大阪地検特捜部は、和歌山県が04年発注した2件のトンネル工事をめぐる談合事件で県の出納長の水谷聡明容疑者(60)と、大阪・河内長野市のゴルフ場の元代表の井山義一容疑者(56)らを競売入札妨害の疑いで逮捕し取り調べていたが、官製談合が裏付けられたとして水谷出納長らのこう留期限の11月1日、競売入札妨害の罪で起訴する。
<朝日新聞11月1日朝刊によると>、大阪地検特捜部の調べに対して水谷出納長が一連の談合に木村良樹知事が関与していたことを認める供述を始めた>と報じた。また<同紙は、水谷出納長が井上元代表を木村知事から紹介された時、「きわめて信頼のおける人なので、県の工事では井上元代表の意見に従って業者を選ぶよう指示された」と供述している>と報じている。
こうした中渦中の木村知事は、水谷出納長が起訴された段階で自分の進退を真剣に考えたいと述べ、事実上辞任をほのめかしたともとれる発言をしたことで、知事の辞職問題が急展開するのではないかという見方が強まっていた。
ところが、同知事は出処進退のひとつの方法として、知事退職金の返上や給与の大幅削減などの意向を明らかにして、“続投”の意思を示すと共に、<産経新聞11月1日朝刊によると>、水面下では県議会最大会派の複数の議員に電話をかけ、「談合には関与していない」と釈明した上で、「入札制度の適正化などやり残したことがある。今後も(知事を)やらせてほしい」と要請したそうだ。
この揺れ動く知事の言動に対し、議会筋からは「知事の認識は甘い」という厳しい意見が出されており、水谷出納長の起訴されたあと開かれる臨時県議会では、木村知事が一貫して否定している「知事関与」の追及と同時に、辞職を求める動きが出ることは必至。
しかも同時進行で展開してきた福島県の汚職事件で佐藤栄佐久同前知事が逮捕され、談合への関与が浮き彫りになったばかりだが、今回和歌山県官製談合でも側近の最高幹部が知事の関与を認めたことで、木村知事の辞職問題はこれから正念場を迎えることになる。06・11・01
2006年11月01日
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