2014年03月20日

◆欧米が「制裁」だって 本気かね?

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 


平成26(2014)年 3月19日(水曜日):通巻第4189号 <前日発行>

〜欧米がロシアを「制裁」だって? 本気かね?
  欧米のロシア・マネー、大挙してトルコへ向かった。約50億ドル〜

おそらくオバマとメルケルの本音はと言えば「クリミアなんて、どうでも良いんですよ。でもそうは言ってもなにがしかのジェスチャーが必要で、だから制裁発動。でも中身を見てみりゃ、欧米は経済的利害に傷のつかない範囲内で、というお粗末なもの」(ホセイン・アスカリ・ジョージワシントン大学教授。『アジア・タイムズ』、2014年3月18日号への寄稿より意訳)。

制裁の中身とは、3月17日発動のそれはヤヌチェンコ前大統領とプーチン側近2人の財閥など11人のヴィザ停止と資産凍結だけ。「制裁措置をおこなう」と大見得切ったオバマの具体例は想像以下の小規模である。

結果、欧米から夥しいロシア資金がトルコへ流れ込んだ。

少なく見つもって50億ドルに達した模様(トルコ英字紙『ハリヤット・ディリーニュース』、3月19日)。

ところで、話題はそのトルコ。

往時の大ブーム「韓流」は去った。韓国ドラマにかわって中東から中央アジア、南欧と北アフリカ諸国に猖獗するのはトルコ映画、トルコ音楽そしてトルコファッションである。

これを「トルコ流」とでも名付けてみよう。
 
日本人は知らない。現実的にトルコ映画「征服1453」は250万人が鑑賞し、興行収入は1200万トルコリラによび、これはトルコ映画史上前代未聞、これから中東から中央アジアにかけて封切りが始まる。

トルコのテレビドラマ「輝煌世紀」は1億5000万人が見た。

南欧から北アフリカの地理的に近い国へもテレビ番組を輸出しているため、一時中国で看られた「おしんブーム」のような影響力があるという。

イスタンブールのファッション誌「ALA」はパリジェンヌの流行を追うファッション誌のトルコ版というところだが、ミラノ、パリ、ニューヨーク、ロンドンという世界四大ファッション拠点につぐ人気があり、イスタンブールファッションが中央アジアの若い女性をとられて話さないという。

イスラム教徒として頭巾(スカーフ)をまく以外に欧米風ファッションとアジアの雰囲気を醸し出す流行を作り出している。

こうした文化力はかつてのアジアの盟主の座を回復するか?
 
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