石岡 荘十
月に1度、政財界の通と雑談する会を持っている。21日は、鳩山さんの家庭教師といわれる“知識人”と、テレビにもよく出ている政治評論家が顔を見せた。
きちんとウラを取った訳でもない虚実まぜまぜの放談会のようなものなので、公の報道としては伝わっていないニュアンスの話も聞くことが出来る。「ふーん」と思わずうなずかせる話も出てくる。こんな具合だ。
<小沢は13日、十数人に電話をして「大丈夫だ」という自信のほどを覗かせた。ところが、翌々日、党大会の前日。秘書の逮捕だ。このとき小沢は「ぬかった」と一言、側近に洩らしたそうだ>
ということは、検察がそこまで強硬に出てくるとは踏んでいなかったと読める。
Q:<検察をなめていたということか>
A:<そうだろう>
Q:<事情聴取に応じないので、頭にきたのかねぇ、検察は>
A:<そうかもしれない、そこへ奥さんからも事情を聞きたいと検察が追い討ちをかけた。愛妻弁当を持ってくるほど仲がいいからね。これにはさすがの豪腕も弱みを突かれてぐらっと来たようだね。急転、事情聴取に応ずることになったのは、奥さんだけは巻き込みたくないということだったのだろう>
地検は、資金の中に妻名義のものが含まれていることから、妻も任意聴取を行って資金の出所を確認したい意向だと伝えられている。
2つ年下の妻(和子さん)は、新潟県で最大規模のゼネコン「福田組」の元社長の長女で、同社の大株主でもある。 いろいろな報道を総合すると、
09年3月に提出された福田組の有価証券報告書によると、妻は08年末時点で同社株式の3.03%にあたる136万3000株を保有しており、第8位の大株主小沢氏が妻と結婚したのは衆院議員2期目の1973年のことだが、その仲を取り持ったのも田中元首相だった。
「性格的には女丈夫というか、しんが強く腹も据わっている。それでいて表面は穏やかで政治家の妻としてぴったり」だという人もいる。
妹は、竹下登元首相の弟にあたる竹下亘衆院議員(元NHK経済部記者)に嫁いでいる。
Q:<誰にでも弱みはあるもんだねぇ>
A:<鳩山の時は高齢のお袋さんから事情聴取をするぞと脅して、上申書を引き出している。検事が上申書の書き方までアドバイスをしたそうだ。同じ手口だね>
Q:<で、この後はどうなるの>
A:<検察は本気で、在宅起訴はあるかもしれない。最悪、逮捕許諾請求もあるかもしれない>
Q:<指揮権発動は?>
A:<あの法務大臣は、必要なときには指揮権を使うこともあるという考えを持っているらしい。もっとも、無実だと確信したときだけだというけど--->
Q:<そんなことになったら、なんぼ小沢でもいたたまれないことになるのでは?>
A:<議員辞職勧告決議が出るかもしれないという話もあるし---。幹事長の後任を誰にするか、早くも名前も挙がってきている>
Q:<どっちにしても、小沢はもうもたないということか>
A:<そうだ。取材現場が、こんなに緊張したのは田中逮捕のロッキード
以来だねぇ。みんな寝不足だよ>
重ねて、念を押しておくが、この話はウラが取れているわけではないので、確信を持っての予測ということにはならない。しかし、担当記者としては、間もなく生涯忘れがたい歴史的な瞬間に立ち会うことになるだ
ろう。 20100122