2021年01月26日

◆対中感情との差浮き彫り

河崎 真澄


台湾に「親しみ」78%、コロナ対策57%「評価」、日本人の意識調
査、対中感情との差浮き彫り


昨年11月に行われた「日本人の台湾に対する意識調査」で、「台湾に
親しみを感じる」との回答が77・6%に上り、新型コロナウイルス感染
症について56・7%が「感染者数や死亡者数が少ない」と台湾の状況を
評価していることが分かった。台北駐日経済文化代表処(台湾の駐日大使
館に相当)が6日、発表した。

この調査は同代表処が都内の一般社団法人、中央調査社に委託し、
2016年から行っているもので、今回は5回目。昨年11月14〜26
日、北海道から沖縄県まで20〜80代の計1000人を対象に、イン
ターネットと電話で回答を得た。

台湾に親しみを感じるとの答えは16年に66・5%だった。好感度は
4年間で11ポイント以上アップしている。

親近感の理由を聞いたところ、77・8%が「台湾人は親切で友好
的」、43・4%が「歴史的に日本との交流が長い」と答えた。「東日本
大震災への支援」との回答も34・8%に上った。

他方で、日本の民間非営利団体、言論NPOなどが昨年9〜10月に
行った調査で、中国に「良くない」印象を持つ日本人は89・7%に上っ
ている。日本で対中感情が悪化する一方、台湾への親近感が強まる傾向が
浮き彫りになってきた。

台湾に対する意識調査で「台湾は信頼できるか」との問いに67・6%
が「信頼できる」と回答。このうちの60・7%までが「自由と民主主義
の価値観」を理由に挙げ、共産党一党独裁の中国との差を印象付けた。

新型コロナ対策で感染者数の少なさに加え、29・1%が「感染状況に
関する情報公開の徹底」と回答するなど、台湾衛生当局によるスピー
ディーで透明性の高い水際対策を評価した。新型コロナ収束後、台湾に行
きたいとの答えは49・9%と2人に1人に上った。


日台間で懸念される問題として37・5%が「台湾と中国の関係による
日本への影響」を挙げた。台湾海峡をめぐる軍事緊張など、中台関係の悪
化への関心が高まっている。さらに日台間に残る「漁業問題」9・9%、
「領土問題」9・6%なども意識されている。(河崎真澄)