2007年04月01日
◆巴里だより・「読者の声」欄
岩本宏紀
<これは「お茶とテーブルマナー・3月27日掲載」の執筆者・岩本宏紀さん(在仏)に寄せられた読者の声です。同エッセーは、テーブルマナーの基本精神は日本の茶道と同じく、同じテーブルに集う人に快く食事をしてもらいたいという思いやりなのではないだろうか、というものでしたー編集部>
◆元巴里、今は東京の元気なお嬢さん
確かに確かにテーブルマナーって大事ですよね。ご飯を食べにいって、お鍋を作ってくれるスタッフさんのお箸の持ち方があまりにも綺麗で、見とれていたら教えてくれました。わたしはまだお箸の持ち方が × になってしまうのですが(苦笑)
とりあえず食事は会話で楽しませて盛り上がればそれでよし?と思っていたけどそれだけじゃだめなんですよねー。がんばらなきゃ。
仕草が美しくなるにはお茶を習うのがいいって言いますよね。お茶を習うと謙虚な美しい動作ができるそうです。
(岩本:フランスでは、女性に料理を取分けてもらうことは、ほとんどありませんよね。それは給仕か男の仕事ですから。たまに日本に帰り、親切な女性が鍋からぼくの器に食べ物を取ってくれると、もう恐縮します。すごく大事にされているみたいで天にも昇る心持ちになります。そのときの仕草がきれいだと尚更です。)
◆着物が似合う、巴里の女性
また御薄(おうす)を一服点て合い、和気あいあいとお茶の世界のひとときを楽しみましょう。
(岩本:角帯の締め方がなかなか覚えられないぼくですが、心より楽しんでいます。)
◆ナイフを使わない、ジャカルタの男性
この国(インドネシア)の人は右手を使って食事をします。しかし手掴み、という感じではありません。指の先の方だけを使って、うまく食材を丸めて口に入れます。最初はぎょっとしましたが、慣れると別にどうってことはありません。
何度かチャレンジしたことがあるのですが、片手の指先だけを使って
食べ物を扱うというのは、簡単ではありません。私がやるとうまくいかずに汚らしくなってしまうので諦めました。
とは言ってもいつも右手で、というわけでもありません。当地の料理には、めん類、スープ、肉のかたまりみたいなものもありますので、通常はスプーンとフォークが準備されていますし、たいていのお店で箸も用意されています。しかしローカルレストランではナイフはあまり見かけません。
物を切るときは、スプーンを右手に、フォークを左手に持って、スプーンを使って物を切ったり、肉を骨からはがしたりしながら食べます。右手のスプーンが 切る&食べる の二役をこなすので、これが慣れると快適。そんなわけで私のアパートには実はナイフがありません・・・。
(岩本:巴里ではデザートに添えてあるのはスプーン一本。これでタルトを切るのは実に難しい。時々カキーンと音を立ててしまいます。)
◆諦めかけている、巴里の女性
仕草が優雅な方は、何をしても様になりますよね。 いつも今からでも遅くない、と自分に言い聞かせますが 身についてしまった動作はなかなか直せません.。
(岩本:まだまだ諦めるのは早いでしょう。資生堂の会長から直接聞いたことば。「もう一人の自分が、45度上の方から見ていると想像しています。そうすると自分のことがよくわかります。」名言だと思いませんか?)
◆茶道具店で働いている、広島の大学生
私は今、抹茶道具を扱う店でアルバイトをしているので、お客様には茶道の先生が多くいらっしゃいます。やはり言葉遣いや所作が落ち着いていて、見習いたいものです。パリで茶道をするとは、ステキですね。
(岩本:茶道の先生と接する機会が多いというのは、大変幸運なことですね。自然にその所作や言葉がうつると思います。そしておかあさんになったとき、子どもさんにあなたのきれいな所作が自然に伝えられていく)
◆反発する気持ちが強かった女性
優雅にお食事をする女性ってすてきですね。わたしも食卓での作法は口うるさく育てられましたが、優雅さは身についていません。しつけに愛情を感じなかったんでしょうね。反発する気持ちが強かったですね。反動からか一人の時はとってもお行儀が悪いんです。優雅にお食事をするその女性は、愛情いっぱいのしつけを受けたのでしょうね。
(岩本:優雅さが身についているか、いないか、気の置けない友達に尋ねてみてはどうでしょう。
ぼくは前者だと思いますが)
(完)
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