Andy Chang
前の記事で再選を果たしたオバマは強気になってサヨク発言と社会主義の主張を続けていると書いたが、アメリカではオバマをアメリカの史上最も有能な大統領と崇め、アメリカの憲法14条を改正してオバマ3選、4選を進言する議員まで出てきた。一方ではオバマ独裁に強力な反対も見かけるがオバマの強運はまだ終っていない。
オバマの過去4年の業績は最悪に近く、経済破綻、財政赤字の崖、失業者増加など問題が続出しているのに、国民の半数以上がオバマを支持している理由はなぜだろう。しかもなおオバマ3選を推進する者さえ出てくる理由はどこにあるのか。
簡単に結論を言えば、オバマ人気の原因はバラマキ政策にあり、バラマキを可能にする運命的な原因はアメリカ大陸での石油と天然ガスの大発見である。
短期的にはオバマ人気の原因だが、オバマがバラマキを止めず、パンとサーカスで赤字の増大を続ければ民主政治は愚衆政治となり、長期的にアメリカの衰退と滅亡となるだろう。古代アテネやローマの衰亡と同じ結果である。歴史はオバマをアメリカ亡国の元祖とするに違いない。
●アメリカ国民は政府依存
ブルッキングス研究所の調査によると、米国民の46.4%は所得税を納めていない。これを元にロムニー候補者は?国民の47%は政府に依存し、自分を犠牲者と信じ、政府が面倒を見るのは義務だと思っている?と発言し、リベラルメディアが総攻撃して黙らせた。
だが国民が政府に依存しているのは事実である。ロムニーが選挙で負けた原因の一つは国民の大半が政府に依存し、オバマのバラマキ政策を支持しているからである。
このためオバマは就任演説でも強気のサヨク寄り演説をしたのだった。国が財政の崖と呼ばれる16.4兆ドルの赤字を突破してもオバマ政権は大統領が赤字財政を止めようとせず、ガイトナー財務長官は赤字制限を廃止することを議会に示唆した。
財政の権利を握っているのは国会だが、ガイトナーは赤字制限の権利を国会から剥奪しようとしたのである。赤字に対する制限がなければオバマは無制限に借款を続ける事が出来る。
民主党優勢のアメリカ上院は下院の作成した国家予算を4年も審議拒否し、アメリカ政府は4年間の長きにわたって臨時予算で継続してきたのである。しかもオバマ政権は国防費を半減しただけで、あとは高所得者の増税、99%の国民は増税しないことで大多数国民の支持を得ている。国が破産寸前でも国民は政府依存をしている。国が滅ぶのは当然である。
●オイルシェールの開発とオバマの幸運
オバマのバラマキ政策に対する批判はかなり強いが、オバマは無視してバラマキ政策を続ける。オバマにとって幸運なのはアメリカ大陸でオイルシェールから天然ガスと石油を採取するフラッキングと呼ぶ方法が開発され、これから数年を経ずしてアメリカは石油と天然ガスの輸入国から輸出国に変る事が予測されると報道している。しかもオイルシェール
の埋蔵量は世界最大で将来50年以上も供給を続けることが出来ると報道されている。
オバマの幸運はこの大発展にかかわる、天然ガスと石油の開発、生産と貯蔵、運輸と販売、輸出関係の港湾発展などで大統領の許可が必要となるため、絶大な利権を手にすることができることになった。
しかも国内だけでなく、アメリカから石油を輸入する国国もアメリカ大統領に頭を下げる必要が出てきて、米国大統領はこれまでに無かった世界的な権力も手に入る。世界の覇者である。
オバマがこのような世界史になかった絶大な権力をみすみす4年後の任期が終ったときに放棄するわけがない。
だから彼は財政赤字はほったらかして大規模なバラマキを実施して国民の支持で憲法改正に持ち込み、3選4選を果たそうとするに違いない。オバマ独裁の将来が見て取れる理由がここにある。
●アメリカの発展と世界情勢の劇的転換
また、アメリカが膨大な石油と天然ガスの資源を持つことで世界情勢にも大きな変転が起きるに違いない。まず、アメリカが中東の石油に頼る必要がなくなれば中東より撤退し、中東諸国ではアルカイーダ、タリバンなど過激派の勢力が増強し、サウジアラビアなど石油輸出国は石油が売れなくなって貧乏国となって没落するし、アメリカが中東の政治から
離れればイスラエルが孤立し、自己生存のため大規模な戦争になる可能性も増すだろう。
アメリカが中東の石油を買わなくなれば、中東の石油は輸入国である中国に向けられ、中国がアメリカに取り代って中東問題を背負う事になり、テロ攻撃はアメリカから中国に向けられることとなる。南シナ海や尖閣諸島などの石油問題は霞んでしまうかもしれない。世界情勢の劇的転換は計り知れない。
●オバマのバラマキは亡国のもと
オバマが権力を維持するため、国民の支持を得るためには石油資源から来る金で赤字削減をせず、福祉の名目でバラマキを続けるだろう。オバマがバラマキを続ければ国民はどんどん怠惰になり反戦的になる。
パンとサーカスで国民が外国に興味を持たなくなり、しかもオバマの移民政策と平等主義で人口が増える結果、人種差別問題がおきる。白人と黒人、黒人とラテンアメリカ人との摩擦が増える。
移民の増加により白人は国内で過半数を割り、人種問題が複雑化すれば民主、平等を唱えるオバマ社会主義はどんどん衆愚政治となって、長期的にはアメリカ亡国の本となる。嘗てのアテネ、ローマの没落と同じ道を辿るのは確実である。
ここまで没落するのはアメリカの石油資源が枯渇し始める50年後かもしれないが、世界史はオバマをアメリカの没落の元祖と書くことになるだろう。
<頂門の一針」から転載>