故
2019年4月23日 テスラが自然発火し火災に 電池システムに不具合か
https://www.afpbb.com/articles/-/3222173
 2021年7月3日 テスラ新型が炎上、発火か 米運輸当局が調査
https://www.afpbb.com/articles/-/3354850
 2021年8月02日 テスラの大型バッテリーシステム「メガパック」が
オーストラリアの蓄電施設で発火事故
https://onl.tw/JCwaRi9
 おまけでお笑い画像をいくつか紹介、道路を駐車場代わりにしている欧
州の都市住民には純EVなどとうてい無理だとわかる。
欧州で発電機を牽引し充電しながら走るテスラ
https://twitter.com/cemt13/status/1323152880040202241
欧州の駐車場 EVのために大型発電機を設置(本末転倒です)
https://i.imgur.com/kDtVggWl.jpg
https://i.imgur.com/xkb6Hxll.jpg
https://i.imgur.com/fDo5Egul.jpg

 かつてインド・ミャンマー・スリランカなど停電はあたりまえ。夕方に
なると発電機の音がうるさかった。カンボジアやミャンマーの田舎では道
端でポリ容器やペットボトルでガソリンを売っていた。ガソリンならどん
なに田舎でも運べますが電気は運べない。欧州で無理やり純EV化するなら
路地裏まで発電機の騒音に悩まされることになるのかもしれない。
  (PB生、千葉)



   ♪
(読者の声2)「アフガン(カブール)よりの邦人脱出救助」について、
自衛隊大型輸送機が3機、カブールに派遣されましたが、初回に脱出救助
出来たのは、女性一人だけの様子。 
しかし、目立たない報道によると、8月17日に大使館員12名は、全員
UAE(ドバイ)に脱出完了しているとのこと。
現在、アフガニスタンには救出を待つ法人が数百人おられ、孤立無援に近
い状態とも聞きます。このように大使館員が邦人をほったらかして、全員
が先に「脱出する」なんということが、日本国では許されるのでしょうか!
この「国のかたち」に絶望です。 
(KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)外務省が駐アフガニスタン大使館に退避を命令し
たのであり、責任は外務大臣にあることになります。ただし、残っている
人たちは、日本大使館職員、運転手、通訳などのアフガニスタン人です。
日本は人道的立場から、この人たちの『亡命』を受け入れようとしている
のですね。



  ♪
(読者の声)傀儡政権(カイライ)について。 少し古いが著者ジョン・
パーキンス氏の『エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメ
リカ」 の原題は「告白の書」。氏は表向きは金融会社のコンサルタント
として中南米の後進国で融資をしていたが、実は最近流行の「超限戦」を
仕掛け、あらゆる汚い手段を使って指導者を支配し、事実上後進国の政府
を秘密裏に運営していたが、自責の念から、その罪を「告白」した。翻訳
は2007年、原本は2004年。氏が現地で活躍していたのは197-
80年代だが、今だに政治運動・言論をされている。
  石油などの資源を持つ途上国の指導者に対して、世界銀行の融資を受
けて国家を近代化すれば飛躍的な経済成長を達成できる、と巨額の債務を
負わせる。融資された金は巨大なインフラ建設を受注する米企業と、現地
の利権を握っている一部の富裕なエリート層の懐へと流れる。庶民の暮ら
しは良くならない。債務は返済できず、天然資源や国連の議決権を奪われ
たり、米軍基地の設置を強いられたりする。これには無論、米国政府機関
なども陰で協力する。
  ヒットマンとは、暴力団の家来「殺し屋」で、金や女が有効でない場
合には、政府の高官であっても、死んでもらう。日本の場合、亡くなった
方が少ないのは、おとなしく邪魔をしないからだろう。「告白」する日本
人も、「真実を報道」するテレビも新聞もない。この内部事情の告白、
「治験済み」の効果的な方法、などはシナやロシアの政府にとってありが
たい教科書になった。いや、米国が彼らを研究し、輸入した、のかもしれ
ない。
現在支那による日本の完璧な支配状況をみると、全ての指導者の弱み、好
み、過去の貸借、などが細かく記録され、広く活用されている、に相違ない。
  日本の場合、戦後7年間に渡ってGHQが、公然と明らかな傀儡政権、傀
儡報道機関、傀儡教育・文化構造を構築し、支配者が去った後も、その後
遺症は治療されていない。今だに国民の多くには、傀儡政権によって占領
下において「カイライ日本国憲法」が公布された、という事実も知らされ
ていない。過去30年余りには、この如何わしい構造にシナ独裁共産党が
密かに介入し、「米中・共同統治」が仲良く利益を分け合い、行われてい
たが、突然のトランプ氏によって今、両者の「内輪揉め」が始まっている。
傀儡売電政権の任務は、現状維持、虎さん封鎖、武漢菌援助、など。当然
日本、台湾の料理も含まれている。
  パーキンス氏が活躍した中南米では、剛を煮やした多くの勇気ある庶
民、警察、検察、役人、報道陣が立ち上がるが、弾圧され職を奪われ拷問
され殺される。そして社会も国も崩壊する。NHKの本部には今だに中共の
放送局が同居しているが、これが追い出され、CNN、ABCなどに交代する日
が来れば、日本の未来が少しだけ明るくなる。
(在米のKM生)

2021年08月31日

◆【変見自在】アフガンの毒

高山 正之


 アフガンの主流はパシュトゥーン人だ。乱暴な民だが、滅多に外に出ない。

 ただ出たら怖い。

 18世紀、彼らは西隣のサファビ朝イランに出た。

 5万精鋭の守るバムの城塞が落とされ、民は赤ん坊まで目を潰され、バ
ムは「盲目の都」とされた。

 王都イスファハンも落として金銀財宝を奪った。

 美女の舞う王宮の壁画は「不潔だ」と漆喰で塗り潰し、おかげで今に原
型を残した。彼らは昔からタリバン的だった。

 インドへも一、二度略奪に出たが、それきり。むしろ基本出不精の民だ。

 国内には彼らの他にタジク、ハザラらが割拠し、それぞれの縄張りの中
で生活している。

 19世紀半ば、そんな世界に英軍が入った。南下するロシアを阻止するグ
レートゲームの一環だった。

 英軍は難なくカブールを取った。征服したつもりになって将兵の家族や
売春婦まで呼び寄せてバラヒサール宮殿に棲み付いた。

 しかし、日々、員数が減る。斥候も戻らない。アフガン人の闇討ちのせ
いだった。

 結局は、占領は1年も持たなかった。

 雪の舞う中を1万5千も部隊が撤退したが、僅か150キロ後方のジャラ
ラバード基地に戻りつけたのは医師のウイリアム・ブライドンただ一人
だった。

 ホームズの相方のワトソン君のモデルとなった男だが、英軍もこの悲劇
から多くの教訓を得た。

 バッキンガム宮殿の衛兵交代で知られる真っ赤な英軍制服は雪の戦場で
は目立ちすぎた。それでアフガンの大地にも馴染むカーキ色に変えられた。

 彼らの盾となるインド兵は寒さに超弱すぎた。それでヒマラヤに棲むグ
ルカ兵が採用され、再度パシュトゥーン世界に挑んだ。

 結果から言えばアフガンの英領化は失敗した。

 彼らにはもう一つ、徹底したよそ者嫌いという性格がある。どんなに時
間をかけても生体が異物を排出するように、よそ者は必ず追い出した。

 英軍が再度追い出されてから100年後、ブレジネフが制圧を試みた。

 カブールまでは行きつけたが、あとは英軍と同じで日々、ソ連軍将兵の
員数も装備も減っていった。

 最後は国連安保理に泣きついて何とか撤退できたが、ソ連の屋台骨の方
が傾いてしまった。アフガンに関わると碌なことはない。

 彼らのよそ者嫌いの中に日本人も入っている。

 ソ連撤退の少し前、ソ連と戦うイスラム戦士を取材していたフリー記
者、南條直子は彼らに騙されて地雷原に入って爆死した。

 その3年後、早大生3人がインダス川下り中にパシュトゥーンに誘拐さ
れた。

 2005年には尾道市の中学教員2人がスピンパルダックで射殺され
た。タリバン発祥の地だ。

 08年、中村哲のNGOに参加した男性がジャララバードで撃ち殺された。

 19年、当の中村哲が同じジャララバード市内で襲撃され射殺された。

 パシュトゥーンに関わるとみな悲劇で終わる、早大生だけは生還した
が、このときはガイドの機転で「身代金が取れる」と生還の機会を作った
からだ。

 このチームの話はあの辺を取材中に知った。彼らが立ち寄るムルタンの
街で待っていたが、いつまでたっても来ない。それで誘拐されたことが
判った。

 彼らの怖さを十分理解して旅を続け、クエッタからアフガンに入ってみた。

 足の強い日産テラノでの旅だったが、その車に彼らが目を付けた。スレ
イマン山脈の山道では孫娘連れの老人が発砲してきた。

 二度目はスピンパルダックで。取材をしていたら村人が襲撃準備中だと
タジク人ガイドが耳打ちしてくれた。もう1分遅かったらアウトだった。

 ソ連撤退から12年。今度は米軍が出たけれど結果はやはり撤退だった。

 あそこは支那と同じ。狡猾で、残忍で。ただ彼らは支那のウイグル虐待
を許さない。未遂だったが支那大使も襲っている。

 もしかして毒が大毒を制するかも。


高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録



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◆始まった自民党内「菅おろし」

         吉田 繁治

次期総裁は河野太郎氏か。
発表はいつもの選挙直前サプライズ

東京五輪が終了しても続くコロナ禍のなか、日本全体が不感症に陥ってい
るように思われます。それは議員たちも同じで、30%を切った内閣支持率
にも政界は動揺しているようには見えません。しかし、その中で派閥の領
袖たちだけが「菅おろし」に向かってうごめいているようです。(『ビジ
ネス知識源プレミアム』吉田繁治)

日本社会のアパシー(不感症)化
アパシーとは、何事にも感情が、活き活きと動かなくなった状態を言いま
す。うつ病の症状ともされます。

多少極端な表現ですが、日本では、2021年の大きな政治的行事とされてい
たオリンピックのあと、社会的な「アパシー(不感症)」が起こっている
ように感じています。

要は「反応が鈍い」のです。

<メディアも反転>
パラリンピックを前にした緊急事態の9月12日までの延長は、政府寄り
だったメディアすらも、その効果を疑うように変化しました。

メディアも世論調査を見て、政権への態度を変えます。

内閣への支持率が下がると、空気の流れで動く風見鶏のように、政権非難
に転じます。

自民党内は、表面は、平穏に見えます。しかし、裏では「菅おろし」寸前
に来ているようです。

<菅自民党総裁の理由>
菅首相は、安倍派(細田派:61名)、麻生派(42名)、そして二階幹事長
(二階派は37名)の得意な寝技での派閥まとめから、安倍首相辞任のあ
と、20年9月に誕生しました。二階幹事長は、面妖な人物です。

菅首相の目論見は、五輪の強行を通じて政権への支持率を高め、9月初旬
に自分の手で衆議院を解散し、自民+公明で過半数で政権の認証を得て、
無投票で自民党総裁を続けることでした(元朝日新聞記者:佐藤章氏情報)。

<危機ラインの内閣支持率>
ところが、五輪のあとの政権支持は、危機ラインの29%(NHK)に下が
り、7月までの予定は雲散霧消しました。

自民党の沼から、突然、高市早苗氏の総裁選立候補が浮上しました(文芸
春秋10月号:発刊は9月1日)。高市氏は安倍派です。安倍前首相から内々
に言われることがないかぎり、立候補は表明できません。安倍前首相は、
NHKの世論調査を見て、突然、反旗を上げたのです。

同時に、ワクチン大臣の河野太郎氏を擁する麻生副総裁(財務大臣)も、
安倍氏に同調しました(佐藤章氏情報)。

このときに、派閥を持たない菅首相の次期総裁(3年)の根拠は消えまし
た。もともと安倍氏(細田派)と麻生氏(麻生派)の支持で総裁になって
いたからです。

高市氏は、自民党の政局では必ず出る「当て馬」でしょう。
本命は、国民の人気が高い河野太郎氏(麻生派)でしょうか。

本命はギリギリまで出ず、国民にサプライズを与えるのが過去からの手法
です。

Next: 次期総裁は河野太郎氏か。支持率低下を傍観する自民党員の本音は?
         
