◆<本稿は、全国版メルマガ「頂門の一針」1267号・8月1日(金)に掲載されました>
毛馬 一三
NPO非営利活動法人「近畿フォーラム21」主催の定期セミナーが、7月30日大阪産業創造館で、大阪府立大学特別教授の橋爪紳也氏を講師に迎えて行われた。
橋爪氏は、大阪府橋下徹知事の「府政策アドバイザー」で、いわば知事の右腕的存在。橋下府政の看板指針となっている「大阪維新プログラム」作成に多大に貢献したブレーンの一人。
講演は、「水都大阪2009」を軸とした内容だったが、未来を見つめた「水の都大阪」とからめた大阪再生のためのまちづくりが中心だった。
橋爪氏は、大阪のまちづくりは、「忘れられた遺産を都市の文化遺産として再活用」することが大切だと強調。御堂筋、中ノ島、北船場などにある近代建築物や佇まいなど、大阪人が知恵と技術を結集して創り上げた「文化的景観」を基に、公民協働でこれらの「都市のストック活用」することが重要な課題だと述べた。
その戦略キーワードは、大阪市が「大大阪の時代」を目指して都市基盤の整備に当ることだとも付け加えた。
橋下氏が中心となってまとめた「水都大阪2009」は、
・天神橋、難波橋など3橋のライトアップによる夜景つくり
・北浜の水辺に接する建物に、水を眺める「北浜床」の設置
・ 川沿いの再開発
・ 市長・知事に遊覧船のガイド役を依頼するなど、舟運プログラムの運行
・ 淀川・大川での「水の回廊」の設置
などが盛り込まれ、現在更に検討中だという。
同氏は、シンガポールが、豊かな都心部づくりプログラムを20年ほど前から自ら提起して成功させた例を取り上げ、大阪もこれをモデルにして「水の都大阪」の都市再生を目指し、将来は世界に認められる都市にすべきだと述べて、講演を締めくくった。
流石、府知事側近のアドバイザーである橋下氏の大阪再生プランだけに、具体性と実現性が感じられ、参加者の耳目を惹き付ける内容であった。
「近畿フォーラム21」の定期セミナーの次回開催は、9月末の予定。
2008.07.31
◆橋爪紳也氏のプロフイール
大阪府立大学特別教授/大阪府立大学観光産業戦略研究所長
大阪市立大学都市研究プラザ特任教授
大阪府政策アドバイザー/橋爪総合研究所代表
hashizum@21c.osakafu-u.ac.jp
hashizum.cat@orange.zero.jp
★メイル・マガジン「頂門の一針」1267号・平成20年8月1日(金)
<目次>
・内閣改造って本気か:平井修一
・レモン・ハーブの効用:古澤 襄
・忘れられた大阪遺産の活用:毛馬一三
・物価の優等生「白い紙」:前田正晶
・豆乳のチェコ・チーズ:渡部亮次郎
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2008年07月31日
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