          
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◆AQ、ISばかりではなかった

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)8月24日(火曜日)
通巻第7025号  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ア
フガニスタン国内に複数の外人テロ部隊
  AQ、ISばかりではなかった。TTPにIMUに、  
ETIM。。。。。
*******************************

 AQはアルカイーダ。ISはイスラム国。TPPは「環太平洋パート
ナーシップ協定」ではなく、「パキスタン・タリバン運動」である。
 タリバンがアフガニスタン全土(一部を除く)を制圧したことで、違う
事実も浮かび上がってきた。

タリバンが重ねて否定してきた外人テロ部隊の存在である。
複数の外人テロ部隊が確実にアフガニスタンに残留しているのだ。タリバ
ンは「外国人武装組織はアフガニスタン国内に存在しないし、他国への出
撃基地にはさせない」と言明しているが、ロシア、中国ばかりか隣国のパ
キスタン、ウズベキスタン、タジキスタンは、タリバンの発言をまったく
信じていない。

 中国がもっとも懼れるのはETIM(東トルキスタン独立運動)で、
2020年11月にアメリカはETIMをテロリストのリストから削除した。
中国はアメリカの情報提供を受けられなくなり、独自でスパイ団をカブー
ルに送り込み、偽装団体を名乗って、ウイグル人組織の洗い出しをはじめ
た。アフガニスタン公安部は、これをスパイ集団として、中国人十名を身
柄拘束した。

 インドの情報機関筋として『ザ・タイムズ・オブ・インディア』(8月
23日)が伝えるところでは、ETIMの主力部隊はまだシリアとトルコ
国境に大部分が停留しているようである。

 パキスタンが警戒するのはTPP(パキスタン・タリバン運動)だ。
1500名から2200名のテロ実行部隊があり、タリバンと密接な関係
にあるという。
 一時は鳴りを潜めていたが、2020年に再結集が図られた。なにしろ
パキスタン政府打倒を唱えてテロを繰り返してきた。パキスタン国境に近
いアフガニスタン南西部におよそ3000名の残留があるとパキスタン情
報部は睨んでいる。

 IMUは「ウズベキスタン・イスラム運動」。アルカイーダと緊密な連
携をとり、中央アジア諸国、とくにキルギスで外国施設などを標的にテ
ロ、爆弾闘争を展開する。アフガニスタン北部を拠点としている。

 もっとも懼れられているのはアルカイーダとISで、両派あわせて、お
よそ8000名から一万の兵力があるといわれる。

 もう一つの謎の存在がハカニ集団である。
タリバンとも密接に繋がっているものの、実態は独立組織で、タリバンや
AQに細胞をつくり、ハッキング、爆弾製造、ロケット弾修理などに長け
ている。しかも、このハカニ集団はパキスタン情報部と強いコネクション
があると言われている。

 タリバンの政権はまだかたちが見えないが、欧米は撤収を急いでおり、
わが自衛隊も邦人救出のため輸送機c130が昨夜(23日)、入間基地
を出発した。

 
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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   ♪
(読者の声1)明日(8月25日)の桜チャンネル「フロント・ジャパ
ン」は、宮崎正弘さん、葛城奈海さんのコンビでお送りします。
 8月25日午前1100−1200の生放送です。テーマはアフガン、
横浜市長選、有識者会議などの予定です。
  (日本文化チャンネル桜)

  ♪
(読者の声2)「未来ネット」から「宮崎正弘の生インタビュー」番組の
予告です。
8月27日(未来ネット)午後四時から一時間の生番組です。
ゲストは楊海英先生。テーマは「ウイグル、チベット、南モンゴルを忘れ
るな」(アフガニスタン大混乱の影に隠れたが)です。
 下記に予約画面があります。
https://www.youtube.com/post/Ugx3LUNF6nH2pfOC0jd4AaABCQ
   (未来ネット。旧「林原チャンネル」)

  ♪
(読者の声3)アフガニスタンの米軍救出作戦ですが、クウェートやドバ
イといった湾岸地域から米軍のC-17輸送機がバンバン飛んでいる。
//www.radarbox.com/@30.95826,63.46673,z5" target="_blank">https://www.radarbox.com/@30.95826,63.46673,z5
 アフガン国境を越えカンダハル手前辺りで信号は消えますがカブール空
港行き間違いなし。一機あたりすし詰めで800人とすれば10機で8000人で
すが、アルジャジーラを見るとカタール到着便の映像ではアフガン人の避
難民は大型のハンドキャリー1個+リュックなので500人くらいでしょうか。
 ロシアのスプートニクによるとドイツはアフガンに残したワイン340本
とビール樽6万5000個を回収するため特別機を派遣だという。
 「アフガニスタンから回収したアルコール量は合わせて2万2500リット
ル。ビルド紙によれば、ドイツ政府が回収したアルコールはマザーリシャ
リーフ市にあるブンデスヴェル基地に残されていたもの」
https://jp.sputniknews.com/europe/202108218639695/
  (PB生、千葉)
  ♪
(読者の声4)新型コロナについて
 8月22日、ベトナムでは737名の犠牲者がでました。タイでも貧困層
のデモが発生しています。アジア人の「弱い免疫」もデルタ株には効かな
いようです。一方、日本では感染爆発寸前ですが、犠牲者率は上昇してい
ません。弱毒化しているようです。
また再生産(伝染)率もいまのところ上昇していません。
但し、日本政府発表はありませんが、ベトナム政府は既にデルタ株は「空
気感染」と発表しています。イギリスのサッカー試合6万人観戦では約
10%の約6000名が感染しました。接触感染では10%にはならないような気
がします。
ワクチン接種したイギリス・イスラエルでは感染者増です。ワクチンはデ
ルタ株には効かない可能性もあります。政府は「周りの人のためにワクチ
ンを接種しよう」と宣伝していますが、ワクチン接種後、感染者になれば
周りに未接種者と同様に回りにワクチンをまき散らすため、この宣伝はプ
ロパガンダでしょう。
三人に一人が感染者ということは各家庭に一人の感染者ですから特に大都
市圏はいきわたりました。観戦後は「最初の一週間」が勝負で、一週間を
超えるとウイルスは狂暴化します。
対策は免疫力を強化すること。朝いちばんに心拍を上げる位の運動、ビタ
ミンC,ビタミンD, 亜鉛他。
だるいと感じたら葛根湯で体温を上げること。初期の熱に対して解熱剤を
使用してはいけません。詳しくは石黒先生のユーチューブをご覧ください。
【新型コロナ】川崎で新たに647人感染 70代男性死亡
https://news.yahoo.co.jp/articles/b73e607f7370c871a6ec3789fbfd5ba5c87b2889
石黒先生のYouTube
https://www.youtube.com/watch?v=q1ahJBZXIr0
   (R生、逗子)

  ♪
(読者の声5)『中央日報』によれば(8月23日)、ブリンケン米国務
長官は22日、アフガニスタンのガニ大統領が15日の首都カブール陥落
前日まで戦うと言いながらその翌日に海外へ逃避した、と話した。ガニ大
統領はタリバンがアフガニスタンの最後の砦である首都カブールまで包囲
すると、15日に妻や参謀陣とともに国外に逃避し、カブールは当日にタ
リバンの手に落ちアフガニスタン政府は崩壊した。とあります。
 これは、ガニ大統領と言おうか、アフガンの民族性だろうが、アメリカ
の責任が最も大きいと思う。民間人より先に軍隊を撤退させるような国
を、誰が信用しようか。アメリカは、国務相、国防相、CIAとの意志疎通
がないことをさらした。さらに、ガニ大統領を突きはなしたのであろう。
 敵は、侵攻するのに三つの方法が考えられる。だが、敵は第五の方法で
侵攻して来るものである。アメリカは撤退の順序を間違えたようだ。軍事
専門家ではない私でさえ犯さない、初歩的作戦の誤りである。
 当然、米大統領以外の人は分かっている筈である。それを、あえて、強
く進言しなかったのであろう。米大統領を引きずり降ろす、何者かの勢力
が働いたとした思えない。
 最高司令官不在の国は、こうなることの見本であろう。海と山岳は根本
的に違うとは思うが、台湾や尖閣は大丈夫であろうか。
 もはや、日本が主力となり、アメリカより、英独仏印豪台との連携を強
めるしかない。(斎藤周吾)

  ♪
(読者の声6)ニュースで、新宿区と文京区でガス管に土砂が流れ込み、
都市ガス供給が止まったとか。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E9%83%BD%E5%86%85%E3%81%A7%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%81%8C%E5%81%9C%E6%AD%A2-%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97%E3%82%84%E4%BD%8F%E6%B0%91%E3%81%AF/ar-AANDrjQ?ocid=msedgdhp&pc=U531
 このあたり、ひょっとして宮崎先生のところじゃありませんか。お見舞
いを申し上げます(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)ご明察の通りで、映像に出てくるのは近所です。
ガスが停まるのは滅多にないことですが、このあたり30年前までは神田
川が氾濫し、拙宅も三回、床上浸水。懲りて二階以上に住んでおります
が、以後は暗渠ができて洪水はなくなりましたが、こんどはガスでした。
災害は忘れた頃にやってくる、という格言を思い出します。

  ♪
(読者の声7)地方を見てきましたが、元気がありません。基本はワクチ
ン接種を進めながら、実業活動を再開するするしかないでしょう。
コロナは一過性ではないと見て、政府は長期的な体制を作るべきです。そ
のために大量感染者用の大型収容施設を全国に作る。
また看護人を増やすための短期の教育制度を作ることが急務です。なお、
居酒屋の前を通ったら2回ワクチンの人にビール一杯サービスと書いてあ
りました。民間の必死の知恵です。ワクチン接種済みのグリーンカード提
示制度を急ぐべきです。鳴くまで待とうホトトギスの時代ではありません。
アフガン問題は、サイゴン陥落に例える人が多いが、私はプノンペンの陥
落に似ているのではないか、と思っています。それはタリバンがクメール
ルージュ同様人命を軽視し異様に残酷だからです。
マスード司令官の子息がタリバンに対抗するようなので、西側は反タリバ
ン勢力を軍事支援すべきなのではないか。タリバンに国家全土を支配させ
るのは危険です。
今回の米国の大撤収の目的は、大統領選挙の再選狙いでしょう。これは
1945年のトルーマンの支那全土からの米軍撤退に似ています。?介石の国
民党軍は心理的に米国に依存していたので、国共内戦が始まると総崩れに
なりました。
米国への依存心があると軍の士気は下がります。日本も米軍が撤収すると
自衛隊が解体する恐れがあります。早く特例法で軍法を付加し正規軍にす
べきです。自衛は憲法が認めているので憲法改正は不要です。
(落合道夫)



   ♪
(読者の声8)多様性vs単一性、安全vs危険、自然(神)vs人間の傲、な
どの問題が現在の武漢菌とその対策の根本にある。組織の運営の方針とし
て、利益の最大化、費用の最小化、などは自明の事として受け入れられ、
それに成功した組織は繁栄し、旧態然の複雑で非効率的な伝統、文化、仕
組みを固辞するものは当然に淘汰される、されても構わない、当然な進歩
である、という常識が認められて久しい。
しかし、この論理を進めると、極めて能率的であるが、「脆弱性の危険」
も同時に高まる。うまく行っている間はいいが、想定外の事態になると、
全てが瞬時に崩壊する。近年、金融市場では、統計学上「千年に一度の想
定外」の事態が頻繁に訪れるが、専門家はこんなことは予想できないか
ら、「事後に対処」するよりしょうがない、と言う。
 金の問題では、何とか工面して処理出来得るが、人類の生命に関して
は、事後処理的な解決ができない問題になる。特に全人類が被害の対象に
なると、金利を下げたり財政出動、などの解決策が存在しない。
万知万能の創造主は、その回答として、「多様性」を組み込んだ。意図的
に、わざと雑多な種類を、高価な非能率性を対価に、全ての生き物を設計
し製造した。そのおかげで、長い間、あらゆる危機を乗り越えてきた。
 その設計者の図面、DNAの秘密の解読が始まり、かなりの成果が生まれ
たが、それはほんの僅かな知識・理解の上でのことで、実は不理解の部分
が極めて多い。
わかっていない事、を知ることは不可能であるが、傲慢な専門家、DNAを
単なるプログラムの問題として扱う研究者は、結果・成果・実用化出来る
商品を作り、経営者はその膨大な利益を無視するわけにはいかない。仮に
商品、新ワクチンが将来、変な結果を生み出す懸念があっても、売り出
す、特に政府から巨額な前払い、免責、が与えられれば、拒否できない。
 自動車の安全性を保証するために、衝突事故の際に車体が崩壊する状況
をコンピューターを使って架空の車で実験する。実物を作り、壊すより遥
かに早く安上がりであり、色々な工夫をして試すことができ、広範に使わ
れている。しかしこれは純粋に物理的な物の反応・動きについてであり、
その正確さはかなり高い。同様なシミュレーションは人間社会、経済、社
会、政治にも使われるが、余り信頼できないし、当たらない。
 苫米地英人(とまべち・ひでと)氏によると、今回のm RNA、武漢菌ワ
クチンの治験は、従来の動物、人体実験を飛ばして、試験管ではなく、全
てコンピュー
ターの中での架空の操作・実験によって作られた、と言う。しかも、1。
このワクチンなるものは、体内に「受益者」と言う烙印が保存され、その
「しるし・標的」をめがけて「攻撃」される可能性もある、と言う。2。
すべてが、コンピューターのアプリを扱うように運用されるために、製造
過程などで、外部・敵から侵入され、改造される、つまり改竄・兵器化も
容易である、3。武漢菌そのものは、次のワクチンを打たせる手段であっ
て、その次の段階の準備として計画されている、かもしれない。故に、私
は打ちません、と言っている。
 という5/27/2021の動画を見ましたが、生物学者・医師達の意見と同じ
であるが、解析の理由・立場が違う。氏の話は39分20秒あたり、から。
https://www.youtube.com/watch?v=YBaYitswqmg
 末筆になりましたが、政治家かつ農家でもある山田正彦氏も同様な「遺
伝子組み替え」による危険性について長年、日本政府、世界企業と戦って
おられる。
ここにも、日本の指導者が国民を平気で犠牲にする証拠が挙がっている。
ちなみに、歴史学者としては珍しい保守派のヴィクター・ハンソン氏
(victor d. hanson)も農家を兼業している。足が地についている。氏は
日本では許されない戦争学が専門。
(在米のKM生)

2021年08月23日

【変見自在】イランちょっかい

【変見自在】イランちょっかい
━━━━━━━━━━━━━━━

          高山 正之

 
アブラハムの妻サラは不妊症で子はなかった。

 75歳になったサラは夫に女奴隷ハガルを抱くように勧め、女はやがてイ
スマエルを生んだ。

 神は気紛れで、90歳になったサラを妊娠させ、イサクが生まれた。

 神はイサクを愛し、その子孫がユダヤ人になった。

 腹違いの兄イスマエルはアラブ人の祖となった。

 同じセム族なのにここで微妙な亀裂が入った。

 ユダヤ人イエスの生涯を語る新約聖書にはイサクだけが語られた。

 アラブ人ムハンマドのコーランには逆にイスマエルだけが語られた。

 イスラム教徒はメッカのカーバの黒石を巡ったあとザムザムの泉に行っ
てその水を飲むのが形だ。

 サラにいびり出されたハガルと幼いイスマエルが渇きで死にかけたとき
砂漠の中から湧き出た泉がそのザムザムだ。

 そんなわけで同じセム族なのにユダヤ人とアラブ人はずっと憎しみ合っ
てきた。

 イスラム最盛期にはエルサレムも征服し、ユダヤ教徒の聖地ソロモンの
丘にイスラムの神殿「岩のドーム」を建てた。

 ユダヤ教徒にはその丘の西の壁だけが残され、それで世間は「嘆きの
壁」と呼んでいる。

 先の大戦のあと、国連はパレスチナの地を分割して一方にユダヤ人の国
イスラエルの建国を認めた。

 アラブ人は怒る。オレたちが取った地にユダヤ人の国を作らせるな。

 かくてイスラエル建国の翌日からシリア、イラクなどアラブ諸国がイス
ラエルを攻めに攻めた。

 およそ30年前、四度も戦い、双方とも嫌気がさして今は膠着状態にある。

 考えてみれば同じ血が流れるセムの民だ。最近は近親憎悪も薄れ、サウ
ジもエジプトもイスラエルとの和解を選び出した。

 ところが「そんな和解は認めない」「イスラエルを滅ぼさなければなら
ない」とか脇から煽る国がある。ペルシャ人の国イランだ。

 彼らは人種的にはアーリア系でギリシャの民とは同族になるが、宗教は
オリンポスの神々ではなく、ペルシャ人預言者ゾロアスターの教えを信仰
する。

 因みに聖典「アベスタ」には「悪が蔓延るとき処女が懐胎して救世主が
生まれ、悪を倒して千年王国を立てる」とか「最後の審判」とかが描かれ
ている。

 ゾロアスター教は中東の民にも影響を与え、バビロンに囚われたユダヤ
人はアベスタを下敷きにユダヤ教(旧約聖書)を書き下ろしている。

 ユダヤ教から生まれたキリスト教はもっと露骨にマリアの処女懐胎から
救世主の復活を語っている。

 イスラム教はそのすべてをひっくるめ、モーゼもイエスも登場させている。

 ゾロアスター教徒のペルシャ人にすればイスラムも可愛い孫宗教に見える。

 この際、本家としてイスラム世界を糾合し、彼らの敵イスラエルを倒し
て見せようとホメイニ師は考えた。

 それでイラン式ジハードをアラブ人に教え込んだ。いわゆる革命の輸出だ。

 平たく言うと「殉教すれば本人は72人の金髪の美女が待つ天国に行け
る」(AP)し、遺族には「かなりの年金が出される」と。

 それはアラブの若者を十分刺激し、自爆テロを志願する者が列をなした。

 イランは自爆に必要な機材と遺族のための年金を用意し、今では国家予
算の半分が対イスラエル工作に使われている。

 しかしペルシャ人は基本イスラム教徒ではない。酒も不倫も大好きだ。
ユダヤ人も別に憎くもない。今度の五輪では亡命イラン人柔道選手とイス
ラエル人選手が談笑もしていた。

 しかしイラン政府はイスラムの頂点を目指して国費を乱費し続ける。国
民はそっぽを向く。今度の大統領選も大半が棄権した。

 一方のアラブ人もお節介に自爆テロを持ち込む余所者にうんざりしている。

 そんな中、NHKの豊原謙二郎アナが五輪開会式でイランを「アラブの
国」に数えていた。

 当事者がみな顔を引きつらせた珍しい例だ。


高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

   
        
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雀庵の「常在戦場/71 時代錯誤の中共潜水艦運用」
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          “シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/355(2021/8/21/土】ここ2日程、元気が出な
い、散歩の気力がない、疲労感からベッドに横たわる・・・いよいよ冥途
in Japan 、かと思っていたら、カミサン曰く「ワクチン注射の影響よ、
反応が出たのは抗体ができているっていうこと」。

ふーん、そうか、どうってことないみたいだが、小生が体調が悪いとカミ
サンは俄然、アドレナリン効果のように元気なるが、看護婦という職業柄
なのだろう。板前がいいネタを市場で見つけると俄然やる気が出るのと同
じか。役立たずのシケベ爺でも旨そうな女を見ると心が騒ぐ・・・危機に
なるとヨッシャー、俺の出番だ!なんて元気になる男は多そうだ、男の
DNAだな。

ここ半世紀で人間は3倍近く急増したから天は、地球はガラガラポンを求
めている、と言えるかもしれない。過ぎたるは猶及ばざるが如し、月満つ
れば欠く、栄枯盛衰世の倣い・・・何千年、何万年も人間はそれを繰り返
してきた。

一定の広さの中で人口が増え続けると生存環境は劣化する。動物園では例
えばサルだけが増え続けたら困るから繁殖をコントロールしているだろ
う。人間界でも同様で、増え続けると自然の抑制機能が働くようだ。その
一つが「淘汰圧」らしい。

<淘汰圧がかかるからこそ、生物の多様性が生まれる。他種生物とのニッ
チ(適所 、居場所、縄張り)をめぐって競い合う事によって、ある種は
環境に適応して進化を続け、ある種は滅びゆく・・・厳しい生存環境こそ
が、生物の進化適応を促すことになる。その結果として「多様な生物
相」、すなわち生物多様性が生まれる>(大道ブログ)

伊勢武史著「生物進化とはなにか?」によると「淘汰圧が高いとき進化は
猛スピードで進む。適応度は形質によって大きく異なるので、高い適応度
を生む形質が自然淘汰で選ばれていく」。

戦争など生存競争が激しいと人間は大きく急速に進化する。それが進化か
劣化かはともかく「生産性が高まる」ことは確かだろう。世界銀行による
と世界のGDPは2017年80.93兆ドル(9000兆円)で、“戦後”が終わった1960
年からの57年間で59倍の伸び、年あたり7%成長だという。

<2020年のIMFによる名目GDPで最大の国家は米国(22兆ドル)、次いで中
国(15兆ドル)。この2国だけで世界全体のおおよそ4割。次いで日本(5
兆ドル)、ドイツ、インド、フランス、イギリスなどシェア2%以上の国
が続く。これらの国のみで世界全体の約2/3のGDPを有していることにな
る。ラフに表現すると、「米中で4割、残りの上位8か国で1/4強、それ以
外の国を全部合わせて残り1/3」となる>(不破雷蔵氏「視覚化で垣間見
る社会の鼓動」)

数年前に欧州を目指した不法移民?の多くが一張羅を着てスマホを持って
いるのを見て小生はビックリしたが、餓死するとか「食うのがやっと」と
いう“純粋貧困層”はかなり減少したようだ。世界の飢餓人口の推定数は6
億9000万人(2019年、国連)、一方で過体重≒肥満は1980年に8億8500万
人、2013年には2.5倍の21億人にまで増加した(日本生活習慣病予防協会)。

どうもこれは食糧問題と言うより「分配」「富の偏在」「モラル」の問題
のよう。これという産業がない、仕事がない、カネがない、学問がない、
技能がない、メシがない、おまけに民主主義がない、選挙がないから自浄
作用もない。信仰心はあっても天が食糧を恵んでくれるわけではないか
ら、為政者に就いた勝ち組はいい思いをし、それから外れた圧倒的多数は
なけなしの金をはたいて母国を捨てて不法移民に望みを託す・・・旧宗主
国を目指す人も多いようで、何とも悲しい話だ。

「衣食足りて礼節を知る」とは言うけれど、先進国では飢えを一掃したも
のの、ついでにモラル≒道徳≒社会規範≒哲学≒宗教まで潰しつつあり、上か
ら下まで欲望だらけの金銭亡者ばかりになりそう。節操がないからデブも
急増、飽くなき消費でゴミまで急増。田舎じゃ食えんと都市部は人口増が
進んで、建物だらけで風通しも悪いから夏場は年々猛暑。エアコンで外部
に熱風を出すからますます暑くなる。

「生産性の向上=文明文化の発展=人口増加は人間にとって善である、進
化・発展である」という思想・行動はすでに賞味期限切れ、それどころか
人間は地球にとって最悪の悪性腫瘍になってしまった。

ガラガラポンして世界を、人間を「今一度洗濯いたし申候」。小生から見
れば第3次世界大戦は始まっており、今は第1ラウンド、ジャブで相手を威
嚇する、反応を探る、距離を測る、パンチのチャンスをうかがう、カウン
ターパンチを避ける・・・

北京時事2021/8/17「中国 台湾周辺で軍事演習」から。

<中国軍東部戦区は17日、台湾の南西と南東の海空域で統合作戦能力を確
認するため実戦的な軍事演習を行ったと発表した。発表文は「今回の演習
は台湾海峡の安全と国家主権を守る必要な行動だ」として、米国と蔡英文
政権を牽制した。

演習には艦艇、対潜哨戒機、戦闘機が参加。発表文は「最近、米国と台湾
は頻繁に共謀して挑発を行い、台湾海峡の平和と安定を著しく損なってい
る」と主張。さらに「訓練を強化し、主権と領土保全を断固として守る」
と強調した>


この軍事演習を中共は事前に大騒ぎして威嚇していたが、中共国防部のサ
イトでもさらっとしか報じていない。“敵”の台湾国防部によれば「17日午
前、台湾の南西の防空識別圏(ADIZ)に中国軍の対潜哨戒機や戦闘機、爆
撃機など延べ11機が進入。無線で警告するなどして対応した。海軍司令部
の公告によると、この日は、台湾の海軍や空軍が台湾南西の海空域で軍事
演習を行っていた」。中共は台湾軍との偶発的衝突を恐れたのか、あるい
は以下の「不都合な真実」に直面してフリーズしていたのか。


上岡龍次氏の「イギリス海軍にバカにされる人民解放軍海軍」2021/8/18
から。

<イギリス空母打撃群は人民解放軍海軍(以下、中共海軍)の脅しを無視
し、南シナ海を堂々と航行。その後フィリピン海に至ると、イギリス空母
打撃群は中国の潜水艦2隻を探知。潜水艦は探知されたら終わりなのだ
が、南シナ海からフィリピン海までイギリス空母打撃群に何もできないま
ま終わっている。

第2次世界大戦までは、敵の潜水艦から自軍の潜水艦が空母を守ってい
た。だが第2次大戦後から立場が変わる。航空機の航続距離が伸びたこと
と、潜水艦を探知する技術が進歩した。その結果、対潜水艦哨戒機の数が
揃うと、対潜水艦探知網から“穴”が消えた。

こうなると原子力潜水艦だとしても活動が難しくなる。原子力潜水艦の長
所は航続距離だが、探知されたら終わり。航空機は駆逐艦よりも早く移動
するので探索範囲も広い。そうなると原子力潜水艦も探知されるようにな
る。

その結果、潜水艦は自軍の戦闘機隊が獲得した制空権下でなければ活動が
難しくなった。第2次大戦後の空母打撃群に組み込まれた潜水艦は、空母
の戦闘機隊が獲得する制空権下で活動するように変わっている。つまり
「空母が潜水艦を守る」立場に変わった。

この現実が潜水艦運用なのだが、中共海軍の潜水艦は単独でイギリス空母
打撃群に挑んだ。これは第2次大戦後からの変化を、中共海軍が理解して
いない証。潜水艦を集団で投入しても、敵艦隊に探知されたら終わり。対
潜水艦ヘリコプターに付き纏われ撃沈される。もしくは、駆逐艦との連携
で撃沈される。

潜水艦は戦略兵器だから、基本的には「海上交通路を遮断する」作戦が基
本。敵艦隊への攻撃は勇ましいが、戦術兵器としては使わない。戦術兵器
として使うとしても、空母打撃群との組み合わせで真価を発揮する。この
ことを知らないから、イギリス海軍は中共海軍をバカにした>

「深く静かに潜行せよ」、ステルス性で勝負の虎の子の潜水艦2隻が探知
されていた! 戦時なら機雷、爆雷、対潜ミサイルなどで破壊されていた
ろう。小生が習近平や軍の幹部なら大ショックで寝込む。日清戦争で当時
世界最強と言われた清国軍自慢の戦艦「定遠」が撃沈されたほどのショッ
クではなかったか。

中共は現在、制海権を確保するために空母打撃群を強化しているそうだ
が、果たして実戦で運用できるのかどうか、すこぶる怪しい。鈴木衛士・
元航空自衛隊情報幹部「中国海軍の空母打撃群構想を読む 縮まる日米と
の差、強まる台湾危機」SAKISIRU 2021/5/13から。

<国産2隻目で中国海軍3隻目となる空母「003型/85,000トン級」が来年に
は進水し、その後2〜3年以内に就役する見込みである。この003型が就役
したあと、早期に東海艦隊の空母打撃群として作戦任務が遂行できるよ
う、すでに編制されている北海艦隊の空母打撃部隊に東海艦隊の戦闘艦艇
を派遣し、訓練に参加することでノウハウを得ようとしているのではない
か。

わが国は、このようなシナリオを見据えて現実的な防衛力整備を図らなけ
ればならない。空母は移動する基地である。地上も含めてわが国への攻撃
根拠基地を叩くのは国家の自衛権に基づく当然の権利であり、国民を守る
ための国家の責務でもある。


わが国に対する脅威に十分対抗できるだけの有効な攻撃能力を含む軍事力
を装備しない限り、将来における「わが国の独立」は保障されないであろう>

我々が今優先的になすべきは、世界と協力して着実に中共包囲網を固め、
同時に核ミサイル攻撃力=抑止力を強化することだ。スイスでは全国民を
収容できる核シェルターを用意している。対中戦の第1ラウンドは始まっ
ているという認識、緊張感が為政者、リーダーには必要だ。



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アメリカを襲う敗北の無力感
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)8月17日(火曜日)
通巻第7017号  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 カブール
陥落と混沌、アメリカを襲う敗北の無力感
  中国『環球時報』が獅子吼。「台湾よ、このシーンを記憶し、学べ」
***************************

 早々と戦勝国リストを作成したのはカタールのアルジャジーラだ。戦勝
国はロシア、中国、トルコ、カタール、そしてイランだとか。

 カブールの大統領府をタリバンが占拠し、勝利宣言を出した映像はアル
ジャジーラの独占取材である。タリバンと深いコネがあるのは、ドーハに
おける米国とタリバンの和平交渉の場所を提供したからでもある。しかし
カタールにはハマスやイスラム同胞団の細胞がある。

 トルコとロシアは露土戦争の仇敵同士だが、シリアでは共闘した。戦術
的に友好を演じ合っているのは中東における主導権確保が目的だ。トルコ
は空港警備に500名の兵隊を派遣しているが、16日の空港大混乱には
対応力がなかった。
カブール国際空港へ数万のアフガニスタン市民が押しかけて、脱出しよう
と航空機にぶら下がり、離発着が不能の状態となった。
これでは救援機の着陸もできない。

 国連でロシアと中国は常任理事国としてタリバン国家の承認を急ぐだろ
う。今週、タリバンとロシアとの会談が開催され、ドミトリ・ジルノフ駐
アフガン・ロシア大使は『隣接する中央アジア諸国との対応が喫緊の課題
となる』としている。
 
 アフガン難民はことしに入ってからでも40万人。世界に260万人の
アフガニスタン難民が溢れているが、この内の140万人はパキスタンに
いる。
 イムラン・カーン首相は16日に緊急の国家安全会議を招集し、善後策
を協議しているが結論は出なかった。カラチでは爆弾テロが起きた。

 中国は経済援助を餌に突如タリバンに接近し、東トルキスタン独立運動
の『過激分子』を取り締まれとした。タリバンは中国共産党とう同様に約
束を守らない。猜疑心の固まりであり、口では「テロリストをアフガニス
タンは受け入れない」と発言するが、実際にはアルカイーダの拠点が構築
されている。

 人民日報の代弁メディア『環境時報』は書いた。
 「台湾よ、このラストシーンを記憶し、学習せよ」。殆ど恐喝である。
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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  ♪
(読者の声1)東京五輪は無観客で終わりました。高橋洋一氏によれば、
IOCの収入の中でチケット代は全体の5%とか。
 であれば無観客で良いわけです。もっか、貴著『こんなに借金大国中
国』(石平さんとの共著、ワック)を再読中ですが、石さんが指摘される
ように中国人というのは宗族意識しかないのですね。
老生の大学時代の友人に在日韓国人がいます。彼の人生を横から俯瞰して
みても、中国人と同じで宗族主義ですね。じつに良い勉強になります。こ
ういう本をこれからもどんどん書いて下さい。
   (KN生、佐賀県鹿島市)



  ♪
(読者の声2)武漢菌と「PCR検査」の嘘について。
 8月15日は2600年続いた日本の命日であるが、戦争はGHQによって継続
され、日本人の頭脳、知識、知能、そして皇室までもが破壊され尽くされ
てきた。
その歴史の最終章が今書かれており、既に日本国の全ての指導者たちは国
民を裏切り、僅かな利己の利益のために売国奴となった、と国民は認識
し、「自分で防衛」せねばならない状態に置かれている。
現在の緊急の「防衛」は、「生物としての日本人を自ら守る」。
過去1年の資料で判明した事は、武漢菌そのものは、特に日本人に対して
は、医学的にはあまり害はない、甚大な人的、経済的被害は政府の命令、
医学界の非医学的・非倫理的な行動、報道機関による「真実の隠蔽」など
によって製造された。
 その一例として、PCR検査があるが、この唯一の検査の結果、統計が全
ての政策の「判断の元」になっている。
ところが(1)これを発明した本人、ノーベル化学賞受賞者 Kary B
Mullis氏は、不適当だ、と発言しているが、報道されない。
(2)この検査はウイルスなどを検知するが、それが武漢菌であるか、普
通のインフルエンザなのか、風邪、その他であるかは識別できない(この
ため、科学者、医学者も、武漢菌に「遠慮して」今年はインフルエンザが
消えた、などと勝手に推測していた)
(3)この検査は死んだウイルス、生きているもの、活発なもの、の区別
ができない。ウイルスは母体がないと数時間、数日のうちに死んでしまう。
(4)ウイルスは非常に小さく、何処にでもいつでも空中に浮遊している。
(5)検査をする場所、例えば病院の中には、いつも沢山の種類、大量の
ウイルスなどが漂っている。
(6)無菌のきれいな綿棒が取り出され、「汚い空中」を通過して鼻にた
どり着き、鼻毛などに付着している種々のウイルスなどを採取し、再び空
中を飛んで、採集され容器に収まる。
(7)採取する者は、手袋を採取する度に変えないので、綿棒を扱う手袋
が汚染されている。
(8)綿棒は喉、鼻の奥まで挿入され、その場所のウイルスなどを採取す
るが、それは本人が既に感染していて、自身の体内で生まれたものか、そ
れとも本人は感染しておらず、外から運ばれてきたのか、分からない。
(9)こうして採取されたウイルスなどの「濃度」は極めて僅かで、機械
が検知できないので、「増幅」して何度も増やして、初めてアリ、ナシの
判定をする。
(10)どの程度「増幅」すべきか、の判断基準は決まっておらず、適当
に決められている。つまり「好ましい正確な結果」は「科学的に任意に」
製造できる。
(11)増幅度は30 から40ぐらいがいい、と言われるが、その基準は曖
昧故に、その時、場所の政治家、製薬会社の都合・希望が反映される。
(12)つまり、PCR検査の結果が、「陽性」と出ても、被試験者が「武
漢菌に感染してウイルスを発散している危険な患者」である可能性は、少
ない、極めて少ない。つまり、このPCR検査とは、横浜中華街の高名な占
い師の健康鑑定より劣る、と思われる。
占い師は常に顔色、吐く息、脈拍数などの生きた正確な情報を基に推測し
処方する。
 世界の良心的な医学者は上記の論理的現実的な「反PCR論」を発表して
きたが、最近になって、やっと「もうPCRはやめよう」と言う論調、動き
が米国で出てきた。
日本の医学界は非倫理的であるので、いまだに知らんぷり。以前に投稿し
たが、武漢菌に対する確かな「予防策・薬」は既に存在し、かつ廉価であ
り、感染した後も、安全で確かに有効な手当て・処方箋は確立されている
が、隠蔽されている。
感染したら、「必ず早期に治療」すべきで、何もしない「自宅待機」と
は、最悪。生物として生き残るためにも、未来の日本のためにも、お上、
お医者先生方に頼らず、各自努力されたし。それは戦後、食べ物も住宅も
何も無い時代に政府からの「配給」に頼っていては餓死してしまう。
では、と法を無視して、買い出しに農家を周って、着物や時計を米と交換
した。
インフレで円が暴落して、紙切れでは米を譲ってくれなかった。近年、世
界中のMMT教徒が貨幣を乱発して、「一時的な」インフレがそろそろ本気
に活動し始めたようだ。
世界の政治家・医師・学者・報道者は自ら信用を既に破壊し、金融・貨幣
の信用も終わりに近づいている、と思ふ。
臨床医師会FLCCCAの処方箋などを参考されたし。資料の一部を日本語にも
翻訳されている。信頼できると言える。
https://covid19criticalcare.com/covid-19-protocols/translations/
 (在米のKM生)



  ♪
(読者の声3)闇のくまさんの今日のユーチューブ
https://www.youtube.com/watch?v=5nxZ1Moksrg
に、朝日新聞は、「終戦記念日に考える。日本はなぜ負けたのか。自衛隊
に日本のために戦って欲しい。今は自衛隊が戦うべき時」を配信した。朝
日新聞さえ、中共が弱っていることを悟ったようだ。
日露戦争前に、七博士が今こそロシアと戦うべしと、滔滔と戦略論を述べ
た。時の桂首相は、「おいおい、私も戦略を知っている軍人だよ」と苦笑
したという。
日本は昔から、政府は弱腰で、民間が好戦的だった。だから、緒戦から強
かったのだ。日本も、ようやくというか、危ないというか、先祖返りが始
まったようだ。
 (斎藤周吾)



  ♪
(読者の声4)アフガニスタンのアメリカ傀儡政権は、「早晩タリバンに
攻撃されて潰えるだろう」
 と7月31日発行の貴著『中国の静かなる日本虐殺 2025』(徳間
書店)で、予測してありますが、今日その通りに成りました。何時もなが
ら宮崎先生の慧眼には恐れ入っています。ともかくアフガニスタンはタリ
バンが制圧しましたが、貴誌が予測されるように、2年も経つか経たない
うちに、又、主導権争いの内部分裂が始まるでしょう。権力争いばかりせ
ず、教養を高める活動に国力を注ぐべきと思うのですが、地域としては未
だ未だ難しい話ですかね。
 日本人の性質を島国根性と見下げた感覚で揶揄する低俗な輩がいます
が、陸続きで無かったお陰で、武士・農民をとはず学問を教え学ぶことが
出来たのだと思っています。識字率は世界でトップクラスでしょう。日本
人に生まれて最高の幸せです。
    (TK生、佐賀)
   ♪
(読者の声5)貴誌第7016号、「読者の声2」、IMFのSDR一般配分の
「情報」ですが、情報ソースへの「リンク」をご教示、お願い致します。 
(KI生、尼崎市)
         

2021年08月11日

変見自在】九電力自衛隊

変見自在】九電力自衛隊
━━━━━━━━━━━━━

     高山 正之 『週刊新潮』


 ビン・ラディンはテロ実行犯に民間旅客機4機を乗っ取らせた。

 うち2機はニューヨークの世界貿易センタービルに、3機目はワシント
ンDCの国防総省に突っ込ませた。

 4機目のユナイテッド航空93便は実行犯に乗っ取られてUターンはした
ものの、途中で墜落している。

 この機はどこを狙ったか。機首方位からワシントンDCのホワイトハウ
スという説もあった。

 そうすると標的は三階建てで高さは21メートル。実行犯は軽飛行機の操縦経
験があるだけで、115トンの機体操って突っ込むのには標的はあまりに小
さすぎる。

 大きくて狙いやすい。それで米社会に甚大な被害をもたらす。その視点
で標的を推測していって浮上したのがニューヨーク市から40キロ、ハドソ
ン川に臨むインディアンポイント原子力発電所だった。

 原子炉は3基。もしもここに115トンの旅客機が突っ込んだらどうなる
か。米原子力規制委(NRC)はモックアップを作って実際にF4フャン
トムを突っ込ませる実験をやった。

 建屋は少し破損しただけで原子炉格納容器は無傷だった。ただ、突入の
衝撃と火災被害が大きかった。

 衝撃で炉の脇の核燃料プールの底が割れ、電源もすべて失われた。

 冷却水は循環せず、炉は暴走を始め、干上がったプールでは核燃料棒が
高温で燃え上がることが判った。

 この想定通りなら初期段階で周辺の4万4000人が死に、最終的に80
キロ圏内で50万人が犠牲になる。

 つまり4番機がここに突っ込んでいればマンハッタンの全域が死の街に
なってしまったというわけだ。

 NRCはこれを基に2005年、各原発に複数の強靭な予備電源設置を
義務付ける改善命令を出した。

 米政府も国土安全保障省(DHS)を新設し、FBIや国防総省と協力
してヘンな外人の監視から核施設の徹底防護まで講じられた。乗っ取られ
た民間機があれば躊躇いなく撃墜することも決まった。

 改善命令はGEにも届いたが、GE製軽水炉を入れた東電には知らせな
かった。

 もし伝えていれば6年後の3・11の大津波でも電源喪失という事態は避
けられたはずだ。あの事故は無責任な米企業がもたらした人災だった。

 東電福島に不幸は重なった。菅直人が日本版原子力委を新設したが、原
発もテロも知らない素人をそのメンバーにした。

 規制委はなぜか地震研と組んで地震と津波対策を要求。意味のない長城
を原発周辺に築かせた。

 テロ対策は米国の想定を超える200トンの旅客機が突入と想定。それに耐
える建屋の補強を要求した。

 そうなれば衝撃も火災も凄い。管理棟も燃えれば冷却水の取水管も壊れる。

 だから地下100メートルに5万トンの貯水池と地下制御室を作らせた。

 地上からのテロもあり得るからそれも対応するよう命じた。先日、規制
委は東電柏崎のテロ対策が「なってない」と罰を科したが、それは本来、
国がやることだろう。

 テロ機は自衛隊機が撃墜すればいい。地上攻撃は陸自が粉砕すればいい。

 しかし規制委はすべて原発側の負担で守れという。

 無意味な長城建設費やテロ警戒費用は総計で1基数千億円に達した。

 結果、原発コストは天井知らず。先日の経産省の計算では原発が太陽光
パネルより割高になったという。

 過去、原発は実質1キロワット5円以下だった。日本中の工場に安い電気を
安定供給でき、原発城下町は好きなだけたかっていられた。

 東電福島の周りの市町村の箱モノはみな東電のカネで建てた。東電御用
で何千人の億万長者が生まれた。

 事故の後も東電の出資は続き、被災長者がごろごろ生まれている。それ
でもまだ原発は安価な安定供給が可能だったが、とうとう規制委に潰された。

 この際、政府は各原発に対空ミサイル付きの自衛隊を駐屯させ以て安価
な電気の供給を可能にさせてみたらどうだ


高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

           
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雀庵の「常在戦場/65 死者を冒涜する中共独裁」
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        “シーチン”修一 2.0



【Anne G. of Red Gables/350(2021/8/9/月】台風9号と10号が競り合って
いる、まるで“台風五輪”、列島から静かに去って欲しいが・・・

中共を襲った7月の豪雨は凄まじかったが、報道管制で詳細は分からな
かった。「不都合な真実は隠蔽する」のが中共流だが、昨年を上回る大災
害のよう。人命や民生なんて優先順位は低い、どうってことない、「大体
我が国は人口が多過ぎる」(毛沢東)という国柄とは言え・・・中共は1
日永らえば1日の禍、早く除去しないと犠牲は大きくなるばかりだ。

チャイナウォチャーの渋谷司・アジア太平洋交流学会会長の「中国、各地
で甚大な洪水被害」(Japan In-depth 2021/8/6)から。

<2021年7月から8月にかけて、中国各地で甚大な洪水被害が起きてい
る。最近の大雨と直近の台風6号(インファ)による影響である。7月下
旬、我が国では、台風6号が沖縄を通過した。気象庁は同月28日午前3時、
中国長江下流付近で熱帯性低気圧になったと発表している。

ところが、その後「インファ」はゆっくりと華中沿岸部を北上し、8月に
入っても東北三省で猛威を振るった。そのため、同地方はもとより広東
省、浙江省、江蘇省、河南省、湖北省、上海市、天津市、北京市等でも水
害が起き、各地で甚大な被害が生じた(7月30日、広州市の地下鉄「神舟
路」駅で大量の水が駅構内に流れ込み、ホームまで浸水している)。

被害に遭った省市の中で、河南省鄭州市の状況が一番酷いようなので、
ここでは同市をケーススタディとして取り上げたい。

7月17日、鄭州市では雨が降り始め、昼夜を問わず4日間降り続けた。そし
て20日午後4時から5時にかけて、1時間に200ミリ以上の降水量を記録した
のである。

同日午後6時50分頃、同市地下鉄5号線の車両が「海灘街」駅を過ぎたと
ころで、突然停止した。午後7時時点で、多数の乗客が車両の中に閉じ込
められている。そして電車内では水位が乗客の首あたりまで迫った。結
局、電車内では14人が死亡している。

その後「沙口」駅出口付近には、遺族らが献花した。ところが初七日の
同月26日、当局は献花台が見えないようにパネルで封鎖している(いった
ん、市民によってパネルは取り除かれたが、また封鎖された)。

他方、鄭州市では、京広高速(全長25.2キロ)が交通の要ある。この京広
高速には、3つの不連続のトンネル(4.3キロ)がある。その中で1番被害が
大きかったのは京広北路トンネル(全長1835メートル、高さ6メートル)
だった。

このトンネル内に大量の雨水が浸入し、多数の車がほとんど動けないまま
水没した。一説にはおよそ6000人が亡くなったという(『自由時報』「解
放軍全面接手!京廣隧道傳已控出6000遺體 真相恐成『國家機密』」2021
年7月24日付)。また葬儀場には約2万人弱のご遺体が運ばれて来たという
未確認情報もある。

けれども、鄭州市当局は、トンネル内死亡者は6人、廃車になった車両は
247台だと公表した。無論、トンネル内の犠牲者がたった6人であるはずは
ない。当局は死者数の隠蔽を謀ったのである。京広線トンネルの歩道橋に
は、地下鉄「沙口」駅付近同様、死者を悼んで献花された。

一方、中国共産党は外国人記者に対し、中国の災害状況の取材をしないよ
う警告した。また、同党は共産主義青年団(共青団)を使って、外国人記
者に嫌がらせを行っている。ちなみに北京政府は英国のBBCが“フェイク
ニュース”を流していると非難した。

8月2日、河南省政府は、水害による死者が302人、行方不明者が50人に
達したと発表している。

このような情勢下、被災した地域住民は東京オリンピック観戦を楽しんで
いる場合ではないだろう。生きるか死ぬかの瀬戸際である(一部の養豚農
家は水害に遭ってほとんどの豚を失い、生活に困窮している)。

また、中国では食糧危機が迫っているせいか、7月30日、国家発展改革委
員会は、国内の一部主要肥料メーカーが一時的に輸出を停止すると発表し
た。水害で食糧生産が厳しい状況に陥っている証左ではないか。

現在、10省25都市に「新型コロナ」が再流行している(中国製ワクチンの
効果については世界から疑われている)。「新型コロナ」の再流行は洪水
被害と相まって、習近平政権に大きなダメージを与えているのは間違いな
いだろう。

以前から我々が主張しているように、中国共産党は同党にとって不都合な
数字はほとんどすべて隠蔽する(場合によっては数字を捏造する)。なぜ正
確な数字を隠すのか。

第1に考えられるのは、同党は正確な数字を公表して、民衆から批判を
受けたくないからではないか。共産党による“統治の正当性”が疑われ、揺
らぐからだろう。

周知の如く、中国共産党は建国以降、町や村などの選挙以外、それより広
域である省市等の地域代表、および全国代表の「両会」(全国人民代表大
会代表と政治協商会議全国委員会委員)などを選ぶ“普通選挙”を行った事
が一度もない。そのため、同党の“統治の正当性”が疑問視されている。

第2に考えられるのは、中国人特有の“面子”の問題ではないか。統治者と
して正確な数字(特に死者数の如く大きな数字)を出すのは恥ずかしいの
で、発表しないのかもしれない。

第3に考えられるのは、『孫子』の教えに従い、敵(自国民や諸外国)を混
乱させようとして、デタラメな数字を公布している可能性も否定できない
だろう>

中共メディアでは軍隊などが被災者を救援している映像を流して、甚大な
被害を中共独裁のPRに利用している。エゲツナイどころか、完全に悪魔の
所業で、吐き気を催す。中共殲滅、支那解放は喫緊の課題だ。「習近平を
駆除しますか、それとも人間やめますか」。

中共党員は今はすっかり人間をやめて「習核心」のようだが、3年ほど前
には「駆除、除染」を唱える動きがあったようである。時事2021/8/5「習
主席批判、異例の公表 党内の個人独裁反対論に警告」(時事通信解説委
員・西村哲也)から。

<中国でこのほど、習近平への権力集中を批判し、党内民主主義の重視
を求める意見を習氏が「奇怪な議論」と非難した内部演説が初めて公表さ
れた。党内のこの種の意見対立が明らかにされるのは異例。最高指導者の
厳しい発言を広めることで、習氏の個人独裁志向に反対する動きに警告す
る狙いがあるとみられる。

◆党内民主重視は「奇怪な議論」:党内統治強化に関する習氏の新しい
論述集が党中央の党建設工作指導小組によってまとめられ、6月下旬に出
版された。香港メディアなどによると、それに収録された2018年1月の演
説で習氏は次のように語った。


「党内統治の全面的厳格化が不断に進行するにつれて、党内で幾つかの雑
音・騒音が生じてきた。『(総書記就任から)過去5年間、党の集中統一
を強調してきたが、もう十分だ。これからは党内民主の発展に重点を置こ
う』と言う者もいるが、奇怪な議論だ。(そういう論者は)政治的立場が
あいまいで、頭がはっきりしていない者もいれば、自身が清廉でないた
め、何とかごまかして乗り切ろうという下心を持つ者もいる」

習氏は公式に「党中央の核心、全党の核心」とされているので、「集中
統一」が習氏個人への権力集中を指すのは明らかだ。それに反対する者は
思想がおかしいか、腐敗していると習氏は決めつけている。

演説は第19期党中央規律検査委員会で行われた。規律検査委は党員の不
正を取り締まる「反腐敗闘争」の執行機関。汚職調査の実質的権限は警察
や検察より大きく、これまでに失脚した党中央指導部メンバーら政界有力
者はいずれも中央規律検査委に摘発・処分されてから投獄されている。失
脚するのは常に政権内の非主流派である。

この規律検査委総会は、国家主席の任期(2期10年)を撤廃して習氏の終
身支配を可能にした憲法改正の直前に開かれた。党の最高指導機関である
中央委員会は同18〜19日の総会で改憲案を決定。それに沿って、国会に当
たる全人代が3月11日、憲法を改正した。

習氏は1月の演説で反腐敗闘争の刃(やいば)をちらつかせて、改憲反対
論を抑え込んだのだろう。

◆「党の指導否定」と決めつけ:実は「奇怪な議論」という言葉は規律
検査委総会の閉幕から2日後(同15日)に同委員会機関紙の論評で使われ
ていたが、習氏の演説からの引用であることは伏せられていた。論評は以
下のように指摘した。

「一、過去5年間は管理が厳し過ぎたので、もう緩めるべきだと考える
者、党内統治を全面的に厳格化すれば、幹部がやるべきことをやらないよ
うになって経済発展に影響すると考える者、反腐敗は権力闘争だと考える
者がいる。

一、(思想や倫理に問題がある者より)もっと重大なのは、党内統治の
全面的厳格化をほしいままに歪曲し、悪いことであるかのように言う人々
がいることであり、その最終目的は中国共産党の指導を否定することだ」

中央規律検査委の機関誌が18年第3号に掲載した「いかなる時でも党の集
中統一指導を強調しよう」と題する論文にも「奇怪な議論」が登場。その
実例として、「民主集中制を曲解して、民主と集中を引き裂き、さらには
対立させて、党の集中統一指導に対してとやかく言う者」を挙げていた。

論文は党内統治について、「集中」偏重による独断専行の危険性に触れつ
つも、「極端な民主化や無政府主義」を強く警戒。「強固な指導核心がな
ければ(党は)ばらばらの砂になるしかなく、統一的意志と統一的行動が
なければ、偉大な勝利を手にすることは全く不可能だ」と強調した。

いずれの指摘も習氏の発言に基づいていたとみられる。

◆反対勢力を徹底粛清へ:これら一連の批判は長年続く反腐敗闘争の歴
史の中でも異例の激しさで、習氏の強引な権力基盤固めに対する党内の反
発が当時いかに強かったかが分かる。

それから3年以上たって、党中央は「奇怪な議論」批判が習氏自身の考え
であることを明らかにした。党内でこうした議論がいまだになくなってい
ないということだろう。

習氏の論述集出版と同時期の6月25日、中央規律検査委の機関紙は習氏
を党の核心として擁護し、「党の集中統一指導」を堅持するよう呼び掛け
る評論員論文を掲げ、その中で「偽の忠誠を示す両面派(言動に裏表のあ
る勢力や人)を断固として取り除く」必要性を強調。7月9日の評論員論文
でも党に対する忠誠がいかに大切かを指摘した上で、「獅子身中の虫を除
去せよ」「刀の刃を内に向け、内部の裏切り者を一掃せよ」と訴えた。

習氏としては、来年後半に開かれる見通しの第20回党大会で個人独裁体制
を完成させるため、反腐敗闘争で反対勢力を徹底的に粛清し、異論を封じ
込める決意のようだ>

反腐敗・・・小生は「お前は腐ってる!」と幹部のMさんに言われて中核
派から追放されたが、腐らずに兵隊を続けていたら前科10犯、人生のほと
んどを刑務所暮らしになっていたろう。

Mさん、私の今があるのはあなたのお陰です、追放してくれてありがと
う、「裏切り者め!」と殺されなかったお陰で今は反共闘士として元気に
中共殲滅戦に頑張っています・・・

中共結党以来の100年は内ゲバの100年でもあった。国家権力との外ゲバで
戦死した党員より、劉少奇、林彪を始め党内派閥抗争で殺された党員が圧
倒的に多いだろう。共産主義は基本的に宗教カルト、トップに逆らう=腐
敗分子は容赦なく殺す、それが初期設定だ。恐るべし!

そう言えば、法輪功のニュースサイトには洪水でトンネルや地下鉄で溺
死した被災者から角膜を切り取っているらしい男の映像があった。「未確
認情報」だとしているが、中共の臓器狩りは有名だし、平気でウイグル族
女性に不妊手術をしている国だから、まったく痛痒を感じないようだ。洪
水被害者の遺体を夜中に大型トラックで回収して運んでいる動画もあった。

トウ小平の遺灰は娘の希望で海に散骨されたが、墓を荒らされて遺体を侮
辱されるのを避けるためだったらしい。一方で民主主義化を唱えノーベル
平和賞を受賞した劉暁波氏は中共により獄中死、その上、勝手に海に散骨
されたが、これは墓を造ると「民主主義の聖地」になることを中共が恐れ
たためと言われる。中共では故人を侮辱するために墓に小便をかけるのは
珍しくないと聞いたことがある。

死者までを冒涜する中共独裁国家・・・1日も早く駆除したいものだ。


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南シナ海へフリゲート艦を派遣
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)8月4日(水曜日)
通巻第7006号  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ドイツ海軍、南シナ海へフリゲート艦を派遣
中国は意図的にか沈黙。ドイツの鵺的行動をどう見るか
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8月2日、ドイツ海軍はインド太平洋地域にフリゲートを派遣したと発表
した。
 フリゲート「バイエルン」は北海に面するウィルヘルム・スハーフェン
港を出港し、インド太平洋地域において存在感を示威する。南シナ海を通
過するに前後して、シンガポール、韓国、オーストラリアを経由するという。

 このフリゲート艦は1996年に就航、4900トン、乗員は380
名、ディーゼル駆動で、全長が139メートル。29ノット。日頃はアド
リア海に配置されてきた。

 これをどう見るべきか。短絡的にドイツもとうとう西側の一員として、
米英主導の中国包囲網に加わり、日米豪印のクアッドの動きに触発されて
のことなのか、どうか。

 ドイツは中国との経済的関係を維持するため、英仏の南シナ海派遣を横
目に、決定を大幅に遅延させてきたが、メルケル政権の黄昏が視野に入
り、反メルケル政治勢力の反撃のチャンスが、このフリゲート派遣に繋
がった。

 ドイツ国防大臣は女性のウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライ
エン(EC委員長をつとめた)。しかも反メルケル派で、はやばやとドイ
ツ海軍の艦船派遣を唱えてきたが、ドイツの政界はなかなかまとまらな
かった。

 またNATOの重要なメンバーとしては、大勢がアンチ北京の雰囲気と
なってきたので、アリバイ証明的にNATOの一員の義務を演じる必要が
あったのだろう。
 こうしたドイツの鵺的行為に対して、中国はいまのところ沈黙している。
      ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆読者の声 どくしゃのこえ 
READERS‘ OPINIONS  読者之声
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  ♪
(読者の声1)御新刊の『日本人が知らない 本当の路地裏中国──乗って
歩いた! 全33省旅遊記』(啓文社書房)を拝読しましたが、よくもまぁこ
こまでお歩きになったとは。執念ですね。それにしても中国の異様さ、恐
ろしさは何でしょう。およそ文明の枠を破壊しまわっているとしか見えま
せん。ますますもっての御活躍が求められますね。ご自愛のほどを。(松
本徹)

  ♪
(読者の声2)貴著『『日本人が知らない 本当の路地裏中国──乗って歩
いた! 全33省旅遊記』を拝読。世界中歩きまわった宮崎さんならではの、
しかも視野の広い旅行記に感心しました。
中国には二十年前までは何回か行きましたので、地方によっては思い出し
て、まさに隔世の観あり、今度も旅をされて、見たこと聞いたことを聞か
せて下さい(高池勝彦)

  ♪
(読者の声3)中国は、本当に残虐ですね。「和」の国の日本人は、神話
によると天孫です。かたや中国は、伏羲と女?という、下半身が竜蛇で
す。すなわち、人を人ではなく、動物とみているのでしょう。だから、ダ
ムを決壊させて地下鉄を水浸しにしても、意に介さないのでしょう。
 漢の呂后は、関夫人を人豚(じんてい)にした。隋の煬帝は、父帝の夫
人であった宣華を、「蒸す」とあります。資治通鑑では、蒸すとは、義母
を犯すとあるが、宣華は、翌年には死んで居ます。もっと深い意味があり
そうです。
 これも、毛沢東が唯物史観の共産主義革命で、焚書・禁教にしたので、
なおさら、増幅したようです(斎藤周吾)

   ♪
(読者の声4)中国河南省の洪水被害で泥だらけになった自動車の一時保
管場所の動画(1分ほど)
https://streamable.com/bjq5jr
 鄭州市から北に黄河を越えて位置する衛輝市周辺の7月26日の洪水の模
様。60万人が避難したという動画では大型重機(ホイールローダー)の
ショベル部分に被災者を載せて運ぶ。後半には高速鉄道車内からと思われ
る映像。行けども行けども水浸し。
https://www.youtube.com/watch?v=PfarYjskRHE

 新疆タクラマカン砂漠ではシノペックの機器が3万セット浸水(中国石
化3万套設備被淹)、砂漠がいきなり湖になる。
https://news.ltn.com.tw/amp/news/world/breakingnews/3623320
 中国語のメディアでは養豚場の水没、葉たばこやとうもろこし(玉米)
畑の水没などでてくる。エネルギーと食糧生産にも影響が大きく、中国各
地の被災状況はますます広がることでしょう。(PB生、千葉)

  ♪
(読者の声5)A: 貴誌通巻6909号でMKM様は「個人(故人)の手
紙、日記、写真等を保存する施設のようです。この制度は、フランス、イ
タリアが発祥で、最近欧州へ広まったとあります。この指摘を受けて、最
近日本で問題になっている孤独死に思いが至りました」と御意見を述べら
れ、私は「文化庁やデジタル庁に『令和正倉院・電子万葉集の編纂・電子
民族蔵書館・電子記念廟』の創設をしたらどうか」と申しました。
それが社会との接点を増し孤独感を軽減するとともに、国家の安全に最も
重要な国家との「絆意識」を強化することが期待できるからです。

 B:ところで千葉市図書館は7月30日からスマートフォンやタブレッ
ト、パソコンで7600冊の本を読むことができる電子書籍サービスを開始す
ると発表しました。電子書籍の機能としては「文字の大きさの変更や音声
読み上げなどがあり、図書館に足を運ぶことなく、本を借りたり、返すこ
とができます」と。
 C:私はこのB.はA.の構築に十分使えるなと思いました。なぜならばす
でに7600冊分のdataは千葉市図書館にあるのですから、全国どこの公
的図書館でも千葉市図書館の電子書籍サービスを、技術的には簡単に共用
できるはずです。例えばOO市の市長さんが千葉市長に OO市・千葉市図
書館を提携してくれませんかと申し出、それが合意されればそれで済むこ
とになります。そうすればOO市はほとんどコストゼロで千葉と同じサー
ビスをOO市市民に提供できます。

C.そして次なるステップとして、OO市民が「自分で本を作ったらそ
の書籍などを、OO市図書館で電子化して、OO市民が読んだり(読み上
げ機能を付けて)聞くことができるようにすること」です。つまりMKM様
のお話しの「この考えはフランスとイタリアで当初発案され、今や他の欧
州諸国へ広がっています」という仕組みが一気に日本でも広げることがで
きると期待できます。

 D。この仕組みはもう一つ重要な効用が期待できます。それは音声読み
上げ機能付きなので、多くの視覚障碍者が利用できるということであり、
まさに障碍者支援策として最適なのです。私もぜひどこかの市当局にこの
仕組みを提案してみようと思いますので、貴誌の読者の方々にもそれぞれ
のお住いの市当局への働きかけを期待いたします。
(SSA生)
  ♪
(読者の声6)貴誌第7005号(読者の声4)に再度景初三年説に反論
されています。反論の 根拠を三点あげ、刮目天の推理は根拠が明示され
ていないとのことです。しか し、推理の根拠はすでに何度も繰り返し述
べています。誤った景初二年説に固執するあまり、景初三年説の根拠が素
直に受け取れないようですので、今一度、景初二年説を頭から取り除いて
考えてみてください。
 景初二年説では倭の遣使が司馬懿の功績によるものだと魏の朝廷が認知
していることを説明できません。西晋の陳寿も「魏志倭人伝」に卑弥呼を
親魏倭王とする詔勅の全文を載せる理由もありません。詔勅全文は全く他
に例のないことです。
「西域伝」を載せなかった理由も説明できません。そして難升米が面会し
た帯方郡太守が、明帝が帯方郡攻撃のために任命した劉?(りゅうきん)
ではなく、劉夏(りゅうか)だったということを景初二年説では全く説明
できません。
「晋書 高祖宣帝懿紀」に魏の少帝「斉王が即位すると、転任して侍中兼
持節兼都督中外諸軍兼録尚書事となった。」とあります(訳出担当 田中
愛子/辰田淳より)。録尚書事は官吏の考課、宮中の文書発布を司る尚書
台の長官である尚書令よりも上位で、あらゆる職務を統括する役職です。
景初三年説であれば、司馬懿が自分の部下劉夏を倭国懐柔のために帯方郡
太守に任命でき、自分自身の功績をアピールするための倭女王をべた誉め
した詔を出すことが出来るからです。何
よりも、当時の魏の人々が、東夷が朝貢したのは、明帝の功績ではなく、
司馬懿
の功績だと認めていることが推理の大きな根拠です。
 そうすれば、景初三年六月に劉夏が難升米を帯方郡に呼び寄せて二人で
十分に談合し、明帝の喪中が明ける直前の十二月に洛陽で少帝に拝謁させ
たことも説明できます。尚書を司馬懿が掌握するまでに十二月までかかっ
たということなので、 それまで難升米は帯方郡に留め置かれたのです。
そして景初年間は形式上は明帝の時代ですので、喪が明けて改めて正始元
年春正月(240年)に少帝が正式な詔を発し、喪中だったので十分返礼を
整えられなかったということで、返礼をさらに上乗せして、後日魏使を倭
に送って届けさせたということです。
すべて司馬懿の差配なのですから、反論者様があげられた三点の疑問もす
でに述べられた最初の疑問もすべて解消されるはずです。そして重要な点
は、景初二年説ではこのような事実とそれに基づく推論の流れを全く説明
できないと思います。
 邪馬台国問題が解決しなかった大きな理由のひとつは、景初三年が原本
の誤写によって曖昧にされたため、目先の議論に陥って全体の流れを読み
切れなかったことではないでしょうか。
すでに述べましたが、「日本書紀」や「梁書 倭伝」に景初三年と明記さ
れていることを勝手な解釈で無視する姿勢も、誤写のある版本を原文だと
思い込まれていることから起こっているのだと思います。ここで景初二年
説によって何が明らかになり、何が不明になるのかをもう一度整理される
と、景初三年説が正しいとご理解いただけると思います。
 そして最も大事な点は、景初三年説であれば、邪馬台国問題を二・三百
年議論しても解決しなかったという事実を説明できますから、解決の道が
開かれるのです。邪馬台国への行程記事も、倭国の支配者とする女王卑弥
呼のイメージも邪馬台国が列島最大の都だというのも全て司馬懿の功績を
曹魏第一とするためのフェイクだったのです。これは倭国大乱を考古学の
成果を用いて考察すれば証明できます。
つまり、文献に書かれていることは、その目的を推理して検証すれば真偽
が分かるということなのです。すべてではないですが。ご興味が湧けば、
拙ブログ【刮目天の古代史】にお越しください。
 (刮目天)



  ♪
(読者の声7)また8月15日がやってくる。今年で50回忌の「金本位制」
の命日にあたる。当時の大統領ニクソン氏が日曜日の午後、突然基軸通貨
であるドルの金との兌換性を「暫定的」に停止すると宣言し、世界が驚愕
した。
世界の金融史5000年ほどの中で、何の裏ずけもない通貨が基軸通貨であっ
た例はない。つまり、この「ショック」は人類歴史、初の極めて異例な事
件だった。暫定的が半世紀間恒常化し、今こんな事件を持ち出す者は極め
て少ない。
当時、しばらくはブツブツ文句を言う者もいたが、心を入れ換え、時代が
変わり、価値も変わり、金融の法則も変わり、それに適応せねば生存でき
ない、と世界の全ての通貨が同時に、フィアット(裏ずけのない)通貨に
移行した。

過去にそんな実験はなんども繰り返され、その度に失敗してきたと言う悲
しい経緯があるにも関わらず、である(ついでに言えば、翌年同氏は、台
湾を裏切って、中共独裁政権に騙されこれを認め、巨大な敵を育て現代に
至ると言う大犯罪をも犯している)。

「処世術」には悲しい響きがある。時にはその場に合わせて、迎合し、
曲げて、不本意ながら生きるために、己を捨て、倫理、正義もついでに捨
てる。個人も国家もそんな不本意な行動をとる。

一度、身を崩した女が娼婦になり幼い弟を立派に育てる、などと言う美談
もある。

ドイツも日本も酷いインフレに悩ませられた最近の記憶が残っていたた
め、日本政府は「通貨の価値を維持」する重大さを肝に命じていたので、
ニクソン氏の暴挙に唖然とした。

それから50年経った今、振り返ると、

1。「みんなで渡れば怖くない」理論を世界の全ての政府、中央銀行が採
択してしまったので、日本は先頭を切って渡る。その結果、国債の規模は
世界一最悪、と言う危険な状態になった。MMT理論とは最近米国の綺麗な
経済学者が言うように、日本で長い間実験、実践されてきた。それで安心
して米国も勇敢に「渡り」出した。

2。しかしこの理論、処世術は、過去50年間の異例な状態においてのみ機
能する、と言う「但し書き」免責文が忘れられている。日銀やFRBの優秀
な官僚は高度の数学を使い、精密な機械を完璧に安全に運営しているかの
ように宣伝するが、例えれば、火星の弱い重力、薄い空気密度に応じた飛
行機を作り安全に50年間使用していたが、故郷の地球に戻しては、使い物
にならない。

 武漢菌のおかげで、世界の政府に好都合ないい訳が生まれ、この1年間
で天文学的な極めて大胆で不健康な大量の通貨をばらまいた。

50年つずいた自堕落な、しかし金融企業にとっては大変ありがたい、時代
がそろそろ終わろうとしている、と思ふ。
 その終わり方には

1。正当な歴史に忠実な「金本位制」に戻る。そして健全な正直者が馬鹿
を見ない世界に戻る。
2。官僚主導の全体主義が益々強化され、本来の貨幣の価値、意味も失わ
れる。(在米のKM生)

2021年08月02日

【変見自在】日本人の五輪

【変見自在】日本人の五輪
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    高山 正之 『週刊新潮』 令和3年8月5日号


 記者冥利というか、五輪を二度、ナマで見た。
初回は半世紀前にあった最初の東京五輪だ。

 産経新聞への入社が決まり、五輪開催期間中は研修の名目で編集局のお
手伝いを命じられた。

 当時の原稿用紙は3枚カーボン取りだった。デスクが筆を入れた後、そ
れをバラして印刷工場と整理部と校閲部にもっていく。いわゆる「坊や」
の仕事だ。

 それをこなしながら例えば幼年学校上がりの曾我社会部長は口より手が
早いとか、海兵75期の青木編成局長はニヒルでもっとコワいとか。

 将来、編成局に上がったときに必要な情報を仕入れていたら、ついで
に、公式腕章があればどの五輪会場にも入れることを知った。

 折角だから、ちょっと拝借して国立競技場などを見て歩いた。

 二度目のナマ五輪はロス特派員時代にあったジョージア州アトランタの
大会。「毎日1800字の読み物を出稿」が条件だから、楽しんでいる暇
はなかった。

 現地に入る前、ロスで前評判を聞いたら何人かから「ババリンピック」
という言葉を聞かされた。

 ババ(Bubba)とは南部で言う「頼れる兄貴」のこと。プロゴル
ファーのババ・ワトソンはそのまま通称で使っている。

 ただ語感はそこはかとなく「南部の田舎」の臭いが漂い、それがジョー
ジア州だともう一つ「どじ」の風味も加わる。

 この州は独立戦争では最初英側に付き味噌をつけた。

 南北戦争では南部に付いて叩かれた。

 貧乏籤ばかり引く米国の阿Qみたいな印象だ。

 その州都アトランタが五輪を主催しようという。

 米国ではロスとセントルイスがやっただけ。ニューヨークもまだなのに。

 そんな田舎町が五輪とは口幅ったくないか、という響きが「ババリン
ピック」には込められていた。

 現地に入ると、そういう評価もありなのかと思わせる事態が色々あった。

 例えば開会式だ。モハメド・アリが聖火台に火を灯したのは感動的だっ
たが、その後にヘンな鳩が舞った。

 それは子供たちが持つ竿の先に括りつけられた紙製の鳩だった。

 なぜ生きた鳩でないのか。「生きた鳩を見たらババたちは躊躇(ためら)
わず撃つからだ」が関係者の答えだった。

 日本で言えば元禄期、ババたちが西部を目指していたころ、空は何日間
も渡る旅行鳩で埋められた。

 ババはそれを撃っては飢えを癒し、柔らかい羽毛を詰めた布団にくる
まった。50億羽もいた旅行鳩はそれで絶滅した。

 しかし鳥を見たら撃つ習癖は少なくともジョージアでは生き残っていた。

 紙製にしたのは五輪会場で銃撃が起きないようにというババ対策だった。

 そう言われて外を歩くとアトランタの空に囀(さえず)る鳥を一羽も見な
かった。

 ジョージア州民の純朴さは開会式の入場行進でも遺憾なく発揮された。

 参加国はアルファベット順で入場してくる。フランスのあとにグルジア
が入ってくると、場内は凄まじい口笛と歓声が暫く鳴りやまなかった。

 グルジアは英語読みでジョージア。「おらが州の選手団」と思ったからだ。

 「スポーツ・イラストレイテッド」誌は「観客はどうやら五輪のことを
米国対世界の競技会と思い込んでいる」と報じた。

 だから「会場に行ったら見知らぬ国同士が戦っていた。切符代を返せと
夫婦が抗議してきた」(同)という騒ぎも起きた。

 彼らは「自分たちの五輪」を心から楽しんでいた。

 2回目の東京五輪が開かれた。コロナ禍で支那人も韓国人も来ない。

 清々しい環境の中で日本人だけが五輪を楽しむ絶好の機会を得た。旭日
旗だって自由に振れる。

 コロナが心配というなら観客はワクチン接種済み限ればいい。こちらは
三度目のナマ五輪が見られたのに、なぜか無観客にした。

 やれ差別だとか、非常識な雑音は多い。それを断ち切って、マイ・オリ
ンピックにすべきだった。


高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

          
━━━━━━━━━━━━
中国の大誤算。五輪開会式
━━━━━━━━━━━━

         黄文雄

「台湾」どころか自国選手団も放送カットの赤っ恥

五輪を開く資格なし。小山田問題が決定づけた組織委の無能と無責任
小山田圭吾の「いじめ謝罪」から一夜明けて。やはり続投は無理筋、五輪
組織委が目を背ける厳しい現実とは?

東京五輪開会式の各国選手団入場行進で、チャイニーズタイペイオリン
ピック委員会旗を掲げ登場した台湾選手団に対して、中継を担当した女性
キャスターが「台湾です」と紹介、式中に一度も「チャイニーズ・タイペ
イ」という名称を使わなかったことが大きな話題となっています。今回の
メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真
実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、こうした台湾の扱いを「画
期的」としてその理由を解説。さらに変化しつつある国際社会の「台湾
観」についても詳しく紹介しています。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学
院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、
評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国
人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】五輪開会式で日本が「台湾」を連呼した背景
● 五輪開会式で「台湾」として行進 50音順の入場めぐり「屈辱」と中国
は怒りも NHK和久田アナ「台湾です!」に「粋な計らい」の声

開催に否定的論調が強かった東京五輪ですが、日本のメダルラッシュで
すっかり世論の流れも変わったようです。日本勢の活躍に、毎日が感動の
連続という方も多いのではないでしょうか。

台湾も、2004年のアテネ五輪のときのメダル5個を更新し、過去最多のメ
ダル数(7月27日時点で6個)となったことで、大盛りあがりを見せていま
す。59kg級女子重量挙げで優勝した郭婞淳は、台湾先住民族アミ族の血を
引いています。

また、目をみはる日本勢の活躍も、台湾では大きく報じられていますが、
それに先駆けて7月23日に行われた五輪開会式での台湾選手団の入場行進
も話題となりました。

ご存知の方も多いと思いますが、開会式での選手団入場は「あいうえお」
順位で行われました。台湾は「チャイニーズ・タイペイ」ならばチェコの
後の行進であるにもかかわらず、実際には大韓民国の後の行進となりまし
た。つまり「台湾」という名称での入場行進になったということです。

NHKの和久田麻由子アナウンサーも、台湾の入場行進について「台湾で
す!」と紹介し、一度も「チャイニーズ・タイペイ」という名称を使いま
せんでした。これは画期的なことです。

こうした台湾の扱いが、日本と台湾のSNSで大きな反響を呼びました。と
くに台湾では感動する声が多く上がり、日本に感謝する声が溢れていたよ
うです。

● 五輪開会後に台湾からは「日本ありがとう」感謝のコメントが続々の理
由とは

蔡英文総統も、自身のフェイスブックに次のようなコメントを書き込みま
した。

どんなに大きな挑戦であっても、スポーツの力、オリンピックの価値は揺
るぎません。開催国である日本の皆様、ありがとうございました。

世界が流行から立ち直ろうとしている中、世界中のアスリートたちがオリ
ンピックスタジアムに集まって、その回復力を示しました。国境や人種に
関係なく、彼らは人間の存在に対する文明的価値を示し、平和、多様性、
統一性に対する信念を示しました。


同じように、どんなに大きな困難があっても、台湾が世界の一員になるこ
とを止めることはできません。盧彦勳選手と郭婞淳選手が旗を持って行進
した瞬間、台湾は世界の舞台に立ち、私たちは皆、誇りに思いました。

● 蔡英文 − Home | Facebook

さらには、
台湾と日本は近い隣国であり、困ったときにはお互いに助け合ってきまし
た。今回は、そのお手伝いをさせていただきます

現地には行けませんが、すべてのレースを中継で追いかけて、選手たち
の活躍を一緒に見守りたいと思います。

と投稿し、日本への感謝と連帯を表す動画とともに「ありがとう!日本!
東京オリンピック、一緒に頑張りましょう」と日本語で書き込みました。

● 來自台灣的祝福!一起為東京奧運加油!ありがとう!日本!東京オリン
ピック、一緒に頑張りましょう!



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イランの反政府デモが、首都テヘランへ
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月28日(水曜日)
通巻第6997号  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イランの反政府デモが、首都テヘランへ「独裁者に死を」
  ライシ新政権発足直前。大波乱の予兆か
****************************************

 水不足が原因でフゼスタン州から始まったイランの反政府デモは、7月
18日に警官隊が発砲し、8名が死亡したと報じられた。7月26日には
テヘランの幹線道路を防ぐように大規模なデモとなって、水不足より「独
裁者に死を」と訴え始めた。

 独裁国家イランにおいて、明確に反政府を掲げてのデモは久しくなかった。
ましてライシ政権が八月からスタートするが、最初は水不足だけの要求
だったためハメネイ師は「デモを取り締まるな。民衆の声を聴け」と命じ
ていた。

 民衆の声が聞こえた。
「ハメネイよ、死ね」の叫びだった。

      ▽□☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽   
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  ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆  ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆  ☆⌒☆⌒☆     
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)宮崎さんの御新刊『日本人が知らない、本当の路地裏中
国』(啓文社書房)を早速拝読しました。小生、中国へは行ったことがな
いので、宮崎さんのこの新著を読めば、中国を旅した気分を味わえそう
で、なにより文明論を展開されて中国の化けの皮を剥がされています。
猛暑の折柄お身体ご自愛くださり、ますますのご健筆を祈り上げます。
(MS生、板橋区)
  ♪
(読者の声2)『日本人が知らない本当の路地裏中国』を読了です。私も
中国各地を結構、訪問しているつもりでしたが、宮崎さんは一味違った場
所を多数探訪されたようで興味津津です。とくに、こんなに隅々まで中国
を行かれたのは、本当に宮崎さんだけですね。
そのご興味の深さ、広さに敬服致します。宮崎さんの博覧強記の原点がこ
こにあるわけですね。(RH生、中野)

  ♪
(読者の声3)貴誌前々号書評に関して、追加です。『魏志倭人伝』にお
いて、何故、卑弥呼の遣使が特筆されることになったのか、という点に着
目されたのは誠に鋭い着眼だと思います。
 魏は蜀や呉と戦うに際して、遼東に控える公孫氏が目障りな存在でし
た。曹操の時代に公孫度を懐柔するため武威将軍永寧侯に取り立てたとこ
ろ、公孫度は「わしは遼東の王だ。何が永寧侯だ」と言って印綬を武器庫
にしまい込んだと公孫度伝にあります。
魏は常に後方から隙をうかがう公孫氏の存在を意識しながら呉や蜀と戦わ
ねばならなかったのです。
青龍2年(235)に蜀の諸葛孔明が死去して少し余裕ができたことで、本
格的に公孫討伐に乗り出すことが可能になり、明帝は遠征軍の派遣を決断
しました。
景初2年(238)のことです。派遣の軍勢が多すぎて戦費を賄えないとす
る群臣の反対を押し切っての決断でした。
明帝としても後に引くことはできない戦いで、攻撃して思い知らせて恭順
を誓わせるのではなく、壊滅を目指していたことは前後のやり取りからも
汲み取ることができ、そのために大将軍は、孔明と渡り合って優れた軍略
を示した司馬懿仲達を起用し、高齢の仲達に万一のことがあった場合に備
えて副将に?丘倹をつけての万全の布陣を敷いたことからも窺われます。
必ず成功させるとの強い思いで送り出した遠征軍でしたが、戦いには常に
不安が付きまといます。
そのような時に、卑弥呼が遠路海を越えて使いを派遣してきたのです。
三国志には記載されていませんが、卑弥呼はこの時、心ばかりの献上品に
添えて書状を届けたと考えています。あるいは逆で、書状に添えて献上品
を届けた可能性もあると思います。近年の発掘で、北部九州を中心に硯片
が少なからず検出されていることから、書状の存在は十分可能性があると
見ています。
明帝は大いに心強くしたことは想像に難くありません。それが、不相応と
も見える質・量ともに優れた返礼品が下された理由だと考えられます。
通説では卑弥呼の遣使は景初3年(239)とされています
戦いの最中に遣使はあり得ず、戦いが済んだ翌年であると説明されていま
すが、緊迫した状況に考えが及ばない一知半解の講釈であると考えていま
す。(高柴昭)


(宮崎正弘のコメント)岡田英弘先生の別の本での結論も似ています。魏
は西の脅威を牽制するために、東の「大国」と深い突き合いがあることを
誇示したかったのだ、とするのが岡田説です。
岡田著作集のどの巻だったか、いま思い出せませんが。

  ♪
(読者の声3)貴著新刊の題名をヒントに。
『中国の静かなる日本虐殺 2025』、その1。
202X年、5月3日平和憲法記念日に北京空港から羽田に向かう定期便は
ほぼ満席、主に日本人乗客。羽田に近づいても高度を落とさず36000
フィートのまま東京を通過するように見えるが、日本の中心地、東京都千
代田区千代田1番1号に達した時、機内の小型「中性子原爆」が自動的に爆
発する。
大量の中性子が都全域のあらゆる生物を瞬時に殺すが、物理的不動産資産
にはほとんど影響がない。同時に全てのチップも壊れるので、あらゆる電
気、電子部品が不能になり、通信、報道が途絶える。夜になると、東京は
北朝鮮のような暗闇に没するのが衛星から観察される。
 たまたま当日訪中していた菅総理、二階氏などは、この不可思議な遺憾
な事態を重く見て、習近平氏に人道的な立場から、救援部隊、医療資源
を、深く頭を下げて懇願する映像がCNN、NHK、BBCなどによって世界に拡
散されるが、すでに大量の武装した人民解放軍は日本各地に到着してお
り、迅速に日本人民は「解放」され、2600年の日本の歴史はあっけな
く終わる。日本人は支那のカンズメ工場に送られ、缶詰になる。表示には
単にMADE IN  JAPANと書かれ、人民にタダで配られ喜ばれる。
  世界の指導者は正しい情報を得ているが、各現地の支那人から「虚偽
の推測、批判」など許せぬぞ、と言論統制されている。実際、誰が犯人な
のかわからない、東京直下大地震、隕石という噂もある。証拠も無い。
 無知な世界の人類は、ただ訝り、恐れる。かくして、支那・中国の長い
世界覇権の世紀が始まる。金閣寺は再び放火され、三島氏の「金閣寺」は
焚書となり、日本は世界史から永遠に消える。今、悲願の偉大なる中華帝
国の復興に向けてすでに「秒読み段階」に入っている、と認識する者は極
めて少ない。「KM君、五輪の楽しい祭典中に、そんな縁起の悪い話はやめ
たまえ。」「言葉にすると現実化する、という信仰があるので、お控え下
さい。」「悪足掻きはやめろ。男らしく桜が散るように玉砕するのだ。」

 『中国の静かなる日本虐殺 2025』その2。
イスラエルは小さな国で、敵に囲まれ、小さな原爆一つで国が消える。防
衛は攻撃に比べて、非常に高価で困難なため、秘密裏に原爆を数百発製造
し、世界も敵も、それを認識している。この防衛方法には「100%確実
に」敵が攻撃され破壊される、と「敵に認識されて」初めて効果がある。
しかもこの報復は敵が存在する限り「常に」機能している、と敵に認識さ
れねばならない。
さらに面白いことは、これが全て「嘘」であっても、敵が騙され信じれば
効果がある。
 残念ながら日本人は正直で、人を騙すのは得意では無いので、地道に
「秘密裏に」100発ほど製造し、それを確実に配達する「秘密の」仕組み
を作る。原発のおかげですでに材料はあるので、1年ぐらいで簡単に安く
完成する。肝心な点は、必ず確実に、これを「敵が認知する」こと。
知らずに日本を攻撃し、敵も破壊されては、お互いに損をする。
この誤解・悲劇については1964年の映画『博士の異常な愛情 または私は
如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』が正確に警
笛を鳴らしている。
 政府とは「国民の命と財産を守る」のが最大の任務であるが、日本の政
府も自衛隊も既に敵の家来になっているので、民間人が「内外の敵に見つ
からない」ようにやらねばならない。本来なら、政治の教科書に従うなら
ば、無能無策の腐敗した政府を国民が選挙によって民主的に変える、とい
う手間のかかる作業をするわけだが、今、そんな悠長な余裕はない。江戸
の終わりの幕府に任せていては、日本は植民地になる、と正しく理解し、
反政府・民間人が明治維新を緊急に起こし、日本を辛うじて護った。
 1京円の財産と一億人の生命を救う為の費用は直ぐ集まる。原爆の作り
方は実に簡単で、安いが、問題はその配達の方法に工夫が必要だとの事。
こんな国難の時、故本田宗一郎氏のような腕に技と金のある方が、「よっ
しゃ、ひと肌脱いでやろう」となるといいですね。
(KM生)

  ♪
(読者の声4)五輪反対と言って騒いでいた人たち、野党の政治家も黙
り。やめろって叫んでいた朝日新聞は、どういう論調なのか。
 コロナでむしゃくしゃしていた日本人にじゃんじゃん金メダルで元気づ
けてくれますね。
やはり無理しても東京五輪はやって良かったのでは?
   (KK生)

2021年07月25日

◆【変見自在】漢民族の正体

高山 正之 『週刊新潮』 令和3年7月29日号

 朝鮮人儒学者、林白湖は「四夷八蛮が中原に入っているのに朝鮮はでき
なかった。こんな国に生きていたくもない」と16世紀末に嘆きながら死んだ。

 中原とは万里の長城の内側を言う。支那人こと漢民族の地だが、この地
に長城を超えて夷狄(いてき)が頻繁にやってきては王朝を建てて華麗な文
化を咲かせた。

 しかし華夷秩序ナンバー2を自任する朝鮮はいつも指を咥え、新王朝に
冊封を乞うだけだった。

 死にたくなるのも分かるが、林は大事なことを見落としていないか。

 それは中原に棲む漢人の思いだ。中原は彼らの国土だから自分たちが統
治するのが筋なのに、統治者は常に外からやってきた。

 東夷がきて殷を建て、次いで西戎がきて周を建てた。それを倒したのが
同じ西戎の始皇帝といった調子だ。

 外来王朝は20世紀初めの清朝まで続き、その間の漢人の身分は常に支配
王朝の奴隷だった。

 清朝では満洲族の「血が汚れる」からと漢民族との通婚を禁止し、後宮
にも漢民族の女は入れなかった。

 米国でも黒人との性交渉を死刑としたが、それと同じ処遇だった。

 習近平は「偉大な民族の歴史」を往々語るが、漢民族はその歴史のほと
んどを奴隷として暮らしてきた。

 だから彼らは夢も見ない。性根は歪み、刹那的でモラルもない。平気で
嘘を言い、騙し、盗むのはもはや民族性にもなっていた。

 実際、五胡十六国時代の夷狄は漢民族の振る舞いを見て、人でなしを
「漢人みたい」と言い、悪漢とか痴漢、無頼漢、大食漢などの言葉が生ま
れた。

 朝鮮はまだ国があり、自分たちの王朝があった。林白湖も中原の漢人よ
り幸せと考えればよかったのに。

 ただ長い歴史の中でそんな漢民族が国を建てることもあった。漢、宋、
明、そして今の中共がそれだ。

 その治世は今の北京政府を見て分かるように酷い。

 奴隷根性そのまま。猜疑心と嫉妬と我欲による政治に民は苦しめられた。

 彼らは独自の文化も持つ。宦官と纏足と残酷刑と科挙の制だとか。

 ひと様に誇れる文化は皆無だ。因みに日本はそのどれも取り入れなかった。

 そんな漢民族の建てた明が滅び、満洲族の清が北京に入城すると、民は
歓呼して彼らを迎えたという。

 その図は南京に日本軍が入城したときと同じだ。民はそれほど同じ漢人
の政権を嫌い、征服民族の支配を心待ちにしているのだ。

 こうしてみると我々日本人が一括りに言う「支那人」には二種類の民族
があることが判る。

 一つが原住民である漢民族と、もう一つが彼らを支配しながら絢爛の文
化を咲き誇らせた征服民族だ。

 その漢人が清の傾きを見て再び頭をもたげたとき、福沢諭吉は躊躇いな
く漢人を切れと言った。

 しかし他の日本人はその異同が分からないまま清の西太后を遠ざけ、漢
人の孫文を選んだ。

 漢人は口を極めて西太后を残忍で無能で浪費家と腐すが、それは正しく
ない。

 彼女は日清戦争の敗因が科挙の制の愚と知ってそれを廃止し、代わって
日本留学を新しい登竜門とした。第1号は科挙をトップで通った汪兆銘
だった。

 その感覚が孫文にはない。彼は日本にたかり、一方で米国には日本排除
を要求する。諭吉が案じた通り、孫文も蒋介石も、混乱と腐敗を呼び込む
だけだった。

 そのあとの毛沢東も同じ。漢民族の持つ残忍さと猜疑心だけで成り上
がった男は東京五輪に核実験をぶつけてプルトニウムを日本の空に撒いた。

 そのくせ中ソ蜜月が崩れ、孤立すると岡崎嘉平太を使って田中角栄を誑
(たら)し込み、ODAを手に入れた。

 天安門事件は中共政権が民の敵・漢民族王朝そのものと証明した瞬間
だったが、それで再び国際社会から締め出されると、再び日本を騙して天
皇ご訪問の形で窮地を脱した。

 その漢民族政権が今ウイグルでの悪行で孤立を深める。日本人もそろそ
ろ彼らの正体を見抜きたい。何度も騙されるな。


高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録


2021年07月20日

◆【変見自在】詫びない精神

高山 正之

『週刊新潮』 令和3年7月22日号


 朝日新聞が昭和50年10月31日付の一面に「これが毒ガス作戦」の見出し
で十数条の煙がもくもく立ち上がる写真を載せた。

 写真はそれが南昌での日本軍の作戦で、黒い煙はその辺の支那人を皆殺
しにするための残忍な「毒ガスです」と藤原彰・一橋大教授がコメントし
ていた。

 当時は朝日に名が載るだけで論文1本分のポイントになった。少々の嘘
でも教授たちは喜んで朝日の望むように頷き、へつらうコメントを出した。

 藤原もへつらって頷いたが、毒ガスが真っ黒で天に立ち上ることに多く
の人が首をひねった。

 そしたら産経新聞がすかさず「毒ガスなもんか。煙幕だろうが」と指摘
した。

 毒ガスは第一次大戦時に生まれた。独軍は塹壕に籠る敵兵を殺すために
比重の重い有毒ガスを風上から流した。色や臭いがあれば気づかれる。無
色無臭が毒ガスの形だった

 それが真っ黒で空に立ち上がったらカラスだって殺せないと産経の記事
は朝日の無学を嗤った。

 馬鹿にされた朝日の担当部長、佐竹昭美は激怒して産経に単身、殴り込
んできた。

 彼らはおちょくられるのは初めてだったようで、佐竹は茹蛸のように
真っ赤になって唇を震わし、怒鳴り散らしていった。

 因みに朝日の特ダネはこの毒ガス写真を含め99%が垂れ込みネタだ。吉
田調書もそう。日立の関係者が持ち込んだ。それを書けば特ダネになっ
た。汗水たらして取材することもない。垂れ込みネタはまた信用度も高
い。裏を取る必要もない。朝日の記者にとって特ダネとは常にお手軽なも
のだった。

 それではあまりに何だからと吉田調書では一捻り加工して「東電職員大
脱走」なんて面白おかしく脚色したら、大失敗した。

 佐竹が気の毒だったのは毒ガスの知識がまるでなかったことと不勉強が
過ぎたことか。

 殴り込んでみたものの翌日には産経が問題の写真が新牆河の渡河作戦の
一コマで、煙もただの煙幕だったことを続報で伝えた。朝日は完敗だった。

 それで出した訂正が「化学戦は南昌でなく新牆河でした」だった。日本
軍を悪者に仕立てた悪意を詫びる言葉はなかった。

 おまけに「化学戦の場所が違った」では「毒ガスは使ったが場所が違っ
た」という意味になる。訂正にもなっていなかった。

 「もっと叩こう」とデスク会でこちらは強く主張したが通らなかった。
朝日が裸の王様とはまだ気づかれていない時代だった。

 あの時徹底的に叩いて、朝日に裏の取り方とお詫びの仕方を教え込んで
いたら、珊瑚落書き事件も起きなかったと思う。

 植村隆の「ソウルでも慰安婦連行」も裏の取りようもない。すぐボツだ。

 何より吉田清治の慰安婦の嘘だ。吉田清治が取材もせずに書いて30年、
日本を貶めた大嘘を木村伊量がやっと訂正したが「お詫び」だけは突っぱ
ねた。

 で、クビ。詫びることにあまりにナイーブだった。

 そう言えばその騒ぎのころ朝日は子宮頸がん(HPV)ワクチンに執拗
に因縁を付けていた。

 接種したら「私は歩けなくなった」「私は記憶を失った」とか少女の妄
想キャンペーンを展開し、ついには厚労省に接種をやめさせてしまった。

 WHOは吃驚した。HPVは男も罹患し、死亡例は急増している。世界
が撲滅を図っているのに日本が副反応デマで脱落したのは大問題だった。

 非難の声が集中すると朝日は2017年12月19日を最後に沈黙を決め込
んだ。

 そして3年半、朝日は突然「HPVワクチン接種で子宮頸がんを75%抑
え、死亡例はなかった」と褒め称えたのだ。

 朝日が沈黙前に張った「接種で廃人」キャンペーンも全面否定する内容だ。

 本来なら「昔、北朝鮮は地上の楽園とやったのと同じくらい罪深いキャ
ンペーンでした。御免なさい」とお詫びするところだろう。

 3年とぼければ立派な禊(みそぎ)と思う根性が嫌だ。


高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

2021年07月14日

◆【変見自在】メディアは死んだ

高山 正之


 朝日新聞の社論を決めているのは論説主幹の根本清樹という男だ。

 彼はそのポストに就く前、天声人語を交代で3年ほど執筆したという。

 考え方を知るためにその頃の切り抜きを捲(めく)ってみたら4編見つ
かった。

 他は切り抜くまでもなかったようで、見方がすごく偏っている。

 例えば、ウクライナでマレーシア機が撃墜された事件で書き出された一
文だ。「大韓機がサハリン沖でソ連機に撃墜された事件を思い出す」と続
いて「東西冷戦下、お互い兵器を並べて張り合う緊張の中の悲劇」と持っ
ていく。

 尤もらしいけれど、それは真実ではない。

 大韓機はアンカレジからソウルに向けて飛んでいた。離陸前には慣性航
法装置(INS)にルートを打ち込むが、乗員は誤った座標を入れていた。

 ために機は400キロも北にずれてソ連領空を大きく侵犯した。驚いたこと
に乗員は飛行中、自機の位置確認もしていなかった。

 操縦室も留守がちだったのか、ソ連機からの数度の警告射撃にすら気づ
いていなかった。

 撃墜された理由の半分は乗員の怠慢だった。

 しかも大韓航空では別の機も同じ理由でソ連領空を侵犯、ミサイル攻撃
を受けてムルマンスクの氷の湖に不時着している。

 この事件でも日本人乗客が死んだ。大韓機は日本人には鬼門なのだ。

 それをマレーシア機と並べて何の過失もなく墜落されたかのように書く。

 韓国人に忖度する卑屈さだけが目につく。

 対して日本人にはまるで韓国人か支那人の目線で侮り見下しているかの
ように見える。

 論説主幹になったらコロナがやってきた。このとき根本は即座に支那擁
護に走った。

 第1号患者は解熱剤で検疫を胡麻化した支那人だったのに「帰国した日
本人」と書かせ、支那人入国禁止を故意に遅らせた。

 根本が目下、執着するのが脱原発だ。

 日本はエネルギー資源に事欠く、先の戦争もそこを衝かれて開戦した。

 安価で安定したエネルギー供給は戦後日本の最大の課題で、それに応え
られるのが原子力発電だ。

 核燃料は再処理すればまた燃やせる。CO2も出さない。高速増殖炉を
組み合わせた核燃料サイクルは資源小国日本の救世主だった。

 それが朝日には不愉快極まりなかった。東電福島での事故を契機に朝日
は反原発に舵を切った。

 舵取りの根本は反原発の趣旨に合いさえすれば多少の嘘やデマを社説に
載せることも許した。

 その一つが核燃料サイクルを否定する社説(20年5月14日)で「いま日
本が持つプルトニウムは。6先発の原爆になる」と書かせた。

 日本が再処理して保存するプルトニウムはそのまま核爆弾になると社説
で明言した。

 真っ赤な嘘だ。軽水炉から取れるプルトニウムには核爆弾にはならない
質量数240が多いからだ。

 その嘘を根本は社説でも一般記事でも繰り返させた。

 彼はまた原子炉40年寿命説の嘘もかます。同じ炉を使う米国では80年を
認めている。

 根本はそれを隠して40年超の美浜原発を標的に社説で繰り返し「老朽
炉」と呼んで暴走間近風に言う。

 論調は高齢者の暴走事故論と同じ。加齢が暴走を生むと言いたいらしい。

 東電福島のトリチウム放出が決まると根本は即座にデマを流させた。

「福島の汚染水を海へ。どの原発もやっているというが、他はメルトダウ
ンしていないし」(素粒子)

 なまじの汚染水じゃないとは真っ赤な嘘。もはや犯罪行為だ。

 各国は今、原発増設に向かっている。中で日本は朝日に従い、原発を停
め」支那が儲かるだけの太陽光発電に切り替えている。

 悪意の塊みたいな根本が産経新聞を含めた各社の酔狂を受けて日本記者
クラブの理事長に就任した。

メディアに良識を求める方が無理なのか。

高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在 コロナが教えてくれた大悪党』(定価1450円)絶賛発売中。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録

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